ぼっちの元カレ(イェーイな人ではない)   作:ぼっちの元カレになりたい人

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(苗字) 海
これだけ見ると『かい』って読むんですよ。みんな。
だがこの俺は違う…アクアリウムと読む…


満を持して夏休み!

ぼっちの家。それは私の愛しき人間の家でもある。というわけで出てこーい!!とインターホン押しても出てこなかったので突入します。ストーカー男舐めんな、瞬間移動くらいできるわ。ごめん嘘ついた、できなかった。

 

ヌ「やほ」

 

ぼっち「うぇ!?」

 

ヌ「インターホン押しても誰も反応しないからさ〜」

 

ぼっち「あ、今はお母さんが買い物に行ってて」

 

ヌ「ふたりちゃんは友達と遊びに、お父さんは仕事付き合いで家を開けてるんだろ。わかってるよ」

 

ぼっち「…なんで知ってるんですか?」

 

ヌ「これ見ろ」

 

ぼっち「えっあっ…お母さんのロイン…?」

 

ヌ「いえい」

 

ぼっち「…す、すいません、インターホンに出なくて」

 

ヌ「それじゃあ行こうぜ!デー」

 

ぼっち「」スッ

 

ヌ「…行こうぜ〜デート〜」

 

ぼっち「あ、あの、付き合ってもないから」

 

ヌ「じゃあ付き合ってくれ」

 

ぼっち「ヒュッ」

 

ヌ「…えっ?」

 

ぼっち「あの、それは、ちょっと」

 

ヌ「じゃあ誰かよ」

 

ぼっち「あ、あの!外に、あまり…」

 

ヌ「じゃあ、ぼっちのギター聴かせて。」

 

ぼっち「あ、わかりました」

 

そう言って少しの時間が過ぎた。聞いてたら心地よくて眠りそうになったが、ギターとはそんなものなのだろうか?あれか、俺の知ってるギターではないのが原因だろうか。チェロでも弾いてんの?って感じなんだが…どうだろう。弾けんの?そんな風に?

 

ヌ「…」

 

ぼっち「あ、あの…?」

 

ヌ「よし、俺もなんか楽器はじめてみようかな」

 

ぼっち「えっ」

 

ヌ「というわけで楽器といえばこれを買って来ました」スッ

 

ぼっち「ホルン…!?」

 

ヌ「せーの…」

 

ぼっち「あ、ま、まっ」

 

ヌ「っ!」ボゥゥ

 

ぼっち「!!!」キーン

 

ヌ「あ、ありゃ…うるさかったか。まあ良いさ」ポイッ

 

ぼっち「ぅう…」

 

ヌ「大丈夫かぼっち。一緒にいようなぼっち」

 

ぼっち「は…騙されませんよ」

 

ヌ「くっ」

 

ぼっち「ていうかホルンどこにやりました?」

 

ヌ「家。まあまあ、そんなことより何する?」

 

ぼっち「何するって…何もないですけど」

 

ヌ「じゃあ付き合おう」

 

ぼっち「それは良いです、別に」

 

ヌ「…きーっ!」

 

ぼっち「猿!?…いや、あの…」

 

ヌ「ちょいと待ってて…」ピッ

 

ぼっち「あ、冷房はちょっと」

 

ヌ「えっ」

 

ぼっち「なんか寒いことを理由に近づいて来そうで」

 

ヌ「泣くよ」

 

ぼっち「えっ」

 

ヌ「泣くよ」

 

ぼっち「…ごめんなさい」

 

そうして一日が過ぎた。ぼっち曰く『遊ぶならみんなと一緒に…』とのことで、しかも俺から誘うのはなしと念入りに釘を刺されたので、もう待つしかないということだ。バイトの日なんて、ぼっちはちょっと捻れたりするくらいだったし。

 

ヌ「…」

 

虹夏「最近ぼっちちゃんを避けてるの?避けられてるの?」

 

ヌ「さあ…?」

 

虹夏「わかんないか…」

 

