いつもより少し長めに仕上がりました。
夜が来た。星を散りばめた雲一つ無い夜の空には色が違う見開かれた目の様に丸い二つの満月が輝く。その光に照らされるは、ゴブリンの群れ。騎兵に呪文使い、弓兵に田舎者、更には英雄などが入り混じる悍ましい群れだ。
積まれた岩の上からそれを見下ろすのも、また一匹のゴブリン。右手には斧を持ち、肩には外套を羽織り、冠を頂く顎髭が生えたゴブリンの王。黄ばんだ爪を生やした手を掲げて目指す標的を指し示した。
――あの灯を見よ。あれは人族の街の灯、忌まわしき呪われた灯だ。
小鬼の王の声はしゃがれていた。
――我らの故郷を襲い、殺し!全てを奪った奴らの灯だ!今度は我々の番だ。我々が奴らの住処に攻め込み、思い知らせる!皆殺しだ!生きたまま串刺しにしろ!死を曝け出し、方々を恐れさせよ!女は死ぬまで孕ませ、その死肉を子に喰わせるのだ!奴らの街を滅ぼし、その屍を礎に我らゴブリンの王国を築くのだ!
そしてその頂点に君臨するのは、勿論自分。他の誰にも王座を明け渡すつもりは無い。それに王国と言っても、自分は特にこれと言って労力を割くわけではない。飲み食いと女を弄ぶのと、後は自分程知恵が無い配下を顎で使うぐらいだ。
物見の報告では狙いの牧場には予想通り冒険者の一党が屯しているが、所詮は一党一つ分。自分が従える百を超える軍団に比べれば物の役にも立たないだろう。
培った経験に基づいた計略をもってすれば、勝てる。必ずだ。今までだって勝って来たのだから、失敗する筈が無い。自分は王なのだ、死んでいった間抜け共とは違う。
知恵を絞り、巡らせられるだけ策は巡らせた。矢玉も人手も、野戦の為にこしらえた道具も潤沢。後は向こうの出方に合わせて構えを変えればいい。だがそれでもゴブリンスレイヤーは残った僅かばかりの不安が払拭し切れずにいた。
世の中、死以外に絶対的な物など無い。だからどうしても考えてしまう。
もしどこか見落としがあれば?自分は足跡しか見ていない。物見の数も押し寄せる群れの総数も結局は予想の域を出ない。ライダーが騎獣として使う狼以外に、例えば何らかの空を飛ぶ生き物を使役していたらどうする?ゴブリンは馬鹿だが間抜けではない。その可能性が無いとは言い切れない。妖精弓手や他の
もし何か失敗すれば?腕っぷしも経験も玉石入り混じるものの、冒険者集団が味方についたのは心強い。だが所詮は荒くれ物の寄せ集めだ。正規の訓練を受けた軍隊ではない。こちらの策略は複雑な物は無いが、先刻ウィッチャーが遠回しにタダ働きする為に芝居とは言え半ば強請っている。ゴブリン一匹につき金貨一枚と言う明確な褒賞が提示されたから矛こそ収めたが、やはり脅迫されて良い気持ちになる奴はいない。策略を無視して突っ走る者も出てくるかもしれない。
しかしその思考を止めたのが、肩に置かれた大きな手だ。ウィッチャーの物だ。気配で分かる。
「ゴブリンスレイヤー、気持ちは分かるが大将ならもう少し気を落ち着けろ。月も高くなってきた。今更計画の変更は出来ないぞ」
「ああ」
――運、知恵、そっから根性。やるかやらないか、最初はそれだ!とにかくやるんだ!
