凄腕諜報員 レン   作:イーグル15

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闇夜の攻防

   闇夜の攻防 

 

 

 5/2 23時 スズキラグジュアリーホテル

 

 七海とレンは同室に泊まっていた。これは安全の観点や情報伝達の観点からは非常に良かったし、七海とレンがお盛んな年頃であることからもある意味必然であった。

 しかし、今日はそんな雰囲気ではなかった。

 彼はここ数年の未解決事件とそれに関わっていた人間を調べていた。そうブラックの痕跡を探していたのだ。

 その結果、彼らの影がいろんな大事件や事故で見かけられたことを確認した。

 七海もそのお手伝いをしていた。

 その結果、さらに西多摩市のツインタワービル火災事件やミステリー急行殺人事件、トロントタワー狙撃事件でも彼らの影が見つかった。

 レンは彼らの警戒度を上げ、今事件に関わっている可能性すら高いとも考えていた。

 七海はその可能性はあまり高くはないと思っていたが、それでも彼の勘が非常に良く当たることは知っていたし、今事件の犯人の手口から特に危険であることは分かっていた。

 

 そんな時に、外から車の音がしたのだ。

 こんなに夜遅い時刻にである。

 さらに言えば、ここは離島であり、東京などの都心でもない。

 レンは1つ警戒度を上げた。

 腰にかけている拳銃を引き抜く。七海に合図をして、外を見ると裏口の方にかすかに黒い影が見えた。 

 

 「七海、裏口に向かうぞ。」

 レンは急いで部屋を駆け出す。

 それに続いて七海も飛び出す。

 新たなステージに事が進んだということであった。

 

 

 レンが廊下を曲がると小さな女の子を黒服の男2人が連れ去ろうとしていた。

 「女の子を離しなさい!」

 七海が拳銃を引き抜いて威嚇する。

 その瞬間、銃声が聞こえる敵の内の1人が銃を発砲したのだ。

 レンはとっさに七海を突き飛ばす。

 2人はそのまま廊下の影に隠れる。

 レンは拳銃を構えて、廊下が見える瞬間に狙って発砲するが、敵はあっという間に階段のドアを開けて、非常階段を下っている音が聞こえる。

 「チッ!、面倒くさい事になった。」

 レンは悪態をつくと、「追うぞ!」と言い、非常階段に走る。

 

 2人が非常階段を下りるとあの毛利探偵の娘さんの蘭さんが黒い服の男と戦闘をしていた。 

 そこに、江戸川コナンくんが走っている姿が見える。  

 コナンが蘭を車の影に突き飛ばすように隠す。

 

 それを見たレンは狙撃!と思い、近くの狙撃スポットを探す。

 七海が「レン、上」と高台を指す。

 それは拳銃で狙うにはあまりに遠すぎた。

 「車出すぞ。」

 その時、コナンが近くにあった缶をあの高台の方に蹴った。  

 そのスピードは次元が違った。

 「おいおい、嘘だろ!?」

 つい、レンがそう言ってしまうほどは速いボールは高台の敵の近くに当たり、それを見ている間にコナンは「博士」と呼ばれた人物の黄色くて小さい車に乗り込み、あの小さな女の子を奪った男達を追い始めた。

 「七海、目標変更だ。あのスナイパーを確保する。俺が運転するからSに連絡して部隊をよこさせろ。」

 「分かりました。」

 2人は急いで、車に乗り込み車が急発進する。

 

 

 5/2 23時半

 「藤井です。オペレーションdeltaの即時実行を求めます。」

 「こちら、オペレーションルーム。delta発令要請を確認しました。早急にSを現地に派遣します。」

 「助かります。」

 

 S。ここでのSとは陸上自衛隊特殊作戦群のことである。

 なぜ彼らが特務機関と仕事をしているかと言えば言うまでもないだろうが、特務機関の任務において人員が必要になったときは、特殊部隊を使った方が早いからである。

 今任務ではこのような自体を想定して、戸郷作戦本部長が、特殊作戦群に話を通し、Sが三宅島沖で訓練中の護衛艦ひゅうがに乗船していたからである。

 

 援軍を呼び終えると、ちょうど高台に向かう途中で上から下りてくる車を見つけた。

 「発見!」

 黒いスポーツカーを見つけたレンはアクセルを踏み込む。

 後ろから車が追ってきていることを確認したスポーツカーも速度を上げ、カーチェイスに発展した。

 しかしながら、まさかスポーツカーだとは思っていなかったレンは追いかけるものの、最高速度の差からだんだんも引き離された。

 「ここまでか...」

 彼は途中で追跡を諦めた.....ように見えた。

 しかし、まったく諦めていなかった。

 「成層圏カメラにアクセスして、敵の位置を割り出せ。」

 七海にそう言うと、彼女はパソコンを操作し、日本政府保有の秘密衛星にアクセスして、成層圏カメラに接続した。

 しばらくすると、、

 「発見しました。島の西方向に向かって直進中。」

 それを聞いたレンは、「Sはそっちに向かわせとけ。」

 と言うと、車を出した。

 

 

 24:10 島 西側道路

 

 キャンティーは、少しいらついた状態で車を運転していた。

 謎の車に追われて、合流地点に向かえず、北に大きく迂回してから合流地点に向かっていた。

 そんな時、ヘリの音が聞こえてくる。

 「まさか、ジンのヘリがもう来たのかい?」

 そう言うと少しスピードを落とす。

 その瞬間車が銃撃され、両輪がパンク。

 ボンネットが攻撃されて火花が散り、フロントガラスが割れた。

 キャンティーは、とっさに車から脱出するが後ろからさっき撒いた車が来て、進路を塞ぐ。

 海しかない!そう考えたキャンティーは海の方に走るが、ヘリから撃たれた弾丸が、足を貫通し、転げる。

 そこに肩と脇腹を打たれ、万事休す。

 レンに後ろから羽交い締めにされ、スタンガンで気絶させられた。黒の組織の幹部が特務機関に初めて捉えられてしまったのである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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