アビドス高校一年 雨之こよみです!   作:よわよわよわ

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お久しぶりです。

公式の<<光>>に当てられ、地下生活者である筆者は消毒されておりました。


責任

始まりはノノミちゃんの声

 

それはちょっとだけ嬉しくて、でもちょっとだけ複雑な言葉だった。

 

───アビドスに入学する。

 

その言葉は、私には受け入れがたいものだった。

 

 

 

シロコちゃん、そして、ノノミちゃん。

 

紛れもなくいい子だ。彼女達はこれから新しく始まる生活を精一杯健やかに過ごして貰いたいと思えるほどに。

 

………………だけど

 

だけど良いのだろうか?

 

彼女達が入学しても借金が消える訳じゃない。どう頑張っても2年後には彼女達の番が来る。だったら他へ入学させるべきなのでは?

 

「……いや、本位になるな。二人がそうしたいのならそうするべきじゃん。」

 

心に──────反対の自分がいる。

 

私はお前とは違うのだ。自分本位でもう一度繰り返す気か?

 

「…………」

 

彼女達の負担か、やりたいことか。……いや、選択肢は多い方が良い。

 

「よくよく考えたら、シロコちゃんは他の学園を知らないんだよね?」

 

そこまで他校を知っている訳では無いが、学園祭や体育祭なんてものをクロノスニュースで見た覚えがある。いくつか紹介すれば何処かへ行きたいと言う可能性も無くはない。

 

……だけどノノミちゃんの意志は私では説得出来ないほど堅い。あれ程熱望……というわけでも無さそうだけど、入学に折れないのであれば無碍にはできない。

 

「……資料なんて……あ、ホームページとかにあるかな……?」

 

────────────────────────

 

「……と、いう訳で今日は資料を持ってきたよ。」

 

よくわからないといった顔と、呆れ顔。それぞれ異なる表情を見せてくれた。

 

「何さ、何なのさ。」

 

「……えっと、コヨミ先輩……資料って何の資料でしょうか?」

 

「そりゃあ、勿論。」

 

じゃん、とノノミちゃんにスマホを見せた。ダウンロードフォルダ内には5つほどのPDFファイルが存在していた。

 

「───トリニティ、ミレニアム、ゲヘナ……」

 

「そ、なんせアビドスは生徒数が二人だからさ。もう廃校まっしぐらなんだよね。こんなトコより他の学園の方が良いんじゃないかなあと思って。」

 

私が理由を説明すると彼女は驚きと疑いが混じった表情を見せた。そう、信じられない。といった風に。

 

「……ま、()()()()ノノミちゃんにも考え直して貰いたいけど……強制はしないよ。」

 

───昨日、彼女が明かした入学の理由とは、ノノミちゃんの出路が関係していることだった。

 

彼女はネフティス社……以前のアビドスとタッグを組んでいた会社の娘だったのだ。

 

ネフティス社は広大なアビドスの土地で鉄道を敷いていた。いわば、生活の要である交通網を担っていた。しかし飛砂害により事業が悪化し次々に路線を廃止、最終的にはアビドスから撤退することになった。……アビドスの人口流出の一因となったのは明らかだろう。

 

ちなみに、現在の路線の経営はハイランダー鉄道学園に委託しているが、これはネフティス社が仲介しアビドス側が非常に有利な金額設定となっている。

 

少々脱線したが、彼女は実家にアビドス衰退の責任があるとして、自らの資産で借金を返済しにきたのだと言っていた。当然、借金返済について私からの答えはNO。ノノミちゃん曰く、ホシノちゃんも同じ意向らしい。

 

彼女は資産での返済を断られた後、アビドスの生徒として借金返済をするつもりだと語ったが、私はそもそも借金返済の義務は無いと考えている。ネフティス社は事業悪化の末、ここから手を引いたのだ。会社としては全く問題無い判断だろう。そもそも飛砂害は自然発生的に起こったものだ。天災による事業撤退など古今東西どんな所でも起こってきた筈だ。

 

しかも、当時のネフティス社の決定に参加していたのならばまだしも彼女は小学生だ。親の罪が子の罪にならないように、万が一ネフティス社が一因となったと認めても学生の子供に責任を取らせるなどと以ての外。

 

「……」

 

シロコちゃんはじっと資料を見ている。この数日で彼女についてよく理解することができた。

 

彼女はアウトドア───それもかなりゴリゴリのアウトドア派だった。自分を鍛えるだとかなんだとか言っていたが、走り込み、筋トレを諸々を凄いモチベーションで頑張っている。そこで過去に自分がやっていたものをいくつか教えてあげた。

 

廃ビルの壁をクライミングしてみたり、砂の上を滑走するように走る方法や、少々のサバイバル知識などを彼女に教える時、目を輝かせて色々と聞いてくる。

 

最初に出会った時は手を噛みつかれてビックリしたけど、彼女は純粋で非常に良い子だ。……少々、荒っぽい所はあるけども。

 

私がよく使っている"不良からの逃げ方"を教えても、応用して不良に不意打ちを仕掛けるようになったり、もっと踏み込んだ知識はないのかと聞いてきたりとヤンチャな部分はある。だが、それ以上に彼女は"愛らしい"。"後輩"という存在を気に入っていることもあるのだろうが。

 

(だからこそ、彼女には……)

 

「まあまあ、すぐにどこに行きたいかを言わなければいけないことはないからさ。……1週間くらいじっくりと考えて答えを出してね。」

 

彼女には、もっと自由に過ごしてほしい。

 

私は彼女らのモモトークにファイルを送った。ノノミちゃんも考えを改めてくれると助かるのだけど。

 

「来週はバイトがあるんだ。だから再来週帰ってきたら答えを教えてね。」

 

───だが、もし、

 

もしもだ。

 

彼女らがアビドスへ入りたいというのなら……私は───……




あまりにも───あまりにも公式が最大手なんや……

まさかブルアカ運営が……なんちゅうもん見せてくれたんや……

てっきりいつものADVパートが続くだけやと思った。いや、そやない。百鬼夜行みたいにSDでちょっといつもより過激に動くだけやと思った。

それに比べてワイの二次創作はカスや……

という考えを持ちながらも、こよみちゃんにはもうひと頑張りしてもらいます。凍結ばっかのSS書きとしては完結させてくぅ~疲れましたw構文を使ってみたい……
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