もう長らく会っていない老いた師の言葉が耳の奥に響く。やると決めた以上は、最後までやり通す。ゴブリンの殲滅を。たとえ何が起きようと。
「持ち場につく前にこいつを渡しておく」
ウィッチャーが丸い包みを三つ差し出した。もう見慣れた爆薬三種類が一つずつ。『北風』、『サマム』に、『竜の夢』だ。
「すまん。使うかどうか分からんが、有効活用する」
「使わないに越した事は無い。最近消費がひどくてな、材料をまた取り寄せなければならん」
「ならば、俺もこれを渡しておこう」
ゴブリンスレイヤーはそれを受け取り、革紐で縛られた古ぼけた羊皮紙を代わりに差し出す。
「これは・・・・・・確か、魔法の巻物か?」
「ああ。馬を持っているお前の方が平野では機動力が高い。ゴブリンの数が俺の予想を上回る物だった時に使え。革紐を解いて開けば術が発動する。だが一度きりだ。向ける方向にだけは気をつけろ、でなければ死ぬ」
「良いのか?こういう切り札は誰にも教えずに取っておいて劣勢になった所を颯爽と引っ張り出して戦況の逆転を狙うのが普通だぞ?」
「普通の冒険者ならば、そうするだろう。だが俺は冒険者ではない、ゴブリンスレイヤーだ。俺に万が一の事があった時の為に、手練れに使い時を任せておきたい。それに、馬術は不得手だ」
くはっ、とウィッチャーは思わず笑う。戦闘から斥候、罠設置など多芸な彼が自ら苦手分野があると告白するのは実に彼らしいと同時に、妙におかしかった。巻物を受け取り、懐にしまう。
「じゃあ、精々殺していくか」
「ああ。ゴブリンは皆殺しだ」
牧場の周辺にはゴブリンスレイヤーが指示した阻塞とする杭や枝打ちをしていない倒木を使い、ゴブリン達が攻めて来るであろう方向とその両翼に逆茂木と炭で黒くした縄で括った乱杭が展開されている。屋根には弓持ちが登り、周辺にも最終防衛線として戦闘職でない者や合戦では自信が無い者達が守備にあたっている。牧場主の家の中でも戦闘態勢が整えられており、テーブルで扉を塞ぎ、余った杭を槍代わりに持つ駆け出し冒険者達がいた。
ウィッチャーについて行っている女魔法使いもその中にいた。使える呪文は二種類、そして回数は二つ。
そんな浮かない顔をしているのを見た聖女が後ろから彼女の背中を叩いた。
「心配?本隊にいる友達が」
「・・・・・・ええ、少し」と女魔法使いは少し考えてからそう零す。少なくとも単純な腕っぷしで言えば女武闘家の方が断然強いだろう。だが今まで直接戦闘に加わり、討伐まで果たしたのはジャイアントラット、ジャイアントローチ、そして普通のゴブリンだけだ。それもゴブリンスレイヤー同様、地下の穴倉や遺跡の中など、そこそこ狭い空間に留まる。木が生い茂る森の中などでも遭遇戦は幾度かあったが、それらは巣穴が無いホブですらない渡りで頭数は少なかった。今回の様な大群との正面戦闘は初めてなのだ。おまけに自分達は最初そのゴブリンにすら手こずる程に弱かった。今回は乱戦になる。いつもの寸分狂わぬ援護は誰からも期待できない。
「私もそう。いつも一緒にいるあいつ、危なっかしいから。だから今回別行動するってのは初めてなんだ。だけど、考えてみると今までしてきた冒険て、私がかなりの割合で役に立たなかった時があるのよ。術も未だに一回だけしか使えないから、それを撃っちゃったらその時点で割とお荷物になっちゃう。別行動ってのは嫌だけど、何もできないままで後々足を引っ張っちゃうのはもっと嫌。だからこっちに行くのは私だけでいいって自分から言ったの。呪文を使い切った後でも出来る事を見つける為に。ほら、追い詰められたら土壇場で何か閃くって言うし?」
女魔法使いとてその気持ちは同じだ。そうでなければ今朝自分の成長具合を見てくれなどと頼む事も無い。ならば、今回のこれこそが本当の試験、今の自分の力量を見極める試金石ではないか?
