【名探偵コナン×仮面ライダーW】 二人の名探偵   作:盈月さん

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第5話 連続凍死事件/期間限定品

アイスエイジドーパンドと戦い逃げられた慧牙は、事件現場に戻っていた。

事件現場はアイスエイジドーパンドのせいで至る所に氷塊ができており、そのせいで様々な証拠が滅茶苦茶にされていた。

 

「犯人は証拠隠滅を狙ったのでしょうか…?」

「だろうな…」

 

犯人が現場に戻ってきた理由を目暮警部と高木刑事達は証拠を隠滅するためだと決めている中、慧牙は撮っておいた写真と現状の現場を見比べていた。

 

「あっ、慧牙お兄さん」

「どこ行ってたんだよ!」

 

写真を見ていた慧牙に、避難していた歩美と元太が声をかけてきた。

 

「逃げ遅れちゃってね~…隠れてやり過ごせたけど」

 

仮面ライダーだとバレないように慧牙は嘘を二人に伝えた。

そんな慧牙を少し遠くからコナンと灰原哀が見ていた。

 

「あの人ね、貴方が怪しがっている高校生ってのは…」

「嗚呼…」

 

黒の組織に深い因縁があるコナンと哀にとって、黒の組織との関係があるかもしれない慧牙は要注意人物なのだ。

二人に要注意人物にされていることを知らない慧牙は、撮っていた写真を見ていて、あることに気が付いた。

 

「目暮警部、この写真を見てください」

「どうしたのかね?」

 

慧牙は撮って置いた写真を目暮警部に見せ、写真の一部をアップした。

 

「ここを見てください…ここにあったブランド品の財布が…同じ場所から無くなってます」

「確かに…!」

 

慧牙が写真に指さしたところには、確かにブランド品だろう財布があるのだが、今はその場所から財布がなくなっていた。

 

「警部、確認なんですけど…同じような事件が起きていたりしてませんか?」

「…ああ、君の言う通りだ…今回と同じような事件が他にも三件発生している…」

「なら、その三件共、同じような財布が盗まれているはずです…犯人がわざわざリスクを冒してまで現場に戻ってきて、財布を回収したには必ず訳があると思います」

「分かった、すぐに確認しよう…高木!」

「はい!」

 

慧牙の推理を聞いた目暮警部は、高木に今まで起きた事件で、財布が盗まれていないか確認を取るように指示した。

 

(この財布…どこかで…)

 

財布に見覚えがあった慧牙は、目暮警部に進展があったら伝えてほしいと頼み、自分の電話番号を教えた後、一度自宅へと戻った。

 

────────────

 

慧牙が自宅に戻ってから数時間後、目暮警部から電話があり、指定する場所に来るよう頼まれ、場所を確認しながら慧牙は指定場所に向かった。

 

「ここか…」

 

指定場所はかの有名ブランド、フサエブランドの本社で、フサエブランドの駐車場には数台のパトカーが留まっていた。

慧牙がフロントの受け付けに話をすると、とある会議室へと案内された。

会議室には目暮警部と高木刑事、太った刑事らしき男、小五郎とコナンの他に三人の男女が居た。

 

「おお、来たか慧牙君! 君が言う通り、被害者全員が同じ財布を持っていたよ…そして、全員が財布を盗られていた」

 

会議室に入ってきた慧牙に、目暮警部は慧牙の推理が正しかったことを伝えた。

 

「そして、調べているうちに盗まれた財布は、フサエブランドが期間限定品として出していたということが分かった…」

「警部さん、後は私が…」

「分かりました」

 

部屋にいた少し老けた女性が、目暮警部の代わりに詳しいことを説明するため、手を挙げた。

 

「改めまして、私はフサエブランドで総務をやっている本堂 美幸(ほんどう みゆき)と申します…今回は忙しい社長の代役として、皆様に今回の財布についてお話します…私の隣にいるのは、部下の佐々木 望(ささき のぞみ)…その隣は今回の財布制作の代表である清平 平八(きよひら へいはち)です…どうぞよろしく」

 

隣にいる人物を紹介した美幸は深々とお辞儀した後、模倣品と思われる財布を取り出した。

 

「この財布は期間限定の財布で、職人が一つ一つ丁寧に作られた財布のため、先着で100名様限定で販売された財布なのです…」

「100名ですと?!」

 

100名に財布が売られたということを聞いた小五郎は、目を見開いて驚いた。

 

「ということは、後96人の人らが犠牲になるかもしれないですか!」

「毛利さん落ち着いてください、我々の方も動いていますから!」

 

数十人の者が犠牲になるかもしれないと分かり、興奮状態の小五郎を高木が宥めた。

大人たちがバタバタとしている中、コナンと慧牙は冷静に考えていた。

 

(妙だな…財布を回収するという理由だけで、殺人なんてやるか?)

