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カノン(イオリ)は、8歳になりました。剣術修行に向かいます。
※話の中で時間が経過しています。
そのため、別の話と時間軸が重なったり前後したりします。
どこかで時間軸的な表(みたいなもの)を
お見せできればと考えています。
剣術修行です。
餅は餅屋と言うように、修行するなら専門家に教わるの一番!!と、いう事で、『一心道場』にやってまいりました。
とはいえ、ずっとここにいるわけじゃないです。泊まる場所はないので夜はコルボ山に帰ります。もちろんこちらの方々には内緒で、剃刀でね?
実のところ私、道場主はおいといて、原作でくいなが一番強い事を知っていたので甘く見てたの。実際、門下生のほとんどは思った通リだったけど、くいなは違った。普通に気配が大きかった。どのくらいかというと、出会った頃のサボとエース、二人と戦っても勝てるだけの強さがあると思う。それだけの気配が感じられた。
当時の二人は6歳。二人は既に狼とでも1対1なら勝てる程度に強かった。さすがにあの時は無手ではムリだったけれど、それなりの強さを持っていた。それって普通じゃないんだよ?野生の狼を倒すという事がどれだけ大変な事かわかる?フーシャ村の大人でも難しいよ。その二人に勝てるだけの力…。どれだけすごいと思いますか?
ゾロもいたけど(気配を)比べてみて納得。ゾロはくいなよりも数段弱い。そりゃあ勝てないだろうね。
ちなみにゾロは現在1こ上。私より生まれが2ヶ月はやいだけだから、ほぼ同い年かな?
でもさ、それよりもなによりも、道場主に驚かされた。すごくやさしそうで、涼しげな雰囲気なんだけど、ガープと同じくらいの気配を感じた。
何者なのさ。本来こんなところに居るような人じゃないよね? ゾロの師匠なんだから、それなりの人だとは思ってたけど、まさかこれほどまでに強いとは思わなかった。ガープクラスの人って、あんまり会った事ないからびっくりしたわ。
別に私は戦闘狂という訳では無いので(最近わかんなくなってきてるけど…)挑発して戦ってみたいとかは思いません。
私は入門はしてないので、そのコウシロウさんには教わってない。くいなに教わる事になった。
剣を習いたいって言ったら笑われた。女が何言ってんだって感じで…。正直、ムッとしたわよ。
「あんたたち、くいなに勝てないんでしょ?彼女は女の子だよ?なのにあんたら負けてるじゃない!!」
って言ったら食ってかかってきやがった。当然返り討ちにしてやったけどね。剣技じゃなくて、拳技で。
剣道3倍段っていうから、独自に鍛えた私の武道もたいしたものね。まぁどうでもいいんだけど。
で、それをくいなが見ていて声をかけられた。基礎だけ教えてほしいんだって言ったら道場の稽古が終わったあとに教えてくれるようになった。
やっぱり我流よりはちゃんと教わったほうがいい。なんだか剣先の速さや位置の正確さが違うって感じ。それにくいなって教えるのがとっても上手なの。ゾロはもったいない事してたんじゃないの?勝負ばかりしてないで教わればよかったのに。
何日か、そうやって教わってたんだけど、(小さい?)女の子が遅くに稽古するのはどうかと思うとか言われて、入門してないけど、昼間の稽古に参加させてもらえるようになった。やさしいね?
さすがに直接稽古をつけてはもらえなかったけれど、稽古試合とかはさせてもらった。もちろん負けませんでしたよ?