喜多「私、気になります!」

 

ヌ「いやぁ…ぼっちのパジャマ見たりしてたからなぁ」

 

喜多「えっ」

 

虹夏「リョウがいたら辛辣な言葉が返って来ただろうにね」

 

ヌ「ぼっちのパジャマ可愛かったなぁ」

 

虹夏「えっ!写真撮ってたりする?」

 

喜多「中学時代ですか!?」

 

ヌ「いや、高校生時代」

 

虹夏「…あれ、付き合ってたのって確か」

 

ヌ「中学時代」

 

喜多「えっと…じゃあ、なんで?」

 

ヌ「…こう、ね」

 

喜多「もしかして…と、とうさ」

 

ヌ「ぼっちにおねだりした」スッ

 

喜多「後藤さんがおねだりされたくらいでパジャマを…?」

 

虹夏「わ〜、パジャマまでピンク色」

 

ヌ「かわいい」

 

虹夏「あ、そろそろ家帰んなきゃ…じゃあね!」

 

喜多「それじゃ私も!」

 

ヌ「俺も行きますか…」

 

こうして夏休みは刻々と流れ…るようで流れず、俺の体内時計にブラックホールでも出来たのか、それとも自分の周りにブラックホールができたのか、一日だったと思って時計を見ても一時間しか経ってなかったりする。これがぼっち断ちか…うっうっ…

 

ヌ「ぼっちが足りない」

 

虹夏「とうとう変なこと言い出したよ」

 

喜多「最近バイトの時の動きも素早かったですし…調子いいのかと思ったけど」

 

ヌ「ぼっち成分が足りなくて…一日が二十四日に感じるようになったんだ…」

 

喜多「!?!?!?」

 

虹夏「重症だね…」

 

リョウ「というわけでこれを用意した」

 

虹夏「ぼっちちゃんのジャージ〜」

 

喜多「犯罪臭すご」

 

ヌ「これで俺は今日も生きていける」

 

喜多「…でもバイトの効率悪くなりません?」

 

虹夏「それはいけない」グイッ

 

リョウ「私が楽をする為に離れて」

 

ヌ「足りないねぇ…足りない…ねぇ…」

 

リョウ「…死にかけのハエ(笑)」

 

虹夏「ちょっとー?」

 

ヌ「…俺が取れば良いのか」ス

 

喜多「もしもし警察ですか?」

 

ヌ「通報しないで、ほら、手にないよ」

 

リョウ「…あれ、私の持ってた分もなくなった」

 

虹夏「これはちょっとダメだったね…色々と。次の作戦は…」

 

ぼっち「あ、そ、それじゃあ…」

 

ヌ「本人」

 

虹夏「一番ダメだよ」

 

と、こうして時間の流れが早くなり、もうそれはそれは流れに流れ、夏休みなんてすでに終わったような、十八時間くらい過ぎたらもう一日が終わったかのような時間の流れを感じた。というわけで後はぼっち本人からぼっち成分を手に入れなければならないのだが。スターリーで事件は起きた。

 

ヌ「…」

 

星歌「セミの墓作ってんだけど」

 

ヌ「友達っぽいのができたと思ってたけど誘われずに壊れてしまったアレだな」

 

ぼっち「セミさん…セミさん…」

 

虹夏「私たちに非があるの!?」

 

星歌「え、誰もぼっちちゃんと遊んでないの?」

 

喜多「ま、まあ…」

 

リョウ「音楽聴いてた」

 

星歌「…もうお前らのバンド名変えろ。崩壊バンドにしろ」

 

虹夏「嫌だよ!」




スーパーボッチ「夏休みの寂しさによって目覚めた…陽キャにとっての悪夢…スーパーボッチ、後藤ひとりです!!」
喜多「私でも誘いに行けない…!」
多分こんな感じで喜多さんは避けてたはずだ。虹夏ママは家庭と勉強が忙しかった。リョウは誘わない。
そしてヌはぼっちを傷つけたくないからみんなと一緒に行くのを待っていた。
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