Doll's FrontLine -Armored Outsiders- 作:天羽々矢
ニュージーランド:オークランド空軍基地跡地の管制塔からヒロとチカゲが戻り、一方でミア達もベースキャンプの為の掃除を終え合流。
そこでセラフから受けた留意事項を共有すべく皆に伝える。
「どうって事ないでしょ?もしそいつらがちょっかい出してきたらあたし達が追い払うから!」
「とーぜん!指揮官にいたずらするような人たちは私たちが懲らしめてあげる!」
「指揮官様。主が与えたもうた使命の限り、貴方と共に戦います」
「問題ありません指揮官、その為に私達がいます」
ミア、イリス、フィリーネ、シオンからの意思は確認。
シズカとチカゲは確認するまでもなく、ヒロが顔を合わせると頷くだけで意思表示が終わった。
何とも頼もしい仲間達である、ならばそんな彼女達を不安にさせないようそれに答えようではないか。
「OK、まずは偵察だ。持ってきた
ヒロの指示を受け、人形達はすぐに行動を始める。
格納庫に駐機したKC-10からMQ-9 リーパー*1を引っ張り出しそれを滑走路まで押していく。
今回扱うMQ-9もフェンリル技術班の改造により、操縦系統はラジコン機と同じようなコントローラー操作となりセンサー類もリモコン操作に変更された為、大型の操縦・観測機材は必要無くなった。
操縦はミア、観測はシオンが担当しMQ-9は滑走路から空へ飛び立つ。
楽しそうな事から外されぶすくれるイリスだったが、ヒロの指示で残ったメンバーで基地から程近い都市オークランドの探索に向かう。
それにリッパーとヴェスピド達鉄血製戦術人形も同行しようとするがヒロが待ったを掛けた。
「リッパー達は申し訳ないけど留守番な。持ってきた燃料を移しといてくれる?」
『(´・ω・`)』
ヒロの役に立とうと思っていた鉄血製人形達はまさかの指示にガックシと肩を落としてしまう。
ヒロはそんな人形達を慰めるかのように肩をポンポンと軽く叩き言葉を続ける。
「ごめんよ。でももし
渋々ながらと言った様子でリッパー達は頷き、ヒロの指示通りにKC-10を格納している格納庫へ引き返していった。
オークランド。ニュージーランドにおいて最大の都市だった街。
しかし北蘭島事件による環太平洋地域の重大汚染により今ではゴーストタウンと化している。
敵と思われる勢力がいなくとも領内で発生した
ヒロ達は警戒しながら市街地へ続く道を行き、入る直前で1度陣形を確認する。
「俺とチカゲが
『了解』
少女達が指示を受け陣形を組み、各々の得物を手に市街地へと入る。
市街地へ入った第1印象は、酷い有様という事くらいだろうか。
恐らく街中にE.LI.Dが入り暴れたのだろう、そこかしこに破壊の跡が見られる。
今はそのE.L.I.Dの大群は何処か別の場所へ行ったのは気配が感じられないのがまだ救いだろう。もし大群に囲まれてしまえば叫び出す自信がある程だ。
上空からはミア操縦シオン監視のMQ-9も見張ってくれており何かあれば知らせてくれる手筈だ。地対空攻撃による撃墜やハッキングで制御が乗っ取られないかが不安だがそれは接近中の不明勢力が地対空攻撃能力と電子攻撃手段を持っていない事を祈るしかない。
移動している最中はイリスがチカゲの持つ銃を目を輝かして見ておりチカゲはその視線が気になって仕方なく、溜息をついた後にイリスに向け通信を飛ばした。
《時間に余裕が出来たら触らせてあげるわ》
《ホント!?》
チカゲの提案にイリスが嬉しそうに反応。
そんなチカゲの持つ得物はいつものSIG 556ではない。
一見すれば普通のアサルトライフルの様だがどこか未来的な雰囲気を漂わせるその銃の名は
これもフェンリル技術班が最近独自開発に成功したのだが生憎とエネルギー駆動式故か銃器としては若干重く取り回しが難しいだろうという事でフェンリルの兵士達には不評であった。
人間と比べ
現在技術班ではボルト用の更なる小型軽量動力の研究開発が行われているらしいが実現するのは何時になる事か・・・。
