どうか行かないで……(致命的なミス)
あー!投稿(お)としちゃった……
ウワァァァァァァ……(第一絶望)
マアァァァァァァ……(第二絶望)
ああ!投稿(お)としたぁ!
編集途中で投稿(お)としちゃった!
どうか、しましたかぁ?(1〜2分で削除したのに感想が到来)
はい!(絶望)
編集途中で投稿(お)としてす、しまったのですが!(絶絶絶望)
おのれ陸八魔ァ!許さん……!
思い至るのは突然であった。
昼飯にはほんの少し早い午前11時、私は空腹を感じながらも漠然と何かを調理しようと考えていた。殆どをあっちで過ごしている為、住まいには備蓄は無く育てていた庭にはヨレヨレになった影がいくつか伸びているだけ。日差しに少々堪える季節になり始めたので何か涼しいものを食べたいものだ。
素麺……いや、水が貴重な我が家ではそんなものは食べれな
い。しかしパンというのも気分ではないし、朝に帰ってきた分昼飯はちょっと豪勢に行きたい気持ちもある。
「……こんな時は───」
───やっぱりラーメンだよネ!
そう、アビドスにはラーメンの名店があるのだ。
嘗てアビドス中でブームを巻き起こした本格派ラーメン店───"柴関"
砂によってアビドスが衰退した今でこそ血脈を受け継いだ"柴関系"は殆ど閉店、他地区に移転したものの、勢力図はアビドス全土まで広がっていたし、シェアも圧倒的に高かった。
うーん、懐かしい……良く食べたなあ……
「暑い夏こそ敢えてのラーメン!寒い冬にもやっぱりラーメン!ん〜やっぱり名言♪」
私は早速財布を持って出かけることにしたのだった。
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そういえば、"
店の外で排気口から薫るスープの匂いを嗅いだ時?
注文や券売機でメニューを選ぶ瞬間?
待ち時間に訪れる周囲を観察できる時間?
ラーメンが運ばれて置かれるあの瞬間?
トッピングでラーメンを仕上げている時?
───うーん……お腹が減ってきたなぁ。
熱々のスープを飲む瞬間?それとも麺を啜る瞬間?
───いや、私は敢えて最初にチャーシューを食べる瞬間が好きなんだよね。
柴関はチャーシューは自家製でしっかりとした味付けながらも非常にスープとマッチしていて。無論麺との相性もバツグンなんだけども。野菜を多くトッピングしている柴関だと唯一の肉の具材という味変を楽しめるパーツの一つなんだけど、一つの具材と見ても完成されていて、提供前に七輪で焼き上げるのがもうたまらない。本当にたまらないほど視覚と嗅覚に訴えかけてくるんだよ。「これはヤバいぞ」ってね。
(うあー……考えるだけでも涎が……)
柴関はアビドス中央駅から徒歩10分程度。私の家からは2時間半といった所。去年よりも暑い気温が肌を焼くが、まあラーメンを食べる必要経費だと考えよう。
……こういうとき、不便だよネ…………
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街に差し掛かってきた。この辺りになるとまばらに人が見え始める。……一時はどうなるかと思ったが、減る一方だったアビドスの人口は一旦止まったと言うべきだろう。このまま何もしなければ確実に減るだろうが。
……正直に言えばそこまでのバイタリティは、ない。エンジンが壊れた飛行機をなんとか滑空させて不時着させようと挑戦している最中なのである。全滅よりかはマシだ。と思い込んで手荷物を投棄して機体を軽くしているのが今のアビドスだ。
…………アビドス元通りにはならない。そもそもの原因であるどこからか来る砂嵐を防ぐのも……無理だろう。
これから生命を繋ぐには広すぎるし、遅すぎる。限られた区間ならまだしも、今は7割を切り捨ててなんとか……といったところか。
(…………先代、先々代は選択を間違えた。)
正式な認定があったかは分からないが、現状生徒会長に当たるのはホシノちゃんだ。彼女は状況を理解しているが、どうにも諦めきれないらしい。
今は犠牲者を減らす
まるで穴の開いたバケツに水を入れるかのような所業は当然長続きする筈もなく、
…………初期対応を誤ったのだろう。たかだか一度の稀な災害と考えたのかは知らないが、彼女らは無駄にお金を減らし、対策を怠った。尻拭いをするには被害が広がりすぎた。資本は消え、企業は撤退し、人は去る。人の居ない街は栄えない。嘗て、河川の近くに出来た都市が栄華を極めたという。
それは人の生活に水が必要不可欠であったからだ。キヴォトスの技術力で誤魔化しているだけで、干上がった河に留まり続ける我々の行く末は想像に難くない。
…………まあ、せめてシロコちゃんとノノミちゃんが卒業出来るくらいには保たせるつもりだけど。
「───あの」
「うわあ!?な、なんだ?!誰!?」
突然背中をつつかれてびっくりして振り返る。
「ん、やっぱりコヨミ先輩だった。」
そこにいたのはシロコちゃんだった。横にはノノミちゃんもいる……なんか怒ってる?
