それではどうぞ
ステータスプレートの一件から翌日、ハジメ達三人は、朝食を食べ終えて王立図書館で調べ物をしに行った。調べ物といってもこの世界に帰還する方法を探す旅をするためもっとこの世界を知らなければならないため王立図書館に行った。
着くあいだデンジは『文字が読めねえからわからなねえ』と心配して言ったがハジメが『言語理解があるから大丈夫だぞ』と励ましていた。
創魔は街中をもちろん録画していた。
訓練が始まるまではいるつもりだ。
「流石、異世界ですねゲームとは違いますね」
「そうだな、父さんと母さん、アシスタントやスタッフの皆さんにも見せたいな」
「御心配なく主様、召喚時のメイド様方々の様子を録画して本体に送信済みです」
「……マジかよ」
「ええ!あとハジメ様、デンジ様、生徒達、畑山教師の生存確認も送信済みです」
「そうか、それは助かる」
「なあ、確か今日『王立図書館』で調べ物をして訓練をやって夕飯までの自由時間で冒険者登録だったか?」
「ああ、そうだ」
ハジメ達は話しながら王立図書館へ行った。
中は清潔感を保っていて、縦長のテーブルに何十個もある椅子が左右に置いてあり大量な本が沢山あった。
ハジメとデンジは“北大陸魔物大図鑑„や各地にある町、自然の本を取って座った
創魔は隣で魔法に関する本の知識を頭に入れていた。
(なるほど、体内の魔力を詠唱により魔法陣に注ぎ込み、魔法陣に組み込まれた式通りの魔法が発動するということですか)
(更に魔力を直接操作することは出来ず、どのような効果の魔法を使うかによって正しく魔法陣を構築しなければならない)
(そして、詠唱の長さに比例して流し込める魔力は多くなり、魔力量に比例して威力や効果も上がっていく。また、効果の複雑さや規模に比例して魔法陣を書き込む式も多くなり、それが必然的に魔法陣自体も大きくなるということですか)
(そういえば主様には魔法適性はゼロでしたが、代わりに魔力が200もあるなら大丈夫でしょう武器に属性付与な必要とあれば、私がサポートしましょう)
(デンジ様は、『纏魔法』というちょっと変わった魔法で『全属性適性』がありました、文字通り『纏う魔法』武器に付与ではなく纏う……あっ!?デンジ様はチェンソーマンに変身して戦闘可能だったら、『属性適性の魔法をチェンソーに纏わせたら最強』なのでは!?)
創魔は、デンジのとんでもない戦闘方法を思いついてしまったようだ。
それはまるで、『頭のネジが外れてしまった』ようだった。
一方、ハジメは町、自然本を見て、デンジは北大陸魔物大図鑑を読んでいた。
(なるほど、亜人族は被差別種族で、大陸東側に南北に渡っている【ハルツィナ樹海】の深部に引き篭もっている。しかも差別理由は魔法を一切持ってないということか)
神代において、エヒトを始めとする神々は神代魔法にてこの世界を創ったと言い伝えられている。そして、現在使用されている魔法は、その劣化版のようなものと認識されている。
そのような事情から魔力を一切持たず魔法が使えない種族である亜人族は神から見放された悪しき種族と考えられている。
魔物はあくまで自然災害的なものと認識されており、神の恩恵を受けるものとは考えられていない。ただの害獣らしい。
(どこの世界でも差別は変わらないか) ハジメはそう思った。
魔人族はエヒトとは別の神を崇めているらしいが基本的な亜人に対する考え方は同じらしい。
魔人族は、全員が高い魔法適性を、持っており、人間族より遥かに短い詠唱と小さな魔法陣で強力な魔法を繰り出し数は少ないが、南大陸中央にある魔人の王国【ガーランド】では、子供まで相当強力な攻撃魔法を放てるようで、ある意味、国民総戦士の国と言えるかもしれない。
西の海の沖合いには海人族という種族が住む町【海上の町エリセン】がある。亜人族の中で唯一、王国が公で保護している種族だ。その理由は、北大陸に出回る魚介素材の八割が、この町から供給されているからである。
ちなみに、西の海に出るには、その手前にある【グリューエン大砂漠】を越えなければならない。この大砂漠には輸送の中継地として重要なオアシス【アンカジ公国】やグリューエン大火山がある。このグリューエン大火山は七大迷宮の一つだ。
七大迷宮とは、この世界における有数の危険地帯をいう。ハイリヒ王国の南西、グリューエン大砂漠との間にある【オルクス大迷宮】と先程の【ハルツィナ樹海】もこれに含まれる。七大迷宮でありながらなぜ三つかというと、他は古い文献などからその存在は信じられているのだが詳しい場所が不明で未だ確認されていないからだ。
一応、目星は付けられていて、大陸を南北に分断する【ライセン大峡谷】や、南大陸の【シュネー雪原】の奥地にある【氷雪洞窟】がそうではないかと言われている。
