Doll's FrontLine -Armored Outsiders-   作:天羽々矢

32 / 47
OP2:HIBANA/感覚ピエロ


戦闘曲:Fall/ARMORED CORE 4


#32 JAPAN VS FENRIR 09 日本 VS フェンリル 09

了賢の駆る00-ARETHA(アレサ)とヒロが身に纏うケストレルが互いにスラスターとブースターを吹かせ互いに向かって猛然と突進する。そして、お互いの拳が激突する。

ヒロはケストレルの左拳をARETHA(アレサ)に叩き込み、ARETHA(アレサ)も負けじとケストレルの右拳を受け止める。

2機は一旦離れ、再度接近して殴り合う。その繰り返しだ。

それを間近で見ているチカゲ達は驚愕していた。

何故ならそれは2機の戦闘が速すぎて目で追う事すら出来ないのだ。

 

2人が目の前の光景を唯々呆然と見ている事しか出来ないでいる中、2機の戦闘はさらに激しさを増していく。

ケストレルの右拳とARETHA(アレサ)の左拳が再び激突する。そして今度は互いにスラスターを吹かし大きく距離を取ると再び突撃して互いの拳を繰り出す。しかし、2機の拳は装甲に阻まれて掠り傷程度しかつける事が出来ない。

 

2機は距離を取ると互いにスラスターを吹かし再び突撃する。

そしてまた激突し殴り合い、遂に事態が動いた。

ARETHA(アレサ)の右手がケストレルの頭部を掴みそのまま地面に叩きつける。

その衝撃で地面は僅かに陥没し、ARETHA(アレサ)は更に追撃をかける。

地面に倒れ伏すケストレルの胸部にARETHA(アレサ)の左拳が叩き込まれようとするが、ケストレルもやられてばかりではなく一瞬の隙を見計らい背中のリニアガンをゼロ距離で発射。

胸部を殴りつける為に一瞬とはいえ無防備な状態で発射されたその攻撃はARETHA(アレサ)の胸部に直撃。大きく吹っ飛ばした。

2機の距離が再び開き、ケストレルが起き上がりARETHA(アレサ)は態勢を立て直し両足のブースターで姿勢制御をしながら着地する。

 

そして、2機は同時にスラスターを吹かし再び激突する。ARETHA(アレサ)の右拳がケストレルの頭部に叩き込まれようとするが、今度はケストレルも右腕で防御し左腕の2連装ビームサーベルを至近距離で振るう。

しかし、ARETHA(アレサ)はその攻撃を避けた事で2機の距離が再び離れる。

 

2機は距離を取り、互いに睨み合う。そして先に動いたのは・・・ ヒロだ。ケストレルがスラスターを吹かしARETHA(アレサ)に向かって突撃する。それを迎え撃つべくARETHA(アレサ)もブースターを吹かして突進する。

2機は互いの拳が届く距離まで接近するとほぼ同時に右拳を突き出す。2機の拳は互いの装甲に阻まれて傷1つつける事が出来ない。しかし、2機はそれでも構わず拳を突き出し続ける。

ヒロがスラスターを吹かし右拳をARETHA(アレサ)の胸部に叩き込むと今度はARETHA(アレサ)もスラスターを吹かして左拳をケストレルの頭部に向かって突き出す。

互いに一歩も引かず殴り合い続ける中、アイヴィスとチカゲはヒロの戦闘を唯々見ている事しか出来なかった。

 

しかし、ヒロの拳がARETHA(アレサ)の頭部に直撃し装甲が大きく凹む。そしてARETHA(アレサ)が繰り出した左拳もケストレルの右頬に直撃する。2機は同時に体勢を崩した事で三度互いに距離が離れる。

 

互いに装甲は凹み、頭部のセンサーが破損したのか右のカメラアイから光が消え、機体の関節部からは火花が散り始めている。

2機共に満身創痍の状態だが、それでも2機は戦いを止めない。

 

先に動いたのはARETHA(アレサ)だ。右腕ガトリングガンを斉射しながらブースターを吹かしケストレルに接近すると今度は左腕で殴りかかる。それを迎え撃つべくケストレルも右腕で防御するが、ARETHA(アレサ)はそれを読んでいたかのように左拳の軌道を変え、ケストレルの右胸部に叩き込む。

