凄腕諜報員 レン   作:イーグル15

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初めて書いてみました。お手柔らかにお願いします。


魚影?それとも...

    黒金の魚影1

 

 

 5月1日 市ヶ谷 防衛省情報本部

 

 「藤堂、掴んだか?」

 暗い部屋の中で老年ながらも武人の雰囲気を纏っている人が爽やかそうなイケメンに問いかける。

 「いえ、15時間前に仙台沖で海上自衛隊の護衛艦あしがらが探知した魚影ですが、そこから先どこに向かったかは分かりません。海上自衛隊内潜水艦は当該海域にはおらず、中露警戒中の部隊からも敵国潜水艦が仙台沖にいるとはなにも。」

 藤堂レン。防衛省情報本部特務機関所属の彼はそう答えた。

 「それは困るな。」

 「ええ。在日米軍の秘密作戦の可能性はありますが、どうにもきな臭いですね。」

 彼らは先日、海上自衛隊から入った機密情報に頭を悩ませていた。

 「実はな、先日フランクフルトのユーロポール情報センターに何者かが忍び込んだらしい。」

 「そうなんですか?」

 それは、先日のユーロポール情報センターに何者かが侵入し、女性警察官一名が死亡したという話であった。

 「ああ、ドイツの情報機関やアメリカの諜報機関が動き出していると協力者から連絡があった。」

 「中共のスパイですか?」

 「いや、分からない。だなアメリカ中央情報局やMI6が特に動いている点からその可能性が高い。どうやらFBIや公安も動いているらしい。」

 通称、特務機関。陸軍中野学校の系譜で我が国の国防及び情報を秘密裏に守っている防衛省情報本部内の秘密組織であり、日本のその他治安機関が知らない情報も多くを手に入れていた。

 しかしながら、彼らの任務はこれまで対外的かつ国家を相手とした部隊なので国際シンジゲートやテロ組織は専門外であった。

 「どうされますか?」

 「お前には念のため、八丈島沖に新しくできたインターポールのパシフィックブイに行ってもらいたい。」  

 防衛省情報本部の人手不足も相まって、パシフィックブイの活動が防衛省にもたらす影響を精査するため、そしてそれが我が国にとって危険なものとならないため、任務が設定されたのだ。

 「承知しました。」

 「有事の際はSが急行する手はずになっている。これは中川統合幕僚長の命令だ。」

 彼らは必ずしもシビリアンコントロールに置かれていない。

 彼らの最高指揮官は名目上内閣総理大臣だが、実際には統合幕僚長であるし、警察機関から一般人まで多くの身分を保有していた。

 「承知しました。誰に化けますか?」

 「警察庁の関係者として向かえ。」

 海上自衛隊が探知した国籍不明の潜水艦、新しくできるインターポールの海洋施設パシフィックブイ、賊が忍びこんだユーロポール情報センター。

 非常にきな臭かった。

 

 

 

 

 

 

 

 5/2  早朝 市ヶ谷防衛省情報本部

 防衛省情報本部の人間から警察庁情報通信局情報通信企画課に服装を変え、カラコン等をして格好を偽装した藤堂はそのまま警察庁に向かい、職員証をつけた状態で警察庁の監視カメラに写った。

 その後、警察庁内の協力者が用意したヘリに乗り込んだ。

 同乗者は同じく情報本部から変装している藤井七海という細身の女性である。

 彼女は現役の情報保全隊員である。

 この国の情報を守るために彼女も同行したのだった。あとは、隠れ蓑でもあった。

 

 

 

 5/2 昼過ぎ パシフィックブイ

 「さすがにデカいな笑」

 「ええ。驚きました。」

 2人は無事にパシフィックブイに到着した。

 彼らが来た理由は警察庁的には警察システムを強化し凶悪犯を捕まえるとことが本当にできるのがという確認であったが、わざわざ防衛省情報本部がここまで動いているのには他の目的があった。

 それは、開発者の日本にいる間の安全の確保だ。

 そして、世界各国というか我が国と西側諸国の秘密諜報員の保護を行うために一部データの改ざんをさせなければならないということである。

 既にCIAもこの件に注目していた。

 未だ日本とヨーロッパだけであるが、このシステムが悪用されれば非常に都合が悪かった。

 

 「みなさん、ようこそいらっしゃいました。局長の牧野です。」

 そう声をかけてきたのは、インターポール海洋施設パシフィックブイ局長である牧野洋輔であった。

 「お出迎えありがとうございます。警察庁通信局の吉川です。」

 「同じく通信局の金川です。」

 彼らは用意しておいた偽名を名乗った。

 「ではご案内いたします。」

 「よろしくお願いします。」

 2人はそのまま、パシフィックブイの中に案内された。

 

 

 

 5/2 -13:20  パシフィックブイ 中央管理センター

 

 彼らは中央管理センターに到着し、牧野から直美アルジェント、レオンハルト、エド、グレースの紹介を受けた。

 そこに、入ってきたのは警視庁の人達であった。

 黒田管理官や白鳥警部、そして小さい子ども。

 レンはその小さい子どもに注目した。

 さらに、七海の方を見ると驚いている。

 彼は、七海の方に近づいた。

 「あの子どもは誰だ?その反応は知っているのだろう。」

 まだ30手前だが、数年間米国のFBIに請われて刑事をしていたときの感が彼に非常に興味を持った。

 「あの子は江戸川コナンくん。毛利探偵事務所の子です。」

 七海はそう答えた。

 「毛利探偵事務所...。あの、眠りの小五郎だな。通称死神。彼の行くところで事件が起きやすく死人が出ることで有名な。」

 「ええ。」

 「どこで知り合った?」

 「6カ月前、舞鶴で。」

 「舞鶴だとあれか。スパイの案件だな。」

 「そこで驚異的な洞察力を見せ、子ども離れした発想力を見かけました。」

 それを言われてレンは面白がる。

 「そうなのか。とても興味深いな。」

 彼は目の前で行われている老若認証システムの話を半分聞きつつ、コナンを観察した。

 一見、ただのガキにしか見えないけど、鋭い洞察力か..

 そうして時間は過ぎていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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