なんだか今回は本文よりもあとがきが本編みたいになってしまった…
「「ファンディスク?」」
「そうだ」
聞け!この場に集いし万夫不当の
我が真名は清川シエル!
この度ミレニアムサイエンススクールはゲーム開発部を再び尋ねることとなった。
目的は…私と彼女らが共同開発した、今や同人ゲームらしからぬ評判と人気を誇る『青春運命協奏曲』のファンディスク製作のためだ。
「えっと…つまり後日談でゲームを作る、ってことになる?」
「そうだな」
「登場人物は?」
「勿論全員だ。私を除いてな」
「ボイスは?」
「ファンへの感謝を込めてフルボイスだ」
「…新規イラストとかは…」
「当然背景、キャラ新規立ち絵や衣装に盛りだくさんだ」
「「………ストーリー」」
「1から新しいものに決まっているだろう」
「「…………………………」」
「無理があるよ!!」
「うるせえ!!良いからやるんだよぉ!!」
「いや本当に無理がありますよ!!
イラストとかはともかく、フルボイスって…あれだけのキャラとイラストにボイスなしの原作でもPCが悲鳴を上げてたのに、それに更に新規絵やボイスを入れるなんて…」
「………風紀委員会の権限を行使して更にハイスペックなPCや液晶タブレットを用意しよう」
「「うっ……」」
案の定才羽姉妹は押し黙った。
そうやって自分たちの道具のスペックを逃げ道にしようとしたのだろうがそうはいくか。
原作開発にも悲鳴を上げていたがそれとこれとは話が別だ。
「う、うう…でもシナリオが…どのぐらいか…」
「以前の通り原案は用意済みだ。その点は私も協力する」
「ヒエッ…」
「で、でも先生やユウカ達の都合が」
「スケジュールは抑えてあるし何なら先んじていくつかボイスを収録済みだが?」
「「………………」」
「さあ、再び手を取り合おうじゃないか。
全ては最高のゲームのために、だ」
「ハイ……」
「め、メインシナリオ完成………」
「………うん。流石だな。
申し分なしの出来だ」
「よ、良かった…じゃあ私ちょっと休」
「何を言っている。サブエピソードがあと10はあるんだから、それも書き上げてもらわなくては」
「……………え゛」
「ユウカ達メインヒロイン+他数名のメイド服、及びそれに合わせた表情やアクション差分………
各々の新規私服立ち絵、水着………このデフォルメ風絵も描かなきゃダメなんですか!?」
「当たり前だろう。
あ、あと一応下書きとか原案とかも残しておいてね。後でそれに合わせたミニコーナーも作るから。
あ、そのミニコーナー用の衣装もあるからそっちも描いてね」
「ひぃいいーーー!!」
「ピピー!
状態異常『誤字』を発見しました!!」
「む…なになに。
あなた『を』犯人です…なるほど。
これはあえてそのままにしてネタにしてやるか…」
「あ、あの…このミニゲームの敵キャラの動き、ちょっと速すぎませんか…?」
「いや、プレイヤーの皆様の挑戦意識を煽るためにもそれぐらいで良い。
別にミニゲームは一位にならなくても進めるシステムだからな」
「えぇえ………」
「そんなわけで一応完成したのがこの『
ひとまずテストプレイも兼ねて先生達には先んじて発表しておく」
「………シエル、目がすごく充血してるけど、大丈…夫なわけないか」
「今まさに完成品を持ってきたところだからな。
まあ気にせず諸君は目を通してみてくれたまえ」ギンギン
「…じゃあみんな、早速プレイしてみようか」
そして我々が開発したゲームをプレイする先生&ゲーム内メインヒロインの生徒一同。
「…なるほど、このゲームは前の『青春運命協奏曲』の続編って事になってるのね」
「ん。登場人物もだいたい同じだし…シエルは出てないみたいだけど」
「あ、でもヒナさんの回想では出てますね!
…なぜ回想だけ?」
「そう言えば…このゲーム続編ということになってはいますが、具体的にはどういう意味での続きなのでしょうか?」
「…?イズナ、それはどういう…」
「え!?え、ええと…その、まあ…
だ、誰ルートの続編なのかなぁ…と」
「「「「「!!!!!」」」」」
先生&メインヒロイン達は目の色を変える。
…と言うことを確認できた直後、メインヒロイン達が私のもとに急接近してきた。
「私よね!?なんたって最初に私が居たことに驚いてたものね!?」
「ん、ゲームでも
「………私も、私もヒロインだから…」
「主殿とあんなに頑張ったんですからイズナですよね!?」
「せ、先生にはすごく良くしてもらったんです!!」
(ゲームの話だよねヒフミ?)
「………はあ、設定も一応公開しておくか」
「………『前作でのすべての起こりうる可能性が実現された世界』?
どういう事?」
「言葉のとおりだ。
先生はユウカルート以外のルートのようにキヴォトスから出ていかないし、死亡もしていない。
だが誰かと結ばれる可能性は
その他細かい設定もあるのだが疲れたから私は寝る
他に知りたいことがあるならその冊子で確認してくれ…zzz」
「…本当に寝ちゃいましたね」
「すべてが実現している…ユウカ殿のルートでは主殿は亡くなってしまうわけですが…それは他のルートによって無くなっているわけですね」
「うーんと…つまり、『誰かのルートの続き』じゃなくて、『青春運命協奏曲』っていう一つの作品の続きって事になってるんじゃないかな?」
「…シエルが回想にしか登場しないのは、どのルートでも死亡が確定しているから、なのね」
「ん。大体のことは分かった。
先生、早く続きをプレイするべき」
「はいはい…」
「………終わった」
仮にも主人公に据えられている立場で言うのもあれかもしれないが、申し分なしの出来だった。
あえて前作からの各ルートでの壁を無くしたことで自由度が増しているというか、それにより話が作りやすくなっているのか…
前作だとありえなかった展開もあって面白かった…アレ?
