時系列:マジュニア戦後〜
主役:悟空とチチ
ピッコロ大魔王の事件から半年、パオズ山にて新生活を始めていたチチと悟空。
今日も晴れ晴れとした天気で、チチも洗濯をしながら爽やかな風に吹かれていた。
「ふー、いやぁ今日もいい晴れ模様だ。気持ちが晴れるし、洗濯物も乾きやすくていい事だらけだな」
そういえばとチチは当たりを見渡す、近くに居たはずの悟空が何処にもいない。
森の方に歩いていくと木陰に、悟空が鼻ちょうちん作って寝ていた。
「いい気なもんだべ、奥さんが仕事してるってのに気持ちよく寝て」
チチは悟空に近づき起こそうとしたが、ふと顔を見ると自分が惚れたかっこいい男が可愛い寝顔をしているのにきづいた。
まぁいびきはうるさいが、そこは許容範囲内だ。
「こうしてみっとまだ幼さが残っとるだな、ちいせぇ頃の事考えっと納得だ」
チチはそっと悟空の頭を撫でる、柔らかさこそないがその特徴的な髪型はチチにとって大好きな髪だ。
それにしても一向に起きる気配がない、それほど信用されているのだと考えて思わず顔がにやけてしまう。
かつて想像していたイチャイチャする新婚生活とは、全く違う生活をしている今。
それでも悟空が側にいて、世界一強くてかっこいい旦那様とゆったりとした生活が出来るのは幸せなものだ。
「ま、収入がねぇってのがたまにキズだけどな。おっとうには財産があるから今くらいいいべって言ってたが、将来考えるといつか働いてほしいべ。ピッコロ大魔王の危機も去った事だしな」
「うごっ」
「うん?」
「かーっ…かーっ……」
「ふふっ、なんだべ今のは」
そういえば…と悟空の格好を見る、毎日道着ばっかでたまには違う格好してけれと頼んだ事があった。
それから二人で街に買い物にいって服を見たが、似合うであろう格好いい服はどうにも悟空には気に召さないみたいだった。
そこで相談したのがブルマとヤムチャ、幼い頃からの知り合いであればいいのがわかるかもしれない。
『孫君の服ねぇ。チチさんもやっぱかっこいい格好してほしいものね、旦那さんには』
『しかし普通のは嫌って言うんだろ?なら動きやすいタンクトップから徐々に慣れさせたらどうだ?』
『それがいいかもしれないわね!じゃあこの辺とかと組み合わせて……』
とトントン拍子で話は進み、悟空が納得いく服が揃えられた。
自分より理解度が高い二人にちょっとした嫉妬をしたのは、ここだけの秘密だ。
最近になって出たばかりの伸縮性があるジーンズに、黒色のタンクトップという着こなしだ。
タンクトップということもあり、鍛え上げられた肉体がよく映えるのだが……
「……ちょっと悟空さの姿、やらしいべ」
悲しいかなまだチチは18歳であり、男の身体には興味がある歳だ。それが長年想ってきた相手であれば尚更である、はしたないと思ってもついつい見てしまう。
幼さ残るこの顔にこの身体だ、オラは悪くねぇだ悟空さが悪ぃんだと責任転嫁するのは嫁の特権だ。転嫁だけに。
「ショーもねぇこと考えて馬鹿みてぇだな……」
チラリとまた悟空を見やる、まだ寝ていることを確認する。
「す、少しだけならいいよな?」
悟空の胸板に頭を預け、くっつくように横になる。
心臓の音が心地よくがっしりした身体に、どこか安心感を覚えた。
「夫婦なんだから、これくらい普通だべ……」
トクン…トクン……という音を聴きながら目を閉じた。
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「……チチ?」
「すぅ……すぅ……」
「めえったな……」
悟空が目を覚ますと自分の胸に頭を乗せて、すやすやと眠るチチがいた。
気持ちよさそうに寝ている姿をみると、起こすのもなんかなぁとなった悟空。
「ええっとオラが寝たのが昼食ってチチが洗濯干したばっかだから……3時くれぇか?」
洗濯物の乾き具合と空の明るさから、まだ夕方にはならないと判断した。
まぁまだ起こさなくていいかと、チチを見る。
「寒くねぇかな」
自分は大丈夫だが、女というのは腹を冷やしちゃダメだとブルマから言い聞かせられた。
上に羽織るものもない、気を上げてというのも起こさないというそこまで繊細なコントロールはまだ出来ない。
「…仕方ねぇなぁ、ならこうすっか」
悟空はぎゅっとチチを優しく抱き、また目を閉じる。
そういえばじいちゃんとも寒い夜はこうして、くっつきながら寝たなと思いながら。
様子を見に来た牛魔王が来るまで、チチは目を覚まさなかった。
目を覚ましたチチは状況を把握すると、顔真っ赤にして恥ずかしがったとか。