(それにしてもシロコちゃん、一気に大人びた?)
女子三日会わなければ刮目せよ。なんて言葉もある。……いやそれにしても……すごくキレイな顔だなぁ……
「…………?」
「コヨミ先輩〜?」
「はっ!?ごめんごめん!ちょっと考え事してて……」
不思議そうな顔をした二人が目に入る。
「いやあ、久しぶり、だよね?」
「……先輩は今まで何処に行ってたの? バイト?」
「んーそうだね。今までバイトで、久々に休みを……まぁ、貰ったというか貰わされたというか……」
「───暫くはアビドスに居るんですか?」
「…………いや、2日くらいで戻─ニブニブニブニブニブ─はい!後二日で戻ります!ごめんなさい!」
(ひ、ひえ〜……二日って言った時のノノミちゃんの顔すっごく怖かった……)
アレが無言の圧……元々社長令嬢だったし、腹芸……いや、顔芸?が得意なのかな──────
([∩∩])
「───ア、何でもないです……」
ニコニコしすぎてボン◯ーマンみたいになってるノノミちゃんをスルーする(激ウマギャグ)しかなく、シロコちゃんにどうしてここに居るのか聞いてみた。
「……ん、今はおつかいの途中。弾薬と医療品と水。ホシノ先輩に頼まれた。」
(………………ふーん。)
「コヨミ先輩はどうしたの?」
「私?私は近くのラーメン屋さんに食べに来てて……あ!そうだ。急いでないなら一緒に食べていかない?奢るからさ。」
私が二人を誘うと好意的な反応。ふふん、お金ならあるんですよ。
そんなわけで三人の道中。シロコちゃんはラーメンを食べたことがないらしい。……そう言えば、前に行った時にはポットが無かったよね。やかんも無かったし。
カップ麺を食べたことがないのかも?
…………ううむ、なんてことだ。私でさえやかんは持っている。というより野営の必需品だろう。基本的には乾麺みたいなものしか食べ物は見つからないし、煮沸させるにも使える。鍋でもいいんだけど……適当な容器に簡易フィルターを作っておいて差し込めばそれなりに安全な水を取れるし、いざとなれば水筒にもなる。鍋とは別方向で色んなことが出来る形状なのだ。
「やかんは良いよ。今度買ってあげる。」
「「───?」」
これまた奇妙な目で見られているが、仕方なし。価値というものは知らねば"無い"のだ。
さて、そうこう話している内に柴関に到着した。外観は以前来た時とは変わっていない。いや、少し砂で削られたか?……埋もれるだけではなく、砂に吹き曝されて起きた侵食被害も酷いな。
「さ、入ろう。」
格子戸を開けると、先程から漂っていた香りが更に強くなる。醤油のような匂い、そして混じる香ばしい匂い。ああ、久しぶりだなぁ。
あ、シロコちゃんがキョロキョロしながら鼻を動かしてる。……ふふ、結構気に入ってるみたいだ。
「───おぉ?もしかしてこよみちゃんかい?」
「お久しぶりです。大将。」
「……4、5年ぶりくらいか?全然来ないから心配してたんだぜ?」
「ええ……今はアビドス高校に。二人はウチの後輩です。」
「十六夜ノノミです♧」
「砂狼シロコ……」
「へえ〜……いやアビドスに新入生ってのは聞いちゃいたが……まさかこよみちゃんもアビドスに入ってるとはね……まあ、久しぶりに後輩まで連れてきてくれたんだ。サービスするぜ?───こよみちゃんは"いつもの"か?」
「ありがとうございます。二人はメニューで決めますね。」
嬉しそうに笑う大将の前へ、カウンターにそれぞれ座る。
メニューを手に取り、シロコちゃんとノノミちゃんに手渡した。二人はメニューを食い入るように見つめていた。
「柴関系……アビドスでは有名でしたよね。」
「ノノミちゃんは聞いたことあるんだ。シロコちゃん……は、知らないよね。」
「……でも、美味しそう。」
「大将のラーメンは所謂───柴関系の元祖。その称号に恥じない高いレベルのラーメンがオールウェイズ出されるんだよ。」
「───おいおい、そこまで褒められちゃあ小っ恥ずかしさすらでねえな。」
「ここのラーメンは私の大好物ですから。」
「ハッハッハ!二人はラーメンはあんまり食べたことねえ見てえだな。オススメは全部───って言いてえ所だが、柴関ラーメンが初めてにゃオススメだよ。」
「ん、それにする。」
「私もそれで。」
「あいよっ!」
嬉しそうに返事をした大将は厨房の───自らの作業場を使う。麺を湯がき、チャーシューを炙り、スープを整える。
湯がいた麺ごと美しい軌跡を描きながら落下させる。サッと音が鳴ったと思えば、麺はスープが入っている器へと移される。厨房横のボウルやバットに入っている海苔、もやし、ネギ、メンマ、煮卵、ニンニク、背脂を投入。仕上げに糸唐辛子を少し掛ければ完成だ。
