GUNARCHIVE   作:F.ヴィンケル

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駄文です。申し訳ありません。


序章
葬儀屋①


 

学園都市キヴォトスに配属された私は、連邦生徒会メンバーである七神リンの指示を受け、不良生徒達が起こした抗争の中を、その場に居合わせた各学園の生徒、羽川ハスミ、早瀬ユウカ、火宮チナツ、守月スズミと共にシャーレオフィスに向かう事になった。

 

彼女らを指揮し、襲いかかる大量の不良生徒達を撃退したり、時にやり過ごしながら、どうにか目標の建物の入口まで到着した。

 

「よし、建物の位置まで到着」

 

ユウカが服についた埃を叩きながら、嬉しそうに言葉を発する。

私も緊張が途切れ、ため息を吐き、他の子達も一息ついたところに何処からともなく重低音が聞こえてきた。

 

「うん?この音は…」

「気をつけてください、巡航戦車(・・・・)です…!!」

「えっ!?戦車!?」

 

チナツの言葉に思わず驚いて、段々とコチラに向かってくる音の方に目を向けると、道路の角から一台の戦車が私達のいる広間に飛び込んできた。

 

「クルセイダー1型…!!私の学園の制式戦車と同じ型です!!」

 

戦車の上に載っていた不良生徒達が散会して降りるのを見ながら、ハスミが少し眉を顰め忌々しそうに呟く。

え…学園に戦車あるんだ…、と考えながらも、私は生徒達の装備を確認する。

 

(どう考えても、今の装備じゃ破壊は困難だ)

 

きゅるきゅると砲身を回転させ、照準を合わせようとする戦車を睨む。

そこら辺の障害物に隠れてもあれでは意味がない。そのまま撃ち抜かれるだろう。

 

(スズミの閃光手榴弾で目眩し、その隙にハスミに履帯を潰してもらうか…いや、しかし)

 

いくらハスミのSRが強力でも、履帯の同じ場所に何発も撃ち込まない限り、破壊するのは困難だ。

そもそも、確実に戦車が停まるとも限らない。履帯が外れた状態で無理やり動く可能性もある。

 

(考えるのは後だ。とりあえず標準を合わされないように散会する!!)

 

「みんな!!とりあえず…えっ!?」

 

私が指示を出そうとした瞬間、突然目の前の戦車の側面から爆発が起こった。

というか、横からミサイルの様な物が飛んできて、戦車をぶっ飛ばした。

 

私は、弾頭が飛んできた方向を見る。

 

そこには、1人の少女がいた。

 

綺麗な白髪以外、全て黒に染まった少女。

 

その少女が、棺桶の様な物を肩に乗せ、片脚を開いた体勢でそこにいた。

 

 

「あれは…まさか…」

 

スズミが、冷や汗をかきながら呟く。

 

「葬儀屋…グレイヴ…」

 

死神の様な少女は、二の腕あたりから鎖で繋がれた棺桶を後ろにやると、大きく跳躍して、爆発した戦車の前に舞い降りる。

着地と同時に、棺桶から赤と白の十字架がついた2丁の拳銃が出てきて、それを手に取りながら立ち上がる。

 

「トゥルーグレイヴがなんでここに!?」

「し、知らないわよ!!」

「い、いくら奴でも1人だ!!人数で囲えば!!」

 

不良達は驚きながらも、直ぐに銃を構えてグレイヴと呼ばれた少女に照準を向ける。

 

だが、それよりも早く、死神の少女は彼女達を撃ち抜いていた。

遠くにいる物を撃ち、近くにいる者は棺桶でぶん殴り、全てを破壊する。

 

まるで、ダンスを踊る様に。

 

それは、楽器を弾く様に。

 

全壊のビートを刻んだ。

 

 

 

ーーーー

 

 

 

グレイヴと呼ばれた少女は、終始無言で不良達を文字通り全壊させると、コチラを一瞥して何処かへ消えてしまった。

 

(まるで天災の様な子だったな…)

 

そこら中に倒れてる不良生徒を横目に、無事目的地についた私は生徒達にお礼を言うと、彼女について少し話を聞いた。

 

彼女はグレイヴ(墓場)と名乗っており、本名は不明。

ブラックマーケットに「葬儀屋・トゥルーグレイヴ」という名前の店主であり、キヴォトスでも屈指の強さだと言う。

 

曰く、死神。

曰く、執行者。

曰く、亡霊。

 

葬儀屋というが、俗にいう何でも屋(・・・・)

主にボディーガード、抗争の助っ人、運び屋等をやってるらしい。

そのせいか、各学園とも色々因縁があったりなかったりすると彼女達は少し苦笑いで教えてくれた。

 

再度、彼女達にお礼を伝えて再会の約束をして解散すると、私は建物に入り目的地の場所に向かった。

すると、そこには狐面の和服を着た少女がいた。

よく見ると、和服のところどころ破れており、狐面と片耳が壊れていた。

 

「こっ、こんにちは…?」

「こんにちは……大丈夫?」

 

反応に困った挨拶と共に心配の言葉を投げかける。

すると彼女はわたわたと動き出す。

 

「は、はい…お見苦しい姿、し、失礼しましたぁー!!」

 

大声で叫びながらすごい速さで横を駆け抜けていった。

 

(変わった子だなぁ…)

 

私が首を傾げながらドアを見つめていると、ちょうどリンから連絡が来たのだった。




最後まで読んで頂き、ありがとうございます。
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