TS転生したけど、引きこもりニートしてネトゲやってます。ギルメンに兄がいるんだけども……… 作:布団から出られない
お次はシミュレーションゲーム、かな?
ゾンビが出てきて、それを銃で撃ち殺してステージ進んでく系のやつ。
要は、エイム力が求められるやつだ。
ぶっちゃけ、おれはそういうゲームスキルは持ち合わせてないんだけど…。
まあ、近くにあったし、せっかく
良い機会だ。やってみよう! ってなったわけだ。
しかも、ちょうど2人プレイ用のゲームだったから。俺と
「深沙季、いけそう?」
「うーん。こういうの苦手だから足引っ張っちゃうかも。その時はごめん」
「大丈夫だよ、多分お互い様だから」
おれと
どうやら、この手元のグリップを操作してゲームを攻略していくらしい。
そして、ゲームがスタートすると同時、大量のゾンビがおれ達の目の前に出現し、おれと
「深沙季、行くよ!」
「うん。任せて」
おれと
「あ、やばい!」
ちょくちょく、おれの撃ち漏らしか、ゾンビがこちら側までやってきて、こちらの体力を削ってくる。
体力が全て無くなれば、ゲームオーバー。クリアまで辿り着くことができない。
「深沙季!」
「大丈夫、まだやれる!」
おれは銃を握り締め、それを再びゾンビへと向ける。
次々に銃弾を放ち、一体二体と、次々にゾンビを薙ぎ倒していく…。
「よし、これなら…!」
おれと
一時的に一掃して、スッキリした景色が広がった画面は、再びゾンビの群れで多いつくされる。
「よし、次も…!」
同じ要領で、おれと
「やばい、また撃ち漏らし…」
「大丈夫、俺が!」
【GAME OVER】
おれと
「ごめん
「いや、俺も危なかったし、というか、このゲーム難しくない?」
「うん、難しかった。まあ、私が下手くそなのはあるかもしれないけど……」
「にしても難しいよこれ。最後までクリアさせる気ないって」
「確かに、まあ、そりゃそうだよね。簡単にクリアできちゃったら、お金落としてくれなくなるし」
「あ、確かに。だから難しくしてるのかー」
難しいゲームだったし、普段自分では手を出さないようなジャンルのゲームだったけど……。
「にしても、ゾンビのクオリティやばかった」
「だね。私も何回か撃ち漏らしたけど、一回はゾンビのクオリティにびびって撃てなかったからだし」
「あのクオリティのゾンビに迫られたら流石に怖いしなぁ……ちょっと凝りすぎかもしれん」
「確かに…、もうちょいデフォルメしてくれても……いや、まあ、ああいうゲームってはあれが醍醐味何だろうけどさ……」
クリアできなかったゾンビシミュレーションゲームの話をしながら、おれと
「
「無意識、なのかなぁ?」
「あ、あれはやってるわ! あ、あざとすぎる…!」
オレと鳥音ちゃんは、クソバカ朴念仁with女の子の様子を伺っていたわけだが…。
「流石にあざといわ……」
ゾンビのゲームをやっていた時のことだ。
大量のゾンビがやってくる中、2人は淡々と銃を撃ち、ゾンビを撃ち殺していったのだが……。
途中で女の子が、片手でグリップを持ちながら、無月の服の裾を掴んでいたのだ。
無月はゲームに夢中で気がついていなかったが、ゾンビに怯えて隣にいる男の裾を掴む女の子の様子は、小動物みたいで可愛らしくて、もうわざとやってるんじゃないかってくらいにはあざとかった。
そして、それだけでは終わらない。
女の子は、ゲーム終了後。
グリップからすぐに手を離し、無月と手を繋ぎ出したのだ。
それも、恋人繋ぎで。
無月の方は、一瞬驚いたような表情をしていたが、女の子の方は、大して気にもとめていないような様子で…。
まるで、自分が恋人繋ぎを行っていると自覚していないかのような、そんな振る舞いをしていた。
「もしかして、無月と同じ無自覚たらしか…?」
なるほど、鈍感系には鈍感系をぶつけろと、そういうことかよ。
それとも何だ? もしかして、2人はもう付き合って……。
「無意識で恋人繋ぎはありえない……あれは確信犯よ…!」
「何にせよ、もうちょっと様子を見る必要がありそうだな…」
いくら何でも、恋人繋ぎに気づかないなんてことはないはずだ。とすれば、あの女の子は、無月のことを狙っているのか…?
とにかく、要観察しておかないとな。
もし、無月のことを騙しているようなら、親友として、注意してやらないと。