TS転生したけど、引きこもりニートしてネトゲやってます。ギルメンに兄がいるんだけども………   作:布団から出られない

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ゾンビゲーム

 

 

 

お次はシミュレーションゲーム、かな?

ゾンビが出てきて、それを銃で撃ち殺してステージ進んでく系のやつ。

 

要は、エイム力が求められるやつだ。

ぶっちゃけ、おれはそういうゲームスキルは持ち合わせてないんだけど…。

 

まあ、近くにあったし、せっかく義兄(にい)さんとゲーセン来てるんだから、色んなの遊んでみたいって気持ちもあったからな。

 

良い機会だ。やってみよう! ってなったわけだ。

 

しかも、ちょうど2人プレイ用のゲームだったから。俺と義兄(にい)さんで、やるのに都合が良いゲームでもあった。

 

「深沙季、いけそう?」

 

「うーん。こういうの苦手だから足引っ張っちゃうかも。その時はごめん」

 

「大丈夫だよ、多分お互い様だから」

 

義兄(にい)さんはそう言いながら、お金を入れてゲームを開始する。

 

おれと義兄(にい)さんは、手元に置いてあるグリップを握りしめる。すると、画面に映っている手も、銃を握り締め始めた。

 

どうやら、この手元のグリップを操作してゲームを攻略していくらしい。

 

そして、ゲームがスタートすると同時、大量のゾンビがおれ達の目の前に出現し、おれと義兄(にい)さん目掛けて襲いかかってくる。

 

「深沙季、行くよ!」

 

「うん。任せて」

 

おれと義兄(にい)さんは、次々と襲いかかってくるゾンビを、銃で撃ち殺し、倒していく。が……。

 

「あ、やばい!」

 

ちょくちょく、おれの撃ち漏らしか、ゾンビがこちら側までやってきて、こちらの体力を削ってくる。

体力が全て無くなれば、ゲームオーバー。クリアまで辿り着くことができない。

 

「深沙季!」

 

「大丈夫、まだやれる!」

 

おれは銃を握り締め、それを再びゾンビへと向ける。

次々に銃弾を放ち、一体二体と、次々にゾンビを薙ぎ倒していく…。

 

「よし、これなら…!」

 

おれと義兄(にい)さんは、ゾンビを一掃し、次のステージへと進む。

一時的に一掃して、スッキリした景色が広がった画面は、再びゾンビの群れで多いつくされる。

 

「よし、次も…!」

 

同じ要領で、おれと義兄(にい)さんは再びゾンビ達を薙ぎ倒していく。が、完全無傷で突破……とはいかなかった。

 

「やばい、また撃ち漏らし…」

 

「大丈夫、俺が!」

 

義兄(にい)さんがおれの撃ち漏らしをカバーしてくれるも、それではゾンビの猛攻は止まらない。結果…。

 

【GAME OVER】

 

おれと義兄(にい)さんは、結局最後までこのゲームをクリアすることができなかった。

 

「ごめん義兄(にい)さん、私が撃ち漏らしちゃったから…」

 

「いや、俺も危なかったし、というか、このゲーム難しくない?」

 

()がちょっとやらかしちゃったかな〜なんて思ったから、ちょっと申し訳ないなぁという気持ちで義兄(にい)さんに謝罪したんだけど、義兄(にい)さんは別に気にしてないみたいだった。

 

「うん、難しかった。まあ、私が下手くそなのはあるかもしれないけど……」

 

「にしても難しいよこれ。最後までクリアさせる気ないって」

 

「確かに、まあ、そりゃそうだよね。簡単にクリアできちゃったら、お金落としてくれなくなるし」

 

「あ、確かに。だから難しくしてるのかー」

 

難しいゲームだったし、普段自分では手を出さないようなジャンルのゲームだったけど……。

義兄(にい)さんと一緒にやったからか、不思議と楽しい気持ちでプレイできたような気がした。

 

「にしても、ゾンビのクオリティやばかった」

 

「だね。私も何回か撃ち漏らしたけど、一回はゾンビのクオリティにびびって撃てなかったからだし」

 

「あのクオリティのゾンビに迫られたら流石に怖いしなぁ……ちょっと凝りすぎかもしれん」

 

「確かに…、もうちょいデフォルメしてくれても……いや、まあ、ああいうゲームってはあれが醍醐味何だろうけどさ……」

 

クリアできなかったゾンビシミュレーションゲームの話をしながら、おれと義兄(にい)さんは次のゲームを探し出す。

 

義兄(にい)さん、次はどのゲームにする?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「無意識、なのかなぁ?」

 

「あ、あれはやってるわ! あ、あざとすぎる…!」

 

オレと鳥音ちゃんは、クソバカ朴念仁with女の子の様子を伺っていたわけだが…。

 

「流石にあざといわ……」

 

ゾンビのゲームをやっていた時のことだ。

大量のゾンビがやってくる中、2人は淡々と銃を撃ち、ゾンビを撃ち殺していったのだが……。

 

途中で女の子が、片手でグリップを持ちながら、無月の服の裾を掴んでいたのだ。

無月はゲームに夢中で気がついていなかったが、ゾンビに怯えて隣にいる男の裾を掴む女の子の様子は、小動物みたいで可愛らしくて、もうわざとやってるんじゃないかってくらいにはあざとかった。

 

そして、それだけでは終わらない。

 

女の子は、ゲーム終了後。

グリップからすぐに手を離し、無月と手を繋ぎ出したのだ。

 

それも、恋人繋ぎで。

 

無月の方は、一瞬驚いたような表情をしていたが、女の子の方は、大して気にもとめていないような様子で…。

 

まるで、自分が恋人繋ぎを行っていると自覚していないかのような、そんな振る舞いをしていた。

 

「もしかして、無月と同じ無自覚たらしか…?」

 

なるほど、鈍感系には鈍感系をぶつけろと、そういうことかよ。

それとも何だ? もしかして、2人はもう付き合って……。

 

「無意識で恋人繋ぎはありえない……あれは確信犯よ…!」

 

「何にせよ、もうちょっと様子を見る必要がありそうだな…」

 

いくら何でも、恋人繋ぎに気づかないなんてことはないはずだ。とすれば、あの女の子は、無月のことを狙っているのか…?

 

とにかく、要観察しておかないとな。

もし、無月のことを騙しているようなら、親友として、注意してやらないと。

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