その一撃でケストレルは吹っ飛ばされ地面を転がるが、何とか体勢を立て直し立ち上がる。そしてARETHA(アレサ)はブースターを吹かし再び接近し左拳で殴りかかる。それを今度は右腕で防御するが、ARETHA(アレサ)の左拳も装甲に阻まれる。しかし、それでも構わず左腕を振るうとケストレルも右腕を振り上げて互いの左拳を防ごうとするが、ARETHA(アレサ)の左拳はケストレルの右胸部に叩き込まれ装甲を凹ませる。

そして再び2機は殴り合いを始める。

2機の殴り合う音でアイヴィスとチカゲにもヒロ達の戦闘音が聞こえてくる。

しかし、それでも2人はヒロの戦いを止める事が出来ない。

 

それは何故か?・・・答えは簡単だった。

 

2人共理解しているのだ。今のヒロには自分達の声は届かないという事を・・・。

だから何も出来ない。

しかし、アイヴィスとチカゲはそれでもヒロの戦いを唯々見ている事しか出来なかった。

2機の殴り合いも遂に終わりの時が近づいていた。

互いに装甲は凹み、残ったカメラアイの光も弱弱しく点滅し、間接部からは火花が先よりも激しく散って今にも機能を停止しそうだ。それでも2機は戦いを続ける。

 

 

2機の拳が同時に互いの顔面に直撃し、その瞬間2機の動きが止まり、そのまま倒れそうになるが何とか踏みとどまり互いに睨み合う。

ケストレルは右の拳を握り締めるとARETHA(アレサ)に向かってゆっくりと歩き出す。

アイヴィスとチカゲは唯々ヒロの戦いを見ている事しか出来なかった。だが、2人はヒロが負けるなど微塵も思っていなかった。

そして遂にケストレルの右拳がARETHA(アレサ)の頭部に直撃する。その一撃でARETHA(アレサ)のカメラアイの光が消える。

 

しかし・・・まだ終わっていない。

 

ヒロは残った力を振り絞りケストレルを立ち上がらせる。

そして、ヒロは最後の一撃を放つ為にスラスターを吹かしてARETHA(アレサ)に接近すると右拳を大きく振りかぶり、右拳を繰り出す。

その攻撃はARETHA(アレサ)の左拳に阻まれるが、ヒロは構わず左腕の2連装ビームサーベルを振るう。しかし、それすらもARETHA(アレサ)の左手に掴まれ防がれてしまう。

ヒロはそれでも諦めず、スラスターを吹かしてARETHA(アレサ)の頭部に頭突きを喰らわせる。その衝撃でARETHA(アレサ)の頭部センサーが破損し、カメラアイの光が消えると同時に左拳も掴まれてしまう。

そして今度は右脚でARETHA(アレサ)の胸部を蹴り飛ばすと、ケストレルは掴んでいた右腕を離しバックステップで距離を取る。

そして、ヒロは最後の一撃を放つ為にスラスターを吹かしARETHA(アレサ)に向かって突撃する。

それを見たARETHA(アレサ)もスラスターを吹かしケストレルに向かって突撃する。

2機は互いに拳が届く距離まで接近すると、同時に右拳を突き出す。

その一撃でケストレルの頭部センサーが破損し、カメラアイの光が消えると同時にARETHA(アレサ)の左拳がケストレルの胸部に叩き込まれる。その一撃でケストレルの胸部装甲が凹み、カメラアイの光が消えると同時にARETHA(アレサ)の左拳もケストレルの右胸部に叩き込まれる。

 

そして遂に限界が訪れた。

ARETHA(アレサ)の右膝が折れ地面に跪き、左脚も膝をつくと前のめりに倒れ込む。

 

しかし、ヒロのケストレルも限界を迎えていた。

胸部装甲は凹み、カメラアイの光は消え、バックパックのスラスターからは火花が散っている。

 

「これで終わりだ!!」

 

