錬成創造とチェンソーマンは世界最恐   作:小豆好き

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今回は原作のクラスメイト通称「原クラ」と一人の教師と聖教教会が登場し幼馴染四人との再会です。それではどうぞ。


異世界召喚と再会

ハジメ視点

(なんだ?誰かいるのか)周囲に無数の気配を感じ召喚される直前目を腕で覆ってる腕をどかしたらそこは、さっきいたところとは違う場所にいた。目に飛び込んできたのは巨大な壁画だった縦横十メートルはありそうなその壁画には、後光を背負い長い金髪を靡かせてうっすらと微笑む中性的な顔立ちの人物が描かれていた。背景には草原や湖、山々が描かれ、それらを包み込むかのように、その人物は両手を広げている。美しい壁画だ。素晴らしい。壁画だだがしかし、ハジメはクソだなと思った。側には創魔とデンジがいた二人とも気が付いたようだ。

 

「おっ、起きたか」

「主様!御無事でしたか」

「ああ無事だ」

「痛ってえな」

「無事かデンジ」

「ああ、無事だ二人は?」

「「無事だ/です」」

「そうか、あん?早パイやパワー、姫パイがいねえ! つか誰だコイツら?」

 

 周囲を見ると早川先輩、姫野先輩、パワーがいなく代わりに学校の制服?らしき服を着た者達と一人着ている服が違う者がいた(まさかあいつが教師か?)と思った。どうやら都内の学校でも同じことが起きたとしか思えない。

 

 どうやら俺達は巨大な広間にいるらしいということが分かった。素材は大理石だろうか? 美しい光沢を放つ滑らかな白い石造りの建築物のようで、これまた美しい彫刻が彫られた巨大な柱に支えられ、天井はドーム状になっている。大聖堂という言葉か自然と思い浮かぶような壮厳な雰囲気の広間である。制服を着た生徒も同じようになっている。

 

 おそらくこの状況を説明できるであろう台座の周囲を取り囲む者達への観察に移った。そう、この広場にいるのは俺達だけではない。少なくとも三十人近い人々が俺達の乗っている台座の前にいたのだ。まるで祈りを捧げるように跪き、両手を胸の前で組んだ格好で。

 

 彼等は一様に白地に金の刺繍がなされた法衣のようなものを纏い、傍らに錫杖のような物を置いている。その錫杖は先端が扇状に広がっており、円環の代わりに円盤が数枚吊り下げられていた。

 

 その内の一人、法衣集団の中でも特に豪奢で煌びやかな衣装を纏い、高さ三十センチ位ありそうなこれまた細かい意匠の凝らされた烏帽子のような物を被っている七十代くらいの老人が進み出てきた。もっとも、老人と表現するには纏う覇気が強すぎる。顔に刻まれた皺や老熟した目がなければ五十代と言っても通るかもしれない。

 

 そんな彼は手に持った錫杖をシャラシャラと鳴らしながら、外見によく合う深みのある落ち着いた声音で俺達に話しかけた。

 

「ようこそ、トータスへ。勇者様、そしてご同胞の皆様。歓迎致しますぞ。私は、聖教教会にて教皇の地位を就いておりますイシュタル・ランゴバルドと申す者。以後、宜しくお願い致しますぞ」 

 

 そう言って、イシュタルと名乗った老人は、好々爺然した微笑を見せた。

 そして、こんな場所では落ち着くこともできないだろうと、混乱覚めやらぬ俺達を促し、落ち着ける場所ーいくつもの長テーブルと椅子が置かれた別の広間へと誘った。

 (((気持ち悪りぃな)))と思った。ちなみにデンジは背中越しで○指を立てていた。

 

 案内されたその広間も例に漏れず煌びやかな作りだ。素人目にも調度品や飾られた絵、壁紙が職人芸のを集めたものなのだろうとわかる。おそらく、晩餐会などをする場所なのではないだろうか。上座に近い方に一人の教師と生徒四人組が座り、後はその他の生徒が座っている。ハジメ達三人は、ハジメを挟んで右に創魔、左にデンジが座った。

 

創魔視点

 

