ジャージ姿の禪院真希、狗巻棘、パンダ先輩は、寮から高専への道を辿りながら雑談していた。そんな中、パンダは一つ疑問を抱く。
パンダ「あり、一年ズどこ行った?」
真希「パシった。」
パンダ「パシリ……」
狗巻「おかか……」
パンダ「大丈夫なのか?」
真希「何がだ?」
パンダ「姉妹校の学長との打ち合わせ、確か今日だっただろ?」
思うところがあり、真希は眉をひくつかせた。
パンダ「特級案件なのに一年を派遣する異常事態……悟と仲悪い上層部が仕組んだって話じゃん。京都の学長もモロその上層部だし、鉢合わせでもしたらさァ、厄介な事になる事間違いないじゃん?」
狗巻「こんぶ?」
真希「でもターゲットだった虎杖悠仁は死んでる。恵達を今更どうこうするつもりも道理も無いだろ。」
パンダ「教員はな。」
含みのある言い方に、真希は怪訝な顔を浮かべる。
真希「……真依が来てるっての?」
パンダ「憶測、可能性の域を出ないけど。でも──アイツら、嫌がらせ大好きじゃん」
気分転換のために寄った高専校門付近の自動販売機に、釘崎のお眼鏡に適う種類のドリンクは無かった。
釘崎「マジで何飲もっかな。種類少な過ぎない?」
伏黒「こういう学校だしな。入れる業者も少ねえし。」
すると二人分の足音を感じ取った。
見ると、入り口付近で二人の男女が立っている。一人は巨漢、もう一人は美人の二人だった。伏黒は巨漢の男を見た事は無いが、もう
まるで……ショートヘアにした禪院真希のような人だった。
伏黒「禪院先輩」
真依「真依ってよんで♡」
伏黒「で、何しに来たんです?」
真依「姉妹校交流会の打ち合わせに着いて来たのよ。伏黒くんが心配でね」
伏黒「俺が?」
真依「ええ。聞いたわ、同級生が一人死んだって。辛かった? それとも……そうでも無かった?」
伏黒「……何が言いたいんです?」
真依「いいのよ、言いづらいこともあるでしょうし、私から言ってあげる。
宿儺の『器』なんて聴こえは良いけれど、要は半分呪いの化け物でしょう? そんな奴呪いが隣で不躾に呪術師を名乗るなんて……耐えられなかったでしょう?
死んでせいせいしたんじゃない?」
???「真依どうでもいい話を広げるな。
俺はただ、コイツらが乙骨憂太の代わり足り得るのかが知りたい。伏黒……とか言ったな。」
???「どんな女がタイプだ?」
──巨漢の男は唐突にそう言い放った。
伏黒「……………………はい?」
伏黒と釘崎は首を傾げ、真依は頭を押さえた。事情を知っている真依はともかく、初対面の二人であれば当然だ。
???「返答次第ではここで半殺しにして、乙骨憂太……最低でも三年は引き摺り出す。
ちなみに俺は、タッパとケツがデカい女がタイプです!!」
伏黒「……い何で初対面のアンタと性癖について語らないといけないんですか。」
釘崎「そーよ、ムッツリにはハードル高いわよ。」
伏黒「釘崎も黙っててくれ頼むから。」
東堂「俺は三年の東堂葵だ。自己紹介終わりこれでおともだちだな。早く答えろ、男でも良いぞ。
性癖にはソイツの人格が表れる。女の趣味の詰まらん男は総じて詰まらん。俺は詰まらん奴が大嫌いだ。」
伏黒「……別に、タイプとかは無いです。その人に揺るがない人間性があれば、それ以上は何も求めません。」
釘崎「悪くない答えねぇ〜 巨乳好きとか言ったら私が○してわ〜」
伏黒「うるせぇー 」
東堂「……やっぱりな。お前は退屈だよ、伏黒。」
伏黒「──っ!!」
そんな恵を、葵は失望に涙しながらラリアットした。
東堂「雰囲気で既に分かっていた……けれど人を見た目で判断する事は良くないからな。だからこそ許せん。お前は俺の期待を裏切ったんだ。」
伏黒「……っつ、マジ思考回路イカれてんだろ、パイナップル頭が」
そう軽口を叩く恵だったが、しかし平静ではいられなかった。恵の頭の中で、東堂葵というキーワードが張り巡らされ、情報が捻出される。
伏黒「(東堂葵……去年のクリスマスイブに新宿と京都を襲った呪術テロ事件、『新宿京都百鬼夜行』……その京都側で、術式も使わずに一級と特級を祓ったと言われるあの東堂か!!)
