無意識少女と殺人鬼   作:ナチュラル7l72

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展開考えてるけどたぶん続かん。
それを理解してからお気に入り登録してくれよな!


追記:
あの、まじで自己満でしか書いていないので日間ランキング乗られてもマジで困るんですけれども。このキメえ文見られるの勘弁してほしい。34位ありがとうございます


都市伝説

『知ってる?』

 

 

ピ、ピピ、ピポパ。

中学生程度の年齢である少し肥満体の男が恐る恐るといった手つき、されどスリルを楽しむが如くにやついた顔を整えもせず番号を10桁打つ。

 

090 2410 9679

 

『そこに電話すると』

 

 

『願いを叶えてくれるの』

 

 

男は汗が滴る額をぬぐいもせず伸びた髪ごと電話口に耳を押し付ける。

Prrrr....Prrrr....

 

 

『でも…』

 

 

pr...

 

 

はいは~い!こいしちゃんだよー!なんのようー?

 

 

昼休み。クラスの女子をちらちら見ていると自然と聴覚も女子に向く。唯の都市伝説。そのうち消えるようなくだらない内容。しかしその異様な内容と、だろう。かもしれない。などの確信度の低い言葉が一切使われていない噂に嫌でも耳を傾けさせられる。

 

さらに言えば叶えたい願いもすぐそばにあるとなると猶更。

 

 

「あいつを…燿の奴を殺せ!」

 

 

あーはいはい殺人ねー。うけたまわりましたー!

 

 

勇気を振り絞り願いを伝える男。心臓がキリキリと痛むなか返された言葉は内容のわりにとても軽い。

自宅の固定電話の受話器を握りつぶしてしまうのでないかと思うほどに力を加えていた事に気づき、指を軽く動かす。

緊張がほぐれていくのを感じるなか噂の続きを思い出す。

 

 

『願いを叶えると』

 

 

『その人は...』

 

 

『死んじゃうの』

 

 

じゃ、またねー

 

 

岡野くん

 

 

pi-,pi-,pi--...

 

 

なにか返そうかと考える暇もなく切れてしまった電話をひたすら見つめ続ける。なぜ自分の名前を知っているのか。そもそも自分の学校がどこにあるかわからないと燿の奴を殺すこともできないはずなのに何故ああも簡単に了承できたのか。

電話口がびくびくと震えているのは動揺による手の震えか。それとも動揺による幻覚か。

内容が内容で誰にも話すことも出来ずその日、男は恐怖で眠る事ができなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ぼやーっと窓の外を眺めて三千里。雲の形を百個は見つけたがそのだいたいがうん〇型で分別できるのは雲が下品なのか俺が下品なのか。きっと雲がうん〇好きなんだろうな。10代はそういうのが好きな時期が多いって友達もいっていたし雲にもそういう時期があるのだろう。

 

 

「西辻君?今暇?」

 

 

「あ?委員ちょ?もう帰りたいくらいには暇だけど」

 

 

「そう。ならこれ運んで。先生のとこまで持ってかなきゃいけないんだ」

 

 

「いやはなし聞いてた?帰りたいくらい暇だから。友達きたら帰るから」

 

 

「はいこれ。教科書50冊」

 

 

「重っ!」

 

 

うそだろこれ運ぶのは男女関係無しに中学生にはきつくないか?先生は元々委員ちょ一人にやらせるつもりだったのか?鬼畜すぎだろ。

 

 

「ん?でも副委員の岡野は?あいつに頼めよ」

 

 

「あの野郎先生に頼み事された瞬間部活がどうこういってにげやがったのよ」

 

 

爪を噛みぎりぎりと音だ出んばかりに顔をしかめる委員ちょ。あんまり女子がそういう顔しないほうがいいぞ。

しかしまあ気持ちはわかる。

岡野ね。あいつ嫌いなんだよな俺。というか先にあいつが俺を嫌いになったというか。

なにもしてないのに裏で俺の悪口いったりプリントわざと俺に配らなかったり俺のミスさんざん叩いてきたり。目の敵かのように嫌ってくるからそりゃ俺も嫌いになるよなって話。最近は無視しまくってるけど授業中もしょっちゅう眼飛ばしてくるの正直うっとおしい。

 

 

「しゃあねえな。さっさと終わらせて帰ろうぜ」

 

 

「そうよ。私も早く帰りたいんだからさっさと運びなさい」

 

 

いやお前の持ってる教科書の量少なくね?10冊あるかないかくらいだろそれ。もうちょい運べや。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

荷物を先生に渡し終わり下駄箱前で屈み込み靴をはいていると床に影が落ちる。

 

 

「おい」

 

 

「あ?たから?」

 

 

目の前に横方向の成長が著しい話題の人物副委員長こと岡野宝がいた。

 

この時間帯だと部活も活発に行ってるくらいのはずだからこいつの言い訳100%嘘だな。というかまだ帰ってないのか。早く帰りたいからすっぽかしたんじゃなくてこりゃ俺を出待ちするためにサボったんだな。

しかしこいつ、わざわざなんの用だ?最近じゃ宝との諍いも減って、というか徹底的に無視しまくってこいつとの関わりすらも薄いはずなんだが。

 

 

「お、お前。来るの遅えなって思ったら、俺の委員長に手え出しやがって…!」

 

 

「アレを手を出すと表現するなら俺はまず間違いなく手出してないけどな」

 

 

 

たからと顔を合わせる時は3日に一度はあるがこいつはいつもキレてるような目つきで鼻息が荒くしながら俺を睨む。

何がこいつをここまで昂ぶらせるのかは知らないが俺にはいつもそんな感じなのだ。

 

しかし今日はなにか変だ。目は弱々しく語気が鈍い。さらにいつもはあの巨体を前のめりにして俺を威圧してくるが今日は引き気味だ。鼻息も荒いというより、過呼吸のような呼吸だ。

 

 

「へ、へへ。だがそれも今日で終わりだ!て、てめえは今日死ぬんだよ!」

 

 

「はあ」

 

 

「はっ、ば、馬鹿め!」

 

 

笑い声のような、悲鳴のような声をあげてそのまま校門に走り去っていくたから。一度べしゃっと転び、そして慌ただしく立ち上がって逃げるように彼方へ消えていった。

いや、お前は死ぬ!とか言われても。凶の字がついた石なんか触った事ないんだが。いやあれ厳密には箱の中にバッテンが書いてあるっていう絵らしいんだけど。

 

しかし、なんというか。

今回のたからはいやに直接的だったな。いつもはネチネチキモく攻めてきてたのに。

少なくとも死ね!と言って逃げ去るような悪ガキのような奴ではなかった。一体どうしたっていうんだ。

それにあいつ、終始何かに怯えるような、恐れるような表情をしていた。

それがなおさら不気味だ。俺が死ぬというあいつの予言がことさら当たりそうな気がしてくる。

 

嫌な予感がする。あいつの言葉ひとつで踊るのも癪だが今日は少し警戒しながら帰ろう。




ちなみにたから君には元ネタが存在します。あいつは俺ね、すげー嫌いだったよ。
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