でもTwitter(永遠の反逆)のプラナがかわいいので許す!
「───時にホシノちゃん」
私は神妙な顔をして問いた。今、眼鏡をかけていればきっとかの名探偵のようにキラリと白く光っている筈だ。……少なくとも私の心の中ではだけども。
「……何?」
"また"何か面倒なことを言ってきたぞ。と言わんばかりの反応だけど、構わず私は続けた。
「何故昼食はそのチョイスなの?」
ホシノちゃんの手に持っているパンに目線を当て、何故───そうなのかを聞いてみた。あれは駅前にあるコンビニで売られているらしく、緑のロゴが入っている。
いや、それよりもとても由々しき事態なのだ。ホシノちゃんは少しだけ考え込んだ後に理由───いや"弁明"を述べた。
「安いし……それなりに美味しいから結構気に入ってるからだけど。」
「┐(´д`)┌」駄目だよそんな価値観じゃダメ。
───余りにも"浅い"考えのホシノちゃんには少しばかり価値観を変えて貰う必要があるようだ。
「いい?食事はね、最大の娯楽でもあり生きる為に必要なことなの。」
「それをたったの130円かそこらのパンで誤魔化すのは食に対する冒涜と言ってもいいよ。」
「第一、ホシノちゃんはちっちゃいからもう少し食べなきゃダメ。カレシが出来たらどうするの?」
「ツナマヨ卵サンドは美味しそうだけど、やっぱり一品を揃えて弁当にした方が交換だってできるし……って聞いてる?」
いっぺんに指摘したせいか彼女は眠そうな顔をしている。なんというか……ホシノちゃんってそういうとこあるんだよね。真面目なのに面倒くさがりというか……
なんて思っているとホシノちゃんは一つため息を吐いた後にボソりと一つ呟いた。
「はぁ……こよみちゃん
「ぬ……これでも家計は火の車なんてなったことはないんですケド?」
私の生活力を舐めないでほしい。もしも家が砂嵐に吹っ飛ばされても生活できちゃうくらいなんだからね!
「そこまで節約して食のQOLを高めるつもりはないし、近場で美味しいものを食べることもできるから私はいいかな。」
「ホシノちゃん効率厨って言われない?人間は効率だけじゃ成り立たないよ。」
「学生にとって時短とコスパほど響く言葉はないと思うけどね。」
「ぬぐぐ……た、確かに……いやでも───」
「ていうかさ、こよみちゃんはただ弁当を交換したいだけじゃないの?」
「…………まあ、それもあるけど。」
というより実際はそれしか無いけどね……でも弁当交換するのって青春って感じでしょ?なんなら外ではお母さんが作ってくれるらしくて、それを見せ合ってどちらが豪華なのかをバトルするのだとか。まあ、私にはいないから出来ないんだけどもね。
「……結構古くない?今どきの漫画でも毎日弁当なんて中々見ないと思うけど。」
(……確かに!)
よく考えてみれば、弁当食べるシーンなんてちょっと古い絵柄の漫画でしか表現されてない気がする。
い、いやでも流行りは循環するっていうし……!温故知新って奴だよ!
「でも、やっぱり定番といえば定番でしょ?じゃあやるしかないでしょ!」
「……それ、私がやる意味は?」
「楽しいからじゃダメ?」
「ダメ」
「OTZ」
「───ハッ!もうこの際そのパン一口とおかず一品を交換じゃダメ!?」
「ダメ」
「(´;ω;`)」
「うわあん!ホシノちゃんは冷徹すぎるよ!」
「ダメなものはダメ。そこまでやりたいなら自分で弁当を2つ作って交換をしたら……?」
「───それは悲しすぎるでしょ!?」
余りにも酷い提案をしながらホシノちゃんは最後の一口を終えたのだった。
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<放課後>
腰に下げているホルスターから銃を抜き、ゆっくりと構える。
これを行った後、5分間構えた状態にする。その後銃を戻すという訓練を今は行っている。
これで5日目になるけれども初日以外は撃たして貰えなかった。横で見ているホシノちゃん曰く『姿勢からダメダメ』らしい。
という訳で筋トレと構える練習が今やっているトレーニングらしいけども……滅茶苦茶辛いんだよね。
勿論最初は構える時間は一分だったんだけど、その時は余裕だと思ってた。でも、クールダウンに筋トレ2セットを熟した後にもう一度これをやるとすぐに身体中から汗が出てきた。その後、銃の重さが嫌になった頃にはこれがとてもキツい修行だと理解してしまった。