……アンタ、術式使わないんだってな」
東堂「んあ? それガセだぞ。特級には使った」
(一級には使ってねえって事じゃねえかよ化けモン……!)
伏黒「不知井底」
東堂「薄いんだよ、体も、女の好みも!!」
伏黒「なっ────く!」
東堂「例に漏れず退屈。
やる気がまるで感じられん。」
伏黒「下手に出てれば偉そうに、そこまで言うならやってやるよ。」
そう言うと伏黒の雰囲気がかわった。
狗巻「動くな。」
パンダ「なに.....やってんのー!!」
東堂「久しぶりだな パンダ。」
パンダ「なんで交流会まで待てないかねぇー。ほら、帰った帰った大きい声出すぞいや~んって
東堂「言われなくても帰るところだ
ええと、上着どこだっけ?」
東堂「お、ここに合った。おい帰るぞ。
早くしないと高田ちゃんの小枠が始まってしまう。」
真希 釘崎 真依「「「へー」」」
女子3人は興味なさそうにそういった
乗り換え間違えて遅れたら俺は何をするかわからんぞ。付いてこい真依。」
真依「もう。勝手な人。」
真依「あんた達交流会ではこんなんじゃ済まないはよ。」
そう言い残し二人は去っていった
五条「やぁ英寿いきなりで悪いんだけどちょっとついて来てー。」
いきなり扉を開けそういった
英寿「いつもいきなりだな、まぁいいそれで?」
五条「一年生はさ、恵と野薔薇の他にもう一人いるんだよね。訳あってここにはいないんだけどね。だから会ってもらおうと思って。」
じゃあ出発という掛け声と共に五条は歩き始めその後ろに英寿は付いていった
二人は、階段を降り道を進んでいった
五条「よしっ!ついたよここがその一年がいるところ。」
二人は一つの扉にたどり着いた
五条「じゃあ、ご対面〜♫」
そう言い扉を開けた
中にはポップコーン食べジュースを飲みながら映画を鑑賞していた
五条はその男に近づき
五条「うん、悠仁もなかなか呪力を上手く操作出来るよになってきてるじゃん。」
虎杖「うおぉ五条先生いつの間にいたの!?」
五条「悠仁に紹介したい子が居てね。早速、新しく入学した浮世英寿君でぇーす。そしてこっちが宿儺の器の虎杖悠仁君でぇーす。」
虎杖「えぇー!!!新しい同級生!!!俺、虎杖悠仁よろしく浮世。」
手を掴み上下に揺らしながら言う
英寿「よろしく頼む虎杖。」
五条「それで二人に会ってもらったのは、悠仁にはそろそろ実戦経験を積んで欲しくてね。英寿はその付き添い。あわよくば英寿のことが何か分かればいいなーって思って。」
五条「それで受けるよね?」
虎杖 英寿「おう/ああ」
神奈川県川崎市は、あいにくの雨模様。じめじめとした湿気と夏の猛暑で鬱陶しい。そんな雨の中のとある映画館では、人集りが発生していた。その大半は、物見遊山に携帯で写真や動画を撮るばかりの人間であった。
その雨の中、目立つ三人の男がその映画館の前に居た。キープアウトと書かれた危険表示バリケードテープが、映画館入り口に蜘蛛の巣のように張り巡らされている。
一人は我ら浮世英寿、もう一人は虎杖悠仁である。そしてその二人の前に佇むのは、金髪を七三分けに掻き上げている、七海建人であった。
七海「行きますよ」
虎杖「おう!」
英寿「ああ」
七海との出会いは、数時間前に遡る。英寿と虎杖は、五条先生の出張により、本日受けるはずだった任務の引率を肩代わりしてくれる後輩を紹介された。
五条「という訳で、脱サラ呪術師の七海建人くんデ〜ス!」
七海「その言い方止めてください」
五条「呪術師って変な奴多いんだけど、七海は元サラリーマンなだけあってしっかりしてんだよね〜」
七海「その変な奴筆頭のあなたには言われたくないでしょうね。」
「まずは挨拶からでしょう。初めまして、虎杖悠仁くん、浮世英寿くん」