(オルクス大迷宮、ライセン大峡谷、グリューエン大火山、ハルツィナ樹海、シュネー雪原の氷雪洞窟……あと二つか候補だと俺達が召喚時にあった神山とエリセンの海底だな、神山はなんとか忍び込めばいけるが、海底だと「水潜艦」を制作しないとだなさらに旅をするには馬車なんかめっちゃ時間と日にちがかかるから「車」と「バイク」を作るかさらに武器だと創魔は魔法、デンジはチェンソーと一応斧、俺は銃だなだが銃は、公安の銃じゃなく俺自身で制作だなじゃないと使うのももったいないからな)
(あとは町だな、【ヘルシャー帝国】は、およそ三百年前の大規模な魔人族との戦争中にとある傭兵団が興した新興の国で、強力な傭兵や冒険者がわんさかと集まった軍事国家らしい。
この国には亜人族だろうが何だろうが使えるものは使うという思想があり、亜人族を扱った奴隷商が多く存在している。
帝国は、王国の東に【中立商業都市フューレン】を挟んで存在する。どの国にも依らない中立の商業都市だ。経済力という国家運営とは切っても切り離せない力を最大限に使う中立を貫いている。
【ホルアド】は、【オルクス大迷宮】へ挑戦する冒険者達のための宿場町だ。【ブルック】は……なんとなく激しい悪寒がするな気のせいか?で【王都】か)
ハジメは(とにかく制作する物が多いな)と思った。
デンジは“北大陸魔物大図鑑„を読んでいた。そのなかに巨大な魔物がいた。それはトリケラトプスのようだった。
(すげぇな実物にあいてぇな)と思った。
「そろそろ訓練の時間だ。片付けて行くぞ」
「「ええ!/おう!」」
ハジメさんは本を片付けて訓練場に行った。
ハジメ達が『王立図書館』で調べ物をしていた頃、王宮の広間では浩介、幸利、恵里、優花の幼馴染四人は生徒達と畑山教師からハジメとの関係について質問されていた。
「えっ? じゃあ南雲さんは、再会するまで公安の仕事をしていたんでしょうか?」
「連絡は一切せずに?」
「連絡できないほど忙しいかったのかな」
生徒達と愛子の問いに幼馴染が答える
「だと思う 俺達四人が召喚時に再会するまでハジメは忙しい日々を送っていたからな」
「ああ、最後にあったのは中学卒業式だったからな」
「うん、それっきり連絡はしてこなかった」
「でも、生きててよかった」
「確かに」
「ああ」
「うん」
デビルハンターは就職して一、二ヶ月、一年以内に退職・死亡する確率が高い、ほとんどが悪魔に殺されたり、『銃の悪魔』によって殺されたことによる復讐や福利厚生を目的で就職した者が多い。
「なあ、そろそろ訓練の時間じゃねえ?」
「ああそうだな」
「じゃあ、愛ちゃん行ってくるね」
「ええ、訓練頑張って下さいね」
生徒達は訓練場に行った。
「……彼等と交流してほしいです」
残った愛子はそう呟いた。
ハジメ達は訓練場に着いたそこにはメルドや騎士団員が既に訓練の準備をしていた。騎士団が持ってきたのは、剣、弓など多彩な武器だ。その中に斧もあった。
「おお、ハジメ達か間に合ったようだな」
「メルドさん」
ハジメ達が来た気配にメルドが気づいたようだ。
「ハジメは錬成の魔法陣が刻んだ手袋、創魔は魔法、デンジはどうする? 選んでいいぞ!」
「そっすね、じゃあ斧にします」
「そうか!わかった」
メルドから渡された錬成用の手袋をはめた。ちなみに公安の制服や持ち物は創魔の「異空間」に入れてある。
今は錬成師の衣服を着ている。
ちなみに錬成は非戦闘系天職でありメルドによると「国お抱えの職人は全員持っている」とのこと。
ハジメは錬成師ながらも高い魔力を持ち魔力以外も異様に高かった。ハジメは「……まさかとは思うけど、悪魔を毎日のように駆除しているからか?」と思った。
そんなことを考えていると
「おっ、ハジメ達先に来ていたのか」
どうやら生徒達が来たようだ
「全員揃ったな、それでは訓練始め!」
メルドの掛け声に訓練が始まった。
「すみません!メルドさんいいですか」
「おっ?どうした光輝」
「俺、南雲に挑もうと思います」
『!?』
「……」
どうやら訓練開始早々、光輝がハジメに挑もうと言ったらしく、周囲は驚いているがハジメ本人は、落ち着いている。
「ほう〜それは突然だな理由はなんだ」
「俺は、あいつがどういう強さか気になるんです」
「だそうだどうする、ハジメ」
周囲がハジメを見つめている。それは、創魔、デンジ、幼馴染も見ていた。
「時間の無駄だ。するなら早くしろ」
「っ!!わかっている!」
こうして、錬成師VS勇者の“模擬戦„が始まった。
いかがでしたか
創魔が、デンジの纏魔法の使い方を思い付いたのが凄かったですね。お気づきの方はいると思います。纏魔法は、鬼○の刃の技エフェクトを参考にしています。
次回 錬成師VS勇者 です。
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