さよひなつぐの姉妹   作:ローマン

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 今はただ一言

 お帰りなさい





夕貴にアイドル衣装は似合わない!?

 

 

 

日菜「ゆっきー! おっはよー!!」

 

夕貴「ぐえっ!? 日菜お姉ちゃん!?」

 

 

 

 ぐっすりと眠っていた私のベッドに飛び込んできたのは、日菜お姉ちゃんだった

 

 日菜お姉ちゃんはすぐに私を抱き寄せると、頭を撫で撫でし始めた

 

 

 

夕貴「あの…いつまでこうしてるつもり……?」

 

日菜「あたしの気が済むまでだよ!」

 

夕貴「紗夜お姉ちゃんでもいいんじゃ……」

 

日菜「だっておねーちゃん、恥ずかしがってハグしてくれないんだもん! ゆっきーは妹だからいいでしょ?」

 

 

 

 まぁ、日菜お姉ちゃんの言う通り、私も姉とのハグは全然苦でもないし、むしろ大好きな時間だ

 

 

 

夕貴「ん〜……少しだけだよ?」

 

日菜「やった〜!」

 

 

 

 やってるのは日菜お姉ちゃんだけど、私も背中撫でたりしてあげるとくすぐったそうな声をあげるから可愛いなと思う

 

 

 

紗夜「夕貴、入るわよ?」

 

 

 

 その時、紗夜お姉ちゃんがノックをして私の部屋に入ってきた

 

 

 

夕貴「あ、紗夜お姉ちゃんおはよう。」

 

紗夜「…おはよう、あなたたちは相変わらずね。」

 

日菜「おねーちゃんがハグしてくれないのがいけないんだも〜ん!」

 

紗夜「さすがに恥ずかしいわよ、姉妹だからって……////」

 

夕貴「顔赤いよ? 紗夜お姉ちゃん。」

 

日菜「もしかして、おねーちゃん照れてる?」

 

紗夜「て、照れてない!!////」

 

 

 

 日菜お姉ちゃんも分かってるけど、紗夜お姉ちゃんのツンデレな所に勝てる人は居ないと思う

 

 うん! 妹だからそう断言できる!!

 

 

 

紗夜「それより日菜、あなた今日パスパレの仕事があるんじゃなかったの?」

 

日菜「あ〜! 忘れてた〜!!」

 

夕貴「た、大変…! 急がないと……!」

 

 

 

 私はまだ起きたばかりだし、作れるとしたら簡単な料理しか作れない

 

 日菜お姉ちゃんの準備には間に合わせなきゃ……!

 

 

 

日菜「……? ゆっきー、これ何?」

 

夕貴「新しく作ってみた卵料理なんだ、食べてみて?」

 

日菜「じゃあ、いただきま〜す! ……んんっ! るんっ♪てきた!!」

 

夕貴「良かった〜!」

 

紗夜「……私には少し味が濃いかしら。」

 

夕貴「じゃあ、紗夜お姉ちゃんのは少し薄味にしとくね。」

 

日菜「え〜!? そのままの方がるんっ♪てするんだけどな〜!」

 

紗夜「日菜、早くしないと仕事に間に合わないわよ?」

 

日菜「そうだった! いってきま〜す!!」

 

 

 

 日菜お姉ちゃんは用意を済ませて、家を出ていった

 

 あれ? あの玄関に置いてあるのって……

 

 

 

紗夜「これは……日菜のヘアピンだわ。」

 

夕貴「置いてっちゃったのかな? なら届けないと!」

 

 

 

 本当は私と紗夜お姉ちゃんで届けたいところだったが、Roseliaの練習があるそうなので、私1人で行くことになった

 

 

 

 

__________________________________________

 

 

 

 

夕貴(日菜お姉ちゃんがいつも行ってるアイドル事務所…あった! ここだ!)

 

 

 

 私は、日菜お姉ちゃんがいつも言っていた芸能事務所へと辿り着いた

 

 住所も間違っていないから、ここで合っているはず……!