「そうか。そうよね、うん。元気出たわ、ありがとう。頑張りましょう」
「お互いに、ね」
開戦の立ち上がりは冒険者達の予想に反して静かなものだった。森の中から隊列を成したゴブリンが草むらを押しのけて影の中からぬるりと現れる。最前列には楯とする戸板を持っている。それも女子供を括りつけた、肉の楯だ。数は遠目に数えられるだけでも十人分。ゴブリンの王、ロードの入れ知恵だ。冒険者と言うのはこれを使われると途端に矢玉や魔法を放てなくなる。これを活かし、牧場までの距離を詰め、乱戦に持ち込んで数で圧倒する。
――この距離、そして多少の高台にある牧場まではほぼ平野。遮蔽物が無い以上、奴らは距離を出来るだけ稼ぐだろう。その為に出て来るのが虜囚を使った肉の楯だ。まずそれを奪い取る。随伴する呪文使いと弓持ちは見えた傍から潰せ。
「
「呑めや歌えや
肉の楯への返す手は
「楯だ!楯の回収を優先してから下がれ!ゴブリンは構うな、後回しだ!」
力が強い者は一人で一つ、そうでない者は二人一組で楯をゴブリンの緩んだ手から奪い取り、鉄火場から離れた後列へと避難させる。
後方で随伴する呪文使いに弓兵がそうはさせるかと退却する連中のガラ空きの背中を狙い撃つが、その誰もが目に、喉に、腹に、次々と妖精弓手を始めとする弓使い達の矢を受けては果てる。
楯の回収が完了し、角灯による合図が牧場から送られる。
――肉の楯が無くなれば、時間をかけての前進はしていられない。矢玉に当たらないのと楯を取り戻そうとする為にも突撃してくるだろう。そこで衝突して一度切り結ぶ。減らせるだけ数を減らせ。
「よっしゃあ、稼ぎ時だぜ野郎共!ゴブリンの首ィ、残らずかっ飛ばせ!!」
「うおおおおおおおお!!!!」
各々の得意な得物を振り上げ、鬨の声を上げながら冒険者達は銀等級を筆頭に飛び出した。こうなれば、数の利も糞も無い。魔法の効果がようやく切れかかっているゴブリン達など案山子同然だ。
その戦いの渦中には最初に名乗りを上げた棍棒剣士もいる。最近になって思いついたのが、左腕に括りつけた楯や棍棒で攻撃を受け止め、守りを崩してからで刺すなり斬るなりして仕留めるのだ。木は固くとも鉄よりは柔らかい為、それを利用して可能な限り一撃で仕留める。武器が使えなくなった時はゴブリンスレイヤーの十八番を使う。手近なゴブリンの死骸から剣を鹵獲するのだ。これを繰り返す。一応上手くは行っている。今の所は、だが。
――これだけの規模の群れだ、狼を飼い慣らすだけの食料も間違いなくある。騎兵の数は二十から三十と言った所か。馬ではない分馬力は低いが、展開力と機動力は同等以上に面倒だ。これらは一旦退いて隊列を組み直し、槍衾で対処する。前列、後列で互いの槍衾が届かない位置を補い合い、更にその後列は抜刀して待機。落ちて止まった所を狙って潰す。
肉の楯の回収同様、ゴブリンスレイヤーの戦術は怖いぐらいにぴったりと嵌った。牧場からの指笛の合図で後退し、ゴブリンライダーをギリギリまで引きつける。
「まだだ。まだだぞ!まだ!」
馬と違い狼の重心は低い。焦って間合いを計り間違えれば槍衾を飛び越えられてしまう。狙うは狼が最後の跳躍で飛び掛かろうとするその直前。
「今だ、構えろ!」
空中では当然回避は至難だ。己の体重によって槍衾に狼達はゴブリン諸共突き刺さり、運良く難を逃れて落ちた物は即座に後続の冒険者に切り刻まれる。
――クズ共が!
