「「火だァ~~!!!」」
わーわー
建物からモクモクと煙が噴き出している。
「おい!!目ェ覚ませみんな!!!」
「うわァ!!!本社が燃えてる!!!」
「海賊達の仕業か!!!」
「消せねェ!!もう間に合わねェぞ!みんな避難するんだ!!!」
「ゲホゲホッ!!」
わあぁあぁあぁぁぁ…
「3階はどうなってんだ!?アイスバーグさんは!!?」
「職長達がいるんだ大丈夫に決まってるだろ!!」
「おれたちが行っても足手まといだ!!とにかく避難するんだ!!」
わーわー
「ど…どうだ?こんなもんで…」
「…いいんじゃないかしら?助かったわ!その調子でもう少しの間、頼むわね!!」
「こっちこそ助かったぜ…!あんたの指示がなかったらが、本社が丸焼けになってたところだ。発火装置があんなに仕掛けられてるなんて…!!」
「アイスバーグさんは、ほんとに大丈夫なんだろうな!!?」
「この人が3階には行くなってよ!!行けば本社が壊されちまうみてェだぞ!!」
「「!!?」」
「とにかく、犯人を騙すために煙を出してるけど…。この後何が起こるか予測出来ないわ!とりあえずみんなは、早く外に逃げて!!アイスバーグさんは、私に任せて頂戴!!!」
*--*--*--*--*
「ルッチ…!!!てめェは一体……!!!」
「ギャー!!!ギャー!!!ギャ~~~~~~!!!」
チョッパーは、動物系の怖さを知っている為に騒いでいた。
肉食獣に対する草食獣の本能であるかも知れない…
「………!!!」
「どうやら、予定通り火が回り始めた様だな。」
「”悪魔の実”………!!!」
「何の実だ!!?」
「”ネコネコの実”…モデル”
「……”ヒョウ人間”か…」
「でけェ」
「…!!!ヤバイ…『肉食』の動物系は凶暴性も増すんだ!!」
「”
「何だ…この姿…!!!」
「………!!!」
突然パウリ―は立ち上がり、アイスバーグを抱えた。
「パウリ―!!何を!!?」
「あなたを必ずここから連れ出す!!!」
「無理だお前、そのキズで…!!!どうやって!!」
「………!!」
「おやめなさいパウリ―」
「ハァ……おれは少なくとも………!!」
「………」
「今までお前らを本当に”仲間”だと思ってた!!!」
「……お前だけだ…」
「!!ハトのやつ~~~~~!!!」
パウリ―を攻撃しようとしたルッチをルフィが殴る。しかし体躯が違いすぎた。
「!!」
「麦わら!!」
「………」
「!!」
「指銃!!!」
「………!!!ウ…オ…」
「ルフィ!!!」
「バカな!…爪だけだと!!?」
ルッチの爪がルフィを貫いた。指は服に止められている。
「…ロロノアと同じじゃ…」
「フー…フー…」
ルフィの口と鼻から血が滴り落ちる。
「まぁいい、島の外まで飛べ!!!」
ルッチがルフィを掴んで放り投げた。壁を突き破って裏町の方へと飛んでいく。
「ルフィ~~!!!」
「てめェ!!!」
「鉄塊」
ゾロの斬撃をなんなくルッチは止めた。
「!!!」
そして振り向きざまゾロを蹴飛ばした。
「ぐハ!!!」
「ゾロ!!!」
「お前もだ…」
ゾロも壁を突き破って裏町に飛ばされた。
「さて…お前たちはここで焼け死んでもらおうか!!」
アイスバーグとパウリ―、ナミとチョッパーが組みで縛られ部屋の中央に置かれた。
そして、CP9たちは外へと脱出した。
「おい、こりゃあ…本当に火事なんじゃ………!!」
「建物が、完全に炎につつまれてんじゃねェか!!」
「炎の勢いが凄くて、もう中へは入れねェ!!」
「アイスバーグさんは、本当に大丈夫なのか!!?」
「きっと大丈夫だ!!職長3人が一緒なんだ。パウリ―、カク、ルッチがいて無事じゃねェと考えるほうが難しい…」
「……しかし」
「海賊の発言は証拠にならん… - これで事件は闇の中……」
遠くに船大工たちの騒ぐ声が聞こえる…
「アイスバーグさん…あなたがどれ程優れた造船技師であれ…大都市の市長であれ…… 一市民が巨大な政府に…盾つくものじゃない…!!! - 行くぞ!!もう一人のトムの弟子フランキーの-いや、『カティ・フラム』の持つ…設計図を奪いに!!!」
CP9の4人が月歩で移動を開始した。
「…やっと行ったわね……。…念のため…煙はまだ出しておいたほうがいいかしらね?」
とりあえず、炎貝だけを回収した。すると、船大工達のいる方から驚きの声があがる。たぶん炎が消えたからだろう。
