おねショタぼっちちゃん   作:株たろう

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後藤ひとりでおねショタが出来そうなのに誰も書かないから僕が書こう。
あと、主人公の名前に不備があったので変更します。教えてくれた方ありがとうございました。


離れられない気持ち

ーーー気がつけば、僕はとても狭い場所にいた。

ギターの音が聞こえる。床が硬い。

目が視界に慣れてくる頃には、見覚えのある姿が見えていた。

 

「あ…透也くん…おはよ…」

 

「ん…ああ、ひとりお姉ちゃん、おはよう…?」

 

その人は、ぎこちない笑みを浮かべながら震えた手で僕の手を握ってくる。なんで握るのかな。

この人は、ひとりお姉ちゃん。隣の家のちょっと変わった高校生のお姉ちゃんなんだけど、すごく優しくて、ギターをすごく親切に教えてくれる。きっかけは僕がお遊戯会の出し物でギターを弾けるようになりたくて、そして隣の家から毎晩ギターの音が聞こえてくるからそこを頼った時に知り合った。その時はひとりお姉ちゃんは喋る時あたふたしてて大変そうだったけど、いつのまにかひとりお姉ちゃんは僕と喋ってくれるようになった。

 

「あ…!透也くん、びしょ濡れ…怖い夢でも…見たの?」

 

言われて見れば、僕の背中がびっしょりと汗で濡れている。どうしよう、お姉ちゃんの部屋を汚してしまう…

しかも、よりによってここ、押し入れなんだけど…

僕は押し入れの中で寝ちゃったんだ…

 

「ごめんなさい。押し入れ、汗で汚したかも…」

 

「そんな…!謝ら、ないで…怖い夢、見たんだよね…」

 

自分が見た夢はどんななのか分からないけど、多分これだけ汗をかいてるから、よっぽど怖い夢を見たんだろう。

 

「えっと…透也くん、…おいで」

 

おねえちゃんがギターを置いて両手を広げる。僕は恥ずかしいけどゆっくりそこに沈み込むことにした。

 

「えへへ…透也くんの匂い…一緒に…いてあげるから…怖がらないで…」

 

ひとりお姉ちゃんは僕を力の限り抱き締めている。いつもこうやって、お互いに何か不安なことや辛いことがあったり、ただただくっついていたい時はこうしている。何よりひとりお姉ちゃんとこうしているとすごく落ち着く。

 

「うへへ…幸せ…ずっとこうしてたい…」

 

ひとりお姉ちゃんは小さな僕の体を力いっぱい抱きしめている。だから僕も力いっぱい抱きしめ返す。

 

「このまま…もう一度寝ちゃおっか…」

 

「僕はまた寝るなら布団がいいな…」

 

そんな話をしながら、僕はひとりお姉ちゃんの胸に顔を埋める。ふかふかできもちいい。クッションみたいですごく落ち着くし、ここからはいい匂いがする。

 

「透也くん…甘えん坊だね…」

 

「だって、ひとりお姉ちゃん可愛いもん…」

 

でも、そんな僕もずっとひとりお姉ちゃんに甘えてられない。いつかひとりお姉ちゃんを養えるぐらい沢山のお金が入るお仕事をしないといけないし、そのために勉強とかスポーツとかを頑張らないといけない。

ただ、ひとりお姉ちゃんを支えていくと決めたのだから。

 

「実はね…私も怖い事あって…」

 

「なに?ひとりお姉ちゃん?」

 

「私ね…陰キャで…コミュ障で…人との距離がわからなくて…バンドメンバーの皆が私の事嫌いにならないか心配なんだ…」

 

いんきゃ?こみゅしょう?よく分からないけど、バンドメンバーさんたちはみんな、ひとりお姉ちゃんの事大好きみたいだし、大丈夫だと思う。

それに、ひとりお姉ちゃんがもし何もかも失っても僕がずっと傍に居たい。

 

「でも僕は…そういう所もひとりお姉ちゃんの1部だし、そんなひとりお姉ちゃんが好きだよ。」

 

「ありがとう…透也くん…大好き、だよ………………zzz」

 

ひとりお姉ちゃんは安心したのか僕の手を握りながら寝てしまった。

こういう赤ちゃんみたいな1面も含めて僕は、ひとりお姉ちゃんのこと大好きなんだなって、そう思えた。

起きた時が楽しみだな…ギターの練習のつづきでもしたいな。

そう思いながら僕はひとりお姉ちゃんの手を握り返す。

 

「いつもありがとうね。ひとりお姉ちゃん。」

 

 




読んでいただきありがとうございました。

一応ショタの設定

久月 透也 (くづき とうや)
めちゃくちゃ純粋な男の子で、後藤ひとり一筋。料理はした事ないが後藤ひとりを養うために現在修行中。後藤ひとりが男と喋れるようになるまで彼氏でいてもらうことにされている。家庭が複雑。
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