次の日、筋肉痛が二の腕から掌まで襲って来ていることをホシノちゃんに伝えた所、あることが分かった。ホシノちゃんはスパルタだったんだ。あの言葉はしっかりと覚えている───『足は痛くないんでしょ?』と……
そして柔軟から始まりスクワット、更には腹筋や足上げまで行われた。お陰で腹からつま先まで筋肉痛になってしまった。その次の日は腕の筋肉痛が取れた頃でしょうと、またしても腕を上げ続けることになる。
その次の日また同じく……といった感じでの5日目。
なんだか腕を包むような不思議な感覚が芽生えかけている時に、ドアを開く音がした。
「……ええっと……どゆこと?」
「あ、ユメ先輩お疲れ様です。」
「!?」
喉が乾いていたからか、とても変な声が出てしまった。ユメ先輩はビックリした顔になっていた……よく考えたらずっとニコニコしてる顔しか見たことがない気がする。
「───こよみちゃんそのまま。」
「んん”ッ!……あはは。」
まあ何ともホシノちゃんはスパルタなことで……───後2分くらいだし、とりあえず後もう少し頑張ろう。
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<side小鳥遊>
タオルを頭に被り、全身汗だくのままぼーっと立ち続けているこよみちゃんを見て心配そうに私と彼女を交互に見たユメ先輩は、一先ずお疲れ様と一声こよみちゃんに投げ掛けた。
「腕が痛い……」
「成長している証拠。ほら、友情努力勝利が漫画の基本でしょ?」
「どこのバトル漫画なの!?」
苦笑いを浮かべたユメ先輩に向かってセンパイ〜と泣き付いた彼女はホシノちゃんが酷いんですよ!と声を荒らげた。
プンスコプンスコと頭から煙が出るように怒る彼女は一体何なのかと聞く先輩に人差し指を立てて説明し始めた。
「ホシノちゃんがお弁当を交換してくれないんですよー!」
「えぇ……」
思わず呆れて声が漏れ出てしまう。いや、なんでそこを報告するのだろう?普通は結構スパルタ式でトレーニングをしてることについてあーだこーだと言うと思うんだけど。
「……えっと……?」
思わず先輩も聞き返した。もう一度こよみちゃんが詳しく説明をするとなるほどといった様子で顎に手を当てた。
「まあ、お弁当ぐらいなら交換してあげてもいいんじゃないかなぁ?」
そう提案をした先輩の横で、さっきまで3ヶ月使った雑巾みたいな顔をしていたこよみちゃんは滅茶苦茶いい笑顔でこちらを見ていた。
ため息か、いや、落胆か?それとも諦めか……そんな息しか吐けなかった。
「……はぁ」
「っへへへ……言質取っちゃった〜♪」
「何がそんなに嬉しいの……」
「だって〜念願だったもん〜♪」
「……てっきりトレーニングについてかと。」
「ええ!?教えてもらってるのに弱音吐くのはちょっと……ダサいでしょ?」
小さく溢した言葉に反応する彼女を見て、ああそう言えばこんな人だったな───と納得する。
「……ってホシノちゃん?そんな目で見ないでよ。意外と律儀なのが私、雨野こよみの取り柄なんだから。」
「まあ、確かに。」
「でしょ?だからどんどんキツくしていっても───あ、やっぱりお手柔らかにオネガイシマス……」
調子に乗った彼女を制すると、掌を返したようにバツが悪い顔になり、先程より謙虚になった。ちょっと調子に乗りやすいのがこよみちゃんのダメな所だ。
そんなやり取りをニコニコして見ていた先輩はこよみちゃんに色々と役立つかもしれないノウハウを教えるらしい。
しかし、結果から言えば先輩は所謂脳筋思考で、片手で銃を扱えれば盾も持てて守りも充実するのだと言った。……いや、それは流石に……
唖然としていたこよみちゃんは何とか参考になりますと答え、先輩は頑張ってねと激励の言葉を送り体育館を立ち去ったのだった。
「まぁ、まずは当てれる所から始めようか……」
「……うん。」
ちょっと……どころじゃない脳筋な先輩の一面を知り、何とも言えない空気感の中で練習を再開した。
……先輩の意外な一面を知ることが出来た日だった。
ホシノ考案。〜ブレ抑制トレーニング編〜
「銃の種類によって姿勢は異なりますが、まずは長時間銃を持っても問題無いカラダ作りから始めましょう。」
「こよみちゃんの場合、ハンドガンなので立ちの姿勢を基本として行います。まずは20分ブレずに持ち続けれるくらいが目標かな。」
「同時に、ウォーミングアップやクールダウンで全身の体幹、特に下半身を鍛えると効率的にできるよ。」
「これを乗り越えたら次は体力トレーニングだから。わかった?こよみちゃん。」^^
「( ;∀;)」マジカヨ