やっぱりくいなに教わったのがよかったんだと思う。見聞色とか使わなくても勝てたもん。なんかねぇ、くいなと稽古してたから、他の人がぜんぜん遅い。そりゃあんたら、くいなに勝てないわよ。もちろん私もまだ勝つことは出来ていないけど。
1ヶ月くらい毎日通ったけど、他にもやりたい事があるのでその後は週に3日くらいで通う感じで過ごした。
~ ~ ~ ~ ~
剣術修行を始めて1年半くらいが過ぎた。くいなは相変わらず強いけど、私もそれなりに渡り合えるくらいまで強くなったと思う。まだ稽古試合で勝ったことないんだけどね。
またもゾロがくいなに負けたらしい。くいなが言ってた。
「あなたみたいに素直になれば、あいつももっと伸びるのに……」
って、なんだか寂しそうに言っていた。
それと、ゾロはくいな以外には勝ってるもんだから、基礎練習をきちんとやらないらしい。基礎を飛ばしているわけではないけど、要するに手を抜いてるって事らしい。
なるほど、それで原作ではあんなにも多彩な技を持ってたわけだ。基礎練習に費やす時間で、技をあみだしていたという事なんじゃないのかな?
ゾロ、あんたねェ…どれだけもったいないことしてるかわかる?環境が悪いのかな?でも、くいなが居るんだから、そんな事はないわね。
ゾロの考え方は間違ってる。確かに『普通じゃない』けど、せめて基礎はちゃんとやろうよ。
うん、決めた! 私は絶対あいつに基礎をしっかりやらせてやる。今は自分の事で精いっぱいだけど、将来…絶対に!!
話しを戻そう。
ゾロがくいなに負けて、ゾロの仲間がくいなに言ったらしい。
「同じ歳ならゾロはお前なんかに負けないんだ!」
だって。要するに1歳のハンデがあるんだ!と…。まぁ、なんてみみっちいこと云うんでしょうか?
「バカやロウ!!おれは大人にだって勝ってるんだ!そんな事いうんじゃねェ!!」
ゾロはそう言って仲間を叱ったらしいけどね。そしたらくいなが
「あなたより年下だけど強い女の子、私、知ってるわよ?」
って言ったんだって。ねぇそれ、もしかして、私の事? これって流れ弾ってやつ?
「なんだと!ふざけんな。おれが年下の女になんか負けるわけねェだろ!!」
ってな感じで勝手に話がきまっちゃったみたいで、私はゾロと稽古試合をする事になりました。
まぁ私も、ゾロの言う大人達にも勝ってますしね。ってかゾロ? あんた何威張ってんのさ?
こんな人たちに勝っても仕方ないと思うんだけどな?私だって勝ってるんだし…
どうせならコウシロウさんに勝てるように稽古しなさいよ。あんたは稽古つけてもらえるんだから!
ゾロとの稽古試合はけっこういい勝負だった。くいなが応援してくれたけど、結果は私の負け。
ゾロの2刀を軽快にさばいて、ある程度のところで見キレたと思ったのが間違いだった。”木葉崩し”で1本の刀を手から離させたものの、自分の剣を戻す間にゾロの刀が胴を薙いだ。
メッチャ疲れた…。しかも負け…
でも、試合を見てたコウシロウさんがビックリしてように見えたけど何でだろう?
「年下に負けるほどおれは弱くねぇ!」
どうだと言わんばかりのゾロ。あんたもゼイゼイと肩で息をしてるよね?
うん。まぁ、私もまだまだだって事ね。でもこれは無茶苦茶悔しいわね。いつもくいなに負けてるのに、なんだってこんなに悔しいのかしら?これはもしかして…勝てそうだったからかな?ギリギリ負けたから悔しいんだろうか?
でも…ほんっっとに悔しい。涙出るほど悔しい。ハァ…まいった……
疲れて、悔しくて、うな垂れてたらくいなが寄ってきて、私の事を抱き起こそうとして…コケた。
あれ?どうしたのくいな?
「!?イオリ、あなたなんでこんなに重いの?」
ゾロも駆け寄って来た。くいなと同じように私を抱え起こそうとして、重さにびっくりしてる。
「なんだテメェ!そんなもの(重り)つけて仕合しやがって。おれを馬鹿にしてんのか!」
突然、ゾロが怒りだしたけど?