「皆…?」
「「「「「zzz」」」」」
…話に入り込んでいたからか、エンドロールの途中で眠ってしまっていたようだ。
実際私も脱力感で眠ってしまいそうだし…
「お疲れさまだ先生。愉しんでもらえたようだな」
「ん…シエル。
お陰様でね。今回もすごいものを作ったね」
「ああ。ファンの皆様も喜んでくれることだろう…」
「ふふ、そうだね…さて、私もそろそろ寝ようかな」
「何を言っているんだ先生。まだ仕事は残っているんだぞ?」
「ゑ?」
「これはあくまでもメインシナリオまで完成したものをテストプレイを兼ねて持ってきただけだ。
まだサブエピソード、おまけのミニゲーム、イラスト鑑賞コーナーの紹介ボイスとまだまだ必要なボイスは大量だからな」
「」
「あ、あとこれ台本な。
これが先生、ユウカ、シロコ、ヒナ、イズナ、ヒフミ…その他生徒用のも用意してあるから。
収録のときになったら連絡する。それでは本日は帰ることにしよう…おやすみ、先生」
「…………………………ウソでしょ」
台本の入った大量のダンボールを見て、私はそうつぶやくしかないのであった。
…その後、鬼のような量の収録を終え、無事ゲームは発売と相成ったのであった。
前作の人気もあってファンからは大好評だったらしいが、同人ゲームにあるまじきハードルの高さの内容だったらしく、『ファンディスクのハードルを上げ過ぎだ』とゲーム商業者側からクレームが届いたとかなんとか…
『
『青春運命協奏曲』の続編ファンディスク。
元ネタは前作にちなんで『歌月○夜』と『Fate/h○ll○w ataraxia』。
メイン5ルートとはどれとも直接繋がっていない話となっている。
何度も繰り返される7日間が舞台となっており、なんでもありなハチャメチャなギャグな日常の裏に潜む謎を追うストーリーとなっている。
また、ある程度の初期設定が存在し、
・先生はキヴォトスに永住を決意している
・まさかの5ルートのヒロイン全員と先生が交際していることになっている。しかもその事実はすでに多くの者に知られている。
・前作での情報(各ルートで起こった学園での事件や騒動、仮面の男*1や黒いシロコの正体や存在、ヒフミの身に起こった事)はすべて共有されている。
・シエルはいずれのルートでも死亡することが確定しているため、回想を除き一切登場しない。
サブエピソード及びミニゲーム
先生んちの今日のごはん
先生がメインヒロイン達に美味しいご飯を作るお話。
各ヒロインごとと全員集合に1エピソード。
エピソードで登場したご飯レシピはギャラリーでいつでも見ることができる。
メイド喫茶fromキヴォトス
トリニティで話題のメイド喫茶にやって来た先生。
そこで店員が足りないと相談された先生が、メインヒロイン達にメイド喫茶をの手伝いバイトを頼み…
早瀬ユウカの水練
キヴォトス1の巨大リゾートプールのチケットを入手した先生。
他のヒロインが都合が合わないのを良いことに、ユウカは先生とのデートを楽しもうとするのだが…
ドキッ!水着ヒロイン揃い踏み!
以前『可愛い水着は似合わない』と言われたことがずっと頭に引っかかっている先生。
そのことをヒナに話すも軽くあしらわれ、それを見ていたアコからとある提案を出される…
魔法少女プラズマ☆ヒナ
ゲヘナ学園風紀委員会委員長、空崎ヒナ。
厳格さと実力で恐れられる彼女には、とある秘密が…
このエピソードは清川シエル書き下ろしである。
突撃!阿慈谷ヒフミの秘密の部屋
シャーレにほとんど通い詰めて未だ謎に包まれる阿慈谷ヒフミの寮部屋。
『学生の安全を確認する』という名目で彼女の部屋を調べることとなったナギサと先生に待ち受けるものとは…
開運 プラナ神宮
ゲームを進めると手に入るお金を使っておみくじを引いたり、ゲーム内イラストを鑑賞できる絵馬を入手できる。
ちなみに絵馬を鑑賞する際にはプラナ(CV:小原○美)とシロコ*テラー(CV:小○唯)の解説を聞くことができる。
風雲アロナ城〜とつげきシッテムボックス〜
ヘタレ絵の生徒(ユウカ、シロコ、アル、ヒフミ、イズナ)を操作していくアクションゲーム。
全4ステージで、とあるバラエティ番組のパロディとなっている。
なんだかんだあってアルが氏ぬ。
「アルさんが市んだ!」
「「「この人でなし!!!」」」
とびだせ!トラブル花札温泉道中
願いが叶うという不思議な温泉を目指し、様々なキャラが花札で対決しながら温泉を目指すショートストーリー。
各エピソードクリア後には一枚絵を鑑賞可能。