 全員が着席すると、絶妙なタイミングでカートを押しながらメイドさん達が入ってきた。そう、生メイドである!私はすぐさまこの状況を録画して本体に送信!そして「愁様」と「菫様」にご報告せねば!と思い録画を開始した。しばらくして左に座っている主様のほうからもの凄いジト目のオーラが私を襲ったおそらく主様は「明らかに何かしているなコイツ」と思っているでしょうが申し訳ありません主様。録画は終わり本体に送信したそれと私と主様とデンジ様と学校の生徒と教師の生存も送信しておこうもしかしたら向こうは今、突如神隠しにあった生徒と教師を探している警察や親がいるだろうからな いってら〜

 

 全員に飲み物が行き渡るのを確認するとイシュタルが話し始めた。

「さて、あなた方におかれましてはさぞ混乱されていることでしょう。 一から説明させて頂きますのでな、まずは私の話を最後までお聞き下され」

 イシュタルの話は実にファンタジーでテンプレで、どうしようもないくらい勝手なものだった。

要約するとこうだ。

 この世界はトータスと呼ばれていて三つの種族に分かれている。人間族、亜人族、魔人族である。人間族は北、魔人族は南、亜人族は東の巨大な樹海の中でひっそりと生きているらしい。

 

 人間族と魔人族が何百年も戦争を続けており、魔人族は力、人間族は数で対抗している。戦略は拮抗し大規模な戦争はここ数十年起きていないらしいが最近、異常事態が多発している原因が魔人族による魔物の使役だ。

 魔物とは、通常の野生動物が魔力を取り入れ変質した異形のことであり、この世界の人々にも正確な魔物の生体は分かっていないらしい。それぞれ強力な種族固有の魔法が使えるらしく厄介で凶悪な害獣とのことで、本能のままに活動する彼等を使役できる者はほとんど居なかった。

 

 使役できても、せいぜい一、二匹程度らしい。その常識が覆されたらしくこの意味するところは、人間族側の“数”というアドバンテージが崩れたつまり、人間族は滅びの危機を迎えているのだ。

 

「あなた方を召喚したのは、“エヒト様”です。我々人間族が崇める守護神、聖教教会の唯一神にして、この世界を創られた至上の神。おそらく、エヒト様は悟られたのでしょう。このままでは人間族は滅ぶと。それを回避するためにあなた方を喚ばれた。この世界によりも上位の世界の人間であるあなた方は、この世界の人間よりも優れた力を有しているのです」

 そこで一度言葉を切ったイシュタルは、「神託で伝えられた受け売りですがな」と表情を崩しながら言葉を続けた。

「あなた方には是非その力を発揮し、“エヒト様”の御意志の下、魔人族を打倒し我ら人間族を救って頂きたい」

 

 イシュタルはどこか恍惚とした表情を浮かべている。おそらく神託を聞いた時のことでも思い出しているのだろう。イシュタルによれば人間族の九割以上が創世神エヒトを崇める聖教教会の信徒らしく、度々降りる神託を聞いた者は例外なく聖教教会の高位につくらしい。

 

 ハジメ達三人は“神の意思”を疑うことなく、それどころか喜々として従うのであろうこの世界の歪さに(((心底どうでもいい)))ことや、一人ずつ考えが違った

 創魔は、「エヒトとかいう邪神をぶっ殺そう」そうなると「悪魔VS神」とかいう高次元的者同士の戦いとか絶対に面白そうと思ったからだ。

 ハジメは、さっさと帰還の方法を探して帰って“あいつらの墓参り”をしたり、両親や早川先輩など大切な人に会いたいなと思った。

 デンジは、オレはこの広い世界をポチタにも見せてやりてぇなと思った。

 三人ともそれぞれ違うことを考えていた。この三人に『三者三様』が当てはまると思った。

そこに、突然立ち上がり猛然と抗議する人が現れた。

 

「ふざけないで下さい! 結局、この子達に戦争させようってことでしょ! そんなの許しません! ええ、先生は絶対に許しませんよ! 私達を帰して下さい! きっとご家族も心配しているはず! あなた達のしていることはただの誘拐ですよ!」

 

 百四十センチ程の低身長に童顔、ボブカットの髪をはねさせながら、生徒のためにとあくせく走る姿、どうやらあの方が教師らしく(ちっさすぎじゃありませんか)と私は思った。その時イシュタルの言葉に凍りついた。

 

「お気持ちはお察しします。しかし……あなた方の帰還は現状では不可能です」

すると主様を見ると物凄い鋭い眼をイシュタルに向けていました、するとイシュタルがなにやら冷汗を流しているところを見ると、どうやら主様の鋭い眼光が刺さったのでしょう。流石です主様!そこに痺れる!憧れる!