「はぁ?なに怒ってんのあんた。別にバカにしてないけど?」
くいなも驚いてる。
「普段も?私と仕合ってた時も?」
聞かれたので頷いたら、また驚いてる。なんで?そんなに変なことかな?
「私の目標は世界最強になることなの。これくらいはふつうじゃないとダメなのよ!!」
世界最強という言葉はあっても人は居ない。それを証明する手段があるとすれば、世界中と戦って、ただ一人勝ち残る事のみ。
そんなことは出来はしない。それは世界を滅ぼすのと同じことだから。
わかってるわよ、そんなこと!でもだからって、いまさらやめる事はできないのよ!
ジャケット、リストバンドとレッグバンドを借りて付けてみる二人。
ジャケットはともかく、リストバンドとレッグバンドは剣技においてかなり動きを抑制される。瞠目する二人。
ゾロはあんぐりと口を開けて言葉も無いみたいだ。 でも、本当はそれだけじゃないのよねェ~…
《…世界一…それを目指すにはふつうじゃダメなんだ!おれも、わかってると思ってた。けど、こいつは…それがどういう事か”わかってる”んだ。 もしかしたら、コイツは…、くいなよりも強ェんじゃねェのか?》
そして私は、くいなとゾロの真剣での仕合の立会をする事になった。
もちろん勝者はくいな。
何度か打ち合ったあと、ゾロの剣が2本とも弾き飛ばされた。すごいなぁ、私は1本しか飛ばせなかったのに…
仕合が終わった後。
「畜生ォ…!!!くやしい…!!!!」
ゾロが倒れたまま悔しがっていた。
「本当はさ…くやしいのは私の方…」
「「え!?」」
「女の子はね、大人になったら男の人より弱くなっちゃうの…。」
「……」
「私ももうすぐキミに追い抜かれちゃうわ… ゾロはいつも言ってるわよね…世界一強い剣豪になるって。女の子が世界一強くなんてなれないんだって…パパが言ってた……!!」
へぇ~、パパがねェ。つまりコウシロウさんって事よね?
えっ、なに。くいなのお父さんって『女性蔑視』の方ですか??そんな感じ、しなかったけどなぁ…
「…………」
「ゾロはいいね。男の子だから。…私だって世界一強くなりたいよ!! 胸だってふくらんできたしさ!私も男に生まれてくれば…」
「おれに勝っといてそんな泣き言言うなよ!!!卑怯じゃねェかよ!!お前はおれの目標なんだぞ!!!」
「女だけど!!私は、誰がなんと言おうと世界最強になるけどね!!」
「ゾロ…、イオリ…」
「男だとか女だとか!!おれがいつかお前に勝った時もそう言うのか、実力じゃねェみたいに!!!一生懸命お前に勝つために特訓してるおれがばかみてェだろ!!そんな事言うな!!!」
「…」
「約束しろよ!!!いつか必ずおれかお前が世界一の剣豪になるんだ!!」
「!」
「そうよくいな! なれるかなれないかなんて、やってみなきゃわからないでしょ?今まで世界一強くなった女の人は居ないかもしれないけど、それなら私達が初めての世界一になればいいだけの話よ!!何にだって初めてはあるんだから、私たちがそのはじめてになればいいのよ!!まぁ、私は剣豪とかじゃなくて、世界最強になるからね?だから…世界一の剣豪は二人に任せるわ。」
「「!」」
「よし!じゃあどっちが早く世界一の剣豪になれるか競争だ!!!」
「…!!バカヤロー…!!弱いクセにさ」
「「約束だ」」
そして翌日…
「ゾロ!!大変だ!!くいなが!!」
「家の階段で転んで…死んだ!!!」
くいなが死んだ。いともあっさりと……。
「畜生ォ!!お前きのう俺と約束したじゃねェかよ!!逃げんのかよくいなァ!!!」
「おいゾロ、よせ!!」
「人間は…なんて脆いんだろうね…ゾロ…」
コウシロウさんが肩を落としている。
