【名探偵コナン×仮面ライダーW】 二人の名探偵   作:盈月さん

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第7話 奇術師と怪盗/怪盗キッド

夜が更けた東京にある高層ビルの下には、ビル内に入れないように規制線が張られており、その規制線の外には多くの人が集まっているほか、数機のヘリがビルの周りを飛んでいた。

集まっている人は、プラカードやペンライト、タオルなど自作のグッツを持ち、今か今かと何かを待っていた。

高層ビルから警報音が聞こえたのと同時に、ヘリは屋上をライトで明るく照らした。

すると、白い衣装に身を纏った男が屋上に出てきた。

 

「待てー!キッドーー!!」

 

キッドと呼ばれる男を追って、一人の警部と警官達が屋上に上がってきてキッドを取り囲んだ。

 

「おや、中森警部随分と速かったですね」

「当たり前だ…!お前を捕まえるためなら、たとえ地獄でも行ってやる!」

 

怪盗キッドの軽い挑発に、中森警部は胸を張って言い返した。

 

「…では、これはどうです?」

 

怪盗キッドは警官の間をするりと通り抜けては、そのままビルから飛び降りた。

 

「ハンググライダーで逃げる気か!」

 

中森警部は、ビルから飛び降りる勢いで身をの取り出して下を見た。

視線の先には、白いハンググライダーを展開して逃げるキッドが見え、中森警部は無線機を取った。

 

「キッドは南の方向にハンググライダーで逃げてる!全ヘリ、奴を追え!!」

 

無線機でヘリにそう命令した中森警部は、自身も追うために下で待機させてあるパトカーに乗るため、部下と共に向かっていった。

 

────────────

 

「しっかりとかかってくれたな~」

 

車が一台も通ってない高速道路を怪盗キッドは、エンジン付きのハンググライダーで低空飛行して居た。

中森警部たちが追っているのはダミー人形が付いているハンググライダーで、ダミー人形で中森警部達を南に誘導しつつ、本人は北に向かって逃げるという作戦だったのだ。

 

「さてと、この宝石は当たりかどうか…」

 

キッドが手に入れた宝石を月に照らそうとした時、後ろの方からエンジン音が聞こえてきた。

 

「待てーー!キッドーーー!!」

「げっ…!」

 

キッドを追っていたのは、キッドキラーとして有名なコナンだった。

コナンがスケボーで追ってきているのを見たキッドは、嫌そうな表情を浮かべて空へと逃げようとハンググライダーを上昇させた。

 

「ここまでくればあいつも追ってこれないだrルナ、メタル!

 

空へと逃げたキッドだったが、何処からかメモリの音が聞こえたため、聞こえた方を振り返った。

そこには、ハードボイルダーの後部を飛行可能になるタービュラーユニットを装着し、空を飛びながら仮面ライダーWになっていた慧牙の姿があった。

 

「怪盗キッド…さぁ、お前の罪を数えろ…!」

「噂の仮面ライダーまでお出ましかよ…!」

 

慧牙から逃げるため、キッドは全速力で飛び始めた。

 

「逃がすか…!」

 

キッドを逃がす気がない慧牙は、フルスロットルでキッドを追い始めた。

 

「ほっ!」

 

背中に装備されている棒術武器を手に取ると、慧牙は鞭のように棒を振り回して、キッドを捕まえようと試みた。

 

「ありかよそれ?!」

 

慧牙の棒を避けながら、文句を言っているキッドは懐から銃を取り出した。

 

「これはどうだ!」

「トランプ…?」

 

キッドが銃のトリガーを引くと、銃口からトランプが高速で慧牙に向かって飛んできたが、慧牙はトランプを棒で全て跳ね返した。

これにはキッドも、

 

「嘘…だろ…」

 

啞然としかできなかった。

 

「いーっけぇーー!!」

 

啞然としている中、コナンはキック力増強シューズでキック力を上げ、どこでもボール射出ベルトでボールを出した後、ボールをキッドに向けて蹴り飛ばした。

 

「…!おい、嘘だろ!」

 

コナンが蹴ったサッカーボールは見事、キッドのハンググライダーを貫き、キッドはバランスを崩してしまい、そのまま高速道路へと不時着した。

 

