【名探偵コナン×仮面ライダーW】 二人の名探偵   作:盈月さん

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第8話 奇術師と怪盗/二枚の予告状

翌日、朝刊の一面には《怪盗キッド、仮面ライダー敗れる!?謎の怪盗アニマル》とデカデカと書かれていた。

 

「言ってくれるじゃねーか…」

 

この朝刊を見た慧牙は、アニマルに対してご立腹の様子だった。

 

「今集まっているアイツの情報は…動物で、素早く、爪がある…肉食動物系のドーパントとか…無難にチーターか…」

 

アニマルについて情報をまとめているその時だった。

付けていたテレビに臨時ニュースが入って来た。

 

『たった今、警察庁から怪盗アニマルの予告状が届いたと連絡が入りました』

 

アニマルの名前をテレビから聞いた慧牙は、テレビに釘付けになった。

 

『届いた予告状には、今夜、怪盗キッドを取り逃がしている間抜けな爺さんこと、鈴木次郎吉が経営している美術館から、天使の涙(エンジェルダイヤ)を頂きに参上する他、仮面ライダーが現れたら、その名も頂くとのことです…この予告状を受けた鈴木財閥の鈴木次郎吉相談役は、声明を発表しました』

 

テレビの画面が切り替わり、そこには世界屈指のお金持ちである鈴木財閥の相談役、鈴木次郎吉が勇ましい顔つきで立っていた。

 

『怪盗アニマル!よくも儂をコケにするような予告状を送りおって!いいじゃろう!お主に受けてたとう!!こちらも強力な助っ人を呼ぶからな!!!首を洗って待っておれ!!』

 

アニマルの挑発的な予告状に相当怒り募っていたのか、次郎吉は怒りがこもった声でアニマルに受けて立とうと宣言した。

 

「あの人もすげぇな…」

 

カップに入っているカフェオレを啜りながら、慧牙がテレビを見ていると、固定電話に一本の電話がかかってきた。

 

「…もしもし?」

『こちらは、松門慧牙様のお宅ですか?』

「そうですけど…」

『私は鈴木財閥の加藤 一郎と申します…鈴木次郎吉様が、貴方と会いたいと申しておりまして、本日の午後五時頃に東都美術館に来ていただければ、ありがたいのですが…』

「……分かりました、今日の午後五時にそちらに伺いましょう」

『ありがとうございます…それでは失礼いたします』

 

電話が切れ、固定電話を元の場所に戻した慧牙は、カップに残っていたカフェオレを飲み干した。

 

────────────

 

学校が終わり、制服から私服に着替えた慧牙は、指定された東都美術館に来ていた。

東都美術館の前にはパトカーが十数台止まっており、入り口は規制線が張られ、一般人は入れないようにされていた。

 

「あれ?松門くんも来ていたの?」

「あっ、蘭さん」

 

慧牙が規制線を潜り抜けようとしたその時、聞き覚えのある声が聞こえ、声の方を向くとそこには小五郎と蘭、そしてコナンが居た。

 

「自分は鈴木次郎吉相談役に呼ばれて…もしかして毛利さんたちも?」

「違うわよ、今回用があるのはコナン君…キッドキラーでもあるコナン君の力を貸してほしいって頼まれたのよ。私たちはただの保護者」

「キッドキラー…ね~」

 

キッドキラーと聞いた慧牙は、コナンをじっくりと見た。

 

「皆様、態々来ていただきありがとうございます。こちらで鈴木次郎吉様がお待ちです」

 

ボディガードのような男の人が来ては、全員を次郎吉が待っている部屋まで案内した。

 

「よく来たな!」

 

案内された部屋には、次郎吉が堂々と椅子に座っており、次郎吉の他にも中森警部と二人の男性がソファに座っていた。

ボディガードの案内で空いている席に座るよう勧められ、四人はそれぞれ席に座った。

 

「皆の者に集まってもらったのは他でもない!今夜、我が美術館で展示されている天使の涙(エンジェルダイヤ)が怪盗アニマルというコソ泥に狙われている!なんとしても守り抜いてもらおう!」

 

次郎吉が皆を鼓舞する中、一人の男性はメモ帳に何かを書いていた。

 

「ねぇねぇ、何かいてるの?」

 

何かを書いていた男性に、コナンは何を書いているか尋ねに行った。

 

「ん?ああ…僕は木原 俊(きはら しゅん)新聞記者をやっていてね、いつもこうやってメモしているんだよ」

「へ~…じゃあ、あのキッドと仮面ライダー…そしてアニマルの新聞記事を書いたのもお兄さん?」

「うん、そうだよ…よくできてたでしょ?」

 

新聞記者である俊は、胸を張って今朝の自分が書いた記事の新聞を自慢し、それを聞いた慧牙は小さくチッと舌打ちをした。

 

(根に持ってんな~…)

 

慧牙の舌打ちを聞いたコナンは、呆れ顔で慧牙の顔を見た。

前回のアイスエイジドーパンドの件で、仮面ライダーの正体が松門慧牙というのを知っているコナンは、彼に問い詰める機会をうかがっているのだ。

 

「本当に守ってくださるのですな?…あの天使の涙(エンジェルダイヤ)は儂が若いころ、アフリカの洞窟を探検していた時に見つけた品…なんとしてもあのアニマルとか言う怪盗を捕まえてほしい」

 

杖を付いている老人は、天使の涙(エンジェルダイヤ)を見つけた本人なのか、中森警部と次郎吉の方を向いて頼んだ。

 

「任せておけ!健五郎よ!そのために、キッドキラーである小童に眠りの小五郎、そして小童が信用している高校生探偵を連れてきた、キッドを出し抜いたとは言え、盗むことなど不可能!」

 

キッドキラーと二人の探偵で迎え撃てると確信している次郎吉は胸を張って笑った。

 

「……キッドは何か言ってないんですか?出し抜かれた上に、アニマルが狙っているのは宝石…怪盗キッドにとって好都合でしょう?…アニマルにリベンジできるし、そして宝石もできる機会なんだから…」

 

慧牙の指摘に次郎吉と中森警部は互いに目を合わせた後頷いた。

 

「流石は小童が信頼する高校生探偵じゃな!…お主が言う通り、つい先ほどキッドから予告が来たわい」

 

次郎吉は懐からキッドカードを取り出し、皆に書かれている内容を見せた。

 

《本日、怪盗アニマルに盗られた物を取り返すために参上いたします…怪盗キッド》

 

怪盗キッドは昨日アニマルに盗られたあの宝石を取り戻すために来るそうだ。

 

「何故、黙っていたのです?」

「それには私が答えよう」

 

俊の質問に中森警部が答えた。

 

「奴には多くのファンが居る、故に混乱を招かぬように今の今まで黙っていたのだ」

「なるほど…」

 

中森警部から理由を聞いた俊は納得したのか、メモを取った。

 

「それじゃあ、皆の者!予告の時間になるまで部屋で待機してもらおう!」

 

次郎吉の指示通りに中森警部以外の者は、用意されているそれぞれの部屋で予告時間まで待った。

Wの他のライダーをオリキャラに変身させて

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