「さて…とりあえず船大工達のいる所まで行きましょうかね?」
気絶した4人を小さくして、私は月歩で船大工達が集まる広場まで移動した。
「空を飛んできた!!」
「おい、あの技!!こいつが犯人なんじゃねェのか!!」
「……解除!!」
「「!!?」」
「アイスバーグさん!!パウリ―さん!!」
「怪我をしてるけど、命に別状はないわ!!建物も煙を出しているだけで燃えてるわけじゃないわよ?」
「どうやってたんだ!?凄い炎だったのに…」
「おいこの女!!こいつは…!!!”麦わら”の仲間だ!!間違いねェっ!!!」
気を失っているナミを見て、何人かが騒いている。
「あの~…私も仲間なんだけど?」
「「えっ!?」」
「これ(と言って似顔絵の手配書取り出してみんなに見せる)は私の事なのよ。黙っててごめんね?」
「…ど…どういう事なんだ!!」
「麦わらの一味が…暗殺者で、アイスバーグさんの命の恩人!??」
「……ウ………」
「!」
「アイスバーグさんの意識が戻った!!!」
「よかった!!!」
「よかった無事で!!!」
「…うう…」
「…ナミ、大丈夫?」
「!イオリ…!!そうだイオリ!!ルフィとゾロが!!」
「あ!!…ちょ、アイスバーグさん!!まだ動いちゃ…!!」
「!?」
「……お前ら、おれ達から少し離れてろ。こいつらとおれとで…話をしてェ…」
「……」
「……?」
「何だろうな」
「さァ、わかんね」
「まずは…ンマー…申し訳なかった…。お前達に妙な濡れ衣をきせた。誤解は後でといておく…。それと、”
「でも、どうやってあいつらを騙したの?」
「
「念動力で?」
「まぁね!」
「…イオリの力ってば、ほんと便利よね…」
「私もそう思う…」
「おい、聞け!!…話は、ニコ・ロビンの事だ…」
「何か知ってるの?」
「 - この町へ来て、あの女の様子は変わったか?」
「ええ急に…!!町へ出た後、突然いなくなって…今日の朝には - あなたの…暗殺未遂の犯人になってて…仲間がやっとロビンを探し当てたら - もう私達の所へは『戻らない』って。私達は何が何だかわからなくて…。今夜もう一度、直接ロビンに船を下りる理由を聞く為にここへ来たのよ!!ねぇ、私達と一緒にいちゃ叶わない願いって何?」
「……おれの知ってる事を話そう…。お前達が最初に町でニコ・ロビンを見失ったときだろうな…。 - すでに政府の作戦は始まっていたんだ…。あの女の行動にはもちろん理由はある。 - だがその前に、おれとニコ・ロビンは同様に…世界を滅ぼす程の”古代兵器”を呼び起こす術を持っていると思って聞け!」
「世界を……!!?」
「……」
「そうだ……おれはニセの設計図を奴らに掴ませた…」
アイスバーグさんが、ロビンとのやり取りをナミと私に話してくれた。私はライブで聞いてたけどね?
「おれは引き鉄を引けなかった。事もあろうに全世界に生きる全ての人間の命より、あの女はお前達7人の命を選んだ。」
「……」
「私達の為…!!!」
「おれの方の兵器の設計図も奪われそうな今…おれにあの女を責める権利はねェが…!!!」
「ハァ…」
ナミがため息を吐く…そして脱力して倒れ込んだ。
「!おい、どうした!!」
「心配ないわよ!ちょっと気が抜けただけだから…」
「よかった…ロビンはじゃあ…私達を裏切ったんじゃないんだ……!!!」
「そうよ?だから”仲間”だって言ったでしょう?」
「イオリ!!早くみんなを集めて知らせなきゃ!!ありがとアイスバーグさん!!」
「待て!!麦わら達もやられちまって今更何をしようってんだ!!」
「今更ですって?今からよ!!!ルフィ達なら大丈夫。あれくらいじゃやられないわ!!これからロビンを奪い返すのよ!!!迷えば誰でも弱くなる!!助けていいんだとわかった時のあいつらの強さに限度なんてないんだからっ!!!それに今度はイオリも参戦するのよ!!あいつらも言ってたわ。イオリは厄介だって!!」
ナミが気絶しているチョッパーの元へと走る。
「…褒められてるのかしら?」
「さぁな…。ところで、気になってたんだが、おめェ以前おれとどこかで会ってねェか?」
「さっきが初対面だと思うけど?」
「…そうか…最近会ったような気がしたんだが…。勘違いだ。すまん。」
「もしかして、口説いてる?」
「バカ言え!?」
「まあいいわ。あとで話したいこともあるし…」
「…なんだ!?」