「ふ、不可能って……ど、どういうことですか⁉︎ 喚べたのなら帰せるでしょう⁉︎」教師が叫ぶ。

「先ほど言ったように、あなた方を召喚したのはエヒト様です。我々があの場にいたのは、単に勇者様方を出迎える為と、エヒト様への祈りを捧げるため。人間に異世界へ干渉するような魔法は使えませんのでな、あなた方が帰還できるかどうかもエヒト様の御意志次第ということですな」

 そのエヒトっていうやつ、私達三人を召喚した時に学校の生徒も同時に召喚したというのか。しかも帰還はエヒト次第とか、めちゃくちゃ『邪神』じゃないですか。

「そ、そんな……」

教師が脱力したようにストンと椅子に腰を落とす。周りの生徒達も口々に騒ぎ始めた。

「うそだろ? 帰れないってなんだよ!」

「いやよ! 何でもいいから帰してよ!

「戦争なんて冗談じゃねぇ! ふざけんなよ!」

「なんで、なんで、なんで……」

 

 パニックになる生徒達。だがしかしハジメ達三人は、冷静だった。何故ならもう既に考えがあったからだそれは、『帰還する方法が無いなら探せばいい/のでは?/んじゃねぇ?』と、思っていたから冷静だった。

 

 イシュタルは特に口を挟むでもなく静かにその様子を眺めていた。今までの言動から考えると「神に選ばれておいて何故喜べないのか」と思っているかもしれない。

 

 男子生徒が立ち上がりテーブルをバンッと叩いた。その音にビクッとなり注目する生徒達。ハジメ達三人も音がした方向に目を向けた。男子生徒は全員の注目が集まったのを確認するとおもむろに話し始めた。

 

「皆、ここでイシュタルさんに文句を言っても意味がない。彼にだってどうしようもないんだ。俺は、俺は戦おうと思う。この世界の人達が滅亡の危機にあるのは事実なんだ。それを知って、放っておくなんて俺にはできない。それに、人間を救うために召喚されたのな、救済さえ終われば帰してくれるかもしれない。イシュタルさん?どうですか?」

「そうですな。エヒト様も救世主の願いを無下にはしますまい」

「俺達には大きな力があるんですよね? ここに来てから妙に力が漲っといる感じがします」

「ええ、そうです。ざっと、この世界の者と比べると数倍から数十倍の力を持っていると考えていいでしょうな」

「うん、なら大丈夫。俺は戦う。人々を救い、皆が家に帰れるように。俺が世界も皆も救ってみせる‼︎」

 

 

 

 

 

 

 

そこへ

 

 

 

 

 

 

 

 

「アホゥ見てえな理想だなぁ」とデンジの言葉に(ハジメと創魔を除く)全員の視線がデンジに移った。

 

 デンジ視点

かなりウゼェヤツだったから邪魔してやったぜ!!ザマみろwwwwww

デンジは椅子に座りながら、男子生徒を嘲笑しながら言った。

「あ、あほうだと⁉︎ 」

 ここからはオレ達のターンだ!クソ野郎‼︎

「ああん? 聞こえなかったか? 『アホゥ見てえな理想だなぁ』って言ったんだよ。勝手にテメェの自己満足に付き合ってんじゃねえんだよ」

続けてハジメと創魔が言う

「ああ、っていうか。お前さっき“俺達”って言ったんだけどよなんで“俺達”なんだ そこはさ“俺”だろう?なんで俺達やお前のクラスメイトと教師を強制的に巻き込んでるんだ」