ゴブリンロードは戻って来た物見が齎す負け戦の報告に青筋を立て、腹いせにその首を切り飛ばした。やはり雑兵程度では物の役に立たない。ならば人族が英雄と持て囃す奴ら同様、こちらも勇者達を差し向けようではないか。戦利品はくれてやればいい。
――冒険者の命を多く奪ったその力を存分に振るうがいい!
進撃の下知を飛ばした刹那、朝日の様な眩い光が一瞬辺りを照らした。そして突如として充満する潮の香り。まるで森から突如嵐で荒れ狂う海の中へと放り込まれた様に吹き飛ばされ、木々や岩、そして出所不明の水に体を砕かれながら森の外へと押し出された。
「ヤイサ、ホー、ヤイサ、ホー、櫂を取れ
ヤイサ、ホー、ヤイサ、ホー、舵を切れ
死ぬにはいい日だ、錨を上げよ!
死ぬにはいい日だ、海原へいざ!」
多少は流されてしまったがゴブリンロードは辛うじて木にしがみつき、岩肌や大樹に体を叩きつけられずに済んだ。
だがこの声は何だ?歌か?歌っているのか?それに加えて自分が良く知る、肉が骨ごと切れる音が混じる。まだ息がある者に止めを刺している奴がいる。
――あり得ない。何故、ここに冒険者が!?
前線からはそう離れていないが、ここは鬱蒼とした森の中。灯に頼らねば見えぬ人族ごときに見つかる程杜撰な隠れ方はしていない。だが露見した以上今となってはどうでもいい。
――逃げねば!隠れねば!立て直さねば!
流されてしまった斧や王冠もそっちのけ。水を吸って重くなった外套を脱ぎ捨てると手近な棍棒を拾い上げ、ゴブリンロードは逃げた。
肉の楯に騎兵、更には切り札であったホブにチャンピオンまで呆気無く潰された。それも予想以上の数を揃えた冒険者によって。悉く戦術が破られた。
だが問題ない。何故なら王が、自分が生きているから。巣穴には女も手下も糧秣もまだまだある。生きてさえいれば次がある。やり直せる。今回の失敗を糧にもう一度――
「もう一度、挑めばいい。そう思っているのだろうな、お前は」
炸裂音と共に、ゴブリンロードは横殴りに吹っ飛ばされた。自分の肉が焼ける匂いがする。火の呪文を当てられたのか。
「ゴブリンは馬鹿だが間抜けではないと常日頃から教えられてきた。だが、お前は数少ない例外だ。馬鹿であり、大間抜けだ」
鎧に身を包み、剣と丸楯を携えた冒険者を、ゴブリンロードは睨み付ける。屈辱だ。こんな屈辱は生まれて初めてだ。だが相手も一人、なんとかなる。なんせ自分は王なのだから。しかし鎧姿の冒険者が次に放った言葉と共に怒りで目の前が真っ赤になった。
「お前の故郷は、もう無い。女も、手下も、全て無くなった」
棍棒を振り上げ、飛び掛かるも今度は足に激痛が走り、助走が止まる。矢だ。どこからか放たれた矢がふくらはぎを貫いたのだ。
「おお。流石はアウルベアの死骸を部品に使ったクロスボウ。飛距離も中々の物だ」
見える。ぼんやり光る目を持つ、矢を放った人族の姿が。先程の閃光と大量の水も大方こいつの仕業なのだろう。
そして矢を食らった数俊の後、膝、太もも、腹へと痛みが伝播していく。まるで焚火の燃えさしを直に差し込まれ、燃え広がるような焼けつく痛みだ。
「ほう、あまり使う機会が無かったから遊ばせていたのだが、『首吊りの毒』はお前達にも効くのか。これは良い事を学んだ。それに、俺は死ぬにはいい日だと言った筈だぞ?お前が死ぬには、な。だから逃げるな。一足先に死出の旅に逝ってこい。便りはいらん」