「キッド、今日こそ終わりだ…!」

「大人しく、捕まってもらおうか」

 

服は汚れ、疲れてきっているキッドに、コナンは時計型麻酔銃を慧牙は棒を構え、キッドを捕まえようとしたその時

 

「どけ!」

「危ねぇ!」

 

何処からか、ドーパントが三人の間に現れ、コナンと慧牙に爪で攻撃を仕掛けてきた。

慧牙はWの装甲のおかげで吹き飛ばされる程度で済み、コナンは慧牙が守ってくれたおかげで無傷だった。

 

「無様だな、怪盗キッド」

「誰だ…おめぇ…」

「…怪盗アニマルと言っておこうか」

 

アニマルと名乗るドーパンドは、キッドの懐に手を伸ばし、キッドが盗んできた宝石を奪った。

 

「おい、待て…ハァハァ…それは、返す宝石…だ」

 

キッドは立ち上がり、アニマルが盗った宝石を取り戻そうと手を伸ばした。

キッドはとある事情である宝石を探しているのだが、それ以外の宝石は必ず持ち主に返すのだ。

そのため、持ち主に返すためにアニマルから宝石を取り戻そうとするが、

 

「もう君がその心配をする必要はない…ここで捕まるからな」

 

アニマルは右の方を見た。ドーパンドの視線の先には、数機のパトカーがこちらに向かってきているのが分かった。

 

「俺が通報しといた…月下の奇術師も大したことはなかったな」

「てめぇ…」

 

キッドはアニマルの挑発に腹を立てて、アニマルを睨んだ。

 

「さて、俺はこの宝石を持ち帰らせてもらおう」

 

睨んできているキッドを尻目に、アニマルは優雅にその場を去ろうとしたが、

 

「誰が、ミスミスドーパンドを逃がすと思ってるんだ?」

 

慧牙がアニマルの前に立ちふさがった。

 

「仮面ライダー…噂に聞いていたが、見るからに弱そうだな」

「んだと?!」

 

アニマルの挑発に苛立った慧牙は、棒を伸ばしてアニマルに絡みつかせて身動きが取れないようにしようとしたが、アニマルは素早い動きで棒を避けた。

 

「君との対決はまた今度だ…次は…そうだな…何かのお宝と仮面ライダーの名を頂こう…俺は欲張りだからな……ではまた」

「逃がすわけねぇだろ!」

 

メタル!マキシマムドライブ

 

棒にドライバーから取り出した銀色のメモリを棒に突き刺し、慧牙はその棒を勢い良く振って、金色の輪を大量に描き出した。

 

「メタルイリュージョン!」

 

金色の輪をできるだけ描き出した慧牙は、その金色の輪をアニマル目掛けて飛ばした。

 

「バァイ」

 

大量の金色の輪が向かってくる中、アニマルは手を振ってその場から消え、大量の金色の輪は大爆発を引き起こした。

 

「逃げやがったか…」

「…キッドの方も爆発に紛れて逃げたよ」

 

アニマルを逃げたことを慧牙はコナンに伝え、コナンもキッドも逃げたことを慧牙に伝えた。

 

「か、仮面ライダー!?如何してここに…!」

 

到着した中森警部は、仮面ライダーが居ることに驚いた。

 

(長居は無用か…)

「すみません、警部さん…キッドを取り逃がしてしまいました…自分はここでお暇させてもらいます」

 

慧牙はキッドを取り捕まえ損ねたことを中森警部に伝え、ハードボイルダーで東京の夜空へと消えていった。

 

「コナン君、仮面ライダーがキッドの変装ということはないかね?」

「…うん、さっきキッド仮面ライダーが対峙していたから、それはないよ」

「君が言うのならそうか…己、キッド!今度こそは捕まえてやる!」

 

次こそはキッドを捕まえようと奮起している中森警部を置いて、コナンは慧牙が去っていった方向の夜空を見上げ、ボソッと呟いた。

 

「……問い詰めてみるか」




ネクストコナンズヒ・ン・ト!
『スピード』

慧牙「速く移動って便利そうだな~」
コナン「止まらなくて、事故起こしても知らねぇぞ」

Wの他のライダーをオリキャラに変身させて

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