「ええ、その通りです。周囲の意見を聞かずに勝手に決めるやつは、リーダーに相応しくありません。私なら周囲の方々に意見を聞いて志願制にしますね」

もしここにあの方がいたら指をやつに差しながら絶対にこう言いますね

 

 

 

 

 

 

『お前、−百点』と。

 

 

 

 

 

 

 

「ぐっ……っていうか。だ、誰なんだ君達は⁉︎」

その時、黒髪のポニーテールをした女子生徒が気付いた

(あれ? 黒い上着と黒いネクタイに白のカッターシャツ、椅子に座っているからここからじゃ見えないけど立ったら黒いズボンを履いているかもしれない、あの服装もしかしたら……)

と思い挙手をした。

「すみませんもしかして、公安の方々ですか?」

『!?』

女子生徒の言葉に(イシュタルこと異世界人達を除く)全員の視線がハジメ達三人に向けられた。

自己紹介をしようとするハジメに創魔とデンジが小声で話しかける

「お待ちを」

「オレもだ」

「………ここで自己紹介をしたほうがいいと思うぞ、後々めんどくさいことになるからな」

「「……同感です/ああ」」

するとハジメ達三人は立ち上がり、一度、咳払いをした。ハジメは懐から公安の手帳を見せた。

「俺達は“公安対魔特異四課”通称デビルハンターだ。俺は南雲ハジメ』

「私はハジメのバディの南雲創魔」

「オレは四課の隊員 早川デンジだ」

するとちっさな教師が寄ってきて挨拶をした

「初めまして、私は社会科担当の畑山愛子です」

「ああ、宜しくな」

「あっ!生徒の皆さんを紹介しますね、「待った、急に止めて悪いな。見ろよあの教皇さん、ずっと俺達のこと待っているぞ」

イシュタルを見るとこちらの話にどう入るかと伺っている

「すみません!!」

「気になさらずに、真剣な話をしていたので介入してはならないと思いまして、お待ちしていました。それと志願制の話はこちらで書名した契約書をお渡し致しますのでご安心下さいそれで如何ですかな」

「ああ、構わない」

ハジメが返事をする。

「そうですな、それでは私が案内致します。どうぞ勇者様御一行殿」

するとイシュタルはハジメ達を案内をし始めた。次々と広間から出でいく途中、先ほどのハジメ達三人の言動を聞いてイラついた茶髪の男子生徒がハジメ達三人を睨みながら出でいったそれは、ハジメと創魔は見逃さなかった最後に広間を出でいく時、デンジが後ろを振り返った。

「どうしたデンジ」

「デンジ様?」

「……いや、なんでもねぇけどよ。(気の所為か?)」そう思いながらデンジは広間を出でいった。

 

 

 

 

 

いつからいたのだろう、それとも最初からだろうか

デンジの視線の先、そこにはフードを被った修道女がいた。

 

 

 

 

 

 

なんとか志願制の方向に行くことが成功した。

 だが、ハジメ達三人は悪魔・魔人を死の瀬戸際にいながらも駆除仕事をしているため戦いには慣れているが、学校の生徒達は武器すら持ったことがないため戦いの術を学ばなければならない。いくら規格外の力を潜在的に持っていると言っても、元は平和主義にどっぷり浸かりきった日本の高校生だ。いきなり魔物や魔人と戦うなど不可能である。

 

 しかし、その辺の事情は当然予想していたらしく、イシュタル曰く、この聖教教会本山がある【神山】の麓の【ハイリヒ王国】にて受け入れが整っているらしい。

 

 ハジメ達は聖教教会の正面門にやって来た。下山しハイリヒ王国に行くためだ。聖教教会は【神山】の頂上にあるらしく、凱旋門もかくやという荘厳な門を潜るとそこには雲海が広がっていた。高山特有の息苦しさなど感じてなかったので、高山にあるとは気がつかなったのだ。おそらく魔法で生活環境を整えているのだろう。

 

どこか自慢気なイシュタルに促されて先へ進むと、柵に囲まれた円形の大きな白い台座が見えてきた。大聖堂で見たのと同じ素材で出来た美しい回廊を進みながら促されるままその台座に乗る。

 

台座には魔法陣が刻まれていた。柵の向こう側は雲海なので大多数の生徒が中央に身を寄せる。すると、イシュタルが何やら唱え出した。

 