(…回収するだけなら、アイスエイジじゃなくて、コックローチとかの速く移動できるメモリを選ぶはずだ…)

((と、なると…))

 

二人はあることを聞くために、話が終わるまでじっと待つことにした。

 

────────────

 

「…よし、高木、千葉!財布を買った者を全員調べ、保護するように伝えろ!」

「「はい!」」

 

高木と千葉と呼ばれた太った男は、目暮警部の指示を聞いて警察庁に電話をかけるために部屋から出て行った。

 

「おい坊主、お前も帰るぞ」

 

小五郎は一旦帰るのか、コナンにぶっきらぼうに声をかけた。

 

「小五郎のおじさん、僕慧牙兄ちゃんと帰るから先に帰ってて」

「んだと~…学校が休校になって、暇だから連れてと言ったのお前だろ…!」

「まぁまぁ…小五郎さん、後でおいしいおつまみを持ってコナン君を届けますから、今日のところはお願いします」

「……分かったよ」

 

コナンの頼みに少し怒った小五郎だったが、慧牙が美味しいおつまみを持ってきてくれると聞いた小五郎は、少しうれしそうにコナンの頼みを聞いた。

 

「いいか、くれぐれも迷惑をかけるんじゃねーぞ!」

「はーい!」

 

小五郎は帰る前にコナンに釘を刺し、笑顔を浮かべ返事をしたコナンを見てから部屋を後にした。

 

「…ねぇねぇ、佐々木さん…」

「どうしたの坊や?」

「あのね、小五郎のおじさんが財布についてもうちょっと詳しく聞いてこいって」

「ん~…なんて答えたら…」

 

コナンは猫かぶりをして望に質問をした。望がコナンにどう答えようか悩んでいると、

 

「例えば、その財布はどれだけ人気だったとか、財布の凄いところとかですかね?」

 

困っている望に慧牙が助け舟を出した。

 

「なるほど…! じゃあ一つずつ答えるね…フサエブランドの期間限定品の上に、プライドが高い故に制作する財布は全て完璧にするとして有名な財布職人清平さんが一つ一つ手作りするということだったから余計よ…」

「なるほど…」

「あっ…でも、そういえば…」

 

コナンと慧牙がそれぞれ聞いたことをメモ帳に書いていると、何かを思い出した望は声を出した。

 

「そういえば、何件かクレームがあったわね…財布が少し汚れているとか、財布に小さな傷があるとかで…」

「「っ!」」

 

望からそのことを聞いたコナンと慧牙は顔を上げた。

 

「そのクレームの数って何件か分かる?」

「え、ええ…確か五件くらいだったはずよ」

(なるほどな)

(そういうことか)

「佐々木さん、色々とありがとう!」

「じゃあ、毛利さんに早くドーパンドを捕まえるように伝えて置いてね!」

「うん!」

 

望から色々と聞いたコナンと慧牙は、その場から離れていった。

 

「コナン君は、皆に電話して集めてくれる?」

「慧牙兄ちゃんは?」

「…犯人の動かぬ証拠を取ってくる」

「分かった…またね!」

 

慧牙とコナンは別々に別れ、犯人を捕まえるために行動を始めた。

 

────────────

 

コナンと別れた慧牙は、フサエブランド本社の近くの路地裏に居た。

 

「…頼むぞ」

 

カメラと自前の携帯に二本のメモリを刺しこむと、カメラは蝙蝠の姿に、携帯はクワガタの姿へとそれぞれ変わり、どこかへと飛び去って行った。

 

アイスエイジ

 

「…」

 

メモリの起動音が聞こえ、慧牙の目の前にアイスエイジドーパンドがやってきた。

 

「なるほど…これ以上は嗅ぎまわるなってことか……つまり、お前はあの中の誰かという証拠だな?」

「…!」

「うおっ!…おい、いきなりあぶねぇじゃねぇか!」

 

図星だったのかアイスエイジドーパンドは、慧牙を凍らそうと白い煙を出してきたが、慧牙は間一髪のところで避けることができた。

 

「…」

 

慧牙にアイスエイジドーパンドが、一歩一歩近づいて行ったその時、先程飛んで行ったコウモリとクワガタが戻ってきては、コウモリはフラッシュで、クワガタは体当たりでアイスエイジドーパンドに攻撃を仕掛けた。

 

「くっ…!」

 

不意打ちを食らったアイスエイジドーパンドは、すぐさま逃げて行った。

 

「サンキューな…それじゃあ、バレないように頼む」

 

コウモリとクワガタに礼を慧牙は言いもう一度二匹に頼んだ。

頼まれた二匹は、アイスエイジドーパンドが去っていった方へと飛び去った。




ネクストコナンズヒーント!
『クレーム対応』

慧牙「夏の虫といえば?」
光彦「カブトムシ!」
歩美「クワガタ!」
元太「うなぎ!」
コナン「虫じゃねーだろ…」

Wの他のライダーをオリキャラに変身させて

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