ヒロはそう叫ぶと最後の一撃を放つ。

ケストレルの右拳がARETHA(アレサ)の頭部に直撃し、その一撃でARETHA(アレサ)のカメラアイの光が消えると同時にケストレルも機能を停止する。

そして、2機の殴り合いに決着がついた瞬間だった。

 

2機の殴り合いが終わり、戦いを見ていたアイヴィスとチカゲはヒロの元に駆け寄る。

 

「お兄様ッ!!」

 

「ヒロ!!」

 

「大丈夫。少し疲れただけだ」

 

ケストレルを解除し2人の呼びかけにヒロはそう答えると、2人は安堵の表情を浮かべる。

 

・・・残るは最後の仕事だけ。

 

痛む身体に鞭を打って3人が走る、目指すは地下区画上層部にあるバルコニーの無人攻撃機制御用端末だ。

 

 

 

日本国首都、東京を射程内に収めたADA-01(アドラー)達から遂にHypersthene(ハイパーシン)ミサイルが発射された。

専用コンテナから電磁カタパルトで打ち出されたそれは弾道が狂う事もなく東京へ一直線へと向かう。

 

闘真とカズマも含め迎撃を行っている日本軍で間に合う者は・・・いない。

 

もうダメだぁぁぁぁぁぁぁぁッ!!!!

 

日本軍の兵士が絶望の叫びを上げる。

 

 

小松基地地下区画で制御端末のあるバルコニーに向け階段を駆け上がるヒロ、チカゲ、アイヴィスの3人。

ミサイルが東京へ迫る中、遂に3人はバルコニーに辿り着く。

端末は3台あり1台ずつに緊急停止用の赤いボタンがあり、3人は端末に駆け寄り迷う事なく全ての端末の緊急停止ボタンを同時に押す。

すると発射されたミサイルは弾頭が無効化され東京上空で自爆し、その爆風で東京の街が揺れる。

着弾まで残り1秒という、まさに危機一髪と言った所だった。

 

ミサイルを発射したADA-01(アドラー)達も翼を翻し帰還行動を取る。

他の主要都市を狙っていたミサイル発射前のADA-01(アドラー)達も攻撃行動を中断。ミサイルをコンテナに再格納して帰路に着く。

 

3人の行動は無駄ではなかったのだ。

 

「終わったのですか・・・?」

 

アイヴィスがそう呟くとヒロが頷いて答え、端末の緊急停止ボタンを押せた事に安堵してその場に仰向けに寝転ぶ。

チカゲとアイヴィスも安心したのか床に座り込んでしまった。

ヒロとチカゲとアイヴィスは少し顔を見合わせると、笑い合う。

 

しかし・・・

 

《・・・今回はお前の勝ちにしてやるよ、優・・・!》

 

下層で機能停止しているはずのARETHA(アレサ)のスピーカーから了賢の声が聞こえてきた。

ヒロ達が満身創痍で動けない中まだ動けるのかと思いきや、ヒロ達に背中を向けると背部に格納されていた大型ブースターを展開。ブースターのチャージが終わると急加速(オーバードブースト)をかけ無人機用の発進口から脱出。そして、ARETHA(アレサ)はそのまま基地から飛び立ち去っていった。

ヒロとチカゲ、アイヴィスの3人とも体力・気力共に限界でただその背中を見送る事しか出来なかったが、

 

「何が今回は、だ・・・今回()だろ・・・」

 

対抗意識を出したヒロが仰向けのままそう呟く。

 

「そうね、ヒロ。今回()よ」

 

「なんですか、お2人とも意地を張って・・・」

 

ヒロの呟きにチカゲとアイヴィスがそう返すと3人は笑い合うのだった。

 

それから数分後、ボロボロの状態である3人を発見したのは地上の敵を掃討し突入してきたシズカとシオン達ヴァルキリー分隊だった。




ED2:HORIZON/TEAM SHACHI

戦闘シーンはAIのべりすとに書いてもらったんですが、まさかの肉弾戦とは・・・でも文字数稼げたし面白そうだからヨシ!(現場猫)

コラボも終わりが見えてきましたぞ~。


コラボ先の作品はこちらになります!↓
[https://syosetu.org/novel/294168/]
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