 

 

 

受付「おっと、ここは関係者以外立ち入り禁止だ。」

 

夕貴「あ、あの…私、日菜お姉ちゃんの忘れ物を届けに来て……」

 

受付「プレゼントはライブの後に受け取るから! ほら帰った帰った!」

 

夕貴「うぅ……」

 

 

 

 参ったな…受付の人に追い返されちゃった……

 

 どうすれば日菜お姉ちゃんに渡せるだろう……?

 

 よし、イチかバチかあの手を使おう……!

 

 

 

受付「あ、あなたは確か……!」

 

日菜(夕貴)「そうだよー! あたし、氷川日菜! これからるんっ♪てするライブなんだ〜!」

 

受付「そうでしたか……大変失礼しました。」

 

日菜(夕貴)「はーい!」

 

 

 

 い、行けてしまった〜……!!

 

 若干の後ろめたさはあるけど、これで中に入れたから日菜お姉ちゃんに忘れ物を渡せる!

 

 え〜っと…控室控室〜……

 

 

 

夕貴「日菜お姉ちゃん、居ますか!?」

 

日菜「あ、ゆっきー!!」

 

イヴ「お〜! ユキさん!」

 

?「えっ!? 日菜ちゃんが2人!?」

 

?「ど、どうなってるんスか〜!?」

 

?「紗夜ちゃん……じゃなさそうね。」

 

 

 

 部屋に居たのはお姉ちゃんとイヴさんと……他の3人は初対面だ

 

 皆、アイドル衣装を着ていて、これから出番だぞって感じで可愛い

 

 

 

夕貴「は、初めまして! 氷川夕貴です! よろしくお願いします!」

 

千聖「なるほど、あなたが噂の……白鷺千聖よ、バンドではベースを担当しているわ。」

 

麻弥「大和麻弥です、フヘヘ、よろしくお願いします!」

 

彩「丸山彩だよ、君が夕貴ちゃんか〜! よろしくね!」

 

 

 

 これが日菜お姉ちゃんのバンドメンバーの人たちか…!

 

 お姉ちゃんはもちろん、イヴ先輩も羽沢珈琲店で会ったことあったけど、他の3人の人たちも凄い人柄が良さそうだ

 

 

 

日菜「あとゆっきーさ、あたしのピック持ってきてない? 今日忘れちゃったんだよね〜!」

 

夕貴「え!? も、持ってないよ〜!」

 

日菜「じゃあ、指で弾けばいいかな〜。」

 

千聖「ダメよ、指を痛めてしまうわ。」

 

日菜「分かった! じゃあ今から近くの楽器店で買ってくるね〜!」

 

麻弥「ちょ、日菜さん! 出番はもうすぐですよ!?」

 

 

 

 日菜お姉ちゃんは、麻弥先輩の言葉を聞かず、控室を飛び出して行ってしまった

 

 

 

彩「ひ、日菜ちゃん、間に合うよね……?」

 

千聖「だといいのだけれど……」

 

スタッフ「Pastel'Palettsさん、出番で〜す!」

 

千聖「マズイわね……」

 

 

 

 ど、どうしよう!?

 

 日菜お姉ちゃんは出て行ったばっかりだし、今から呼び戻そうとしてもたぶん追いつけない

 

 

 

彩「あっ! 良いこと思いついた!!」

 

麻弥「けど、今から日菜さんを呼び戻すのは難しいですよ!?」

 

彩「呼び戻すんじゃなくて〜……」

 

 

 

 彩先輩は後ろに振り向くと、私を指差した

 

 

 

夕貴「わ、私……?」

 

彩「夕貴ちゃんを変装させちゃおうよ!」

 

麻弥「日菜さんにですか!?」

 

夕貴「そ、そんなことするわけ……」

 

千聖「いや、その手があったわ……!」

 

イヴ「ブシドーです!」

 

夕貴「……え?」

 

 

 

 気づいたら私は試着室に入れられており、外から「その衣装に着替え終わったら教えてちょうだい。」と言われた

 

 いやいや!? 無理があるでしょ!?