「ロビンを助けてきてから話すわ。」
「…」
「チョッパー起きて!!!みんなを探すのよ!!!」
「じゃあ…ロビンはおれ達が嫌いなんじゃないのか-!!?」
「そうよ!!だからルフィ達を探してロビンを助けにいくの!!」
「わかった!!探すぞ!!!どこにいるんだ!!?」
「大丈夫!!イオリがいるんだからワケないわ!!」
「そうか!!よ-し!!行くぞ-!!」
「うおーう!!ゴリラになった-!!!」
「待てお前ら…」
「!」
「ニコ・ロビンを追うのは勝手だが…今夜11時に政府関係者の移動便で”海列車”が出航する。ンマーおそらくだが…あいつらはこれに乗る可能性が高い。-つまりニコ・ロビンも一緒にだ。それを最終に”海列車”は一時運行停止になる。もうすぐ”アクア・ラグナ”が来るからな」
「そうだった!! - じゃあ - って事は…!?」
「その便を逃すと当然、船も出せねェし、この島から出る術はなくなるんだ」
「うそ…大変!!!今何時!?」
「10時半だ」
「あと30分!!?ねェ何とかならないの!?海列車ちょっと止めてよ!!」
「いくらアイスバーグさんでも無理よ。普通の”海列車”ならともかく、政府関係者だけの便なんだから。出発時間だってあいつら次第でしょ?」
「その通りだ。エニエス・ロビーってのは政府の人間以外立ち入り禁止の島だ。機関士も政府の人間。おれが言っても聞かねェ」
「そんな!!……!!!じゃあ…!!!何とか私が駅に行ってロビンを直接説得するしか…!!」
「イオリ!!チョッパーと一緒にルフィとゾロを助け出して!!」
「わかったわ…っていうか、全然元気そうなんだけど?まぁ、あの二人の事だから、戻って来れないのも不思議じゃないんだけど…」
「「……」」
うん。ナミとチョッパーは私の言ってる事を理解してくれてるね!
他の人たちは疑問顔だけど…
「と、とにかく、チョッパーもお願いね」
「うん、よしわかった!!」
「オイ…お前ら!!!」
「あ…!!パウリ―さん無事で…!!!」
「このお譲ちゃん達に、手ェ貸してさしあげろ」
「え!!?」
「!」
「手ェ貸すってパウリ―さんこいつらアイスバーグさんの命を狙った犯人で…でも助けてくれた恩人で…ワケがわかんねェんですよ!!少なくともこの二人は拘束しとくべきです!!こっちもルッチさんやカクさんが行方不明で…」
「暗殺犯は”麦わらの一味”じゃねェ!!!こいつらは無実だ!!!本物の暗殺犯にハメられて、おれ達が濡れ衣着せちまったんだ!!!」
「え…!!」
「正体は知らねェがあの仮面の奴らを相手に麦わら達は戦ってくれた!!!」
「……」
「現におれやアイスバーグさんの命が今あるのはこいつらのお陰だろ…!!!建物だって暗殺犯が燃やそうとしたのをそっちの嬢ちゃんがなんとかしてくれたから無事だったんだ」
「……!!」
「ルッチやカクは…探さなくていい…あいつらとはもう…会うことはねェかもな…」
「!」
「え!?ルッチさん達どうなったか知ってるんですか!!?」
「……里帰りだ」
「んなバカな何でこんな大事態にっ!!」
「いいから麦わらを探せ!!!」
「おいハレンチ女…!!」
「え…ちょっとその呼び方」
「駅に行くんだろ!!案内する」
「ええ…!!ありがと」
「パウリ―さんちょっと…」
「今の話、本当で…!?」
「ゴチャゴチャ言ってねェでケジメつけろ!!!ガレーラの名を折る気か!!!」
「は…はい職長っ!!!」
「すまなかったな!!!」
「指示をくれ!手ェ貸すぞ!!!」
「ヤガラを出せ!!檻を開けろ!!!」
「里帰りか…」
「 - 色々…言っちゃマズいでしょうし…。もうあんな思いするのはおれとあなたで…充分でしょ…」
「…」
「ルフィはこの辺、ゾロはこの辺に居るわ…。気配が上の方で…動いていないから…、たぶん、建物の間に挟まったり引っかかったりしてると思うのよね…。迷子になってるワケじゃなくてよかったわ。」
本当に良かったかどうかはわからんけども…
「おいあんた!!なんでそんな事がわかるんだ?」
「それはいいから!二班に分かれて、とにかくこの辺りを探してよ!!建物の間とか煙突とかを重点的に見て回って頂戴!!」
「わ…わかった!!まかせてくれ!!!」
「チョッパーはゾロを頼むわ。風が強いから難しいかもしれないけど、近くまで行ったら匂いでも探して!!」
「わかった!!」