ぼっちの元カレ(イェーイな人ではない) 作:ぼっちの元カレになりたい人
電車の中。線路の音、電気の音、雑音のなんと多いことか。しかし珍妙不可思議なことに、この音が好きだという人間もいる。私は嫌いだ。窓を眺めつつ、隣のバンドを見る。ぼっちちゃんかわいい!ぼっちちゃん最高!!ぼっちちゃん大好き!!…おほん。
ヌ「江ノ島って何あんの?」
喜多「えっと…」
虹夏「一回行ってみたかったんだよね〜!江ノ島!」
リョウ「わからない」
ヌ「ぼっちは俺に抱きついてくるし」
虹夏「理性崩壊しないんだね」
ヌ「お望みとあらば今すぐにでも?」
虹夏「やめてね」
ヌ「…江ノ島かぁ」
喜多「そういえば二人…3人とも進学校ですよね」
ヌ「あ、そうなの?」
虹夏「君だよ」
リョウ「…?」
喜多「勉強とかって、しなくて良いんですか?」
ヌ「…したことねえわ、勉強」
虹夏「なっ!?」
リョウ「私でさえ一夜漬けだったと言うに…」
ヌ「授業なんも覚えてねーわけだから、みんながやばいやばいって言ってるページペラペラめくってただけですよ」
虹夏「殺すべきだと思う。進学校の名にかけて」
江ノ島
喜多「ついたー!」
ヌ「ふー!」
虹夏「さ、さすが男の子…!」
リョウ「ぼっちを軽々と」
ヌ「ぼっちの質量is愛の質量=無」
とうとう概念まで持ち出したよ、と言われつつ江ノ島行きます。512という謎の数字を思い浮かべつつ海を見ながら歩く。海…海かぁ…嫌いな思い出しかない…幼少期の頃、運悪くサーファーに轢かれたり、そこから成長して海に行ったらボートにぶつかったし、果てにはイルカにどつかれたし…
ヌ「海よ来るな…」
ぼっち「海…?え、いつのまに…?」
ヌ「海が嫌いだ…」
喜多「海が嫌い…?」
虹夏「どーせ海でもトラックに轢かれたとかでしょ」
ヌ「よくわかったな。そのと」
パリピ「ねえお姉ちゃんた」
ヌ「うおおおおおおおお!相撲の禁じ手25!!25m片道切符!!」ブンッ
パリピ「おぎゃぁあぁぁぁ!?」
喜多「…そんな手があるんですか?」
ヌ「ない」
虹夏「大丈夫ぼっちちゃん!?」
ぼっち「助かりました…」
ヌ「ヨリも」
ぼっち「それじゃあ行きましょうか」
ヌ「」
喜多「…妥協も大事ですよ」
虹夏「そうそう。お姉ちゃんとか」
ヌ「…妥協してボッチにするわ」
喜多「は?」
ヌ「おいぼっち〜!」
ぼっち「1tの力を思い知ってましゅ…」バリボリ
ヌ「おま食ってんじゃねえ!!」ダッ
それから少しあり。バチクソ長い階段を登ることになった。残念だったな。俺はぼっちを追いかけることに全てを燃やしており、ぼっちが車で移動したのを追いかけた際は海抜200mまで行き、直線距離60km以上を追いかけたこともある。追いかけてる途中で帰りのぼっち一家とすれ違ったのは内緒だ。
ヌ「ぼっち、手伝おうか?」
ぼっち「いえ、まだ…!」
喜多「これだと時間が…」
リョウ「うっ…」
喜多「大丈夫ですか先輩!?」
虹夏「…そういえば私だけ信者的な人、いなくない?」
ヌ「…」
ぼっち「あぅ、ぁう…」
ヌ「ほれ」ガシッ
ぼっち「あえっ」
ヌ「階段登り過ぎて吐いたことあるから手伝ってあげるわ」
ぼっち「あ、ありがとうございます」
ヌ「というわけでゴー!」
リョウ「わ、私も…!」
虹夏「私も連れてって…」
喜多「先輩は私が運びます!!」
ヌ「…悪いな、俺の背中はぼっちちゃん限定なんだ」
虹夏「でも前私乗せたじゃん」
ヌ「…酔っ払いがめんどくさかった時ですよね?逃げるために担いだあれ」
虹夏「そうだよ」
ヌ「…俺は逃げる」ダッ
虹夏「あ!?」
リョウ「う、くっ…!」ドサッ
虹夏「おの、おのれ…!」
ヌ「そもそも俺は努力とか嫌いなんだよな」ズカズカ
というわけで来たぞ。エスカレーター。一部ではエスカーと呼んだりするらしい。なんだそれ、オスカー?モ○カー?それも良いとして。とにかくぼっちを担いでやってきた中間拠点的な場所。ここをキャンプ地とする!!
ヌ「エスカレーター最高」スーッ
ぼっち「そうですね」スーッ
喜多「絶対自分の力で行ったほうが」
ヌ「今から行けや。このエスカレーターでも頂上まで足使えるぞ」
喜多「そういう意味ではなくてですね!!」
リョウ「…長い」
ヌ「ま、そんなもんだろ」
虹夏「…私を心配してくれても、よくない?」
ヌ「うわ!虹夏先輩がめんどくさい女モードになってやがる!」
リョウ「いや…違う…!ぼっちも!!」
ぼっち「私なんかがエスカレーター使っててすいません…」
ヌ「そんなぼっちが好き!」ギュッ
虹夏「バンド内でのイチャつきはバンド解散の原因でもあるんだよ!やめてね!」
ヌ「…俺部外者だけど」
虹夏「あっ」
喜多「あ、頂上見えてきましたよ!」
ヌ「長かったなぁ」
ぼっち「…リョウさん、お金返してくださいね」
リョウ「返す。私が約束を破ったことは」
ぼっち「前の食事代返ってきてませんけど」
虹夏「えっ」
というわけで着きました、頂上。リョウは後でしばく。しばくぞゴラァ!!…なんつって。とにかく俺は気分よく頂上まで来れた。そこで謎に陽キャのような光を浴びてテンションが少し上がったぼっちとリョウが写真を撮ろうとしている。
ヌ「…」
喜多「入らないんですか?カメラ」
ヌ「ぼっちが幸せならそれで良いんだよ。俺としては。ただ望みを言うなら俺の居場所をぼっちの心の中にちまっと置いてほしい」
喜多「随分とストレートな…」
ちなみにパリピは3人いましたが、一人投げた後足で掴み一人、その後の一人は頭突きで飛ばしました。
首の骨?トラック引かれて大丈夫なやつが自滅できるか!!