 

 けど、ここまで来て着ないわけにもいかないので、とりあえず私は手渡された衣装を試着してみた

 

 

 

夕貴「ど、どうですか……?」

 

彩「凄い……! 日菜ちゃんそのものだよ!」

 

千聖「あとは、髪型を少し変えればいけるわね!」

 

イヴ「ヘアアレンジはお任せ下さい!」

 

麻弥「あ、ちなみにこれが日菜さんのギターになります!」

 

 

 

 私はイヴ先輩が髪型を整えてくれてる間に、麻弥先輩が持ってきた日菜お姉ちゃんのギターに触ってみた

 

 なるほど……私が使ってるのとは少し違うけど、これなら弾けそうだ

 

 パスパレの曲もひと通り弾けるようにはしてあるから、本当にいけるかも……!?

 

 

 

 

__________________________________________

 

 

 

 

彩「こんにちは〜! Pastel'Palettsです!!」

 

日菜(夕貴)「今日もるんっ♪てするライブにしようね〜!!」

 

 

 

 うわぁ〜…! 本当にやってしまったぁ……!!

 

 でも私はお姉ちゃんたちに瓜二つだから、お客さんにはバレてないみたい

 

 なんとか、このままの調子で……

 

 

 

彩「それじゃあまずは1曲目、【しゅわ〜りん☆どり〜みん】!!」

 

 

 

 まずはパスパレのド定番曲

 

 これは日菜お姉ちゃん直伝だから、独自のアレンジも入れたくなる

 

 

 

千聖(夕貴ちゃん、そこはそんなに激しいソロじゃないわ……)

 

麻弥(凄いっス…! ソロでの実力は日菜さん以上では……?)

 

イヴ(これぞブシドーです!!)

 

彩(元々はこんなにギターの主張は無かった気がするけど……これはこれでいいかも!)

 

 

 

 パスパレメンバーからの評価も悪くないみたい

 

 そして1曲目が終わり、2曲目に差しかかったその時だった

 

 

 

日菜「ちょっと待った〜!!」

 

夕貴「お、お姉ちゃん!?」

 

 

 

 日菜お姉ちゃんがステージに上がってきた、しかも自分のギターを持ってる……!?

 

 あ、そういえばこのギター、借り物だって千聖先輩がさっき言ってた

 

 ってそれどころじゃない! 私とお姉ちゃんが同時にステージに立ったら、お客さん混乱しちゃうよ〜!!

 

 

 

千聖「皆さん、紹介します! こちらはギター担当の氷川日菜ちゃんの妹である夕貴ちゃんです!」

 

 

 

 千聖先輩がMCで私を紹介してくれた

 

 お客さんからは「可愛いよ〜!」などと声を掛けてくれている

 

 可愛いは、さすがに恥ずかしいけど……

 

 

 

千聖「今回はこちら側の諸事情により、このような措置を取らせていただきました、この度は大変申し訳ございません!」

 

 

 

 千聖先輩が頭を下げたのを見て、皆も頭を下げた

 

 

 

千聖「お詫びといってはなんですが、最後の曲は私たちPastel'Palettsと夕貴ちゃんの演奏でお届けします!」

 

 

 

 おぉ…! 凄い歓声……!

 

 

 

彩「そ、それでは最後の曲! 【るんっ♪てぃてぃー!】」

 

 

 

 こうして私は、パスパレの皆さんと一緒にギターを弾いたのだった

 

 その後SNSで流れてきたライブレポートには、氷川日菜が2人!?やパスパレの新メンバー!?などと書かれてしまい、誰かさんが頭を抱えることになったという……

 

 

 

 

 

 







 昨日は嬉しい情報がてんてこ舞いだったのですが、私は風邪をひいてしまいました

 9月は忙しくなるぞ〜!!


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