「彼の者へと至る道、信仰と共に開かれん、“天道”」

 

 その途端、足元の魔法陣が燦然と輝き出した。そして、まるでロープウェイのように滑らかに台座が動き出し、地上へ向けて斜めに下っていく。どうやら、先ほどの“天道”で台座に刻まれた魔法陣を起動したようだ。この台座は正しくロープウェイなのだろう。ちなみに創魔はいつの間にか録画をしていた。

 

 やがて、雲海を抜け地上が見えてきた。眼下には大きな町、いや国が見える。山肌からせり出すように建築された巨大な城と放射状に広がる城下町。ハイリヒ王国の王都だ。台座のロープウェイは、王宮と空中回廊で繋がっている高い塔の屋上に続いているようだ。

 

 雲海を抜け天より降りたる“神の使徒という構図そのままである。ハジメ達のことだけでなく、聖教信者が教会関係者を神聖視するのも無理はない。

 

 ハジメは何となしに戦前の日本を思い出した。政治と宗教が密接に結びついていた時代のことだ。それが後に人間達が恐怖・嫌悪して悪魔が生み、遺体に悪魔が取り憑き魔人が出現し、そして銃の悪魔による天災、様々な悲劇をもたらした。だが、この世界はもっと歪かもしれない。何せ、この世界には異世界に干渉できるほどの力を持った超常の存在が実在しており、文字通り“神の意思”を中心に世界は回っているからだ。

 

ハジメ視点

もしの話だが、地球で魔法が使えるのなら悪魔や魔人には通用するのだろうか?そうなれば、“あいつらの犠牲”が出ずに済んだのかもしれない、だが使えるのなら使いたい限りだ。たとえそれが『命令』に背いたとしても。

 

 王宮に着くと、俺達は真っ直ぐに玉座の間に案内された。教会に負けないくらい煌びやかな内装を歩いている道中。騎士っぽい装備を身につけた者や文官らしき者、メイド等の使用人とすれ違うのだが、皆一様に期待に満ちた、あるいは畏敬の念に満ちた眼差しを向けて来る。俺達が何者か、ある程度知っているようだ。(気味が悪い、あと創魔のほうを見るとなんか目をキラキラしていて明らかに何かしているな)と確信した。

 

 美しい意匠の凝らされた巨大な両開きの扉の前に到着すると、その扉の両サイドで直立不動の姿勢をとっていた兵士二人がイシュタルと勇者一行が来たことを大声で告げ、中の返事も待たず扉を開け放った。

 イシュタルは、それが当然というように悠々と扉を通る。一部の者を除いて生徒達は恐る恐るといった感じで潜った。

 

 扉を潜った先には、真っ直ぐ延びたレッドカーペットと、その奥の中央に豪奢な椅子ー玉座があった。そこには覇気と威厳を纏った初老の男が“立ち上がって”待っている。その隣には王妃と思われる女性、十歳前後の金髪碧眼の美少年、十四、五歳の同じく。金髪碧眼の美少女が控えていた。さらに、レッドカーペットの両サイドには左側に甲冑や軍服らしき衣装を纏った者達。右側には文官らしき者達がざっと三十人以上並んで佇んでいる。

おもむろに手を差し出すと国王はその手を取り、軽く触れない程度のキスをした。どうやら、教皇の方が立場は上のようだ。これで、国を動かすのが“神”であることが確定だな。

 

 そこからはただの自己紹介だ。国王の名はエヒリド・S・B・ハイリヒ、王妃の名はルルアリア、金髪美少年はランドル王子、王女はリリアーナという。

 後は、騎士団長や宰相等、高い地位にある者の紹介があった。

その後、晩餐会が開かれ異世界料理を堪能することになった。見た目は地球の洋食とほとんど変わらなかった。周囲を見ると創魔が男女問わず貴族らに囲まれていた。デンジは、異世界料理を堪能していた。

 