虎杖「アッはい。初め、まして……」
英寿「よろしく頼む。」
虎杖「七海さんは、なぜ最初から呪術師ではなくサラリーマンを?」
七海「……いいでしょう、質問にお答えします。
私が高専で学び気付いた事は、呪術師はクソという事です!」
「はい?」
本気の形相で建人は言う。
虎杖「そして社会に出て気付いた事は、労働はクソという事です!」
虎杖「そーなの!?」
英寿「そうだな。」
英寿はもともと スター・オブ・ザ・スターズ・オブ・ザ・スターズ という二つ名を持つほど俳優業で有名であったため七海の言うことは理解できた
七海「同じクソならより適性のあるクソを。出戻った理由なんてそんなモンです。」
虎杖「暗いねぇ。」
五条「ねー。」
七海「虎杖くんも浮世くんも、私と五条さんが同じ考えとは思わないでください。私はこの人を信用しているし信頼しています。」
五条「ふふん♪」
上機嫌にキメ顔をする五条悟。
七海「ですが尊敬はしてません!!」
五条「あ゙ぁん゙!?」
七海「上のやり口は嫌いですが、私はあくまで規定側。
要するに私は、あなた方二人を、まだ術師とは認めていない。」
「「……!」」
七海「両面宿儺という爆弾、常に危険に晒されている特級という爆弾……それを抱えていても尚、己は有用であるという事の証明に尽力してください。それが、責任を背負うという事です。」
虎杖「……自分の役に立たなさ加減は、最近身に染みてる。どれだけ役立たずなのか、自分でもよく分かってる。
言われなくても、認めさせてやっから。もーちょい待っててよ。」
そう言って虎杖は、清々しくキメ顔でそう言った。
それに対して七海は
七海「いえ、私ではなく上にいってください。」
虎杖「あ~はいはいわかったよ。」
七海「ぶっちゃけ私はどうでもいい。」
虎杖「はいはい。」
映画館
ううああう
虎杖「よし。じゃあやりますか。」
七海「待ってください虎杖君。虎杖君達の相手はこちらではなく物陰にいる方です。」
きしゃああぁああ
虎杖「あまり俺たちを舐めないでよ。」
七海「舐める舐めないではありません。浮世君はわかりませんが、虎杖君はいくつかの死線を乗り越えていますが、君たちはまだ子供です。私は自分のことより君たちを優先する義務がある。
大人になるとは、枕元に抜け毛が合ったときやお気に入りの惣菜パンがなくなったときなど、そんな小さな絶望が人を大人にするのです。」
虎杖「子供扱いされるくらいだったら舐められたほうがマシじゃん。」
英寿「そう言うな、こんなに子供のことを思ってくれる人はそうそういないぞ。」
虎杖「そうか...よし。やるぞ浮世。」
英寿「ああ。」
英寿「変身」
虎杖「えええええええええ?!?! 変身した変身。」
七海「虎杖君驚くのはわかりますが今は集中してください。」
ギーツ「行くぞ虎杖。」
虎杖「あ..ああ。行くぞ。」
虎杖とギーツは、呪霊に向かっていく
呪霊の攻撃を二人は避け一発また一発攻撃を与えていく
呪霊の方も負けじと攻撃を仕掛けるが、攻撃は一向に当たる気配はしない
ギーツ「虎杖、決めろ。」
虎杖「わかった。 逕庭拳」
虎杖の攻撃に呪力が遅れて来ることで2回のインパクトが与えれる攻撃。虎杖の必殺技である。
そのまま止めを刺そうとする二人だが七海から待ったの声がかかる
七海「ふたりとも止めを刺すのは少し待ってください。
これをみてください。」
そうして七海が見せたものは呪霊の腕を写真で取ったものだった。
虎杖「これがどうかしたのか?」
虎杖の疑問にギーツが答える
ギーツ「幽霊や呪霊ってのは普通写真に映るもんじゃない。」
虎杖「つまり?」
ギーツ「今戦っててのは呪霊じゃなくて変異した人間ってことだ。」
今回は、ここまで次回こそは交流会まで行きたい