続いて、もう1人の主人公のお話です!
黄昏に沈む夕日
人々の喧騒が少し静かになってくる時間帯
そろそろ店じまいかな?
かなみ「つぐみ〜! 表に閉店の看板置いといてくれる?」
つぐみ「は〜い!」
私の名前は、羽沢かなみ
羽沢珈琲店の看板娘の1人で高校3年生
もう1人は妹のつぐみ
高校1年生で、Afterglowというバンドを組んでいる
控えめに言って天使(確信)
かなみ「今日は蘭ちゃんたち来てたね、バンドは順調なの?」
つぐみ「うん! でもキーボードって難しいな…お姉ちゃんみたいに弾けたらなぁ。」
つぐみはAfterglowでキーボードを担当している
私も中学時代はバンド活動に明け暮れていた
結局そのバンドは解散しちゃったから、今はつぐみにキーボードを教えたり、近所のバンド仲間とセッションしたりしている
かなみ「何事も練習だよ! 私だって最初の頃全く弾けなくて辞めようとも思ったもん。」
つぐみ「そうなの?」
かなみ「でも、オーナーが背中を押してくれたからここまで来れたんだと思う。」
かつて、都内某所にあったライブハウスSPASE
私の師匠とも呼べる人がそこにいた
今度、顔出して来ようかな?
?「かなみちゃん、今開いてるかしら?」
かなみ「ごめんねもう…ってひかりちゃん!?」
ひかり「フフッ、来ちゃった!」
彼女の名前は上原ひかり
私の親友でありバンド仲間、そしてつぐみの幼馴染であるひまりちゃんの姉だ
ひかり「それと…私以外にも来てるんだけどいいかしら?」
?「よう! 元気そうだな!」
?「もう、遅いんですから無理言わない方がいいですよ?」
かなみ「あはは……舞音くん、少しぐらいなら大丈夫だよ!」
彼女は松原舞音(まつばら まのん)
私と同い年の松原花音ちゃんの弟で、かなりのしっかり者
?「つぐみちゃん、コーヒー1杯貰ってくよ。」
つぐみ「は、はい! 少々お待ちください!!」
今コーヒーを注文したのは、北沢伯児(きたざわ はくじ)
実家が北沢精肉店で、地元でも有名な野球少年だ
妹もソフトボールをしているらしく、一家揃ってスポーツが得意なのだとか
かなみ「そういえば、最近集まれてないね〜。」
伯児「あぁ、久々にバンドをやりたいな!」
舞音「それなら、今度の日曜にどうですか?」
ひかり「いいわね! 場所は……CIRCLEにしましょうか。」
かなみ「賛成!!」
つぐみ「お待たせしました! コーヒーです!」
伯児「おっ、ありがとな! つぐみちゃん!」
一応説明しておくと、私たちはアマチュアのバンドを組んでいる
ひかりちゃんがベース、伯児くんはギター、舞音くんはドラム、そして私はキーボードを担当している
アマチュアのバンドだから、暇な時に集まって一曲弾き通せるようになったらイベントとかで演奏させてもらってる、そんな感じだ
そして私には、もう一つの顔がある……
舞音「あの……そろそろ帰りませんか? 時間も時間だし……」
ひかり「そうね、つい長居してしまったわ。」
伯児「相変わらずつぐみちゃんが淹れてくれるコーヒーは美味いな! またご馳走してくれよ!」
つぐみ「はい! ありがとうございます!」
かなみ「じゃあ皆、帰り道は暗いから気をつけてね!」
そして3人は帰って行き、私たちはその日の営業を終了するのだった
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かなみ「よし、PCの設定よし! キーボードのセッティングOK!!」
さてと、ここからは私のもう一つの顔をお見せしようか!!
それは…!
かなみ「イェーイ!! 盛り上がってるかい!? 今日は色々と弾いちゃうぜ〜!!」
そう、顔出しをせずに弾いてみた動画を上げてる近年流行りのアレだ
チャンネル登録者も、もうすぐ3万人に差し掛かろうとしている
このことは、両親とつぐみにしか話していない
かなみ「てなわけで、最初から飛ばしてくぜ〜!!」
普段の私はこんな感じじゃないのは分かると思うが、あえてキャラを変えてやっている
理由はいくら顔出ししてなくても、仕草や喋り方でバレた人が身近に居たからだ
それもあって、私は普段よりもかなり盛った陽キャで動画サイトには出没しているのでチャンネル登録よろしく!
つぐみ(お姉ちゃん、今日も凄いな……)
と、部屋のドアをこっそり開けて、私の様子を伺っていたつぐみがドン引きしていたのは知らなかったことにした
配信を終えた後はお風呂に入り、自室でSNSを見たりする
そうだ! つぐみの部屋に行っちゃおうかな〜!!
かなみ「つぐみ〜! 入るよ〜?」
つぐみ「どうぞ〜!」
ガチャリ…
おぉ、つぐみは勉強してたんだ
なんか悪いことしちゃったかな
かなみ「つぐみは偉いね、でもまたツグりすぎちゃダメだよ?」
つぐみ「だ、大丈夫だよ。」
かなみ「困った時は、このかなみお姉ちゃんを頼ってもいいんだぞ〜?」
つぐみ「じゃあ、頭撫でてもらってもいいかな……?」
上目遣いでそう聞いてくる妹
断るなんて、選択肢にはございません!!
かなみ「よしよし〜! つぐみは可愛いね〜!」
つぐみ「んっ……可愛くないよ〜! それならお姉ちゃんのほうがよっぽど可愛いよ。」
かなみ「フフッ、姉妹だからどっちも可愛いんだよ!」
つぐみ「そうだ、良かったらこの後キーボード教えてくれないかな? ここの運指が難しくて……」
かなみ「フフッ、お姉ちゃんにお任せあれ!!」
ほうほう、これはなかなか……
いや、練習すれば出来るようになるな
かなみ「よし、じゃあ最初から弾いてみて。」
つぐみ「あっ! 出来た!!」
かなみ「やったねつぐみ!!」
つぐみは努力家だからか、集中力が凄い
だから時間をかければ、出来るようになる事が多いのだ
かなみ「あ、もう夜遅いね、そろそろ自分の部屋に戻るよ。」
つぐみ「うん、教えてくれてありがとね、おやすみ。」
かなみ「おやすみ。」
つぐみの部屋を出た私は、ベッドに寝転がると、スマホで自分の動画を見ていた
かなみ(あ、チャンネル登録者3万人超えてる……)
最初は見向きもされなかった私のチャンネルだったが、投稿を始めて5年
ようやくここまで来ることができた
私もつぐみと同じで、時間をかけて実力を付けていくタイプなのかもしれない
そう感じた夜なのであった
ちょっと原作キャラの兄弟姉妹を生やし過ぎてしまった感がありますが…とりあえずこのままで行きます
↓オリキャラ紹介
名前 羽沢かなみ
身長 168cm
趣味 キーボード演奏、動画を観ること
羽沢珈琲店の長女で、羽沢つぐみの姉
皆から頼りにされる事が多く、よくお悩み相談に応じている
その正体は、動画投稿サイトで伝説化している覆面キーボーディストであり、かなり強烈なキャラと激しい演奏で定評がある