「バルルルルァ~~~~~~!!!」
「バヒヒヒ~~~~ン!!!」
「うわああああああ!!!」
キングブルの二匹が海兵達を吹き飛ばしながら並んで走る。フランキー一家はブルの上から援護射撃を続けてる。
「撃ちまくれェ!!!」
「おらおらァ~~~~~!!!」
ソドムはサンジが手綱を握り、その他のメンバーはよじ登ってくる海兵達を落とすのに必死だ。
ゾロは大砲の弾を逸したり弾き返したりする担当。私は全体のフォーローという感じ。
「快調だ。コイツは心強い!!ルフィのトコまで頼むぞ!!キングブル!!」
「!!」
「何よ!イオリ!!また何かあったの?」
「たぶん、ロビンの気配を見つけたと思うんだけど…。」
海列車から降りる時だと思うけど、ロビンは海楼石の手錠をつけられた。その時の気配の変化を確認したので、ロビンの気配をとらえる事が出来るようになった。
「「えっ!!?」」
「海楼石をつけられてるわ。」
「カイロウセキ!?」
チョッパーが聞いてきた。
「能力者の力を無効にする石よ!あんた達が海に落ちるのと同じ効力があるらしいわ。」
ナミが説明してくれた。
「海軍には手錠もあるからね。それと…」
「なんだ、まだなんかあんのか!?」
「CP9は4人じゃないわ!大きな気配が4つ…加わってる!!」
正確に言えば島の近くにもう一つ、大きな気配があるけどね?ムダに不安を与える必要はないので、それは黙っておく。
「「!!?」」
「全部で8人か…」
「そのうちの一つが今、ルフィと対峙してる。これは例の4人のウチの一人…。一番体がでかいヤツ!確かブルーノだったっけ?」
「ルフィは、あいつの能力知ってんのか?」
「たぶん…知らないと思うわよ?」
「あいつは”
「なるほど!たぶんそれね!!一瞬でありえない距離を移動するのは…。」
「大丈夫かしら…」
「なんか、試したい技があるとか言ってなかったっけ?」
ちょっとウズウズして来たわね。何をするかは知ってるけど…
「…しょうがないわね!いいわよ?イオリ!先に行って!!」
「えっ!?」
「ルフィが何をするのか見たいんでしょ?アイツは大将戦を控えてるんだから、フォローしてあげて!私じゃムリだから!!」
「?……わかったわ…!じゃあ、先に行くね!!」
「ああ…」
「すぐに追いつくぞ!!」
「イオリちゃん、気をつけて!!」
私が剃刀でルフィのもとへと辿り着いたのは、ちょうどルフィがブルーノをぶっ飛ばしたところだった。
「世界がどうとか政府がなんだとか!!そんなもん勝手にやってろ!!おれ達はロビンを奪い返しに来ただけだ!!!」
「その通り!」
「「!!?」」
私が言うと、その場に居た二人が驚いて私の方を向いた。
「なんだイオリ!やっと追いついたのか。あれ、ゾロ達は?」
「ルフィが何するのか見てみたくてね!私だけ先に来たのよ!!」
「そうか、よし!じゃあ見てろ!!」
「…
「安心なさい!二人で戦うつもりなんてないから!」
「あたりまえだ!!」
「…月歩!!」
ルフィとブルーノの戦闘が再開した。
やっぱり、ルフィは実践で伸びるタイプね!…いつのまにか剃を完璧に使いこなしてる。
「ダメだ」
「!?」
「……おれはこんなんじゃ、ダメだ…」
「!?」
「…青キジに負けた時、おれは思ったんだ…この先の海にまたこんなに強ェ奴が現れるんなら、おれはもっと強くならなくちゃ、仲間を守れねェ…!!」
「……」
「…おれには強くなんかなくたって一緒にいて欲しい仲間がいるから……!!おれが誰よりも強くならなきゃ、そいつらをみんな失っちまう!!!」
「…」
考える事が似てるわね…。私が世界最強を目指したのは死にたくないからだったけど、際限なく強くなろうとしてるのは、どこかの漫画の主人公
「では…どうする?」
「力いっぱい戦う方法を考えた…誰も失わねェ様に……!!」
ルフィが足をポンプのように押し込んだ。
- ギュポン… -
聞きなれない音がする…
「誰も遠くへ行かねェ様に…」
- ドクン…!! -
ルフィの心拍数がはね上がった…。同時にルフィの体から蒸気があがる。
ブルーノは困惑顔だ。
「お前はもう…おれについて来れねェぞ…」
「何!?」
「おれの技はみんな…一段階進化する。『ギア
「ギア?技が進化する…?」
確かにね…。ルフィの気配の強さが倍以上に跳ね上がった。
でもルフィ…それは……
「体から蒸気を噴いて…蒸気機関のマネ事でもしているのか ― 何のハッタリだ」
「おれは、お前らとここで会ってよかった」
「?」
「ゴムゴムの……」
「…狙い撃ちする気か…避けるスキを与えるだけだ…。フン!よく狙って当ててみろ…!!『剃』」
「
「!!!?」
剃で移動した瞬間、ルフィの拳がブルーノを捉えた。威力も凄まじい。
「……!!!」
ブルーノは吹き飛ばされて壁に激突した。
「…く!!…!!?」
キョロキョロと周りを見回すブルーノ…。どうやらルフィを見失ったらしい。
「!!」
私の視線の先を見たブルーノが、ルフィの拳に弾かれる。
「オウ!!?ガハ…!!!」
「スタンプ!!!」
「!!!」
「”空気開扉”!!!」
「消えた……」
ブルーノは、たまらず異空間に逃げ込んだ。
あら…?異空間に入られたら、気配も感じられない?
