慣れてきて夏休みも近い時期にやって来た転校生とは?
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時系列は4月から3月経過で7月です。
人理を取り戻して4ヶ月、カルデアのみんなの勧めもあって高校復学のために日本に戻ってきてからは3ヶ月。
肉体年齢についてはギルガメッシュ王の若返りの秘薬で、不在についてはカルデアの表向きの姿である国連直轄の天文台の職員体験にこっそり参加していたと誤魔化して、どうにか身の回りの騒動も落ち着いた頃には7月に入ろうとしていた。
「残り1年の高校生活、満喫するぞー」
「藤丸は良いよな、進路も決まって卒業したらロンドンに留学だろ。そのうえ国連の天文台で1年も遊んできやがって」
「そこは向こうで頑張ったからね」
カルデアに行く前から仲の良かった同級生(男子)とそんな話をしていると、思い出したように別の話を振ってきた。
それにしても良かった、3年に入れなかったら知り合いの居ないところで2年も過ごす羽目になってた。
「そういえばさ、朝練に来てた運動部の連中がうちの制服着た外人2人見たらしいぜ。しかもすごい美少女」
「ふーん、転校生かな?」
「3年のリボンだったらしいし、俺たちのクラスに来ないかなー」
すごい美少女というのがどのくらいなのかは分からないけど、カルデアで感覚の多少おかしくなった自分にはどうなのだろうか。
世界三大美女や傾国の美妃・絶世の美女と謳われた英霊の皆に慣れてしまい世間一般の美人、特に女性の感覚がイマイチ分からなくなっていた帰国当初のことを思い出しつつ、転校生というイベント自体は確かに心が弾む。
そうやって朝のホームルームをいつもより楽しみに待っているとチャイムが鳴り、担任の教師が入って来た。
「よし、朝のホームルームを始めるがまずは転校生の紹介だ。噂になってるから知ってるのもいると思うが今日から2人、うちのクラスに生徒が増える。2人とも、入ってきていいぞ」
なんだかいつもより気合が入ってるなーと男性担任を見ていた藤丸だが、次の瞬間にその能天気な気持ちは吹き飛ぶことになる。
「ウソーン」
「「おぉ~~!!」」
クラス全員の歓声を浴びながら教室に入って来たのは、片や艶やかな長い黒髪をお団子ヘアとツインテールを併せたように纏めたアジア系。
片や銀の混ざったような不思議な紫苑色のショートヘアで片目を隠したヨーロッパ系。
どちらも男女問わずに歓声を上げるのももっともな美少女っぷりだが、藤丸だけが唖然として2人を見つめていた。
「あんまり騒ぐなお前ら、自己紹介くらいさせてやれ。じゃあ2人とも、名前を書いて順に簡単な自己紹介を頼む」
促されて名前を書く2人を見ながら未だ藤丸は現実に頭が追い付いていない、というかようやく間違いなくあの2人がここに来たと認めたばかりで隣の生徒に突かれてるのに何も反応できていない。
「はじめまして、私、『
最初に自己紹介をしたのは黒髪の少女、その鈴の転がるような柔らかい声で歌えば誰もが聞き惚れるだろう。
続いてショートヘアの少女が自己紹介をする。
「『マシュ・キリエライト』といいます。出身はイギリスのロンドン、特技はコレといってありませんが読書が趣味です。生まれてから最近まで入院していた世間知らずの不束者ですので、お手柔らかにお願いします。あと、身体はすっかり健康ですので遠慮はご無用です」
変わった時期の転校生だとクラス中が騒がしい中でただ1人、藤丸立香だけは現状を受け入れるため目を閉じて眉間に皺を寄せていた。
つい最近交わした通信でもこんな話は聞いていない。 仮に驚かせるためだとしてもサプライズが過ぎるし、2人との関係を知ってる周りの皆は何で止めなかったのか、少なくともクラスメイトに2人は彼女で両手に華ですとでも宣言しろと!?
「~~~~~!」
「どうした? 腹でも痛いのか?」
眉間の皺をエルメロイ2世並みに深くしながら声にならない呻きを漏らす藤丸に、隣席のクラスメイトが声をかけるが全く応答しない。
「先生、藤丸が具合悪そうなんで保健室に連れて行っても?」
さすがに心配になって教師へそう告げるが、それに何よりも素早く反応したのは転校してきたばかりの2人だった。
「先輩!?」
「藤丸君!?」
「ナンデモ・ナイデス!!!」
そしてその声に凄まじい片言で返答した藤丸は訝しむ教師にニコニコと笑みを浮かべ、何でもないとアピールしてこの場を切り抜けた。
だがしかし、先程のやり取りで転校生2人と藤丸は知り合いだと分かったクラスメイトたちはホームルームが終わると授業までの小休憩に3人を質問攻めにする。
「楊さんとキリエライトさんは藤丸君の知り合いなの?」
「藤丸、先輩ってどういうことだよ」
「何処で仲良くなったか教えろよー」
「先輩、コレが転校生の洗礼なのですね」
「スゴイ盛り上がりです」
マシュと楊貴妃は感心してるけどそういう場合じゃない、と藤丸が思っていると楊貴妃から念話が来る。
”マスター、ここは私が対応しておきますのでマシュさんと打ち合わせを”
”よく分からないけど、よろしく!”
”それでは簡単な事情を説明させていただきます、マシュマシュマシュマシュ〜〜”
私と楊貴妃さんは先輩が復学するにあたり、普段から側で見える護衛に付くためにカルデアから派遣されてきました。
もちろん、普段から小太郎さん、団蔵さん、千代女さんたち3人が陰から見守っていますがその補完です。
いや、その3人が居るのも今聞いたんだけど!?
それは護衛が居ると分かると先輩は気を遣ってしまうので伏せていました。
ひとまずは話を進めますね、そして私たちは先輩がカルデアで研修を受けている時に出来た友人という設定です。
私はロンドンから来ていた
「マシュさんはいつか天文台で働こうと思っているから、その時に先輩になるかもしれない藤丸君のことを先輩って呼んでるんだよ」
と楊貴妃さんがおっしゃるとおりで、楊貴妃さんはカルデアで先輩と同じく研修を受けていた中国出身の同僚で武則天さんの妹です。
「私は藤丸君と違う部署で研修を受けていたんだけど、歳が近い人が少なかったから空き時間はマシュさんと3人で話をすることが多かったんだよ」
なので研修の内容を知らなくても無問題です。
なるほど。
「なぁ、藤丸は楊さんやマシュさんと付き合ったりは……」
「私は藤丸君に惚れてるけど、マシュさんは藤丸君と相思相愛だから友達で恋のライバルなのかな?」
「……だいたいそういう感じ。俺はマシュと恋人同士で、ユゥユゥにも惚れられてる。それで仲が悪い訳でも無いっていう、アンバランスというか変な関係」
おぉー、と周囲が沸くが楊貴妃の話に合わせておく。
”良かったんですか、楊貴妃さん?”
”はい、私は側室ですから公にイチャラブはマスターとマシュさんで。でも、たまにで良いので私にもマスターの寵愛を分けてください〜”
”大丈夫、ユゥユゥも俺の大切な恋人だからいつでも良いよ”
「しかし羨ましいぞ」
「というか楊さんとキリエライトさんはそれで良いの!?」
男子と女子からそれぞれ尤もなセリフが飛んでくるが、藤丸とマシュ、楊貴妃の3人は答える。
『そういうこともあるってこと(です)』
そんなこんなで2人が学校に、数話くらい学校話です。
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