TS転生したけど、引きこもりニートしてネトゲやってます。ギルメンに兄がいるんだけども………   作:布団から出られない

13 / 13
ゾンビゲーム

 

 

 

お次はシミュレーションゲーム、かな?

ゾンビが出てきて、それを銃で撃ち殺してステージ進んでく系のやつ。

 

要は、エイム力が求められるやつだ。

ぶっちゃけ、おれはそういうゲームスキルは持ち合わせてないんだけど…。

 

まあ、近くにあったし、せっかく義兄(にい)さんとゲーセン来てるんだから、色んなの遊んでみたいって気持ちもあったからな。

 

良い機会だ。やってみよう! ってなったわけだ。

 

しかも、ちょうど2人プレイ用のゲームだったから。俺と義兄(にい)さんで、やるのに都合が良いゲームでもあった。

 

「深沙季、いけそう?」

 

「うーん。こういうの苦手だから足引っ張っちゃうかも。その時はごめん」

 

「大丈夫だよ、多分お互い様だから」

 

義兄(にい)さんはそう言いながら、お金を入れてゲームを開始する。

 

おれと義兄(にい)さんは、手元に置いてあるグリップを握りしめる。すると、画面に映っている手も、銃を握り締め始めた。

 

どうやら、この手元のグリップを操作してゲームを攻略していくらしい。

 

そして、ゲームがスタートすると同時、大量のゾンビがおれ達の目の前に出現し、おれと義兄(にい)さん目掛けて襲いかかってくる。

 

「深沙季、行くよ!」

 

「うん。任せて」

 

おれと義兄(にい)さんは、次々と襲いかかってくるゾンビを、銃で撃ち殺し、倒していく。が……。

 

「あ、やばい!」

 

ちょくちょく、おれの撃ち漏らしか、ゾンビがこちら側までやってきて、こちらの体力を削ってくる。

体力が全て無くなれば、ゲームオーバー。クリアまで辿り着くことができない。

 

「深沙季!」

 

「大丈夫、まだやれる!」

 

おれは銃を握り締め、それを再びゾンビへと向ける。

次々に銃弾を放ち、一体二体と、次々にゾンビを薙ぎ倒していく…。

 

「よし、これなら…!」

 

おれと義兄(にい)さんは、ゾンビを一掃し、次のステージへと進む。

一時的に一掃して、スッキリした景色が広がった画面は、再びゾンビの群れで多いつくされる。

 

「よし、次も…!」

 

同じ要領で、おれと義兄(にい)さんは再びゾンビ達を薙ぎ倒していく。が、完全無傷で突破……とはいかなかった。

 

「やばい、また撃ち漏らし…」

 

「大丈夫、俺が!」

 

義兄(にい)さんがおれの撃ち漏らしをカバーしてくれるも、それではゾンビの猛攻は止まらない。結果…。

 

【GAME OVER】

 

おれと義兄(にい)さんは、結局最後までこのゲームをクリアすることができなかった。

 

「ごめん義兄(にい)さん、私が撃ち漏らしちゃったから…」

 

「いや、俺も危なかったし、というか、このゲーム難しくない?」

 

()がちょっとやらかしちゃったかな〜なんて思ったから、ちょっと申し訳ないなぁという気持ちで義兄(にい)さんに謝罪したんだけど、義兄(にい)さんは別に気にしてないみたいだった。

 

「うん、難しかった。まあ、私が下手くそなのはあるかもしれないけど……」

 

「にしても難しいよこれ。最後までクリアさせる気ないって」

 

「確かに、まあ、そりゃそうだよね。簡単にクリアできちゃったら、お金落としてくれなくなるし」

 

「あ、確かに。だから難しくしてるのかー」

 

難しいゲームだったし、普段自分では手を出さないようなジャンルのゲームだったけど……。

義兄(にい)さんと一緒にやったからか、不思議と楽しい気持ちでプレイできたような気がした。

 

「にしても、ゾンビのクオリティやばかった」

 

「だね。私も何回か撃ち漏らしたけど、一回はゾンビのクオリティにびびって撃てなかったからだし」

 

「あのクオリティのゾンビに迫られたら流石に怖いしなぁ……ちょっと凝りすぎかもしれん」

 

「確かに…、もうちょいデフォルメしてくれても……いや、まあ、ああいうゲームってはあれが醍醐味何だろうけどさ……」

 

クリアできなかったゾンビシミュレーションゲームの話をしながら、おれと義兄(にい)さんは次のゲームを探し出す。

 

義兄(にい)さん、次はどのゲームにする?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「無意識、なのかなぁ?」

 

「あ、あれはやってるわ! あ、あざとすぎる…!」

 

オレと鳥音ちゃんは、クソバカ朴念仁with女の子の様子を伺っていたわけだが…。

 

「流石にあざといわ……」

 