いや…微かになら感じ取れるか?
…やっぱり、もっと鍛えないとダメね!!
「ドアドア…!!?」
ルフィは虚空から現れてつかもうとするブルーノの手を難なく躱した。
「もともと”剃”は使えてたけど、使いこなせてなかったんだ。お前のを見てコツがわかった!!」
「なによそれ!まるで、私の教え方が悪いみたいじゃん!!」
「おめェのは、速すぎてよくわかんねぇんだもん。こいつのを見てコツがわかったんだ!!」
「…あっそ……」
そういう事ね。サンジに教える時には気を付けるとしよう。
「…おれが…遅いというのか!?」
「「そうだよ!!」」
剃にしたって、ルフィの方が速かったじゃんよ!!
「…」
「ゴムゴムの…」
「!!鉄塊、『剛』!!」
「”JETバズーカ”!!!」
「!!!!」
ブルーノが踏ん張った。そしてルフィを睨んでいる。
「…ホンットに頑丈な奴だな…!ほんじゃあもっと面白ェもん見せてやるよ。見てろ…『ギア』…」
「終わってるわよ!」
「え!?」
ドサァ… 音を立ててブルーノが倒れた。
「……ハァ、ハァ……!!すげえ疲れた…。やっぱまだ体がついていかねェなあ…」
「あたりまえよ!あんな無茶苦茶な事して!!」
「いいんだよ!!ところでお前、さっきおれの事目で追えてたよな?」
「ん?まぁそうね…」
「まだまだって事か…」
「ギアなんか使わずに、さっきのスピードくらい出せるようにならないとダメね。」
「ちぇ~っ!でもそうか!!まだまだ強くなれるって考えればいいんだ!!」
ポジティブだねぇ~…
「そうね。あんたの家系は鍛えれば鍛えるだけ強くなれると思うから、頑張んなさい!」
「そうなのか!?」
「ガープを見てたらわかるでしょ?」
「えっ!!じいちゃん!!?」
なんでそんなに驚くかな?あんた、ほんとにトラウマになってんじゃないの?
本気で心配してるのよねェ~。幼少期に私が鍛えちゃったから、ガープのシゴキの強度は原作よりも高かったと思うわけ。実はそれってヤバくね?
あっ、思い出しちゃったわよ。この後のイベント…
「イオリ?」
頭を抱える私を見て、心配そうにルフィが覗き込む。
「…ごめん、ちょっとイヤなこと思い出してたわ…。今はそれどころじゃないもんね。」
「ああ、だいぶ邪魔されちまった」
ルフィが大きく息を吸い込む…
「ロ~~~ビ~~~ン~~~!!!迎えに来たぞォ~~~!!!!ロ~~~~~ビ~~~~~ン~~~~~!!!!」
― ぐぎゅるるるるるる…!! ―
「…ものすごい腹の虫ね…」
「…!!…だいぶ暴れたからなァ……ハァ…ハラへった…」
ルフィが何かに気づいたように、ポケットに手を入れる。貝を出すらしい
「こんな時の為の…」
「自分で持ってきたのは取っておきなさい!まだこの先必要になるかもしれないから…」
「ん?イオリも弁当持ってきたのか?」
「…弁当ってわけじゃないけどね。はい!!」
私はルフィが持ってきたのと同じものを渡した。そう。大きな骨付き肉2個である!!
「お~~~!!べ~~~んと~~~~~!!!」
口いっぱい肉を頬張るルフィ…
「…いほひはいっほひひてふへへほはっは!!(イオリが一緒にいてくれてよかった!!)」
「口にモノを入れたままて喋らない!って何度言ったらわかるのかな?」
「はっへほー(だってよー)」
だから、喋んじゃねェって言ってんの!!
「うめェうめェ。おし!!元気復活だ!!おめェは食わなくていいのか?」
「私はまだ平気よ!」
「そうか!」
ルフィがまた、大きく息を吸い込んだ
「ううおおおおォ~~~~~~!!!」