昨日、私はちょっとこの人にムカついてたけど、くいなに言ってたのは本気で言った言葉じゃなかったように思う。
「先生っ!!あいつの刀おれにくれよ!!」
コウシロウさんが、私の事をチラッと見た。私もその刀をもらう資格があるのかしら? でも…ね…
「…私はいいわ。 剣で世界一を目指してるわけじゃないから。私の目標はあくまで世界最強になることだから!くいなの夢はゾロが継げばいいんじゃない? 昨日二人が約束してるの聞いてたの。だから、きっと…くいなもそう願ってると思うわ。」
私がそう言うと、コウシロウさんは一つ頷いてゾロを見つめた。
「…………ああ、そうだね。いいとも」
「おれ、あいつのぶんも強くなるから!!!天国までおれの名前が届くように世界一強い大剣豪になるからさ!!!!」
ゾロが号泣しながら誓いを立てた。
「じゃあゾロがその、世界一の大剣豪とやらになった暁には負かしにくるからね?私の目的のために!」
「…てめえはおれに負けたじゃねェかよ!!」
「僅差で勝ったくらいで偉そうに…まぁ負けたのは事実だけどね。でも…私はもっと強くなる!今度やる時は絶対負けないから!」
……こいつ…あんなハンデがあったくせに……本当に負けを認めてやがる…。
「そうだお前、これからもここに稽古に来んのか?」
「くいなが居ないんじゃね…それに、他にもいろいろやりたいことがあるの。だからもう、ここに来ることはないと思うわ。」
「そうか。残念だな。(いい稽古相手なのに。。。)」
「悪いわねゾロ。」
「……」
「そうだ、これあげるわ!!あなたも世界一を目指すんでしょ?」
そう言って、私はジャケットとバンドを渡した。
「じゃあね?また会いましょう!」
『一心道場』での修行はおしまい。あとは地道に稽古を積むとしましょうかね?
エース10歳の誕生日の一幕・・・
※ドラゴンの話を聞くのは、この年のルフィの誕生日。話が前後しています。
「誰じゃお前?」
「去年のエースの誕生日にも会ったわよね?」
「…あ~、そう言えばこんな顔のやつ、おったおった!」
なんだコイツ?確かに久しぶりだけどさぁ…。おめェ私の事ぶん投げたんだぞ?しかもその後、拳で攻撃してきやがって!!避けたら避けたで笑いながら追撃して来るし…。スジがいいとか、海兵にならんかとか言ってたよね?
「わし、お前の顔きらいじゃし!」
「…!?」
いや、ダメでしょ!それは言っちゃダメなヤツだよ?私の事を嫌うならまだいい。でもね。顔が嫌いとかって…
「ジジイてめぇ、なにイオリの事泣かせてんだよ!!」
「いや、わし…だって…ず、ズルいぞイオリ!お前!あんな事で泣く事ないじゃろ!」
「だって…私だって好きでこんな顔してるんじゃないもん!!(ウソ)」
「さっきのセリフはダメだ!あやまれジジイ!!」
「うっ…」
ガープはうずくまるイオリを見つめた。その肩がかすかに震えている。さすがのガープも女の子を泣かせてしまったのはまずいと思った。しかし…彼の思考は超ポジティブだった。
そんなにショックだったのだろうか? あれ? わし、もしかして好かれてる? だから悲しかったのかな?
「イオリ…すまんかった。もう言わんから許してくれ!顔はともかく、お前の事は好きじゃからな!」
「ジジイてめェ!まだ言うか!!」
エースがガープさんに向かっていった。結局はボコボコにされてたけど…。うん、でも結構な加減で覇気使ってたなぁ…。なんか驚いているようにも見えたけど、たぶんエースが強くなってるからだろう。
原作の倍は強いんじゃないかな?もしかしたら白ひげにかすり傷くらいはつけられるんじゃないの?その前にジンベエに勝っちゃったりして?