俺は、いづらくなって一人になりたいからテラスへ続く扉を開けてテラスのほうへ行った扉は閉めた。上空を見たそこには綺麗な夜空があって星々や満月が輝いていた。俺は、(まるで、あの時と同じだな)それは、創魔と一緒に夜まで師匠に扱かれた日だった。あの時は、怪我だらけ鼻血を出して帰ったなと思い出していた。城下町を見るとやや明かりが灯っていた。(城下町か……行ってみたいな)と思った。そこへ、

 

「どうされましたか?」

 

 声がしたほうを向くとそこにリリアーナ王女と近衛騎士だろうか鎧を見に纏った騎士がいた。

 

「こちらの料理は美味しくありませんでしたか? 美味しくありませんでしたら、私から言っておきますが……」

「いえ、お気になさらず。美味しかったですよ」

「そうですか、それならよかったです」

 

 輝く夜空、穏やかな風が吹いて髪が揺れる、そこには男女がいる。俺は、内心(テンプレだなぁ)と思った。

その時リリアーナ王女が言った。

 

 「あのそういえば貴方の御名前はなんでしょうか、是非お聞きしたいです」

 

笑顔でいった、どうやら俺の名前を聞きたいらしい。

 

「俺は、南雲ハジメです。」

「ハジメ様ですね、玉座の間でも仰いましたが改めて自己紹介致します

私はリリアーナです。リリィと呼んでください、年は近いので敬語はやめても構わないですよ」

「あとご紹介致しますこちらは私の近衛騎士のクゼリーです」

「初めましてリリアーナ王女の近衛騎士をしていますクゼリーです」

 

 クゼリーと名乗った近衛騎士は、握手をするためだろうか右手を出してきた

「初めまして南雲ハジメです」左手を出して握手した。

「私にも敬語ではなく普通通りでいいですよ」

「……ああ、わかったこれから宜しくリリィ、クゼリー」

「はい!宜しくお願いしますハジメ様」

「宜しくお願いしますハジメ様」

 

そこに、貴族達から解放された創魔と夜空を見に来たデンジが来た

 

「おっ! なかなかの御様子ですね主様」

「よっ、ハジメ、王女さん、騎士さん」

「ああ、創魔とデンジか」

「ハジメ様其方の方々は?」

 

リリィが問う

 

「ああ、紹介しよう 俺のバディで古い付き合いをしている創魔だ、でこっちが俺の仲間のデンジだ」

「初めまして私、主様のバディをしています。創魔と申します。宜しくお願い致しますリリィ様、クゼリー様」

 

創魔は胸元に手を置いて頭を下げて挨拶した。

 

「あっあの!?……そんなに畏まらなくてもよろしんですよ!?」

「そうですよ気楽でよろしいんですよ!?」

「ふふっ、そうですかでもつい癖で様付けで読んでしまいますね」

「へえ〜そうなんですね。あれ?先ほどハジメ様のことを『主様』って呼んでいましたが、何か理由があるのですか?」

「はいっ!!それは、私が主様の御両親に出会ったことから始まりました」

すると創魔は言いたいことを言いたいことが無くなるまで言った

「私、感激しました。気になります!」

「私もです!」

「ふふっ、どうやら喜んで頂いたようですね」

リリィとヘレーナの目が今度は創魔からデンジに移った

「初めましてだな、オレはハジメと創魔の仲間のデンジだ、よろしくなリリィさん、クゼリーさん」

「呼び捨てでよろしんですよ?」

「ええ私もですよ」

「そうなのか? じゃあ改めてよろしくなリリィ、クゼリー」

「「はい!」」

 

 ハジメ達はお互いに自己紹介をした。交友は良好でよかった。

ハジメはここから見える夜景を見ていた。

 

 すると「久しぶりだなハジメ」背後から声をかけられた、後ろを振り返るとそこには

「浩介、幸利、恵里、優花か ああ、久しぶりだな中学卒業以来だろうか」

 

 遠藤浩介、清水幸利、中村恵里、園部優花、ハジメの幼馴染四人がいたするとハジメの目から一筋の涙が頬を伝ってテラスの床に落ちた。

 

「私達は離れています。折角の再会に水を刺すわけにはいきませんので」

「おう、そうだなじゃあなハジメ」

「ヘレーナ、私達も行きましょう」

「はっ!了解致しました」

 