「貴様で十七。ロードなどと笑わせる。貴様はゴブリンだ。ただの、薄汚い、ゴブリンだ」
戦闘で数人の犠牲者は出てしまったが、牧場防衛戦は最終的に冒険者達の大勝利に終わった。
「勝利と、牧場と街、冒険者達、そしていっつもゴブリンゴブリン言ってる変なのに、乾杯!」
「乾杯!!」
ゴブリン退治で得たあぶく銭をここぞで使おうと酒と食事が絶え間無く運ばれてくる。チップも弾み、給仕の獣人はほくほく顔だ。
ベテラン達は静かに食事を摘んで酒を傾け、一日の戦いが終わった事噛み締めて疲れを抜く。
若手や中堅は自分の活躍と稼いだ金額を自慢気に――時には誇張しながらも――周りに語り、笑い、飲み、食い、祝う。ウィッチャーも一党と同じ席に座り、食事をしていた。傍らには戦利品であるゴブリンロードが使っていた斧がある。
「ウィッチャーさん、何処に行ってたんですか?全然姿見なかったんですけど」
「ん?ああ、ゴブリンスレイヤーに言われて伏兵を潰していた」
中々手間だったぞ、とはぐらかし、更に残っていた肉を取り、骨ごと噛み砕いて呑み込んだ。
「ゴブリンスレイヤーは巣穴を見つけ出して中の奴らを退治していたから、その打ち漏らしがいないかの物見も兼ねてな。まあ、あいつに限ってそれは無かったが」
「へー、じゃあその斧ってやっぱり・・・・・・?」
女武闘家の言葉にウィッチャーは頷く。
「ああ、ロードの得物だ。使い道は無いから売るつもりでいる。
「あ、あの・・・・・・」と、女魔法使いが恐る恐る手を上げる。「結局後方にいたからゴブリンを一匹も倒さずに終わった身で聞くのも図々しくて申し訳ないんですが・・・・・・」
「何だ?」
「ウィッチャーさん、何か一曲歌ってくれませんか?」
えらく斜め上な頼みにウィッチャーは僅かに眉を上げる。
「でもウィッチャーさん、歌好きじゃないですか。時々依頼の途中でも歌ってるし。ほら、最初に助けてくれた時も歌ってましたよね」
「作詞作曲は別に本職じゃないんだがな。あくまで教養として詩を軽く嗜んでいるだけだ」
「そこを何とか・・・・・!」
「えー、私も聞きたい!」
「俺も!」
いつもの癖で駆け出しの二人と一緒に座ったが故の白羽の矢だ。一曲だけだぞとジョッキの酒を空にして立ち上がり、その場にいた何人かの楽士達に銀貨を握らせて伴奏が始まった。
「さあ其方も此方もお立合い!音にも聞く英傑のお話さ
素顔隠して小鬼屠り 希望の狼煙を焚く男
闇夜に小鬼がのさばり 奪い、壊し、焼き払う
そうは行かぬぞと剣が舞い、勝利の朝焼けもたらす
オー、ヘーイ、ヨー!万歳三唱!失せよ小鬼共、奈落の果てへ!
オー、ヘーイ、ヨー!神々のご加護を!彼の者こそ、ゴブリンスレイヤー
彼に出会ったら、驚くなかれ 薄汚れこそ鎧の要
そら馬手に、ほら弓手に!おおわらわだ!
されど追い縋り、狩り尽くす
はした金でも首振りは縦 奴らがこの世から滅ぶまで
国が称えずとも我々が高らかに謳い、言祝ぐ!
オー、ヘーイ、ヨー!万歳三唱!失せよ小鬼共、奈落の果てへ!
オー、ヘーイ、ヨー!神々のご加護を!彼の者こそ、ゴブリンスレイヤー
そう!彼の者こそが、ゴブリンスレイヤー」
ウィッチャーが深くお辞儀をすると同時に、拍手喝采と指笛が飛ぶ。
宴会は翌日未明まで続き、途中、ゴブリンスレイヤーは女神官が求めた報酬に応じて兜を外し、貴重な素顔がその場にいた皆の知る所となる。賭けの表で予想が見事に当たった者達はまたその賞金で皆に酒と飯を振舞った。