「お待ちどう!ラーメン並2、とラーメン肉盛りだ!」
完璧な状態。完璧なタイミングで提供された"ソレ"は、シロコちゃんの口から涎が出てきてしまうほどに五感を刺激する。かくいう私も胃腸が刺激され、空腹感が無限大に増大していく。
「さあ、食べよっか。」
一応二人には紙エプロンを手渡し、レンゲと箸も同時に渡した。
「「「いただきます。」」」
上品に手を合わした者。一礼と共に素早く簡素に唱えた者。掌が僅かに触れただけで終わった者。三者三様であった。しかし、反応は一つだった。
「「「おいしい(……)!」」」
──────大将は口の端を上げた。
(いやぁ〜やっぱこのチャーシュー、そして麺よ。)
チャーシューを一口、そして野菜掻き分けて麺を啜る。私にとってこれは「生命の味」である。なんだろうね、この充足感……ラーメンを食べている時の満ち足りた感覚は。
ノノミちゃんはどう食べれば良いのか分からないようで、上の野菜から食べていたものの、私の姿を見て同じように麺を食べ始める。
シロコちゃんは額に汗を浮かべながらズルズルと啜っている───いや、少し前から気になってたんだけど……マフラー暑くないの?ああ、ほらちょっとトビハネてスープが掛かりそうになってる。
「シロコちゃん、それ……取らないの?」
「……」モグモグ……ゴクン
「……"これ"はホシノ先輩から貰ったマフラー……大事な物だから。」
「───ホシノちゃんから?」
「…………」コクリ
………………やっぱり、見間違いじゃなかった。
「大切にしないと。ラーメンの匂いが付いちゃうよ?」
「ん……それは、困る……」
困った顔になったシロコちゃんはいそいそとマフラーを脱ぎ始める。キレイに折り畳んで横に置いた後、またラーメンを食べ始める。
二人が食べ終わるのはあっという間だった。
「「ごちそうさま(でした)」」
「随分と早いねぇ……」
シロコちゃんは美味しかったと独り言ち、ノノミちゃんはこういうラーメンは初めて食べたけど気に入ったらしい。
うんうん、良かった良かった。
私はスープをある程度飲む派なので、少々失礼だけど皿を持って頂かせて貰う。
うーん、この醤油ベースに少し魚介も加わったスープが逝けるぅ~───ふう……
なんというか、世界一美味いものって訳では無いんだけど、ジャンクフードみたいな不健康さというか……あまり健康によろしくないものを食べるのは人間にとって究極の贅だって思うんだよね。
───もしかして、最高級の食材で作ったジャンクフードが最強ってコト!???……そんなわけないか。
「ごちそうさまでした。」
全ての食材に感謝を込め、手を合わせる。明日を生きる糧となったのだ。敬意と感謝持たねばならない。それが私のエゴであろうとも止める理由にはなり得ない。
──────私の糧になった全ての存在へ感謝を。
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──────
───
暑い陽射しの中だった。
空を見上げれば驚くほどの青一色。そして、目が痛くなるほどの
砂漠の中、砂嵐と共に揺らぐ香り。
決してあるべきではない香りに私は鼻を覆った。
───音が聞こえる。いや、声だ。これは───聞きなれた彼女たちの声。
聞き流すことはできない。
そして砂嵐が晴れる。そこには───
反射で目を塞ぐ。
これはきっと夢だ。
再び二人がいる夢をまた見てしまった。
「───────────────は」
恐れ、慄き、目を開けると、それらは消えて自分の部屋が映される。
ああ、目が覚めた。
そう思っていても───
『ねえ、ホシノちゃん。』
この▓夢はなかなか終わらない。
現時点でのアビドスの状況(原作比較)
借金→微減
治安→良好
人口→減少に歯止め
廃校対策委員会の面々
・小鳥遊ホシノ
砂狼シロコ→ヤンチャだけど可愛い後輩
十六夜ノノミ→最近母性が……すごい。
・砂狼シロコ
小鳥遊ホシノ→ん、次は勝つ
十六夜ノノミ→……ママ?
・十六夜ノノミ
小鳥遊ホシノ→………………程々にしてくださいね
砂狼シロコ→何だか甘やかしたい欲求が……?
部活 無所属 雨野こよみに<対する>評価
小鳥遊ホシノ→………………
砂狼シロコ →変な人
十六夜ノノミ→揃いも揃って……!
体調悪かったりと忙しかったりと随分遅筆になりました……
筆者の書き方はできる限りその人物の感情になって書くタイプなのでこの話を書くことは出来ず……(ラーメンの描写は2ヶ月ぶりのラーメン屋の前で書いてます)
寒かったり微妙に暑かったりで皆様もお身体に気を付けて下さいね……
と、あとがき書いてからもう暑いなぁと思わなくなっちゃった。今度はもっと早く書き上げます……