学校つらい…ぼっちちゃんみたいな彼女ほしい…
自慢じゃないけど中学の時喜多ちゃんみたいな友達いたよ…オタクに優しいギャル的な…
「あ!ぼっちちゃんの所の透也君だね?こんな時間にどうしたの?」
「お、透也。1人で来たんだ。えらいね。ぼっちは奥でギターの演奏してる。顔出して上げて。」
リョウさんが屈んで僕に視線を合わせながら撫でてくれた。虹夏さんは微笑みながら僕を見ている。
今日僕はひとりお姉ちゃんのライブハウスに来た。すたーりー?って所らしい。何故来たのかと言うと、ひとりお姉ちゃんはどうやら晩ご飯を忘れていったらしい。そしてひとりお姉ちゃんのお母さんにライブハウスまで晩ご飯を届けるよう頼まれた。僕の同級生のふたりちゃんもデザートを作ったらしい。すごく美味しそうな匂いだ。
食べたい気持ちを我慢して、僕はライブハウスの奥に向かった。
「あ…透也君〜!!」
「あらー!透也君…って、あっ、ちょっと!?後藤さん!?」
ひとりお姉ちゃんは僕を見るなり郁代さんの静止も無視して抱きついたまま液状化した。おかげで僕の服はびちゃびちゃだ。なんとか元々の形に直したけど、なかなか離れない。だから、ぎゅっと抱き締めてあげることにした。郁代さんはずっとびっくりしている。
「わぁー!後藤さんと透也君は今日もアツアツなのねー!!」
「あ…はい…えへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへ…」
「ちょっと後藤さん怖いわよ!?」
ひとりお姉ちゃんは嬉しいのか僕の前で色々な形に変貌しだした。こんなひとりお姉ちゃんも可愛いな〜…じゃなくて、晩ご飯渡さなきゃ!、
「あの!ひとりお姉ちゃん、晩ご飯忘れてたよ!」
「あっ…ありがとう…」
ひとりお姉ちゃんは前かがみになりながら晩ご飯を受け取る。おじぎしようとしたのかな。少しファスナーの開いたジャージから胸元が見えてドキッとした。ひとりお姉ちゃんをこんな目で見てしまった自分はきっと悪いやつだ。
「透也君はとても偉いのね!きっと将来後藤さんと上手くいくわよ!」
「うん、そうだといいけど…」
まず僕の家系を断ち切るのが先だ、と僕はとても言えない。
それにしても、ひとりお姉ちゃんは意外と愛されキャラだ。バンドメンバーの皆に好かれているし、今はバイトで忙しくて会えないけど星夏ねえさんにも本気で好かれているみたいだし、きくりさん?って人とも仲がいいらしい。
ひとりお姉ちゃんは自分に自信がないけど、かなり周りには恵まれていると思う。
そんな僕も、隣の家にひとりお姉ちゃんがいるから充分恵まれているかもしれないけど。
「後藤さん、ちょっといいかしら?」
「アッハイ」
何やら郁代さんがひとりお姉ちゃんと話している。
「この映画のペアのチケット、今週末透也君とのデートに使ったら?私一緒に行く相手いないし、きっと楽しいわよ!!」
「いや…私服とか…無くて」
「大丈夫よ!いつもので大丈夫!!」
どうやら週末の予定の話をしているらしい。ちょうど家から少し離れるのにいいし、楽しみだな。
「この映画、あのゲームのやつだ!ハイパーモリオボーイズ!!」
「透也君は物知りね!!このチケットで後藤さんと楽しんできてね!」
「…え…人混み…どうしよ…」
こうして僕とひとりお姉ちゃんは、いきなりの郁代さんの提案で一緒に映画を見ることになった。
もうちょっとバンドメンバーとショタをイチャイチャさせたいな…でもぼっちちゃんの目の前でショタが女の子と仲良くしてたらメンヘラ発動しそう…
迂闊にショタをぼっちちゃん以外と親密にさせられない。
そこら辺は番外編で気が向いたら書きます。
ちなみにショタと喜多ちゃんの距離は割かし近いです。