ヒロ達は市街地を探索していくがそこでG36Cを構えていたヒロが右手で拳を握りそれを上げる。
過去に調べたサイトから得た
前方には交差点があり灯りが点いていない信号機があるが、問題はその交差点の中だ。
何か人影のような姿を確認し、すぐ近くのビルの路地へ隠れ身を潜める。
E.L.I.Dの残りかと疑ったがそれにしては身なりが整っていそうだ。
上空からMQ-9で見張っているはずのミアとシオンは何をしていたんだ、と文句の1つも言いたい所ではあるが件の人影が誰かを確認しない限りは敵か味方かの判断材料にも出来ない。
ヒロはビルの陰から顔を少しだけ覗かせ、G36Cに取り付けていたスコープを外して人影の正体を確認する。
一目見て確認した特徴は髪だ。外から見れは普通の黒いショートヘアに見えるが僅かに覗かせる裏髪、影になる部分は緑色だ。
遠目から一見する限りでは人影は男性のように見えるが、着衣時の男女の見分け方は胸部以外にもある。
それは喉だ。
男性と女性で肉体の構造が違うのは周知の事実でそれは喉にもある。
この場合、男性の場合は喉に喉仏を形成しかつ保護する軟骨がある故に突出部があるのだがスコープに映る人影の喉にはそれが無い。つまりは女性である*3。
人影が女性と判明した事は良いのだが、今彼女の手に収まっている物から穏やかではないのは確かだ。
女性が手に収めるそれはコルト M4A1。5.56×45mm弾を連射するアサルトカービンと呼ばれる銃種で1998年にアメリカ陸軍に正式採用、2015年にはアメリカ海兵隊にも採用された実績のある銃だ。
問題はM4A1は軍用品で鹵獲する以外には民間人には入手が難しい事。
となればスコープに映る女性は恐らく軍属。そうなれば面倒だ。
恐らく彼女が先刻セラフが通達してきた不明勢力の構成員の中の1人だろう。となれば近くに彼女の仲間がいる可能性があり、おまけにその仲間も全員武装しているかもしれない。
「このルートはダメだな・・・路地を通って迂回しよう」
ヒロの小声での提案に少女達は頷き、やり過ごす為に隠れた路地を通って女性及び不明勢力を回避すべく進む。
同時刻・・・。
ニュージーランド南島、ウエストポートに降りた大型の4発飛行艇。S09地区から飛び立ちインド洋沖でサウジアラビア海軍から補給を受けここまで来たマーティン JRM マーズだ。
マーズはウエストポートの漁船用桟橋に接舷しロープで固定。
機のドアが開き桟橋へ渡る為の鉄板が架けられる。そしてそこから出てくるのは戦術人形MP-446。そして彼女の後に続いて出てくるのはP7、C96、M1919A4、スコーピオン、PPSh-41、StG44。
彼女等はS09地区のグリフィン戦術指揮官ジャンシアーヌの命により、はるばるこのニュージーランドの地に赴いたのだ。
「いや~、やっと着いたね!」
機外に出たMP-446は欠伸し、他の人形達も各々体操をして凝ったであろう身体をほぐす。
彼女達にとって機内は思いの外退屈だったようである。
「いいですか皆さん?わたくしたちはここへ遊びに来たのではなくてよ?」
「え~、そんなのいいじゃない。せっかく来たんだもの、思いっきり探検してくわよ!」
『お~ッ!!』
「あ、あの皆さん慎重に・・・」
StG44の発言を押しのけ、P7の号令に同調するMP-446、C96、M1919A4、スコーピオン。
それにPPSh-41は慎重に行動するよう促そうとするが、そんなものはお構いなしと言った感じに5人はP7を先頭にズカズカと先へ進んでしまう。
「お、お待ちなさい!何があるか分かりませんのよ!?」
「ま、待ってくださ~い!!」
どんどん先へ進む5人をStG44が止める為に追いかけ、それを見たPPSh-44も慌てて追いかける。
ED2:HORIZON/TEAM SHACHI
ここから本格的にコラボ開始ですね( ̄▽ ̄)
募集要項を見て分かる通り今回参加は1名様のみですが頑張ります!