ゾンビのゲームをやっていた時のことだ。

大量のゾンビがやってくる中、2人は淡々と銃を撃ち、ゾンビを撃ち殺していったのだが……。

 

途中で女の子が、片手でグリップを持ちながら、無月の服の裾を掴んでいたのだ。

無月はゲームに夢中で気がついていなかったが、ゾンビに怯えて隣にいる男の裾を掴む女の子の様子は、小動物みたいで可愛らしくて、もうわざとやってるんじゃないかってくらいにはあざとかった。

 

そして、それだけでは終わらない。

 

女の子は、ゲーム終了後。

グリップからすぐに手を離し、無月と手を繋ぎ出したのだ。

 

それも、恋人繋ぎで。

 

無月の方は、一瞬驚いたような表情をしていたが、女の子の方は、大して気にもとめていないような様子で…。

 

まるで、自分が恋人繋ぎを行っていると自覚していないかのような、そんな振る舞いをしていた。

 

「もしかして、無月と同じ無自覚たらしか…?」

 

なるほど、鈍感系には鈍感系をぶつけろと、そういうことかよ。

それとも何だ? もしかして、2人はもう付き合って……。

 

「無意識で恋人繋ぎはありえない……あれは確信犯よ…!」

 

「何にせよ、もうちょっと様子を見る必要がありそうだな…」

 

いくら何でも、恋人繋ぎに気づかないなんてことはないはずだ。とすれば、あの女の子は、無月のことを狙っているのか…?

 

とにかく、要観察しておかないとな。

もし、無月のことを騙しているようなら、親友として、注意してやらないと。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
※参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。


  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

読者層が似ている作品 総合 二次 オリ

ソシャゲの序盤で死ぬヒロインにTS転生したけど、とりあえず主人公くんをいじりたい(作者:あまぐりムリーパー)(オリジナル現代/ノンジャンル)

 明上ユーリは転生者。ソーシャルゲームであるラスト・インヘリタンス――通称ランヘリの世界にTS転生してしまった。▼ ランヘリでの役割は、序盤で死ぬタイプのヒロイン。そんな立場になったんだからどうしよう……とかではなく。▼ そんなことよりも、主人公くんをいじり倒したい!!!▼※カクヨム、小説家になろうにも投稿始めました▼一章完結済み▼二章完結済み


総合評価:4646/評価:8.72/完結:59話/更新日時:2026年05月18日(月) 19:03 小説情報

機械仕掛けのTS魔法少女さん(作者:匿名希望)(オリジナルファンタジー/冒険・バトル)

命懸けで魔女と戦う魔法少女達のピンチに颯爽と現れる『機械仕掛けの女神様』。どんなバッドエンドも喜劇に変えてあげます。ただし、その輪の中に主人公は含まれないし、魔法を使う度に人間性が削られるものとする。


総合評価:668/評価:7.82/連載:4話/更新日時:2026年05月19日(火) 07:05 小説情報

愛に飢えた女の子に「無償の愛」を注いだ結果(作者:鰻重特上)(オリジナル現代/恋愛)

 押し倒される女の子の話(愛に飢えた女の子視点)。


総合評価:1390/評価:8.93/短編:3話/更新日時:2026年04月05日(日) 19:00 小説情報

魔法少女の幼馴染(♂)、悪の魔法少女に改造されてしまう(作者:偽りの名つむぎん)(オリジナル現代/冒険・バトル)

 白銀アオイは魔法少女の幼馴染だ。ある日、魔族に襲われて死んだ白銀アオイは、卑弥呼という組織に悪の魔法少女として改造されてしまう。▼ 死んだし、大した目的もないから、悪の魔法少女ムーブしまくるか!!▼ そんな軽いノリで悪の魔法少女ムーブを始めたら、魔法少女は曇るわ、脳を焼かれるわ、おまけに物語の本筋まで変わっていくわ。▼ 自分が世界に大きな影響を与えていると…


総合評価:1649/評価:8.15/連載:11話/更新日時:2026年03月21日(土) 20:00 小説情報

ネコミミ美少女に進化してヒロイン達から勇者を奪うペット枠に転生したので未来を変えたい(作者:日ノ 九鳥)(オリジナルファンタジー/コメディ)

目も見えない子猫の魔物に転生したミーニャ。運よく通りかかった人間たち——しかも勇者パーティに、愛らしい見た目のおかげで拾ってもらうことに成功する。▼勇者とその仲間——女騎士、聖女、魔導士の三人娘に可愛がられ、チヤホヤされる日々。これぞペット冥利に尽きる幸せな生活!▼ところがある日、戦闘後の経験値で進化し、ついに視力を獲得。初めて見たパーティメンバーの顔に、ミ…


総合評価:2363/評価:8.43/完結:11話/更新日時:2026年01月15日(木) 19:36 小説情報


小説検索で他の候補を表示>>