TS転生したけど、引きこもりニートしてネトゲやってます。ギルメンに兄がいるんだけども……… 作:布団から出られない
「う、全然取れない……」
バトクエの”地底の王“のフィギュアがあったから、それを狙おうと思って何度かクレーンゲームに挑戦したんだけど……。
まーったく、アームが1ミリたりとも触れてくれません!!!
んー、引きこもりしてネトゲやってるけど、多分元々おれってゲームセンスとかその他諸々ないタイプの人間なんだよな。
FPSとかも下手くそだし…。
多分引きこもりゲーマーとか、本来向いてないんだろうな。
引きこもりに向いてるも何もあるのかっていう話なんだけども。
「深沙季はクレーンゲームが苦手なんだね」
んーそうなのかねー。
でも、クレーンゲームって結構難しいよ? 多分、商品取らせないために何かしら細工とかされてるんじゃないかな…?
そういえば、
「…そういう
『ミンク』と接している時は、特段ゲームが得意って印象は受けなかったんだけど。
「俺? そうだなぁ……。じゃあ、ちょっと見ててよ。百聞は一見にしかず、って言うしね」
「俺も、一発で取るっていうのはちょっと無理なんだけど……」
1回目では取れなかった。が、“地底の王”のフィギュアは、先程よりも位置が取り出し口へと近づいていて、少なくともおれよりかはクレーンゲームが得意ではあるんだろうなと思う。
「クレーンゲームって種類があるんだよ。3本アームと2本アームっていう違いがね」
「……そうなんだ」
「所謂確率機って言われる側面が強いのが3本アームのクレーンだけど、2本アームが確率機なパターンはあんまりないかな」
今俺達がやっているクレーンは2本アーム。
それはつまり、アームの強さが一定のものであるということであって…。
「アームで掴むってよりかは、商品をアームで押したり引いたりして落とすってやり方がいいかな。手順もある程度あって、この場合は……」
すると…。
「あ、取れた!」
「はい、どうぞ」
まさか、
「友達とよく来るって言ってたけど、
「まあ、そうだな。クレーンゲームに関しては、友達とっていうより、幼馴染が昔から俺にやらせてたから、それで自然とコツを掴んだっていうか…」
「へぇ……幼馴染」
幼馴染、かぁ、
まあ、
これらの事情から、俺は
「にしても、バトクエのフィギュアを取りに行ったのは初めてだったな。クレーンゲームやらせてくる俺の友達は、大体バトクエ好きじゃなかったりするから」
「そうなの?
「いや、まあいるにはいるんだけど、そいつは自分で取るって言ったり、お前にとってもらうのは屈辱だーって発言するタイプの奴だからさ。それに、女子でバトクエ好きの子って中々いないから」
いるにはいるんだ。
ん? というか、女子…?
「
俺以外にも以前一緒に来た女子がいたんだなぁと、そう思うと何だか少しモヤっとする気がした。
「するけど……。別に彼女とかじゃないよ、男友達も一緒にだし。何ならそいつの彼女とかだったりするから」
「そうなんだ」
カップルと一緒に遊びに行くって、中々図太くない? いやまあ、多分そのカップル以外にも恋人なしの男女はいたんだろうから、そうでもないんだろうけど。
「女子と2人っきりでゲームセンターに来ることは基本ないかなぁ」
その発言に、俺はホッと胸を撫で下ろす。
多分これは、人間関係希薄な俺が、
そうだとしても、心の底から、俺は
「バトクエ好きの女子は?」
「それこそいない。俺が知ってるのだと深沙季くらいだよ。義妹っていうのもあるかもしれないけど、そういう意味で、深沙季は他の女子と接するよりも気楽で居心地がいいなって思う」
「まあ、“地底の王”好きの女子なんて中々いないよね。こんなニッチなところ好むのなんて、それこそ…」
俺くらいしかいないんじゃないかな。少なくとも俺は俺以外に“地底の王”好きのバトクエ女子を見たことがない。
「いや、そもそもバトクエ好きの女子自体が珍しいんだよなぁ……」
確かに。俺も今まで出会ったことないな、バトクエ好きの女子。“地底の王”好きのバトクエ女子を見たことがないとか言ったが、それ以前にバトクエ女子を見たことがなかった。
一応、舞はおすすめしたらプレイしてくれたりはしたけど、ハマっているかと言われれば別にそんなことなかったから、バトクエ女子とは呼べないだろうし。
舞はどっちかっていうとアウトドア派だからなぁ。
「それじゃ、次は何する?」
「そうだなぁ……次は……」
今のところ、お
声をかけようにも、デートの邪魔になってしまう可能性がある、けどそれはそれとして彼女がどういう存在なのか気になる、とかそんな感じの理由なのかな? まあ、特別害のある行動はしてこなさそうだということはわかったし、彼らへの警戒はそこまでしなくてよさそうだ。
にしても…。
「深沙季ちゃん、元気そうじゃん。私が普段休日に様子見に行く時とかと全然様子違うなぁ」
「うぅ……深沙季はいつの間にかお姉ちゃん離れしてしまったのです。前までは私がいないと外にも出れなかったのになぁ……」
舞は捨てられた子犬のような顔をしながら、深沙季ちゃんのことを見つめている。
まあ、口を開けば深沙季ちゃん、深沙季ちゃんって言ってたからね〜舞って。
本当に妹が可愛くて仕方ないんだろうなぁ。
双子だけど、本当に小動物系妹って感じだし。
「成長して嬉しい限りだね〜」
「私は寂しいよ美雨ちゃん…」
まあ、それでも舞も寂しがり屋な女の子ってことには変わりないし。
「代わりに私が遊んであげるから、それで我慢しなよ」
舞の寂しさは私が埋めてあげよ。
だから、深沙季ちゃんは存分にお