Doll's FrontLine -Armored Outsiders- 作:天羽々矢
“サイレントラインは墜ちた”
城塞内部にいる
だが、まだ喜ぶのは早い。
まだ鉄血が外部居住区に潜んでいる可能性は十分にある。撤退中のグリフィン部隊が安全に帰還できるよう残存敵戦力掃討を早いうちに終わらせたい。そう考え、ヒロは仲間達と共に掃討を続ける。
あとV.Ⅳと言えば、フィオナ指揮官から彼がレイシアとアヤメを保護したとの報告もあった。
今ヒロが行っているのはレイシア達と別れ城塞内部にて孤立したグリフィン戦術人形部隊を保護したシズカ達が脱出できるよう隔壁前に着陸し待機しているサーバル2とサーバル3の護衛だ。
サーバル2、3の操るV-22は完全な捜索救難用である為に丸腰で武装も施されていない。そんなV-22が残存戦力とはいえ鉄血人形からまともに狙われればひとたまりもない。
その為、ヒロは外部居住区の掃討も兼ねサーバル2とサーバル3の護衛を請け負った動きがあれば一般の鉄血人形は必ず反応しこちらに来る。そこを叩こうという腹積もりもあった。
結果として読みは当たり、サーバル2とサーバル3に釣られ近隣の鉄血人形が集まってくる。捜索する手間が省けた。
脱出を図ろうとするグリフィン部隊を阻止すべくサーバル2とサーバル3に群がる鉄血人形を片付け、サーバル2とサーバル3にシズカ達と彼女達が保護したグリフィン戦術人形部隊が乗り込むのを援護する。
群がる鉄血人形を片付け続け、やがてグリフィン人形部隊の最後の1人であるMP40がサーバル2の機内へ乗り込む。
《ご協力感謝します、フェンリル・コマンダー》
機内でそう礼を言うMP40に「気にするなよ」とヒロは返す。
そしてサーバル2の機体が上がり外部居住区から飛び立つ。そのすぐ後をサーバル3も続き、やがて二機は城塞の外へ出る。
これでグリフィン人形部隊の救出は終わった。後は彼女達の脱出を援護するだけだ。
そんな時にサイレントライン外壁の隔壁からV.Ⅳが操るスティールヘイズ・オルトゥスともう1人、G13が駆るRe:LOADER 4が姿を見せ居住区で戦闘を行っていた人形達が歓声を上げる。
「G13・・・あれが、レイヴン・・・」
セラフのコックピット越しに向ける視線はRe:LOADER 4を向いていた。
戦闘の最中に突然襲ってきた頭痛と耳鳴り。その苦しみの中で聞こえた女性の声はレイヴン・・・即ちG13の事を呼んでいた。
今は外部との通信を切っている為ヒロの言葉を聞いているのは相方であるセラフしかいない。
「お前は・・・一体・・・」
それでも問いかけずにはいられなかった。
「何者なんだ・・・?」
レイヴンと呼ばれた彼の正体を・・・。
やがて作戦立案者であるフィオナ指揮官から作戦終了の宣言が成され、サイレントライン攻略戦は鉄血側の敗北という形で幕を閉じた。
サイレントラインから左程離れていない野戦司令部にてフィオナ指揮官とヒロは顔を合わせていた。
「フェンリル・リーダー、今回は作戦への協力に感謝します」
「いえ、こちらこそ」
フィオナ指揮官からの感謝の言葉にヒロはそう返し2人は握手をする。
「鉄血もこれで完全に撤退し、あとは周辺の残党狩りと内部調査だけですね」
「ええ、そちらは引き続き私が指揮を執ります」
「・・・じゃあ、俺達の仕事も終わりか」
「そうですね。では・・・」
フィオナ指揮官はそう言うと右手を差し出し、ヒロもそれに応え握手を交わす。
「機会があればまたいずれ」
「ええ、いつかまた・・・」
2人はそう言って別れ、ヒロはセラフのコックピットに乗り込む。
先んじてサイレントラインに向かった仲間から「グリフィンのガサ入れ前に目当ての物は確保した」との連絡があった。
これでフェンリル・・・強いて言えばヒロの目的は達成出来た。今回もフェンリルは誰1人欠ける事なく家路につく。
ED3:DREAMCATCHER/ナノ
物凄く出遅れた上かなり端折る事になったけど一応こちらもコラボは完結かな( ̄▽ ̄;)
今回コラボして頂いた白黒モンブラン様、ありがとうございました!
コラボ先はこちらになります![https://syosetu.org/novel/331813/]
オマケ:現時点でのキャスト(イメージ)
ヒロ・スメラギ:榎木 淳弥
チカゲ【執行人(エンフォーサー)】:鈴木 愛奈
シズカ【九九式軽機関銃】:内田 彩
ミア【スコーピオン】:松井 恵理子
イリス【MG08/15】:悠木 碧
フィリーネ【HK433】:小松 未可子
シオン【LR-300】:若山 詩音
アイヴィス【???】:白石 晴香
アヤメ【試製二型機関短銃】:高橋 李依
マナ【九九式短小銃】:末柄 里恵
レイシア【S&W M27】:堀籠 沙耶
ユウゴ:関 智一
ジーク:土岐 隼一
ニール:半田 裕典
エイミー:津田 美波