 創魔達はテラスの端への方へ行った どうやら創魔は空気を読んだらしい

 

「お前達、生きててよかったっ!」

ハジメは両腕を一気に四人の首に抱きついた、号泣しながら。

 

浩介、幸利、恵里、優花視点

 

教室で幸利、恵里、優花や他の友人で集まってお昼を食べていた時、天之河の足元に白い魔法陣ようなものが現れてそいつは段々広がって教室を埋め尽くした。そして気がついたときは教室じゃなかった。

 

イシュタルていう教皇さんの説明を聞いた要約すると俺達にこの世界を救ってほしいらしい。ふざけんなよ!俺は、周りから影が薄くて気付かれにくいけどな、それでも家族に会いたいんだよ!

 

騒いでいると天之河くんがわたし達に言ってきたそれがわたし達で世界を救おうって、勝手なこと言わないでっ!勝手に決めないでっ!救いたいなら一人で救ってよ!わたし達を巻き込まないで!

 

天之河が勝手なことを言い出して反論しようと思ったとき、聞いたことがない声がした。そっちのほうに向くと驚いたなんとハジメらしき人の姿がいた。スーツ姿だったもしかして仕事仲間でお昼を食べにいく途中なのかなって思った、あと左側にめちゃくちゃ美人の人いた彼女かなって思った。

 

金髪の男の人が反論してそのあとハジメと白髪で美人の人が反論した。

驚いたハジメのやつも一緒に召喚されたのかって思った。顔付きが変わっていたがなんとなく俺はハジメだと思った。

 

その後ハジメらしき人物が懐から手帳のようなものを俺達に見せた。その時、衝撃が走った本当にハジメだった俺は内心で心の底から泣き叫んだ。あの天之河に反論したハジメに感動した。

 

晩餐会でハジメがテラスに一人でいるところに行こうとしたらリリィとヘレーナさんが行っいた。まぁ初めて会う人だったから、いいやって思った。

 

その後さっきハジメの側にいた二人もハジメ達のところに行った。おそらく挨拶しているのかな。終わるころに浩介達と一緒にハジメのところに行こう。どうやら挨拶は終わったみたい浩介、幸利、恵里を連れて行った。

 

浩介がハジメに話しかけて来たするとハジメは泣きながら恵里達に泣きながら抱きついて腕を回した。恵里達も泣きながらハジメの首に腕を回した。

 

「ああああああああ!!!!!生きていた!生きていた!よかった!幸利!浩介!恵里!優花!俺は!死んだのかっと思ったっ!本当に生きてて本当よかった!」

「俺達もだ!ハジメが死んだのかって思ったぞ!」

「もう会えないのかって!心配したぞっ!」

「ハジメが生きていてよかった!」

「もう!連絡ぐらい寄こしなさいよ!このバカッ!」

 

ハジメ、幸利、浩介、恵里、優花の幼馴染五人は、星々と満月が輝く夜空のテラスの上で膝が床に着いてお互いに目が赤くなるほど泣き叫んでいた。

その光景をテラスの端で見ていた創魔達は泣きながらハジメと幼馴染の再会を鑑賞していた。

 

「主様が、さぞかしお喜びしています。私感激しました!」

「ハジメ、よかったな!」

「うっ、ハジメ様よかったですね」

「流石、ハジメ様です!」

 

その後ハジメ達は泣くのをやめて創魔とデンジに改めて紹介した

お互いに良好な関係になった。もちろん創魔は様付けだった。幼馴染四人は、恥ずかしかったが承諾した。

 

王宮では、ハジメ達の衣食住が保障されている旨と訓練における教官達の紹介もなされた。教官達は現役の騎士団や宮廷魔法師から選ばれたようだ。いずれ来る戦争に備え親睦を深めておけということだろう。

 

晩餐が終わり解散になると、各自に一室ずつ与えられた部屋に案内された。天蓋付きベッドに驚いたのはハジメだけじゃないはずだ。ハジメは、怒涛と再会の一日だったなと思ってベッドに意識を落とした。

 




いかがでしたか?最後まで読んでいただきありがとうございました!
次回は、ステータスプレートと訓練開始 です。
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