見てくれる人がいるのは、うれしー♪♪
― ここにイオリはいません ―
「…おい!!大丈夫か!!?ココロのババー!!チビ共っ!!何でこんなトコにいんだよ!!?”ロケットマン”なんて危なっかしいモン引っぱり出してきて!!お…!!お陰で助かったがよ…!!なァおいババー!!しっかりしろ!!」
「ウッ………」
「おい、頼むから…!!死ぬなよ!!死ぬなァ~~~!!!」
フランキーの声が聞こえたのか、むくっと二人と一匹が起き上がる。
「「鼻血でた!!」」
「鼻血で済むのはおかしいだろうがよ!!!」
「よっっしゃ―着いた―っ!!!うおおおおお!!!」
「麦わら」
「怪獣のバーさんありがとう!!おいおめェらさっさと立ち上がれ!!こんなもん平気だろうが」
「ゴ…ゴムのお前と一緒にすんじゃねェ…な…生身の人間が、ハァ…ハァ…こんな突入させられて……!!無事でいられるわけ…」
「「あるかァ―っ!!!!!うらァアァアアァ!!!」」
「全員無事だ」
「お前らもたいがいオカしいからなっ…一応言っとくけども」
「あそこに階段がある!!早くロビンとこ行くぞ!!」
「待て」
「「!!?」」
「何だありゃ!!」
「チャババババ…!!侵入されてしまった―!さっきの部屋へ行ってももうニコ・ロビンはいないぞー!ルッチが”正義の門”へ連れて行ったからな」
「え!?」
「あ…あと長官もな」
フクロウが壁に張り付いて状況を説明した。
「今向かってるところだが行き方も教えないしおれ達『CP9』がそれをさせない。お前達を抹殺する指令が下っている!!チャッババ。お前達はおれ達を倒さなければニコ・ロビンを解放する事はできないのだ!!これを見ろ」
「鍵!?」
「何のだ」
「まさか…ロビンの手錠の鍵?」
「ほ-…頭の回るやつもいるな…。そう、これはニコ・ロビンを捉えている海楼石の手錠の鍵だ!」
「イオリの言ったとおりだ!!だからロビンは今も大人しくしてるのか!本当は強いのに!!」
「お前達が万が一、ニコ・ロビンを救い出す事があっても海楼石はダイヤの様に硬いので、その手錠は永遠にはずれる事はない。」
「…」
「それでもよければこのままニコ・ロビンを助けに行け!チャパパ」
「じゃよこせ!!!」
ルフィがピストルを放つがフクロウは剃で避けた。
「…あいつも”剃”使えるのか…」
「慌てるな―…!!まだこの鍵が本物だとも言ってないぞ」
「!何だとォ!?」
「別の手錠の鍵かもしれない。チャパパパ…」
「!?」
「この塔の仲に、おれを入れて『CP9』は5人いるが、それぞれ一つ…鍵を持ってお前達を待っている」
「じゃあお前らを仕留めて鍵を奪い、ロビンの手錠で試してみるまで本物かどうかわからねェって事か」
「くだらねェ時間稼ぎを…!!そうこうしてる間にロビンちゃんを”正義の門”へ連行しよってんだろ!!」
「時間が無いわ!!さっさとこいつらを倒しましょう!!」
「チャパパパ。お前、威勢がいいな。そうだぞ!おれ達を無視したりしたらこんな鍵なんて海に捨てちゃうからな!!おれ達はチャンスをあげているのだ!!じゃあな!!」
フクロウが月歩で移動した。
「あっ!!このっ!!待てェ~~!!!」
「ちょっと待って!!!」
「待てってよ!!」
「ほがががが!!!ふんごがががが!!!放せくらァ!!!」
「止まれ!!もうちょっとだけだ!!これからの各自の動きを確認するまで待て!!!」
「”ルッチ”ってのはあのハト男の事か?」
「ああ、そうだ」
「そいつとロビンちゃんが一緒にいるんだったら、ルフィだけでも先に行かせよう。ルフィ!お前はとにかくハト男をブッ飛ばせ!!ルフィを除いておれ達7人…あれ?イオリちゃんは?」
「あ!?」
「そういやいねェな…」
「みんな聞いて!!特にルフィ!!あんた落ち着きなさいよ!!」
「落ち着いてられるか!!時間がねェんだろ!!!」
「大丈夫!!ロビンにはイオリがついてるからっ!!」
「「!!?」」
「なんだそうか!!だからあいついねェのか!!ん?でもどうしてナミが知ってんだ?」
「イオリが私に言って行ったのよ!」
「なんであいつ、おれに言ってかねェんだ!!?」
「「…」」
《そりゃ、バレるからだろうな…》
「イオリに言われたことを伝えるわ。サンジ君には悪いけど、イオリは海列車でサンジ君がロビンを救出出来なかったことに安堵してたの。」
「え!?」
「アイスバーグさん家でロビンに行き着いた時、そこにイオリが居たじゃない?イオリはロビンがどうしてあいつらに協力しているかを聞いてたんだって。そして、あの娘は『バスターコール』がどういうものかも知ってたみたいなのよ。ロビンがそれを目の前で見ていたという事も…。8歳の子供が目の前で故郷と仲間と、そして親まで失った攻撃だもの…。トラウマにならない筈がないって言ってたわ。たとえ今回、回避出来たとしても、それはずっとロビンについて回る。だからあの娘は今回あえて『バスターコール』を発動させて、私達がそれから抜け出す事でロビンのトラウマを軽減しようと考えてるのよ!!」
「何だと~!!そんな無茶苦茶な!!」
「…でもなんだって、ロビンちゃんの救出を失敗してよかったんだ?」
「だって、そうなったらW7がその『バスターコール』の標的になっちゃうでしょ?」
「!!?…そうか!!」
「あの娘は政府の島が標的になるようにしたかったみたいよ?」
「つまり、ここでその『バスターコール』ってのを発動させようってわけか…」
「そう。発動は簡単。あのバカが持ってた『ゴールデン電伝虫』のボタンを押すだけなんだって…。それから、鍵は必要ないけど、『CP9』は倒しておいてほしいって…」
「なんで鍵が必要無いんだ?ロビンを助けるのに必要なんだろ?」
「…いや待て、そうか!!イオリなら、鍵が無くても手錠を外せる!!」
「!?」
「ミニミニか!!」
「ええ!!ロビンを小さくすれば手錠は外せる。それよりもロビンを救出しても『CP9』に奪い返されるのが面倒だって言ってたわ。」
「「面倒かよ!!」」
「でも、誤算よね…」
「ん?」
「ロケットマン壊れちゃったじゃない?イオリはあれで脱出するつもりだったみたいなの」
「…脱出の手立てがねェって事か…」
「…ううん…最悪、イオリがみんなを小さくして運ぶって言ってた…」
「なんだよ、じゃあ問題ねェじゃんか!!」
「…だから!それが面倒なんだってば…」
「面倒かよっ!!!普通、距離とか体力とかそういう事を問題にしねぇか?面倒って…」
「まぁ、らしいっちゃらしいけどな!!」
*--*--*--*--*
「これが、イオリの考えた対戦カードよ!!まず、ルフィはロビンを追って!!ルフィが言ってた通り、ルッチってハト男は任せるって。それからカクってあの四角い鼻の人はゾロが担当!!次にウソッ…そげキングは悪いんだけど、ゾロをここまで案内して!!」
「ああ?なんでだよ!!」
一味の全員が文句を言ったゾロにジト目を向ける。そしてナミはスルーした。
「おい!!」
「…案内したら 次はチョッパーに合流してちょうだい。その時にこれを使って!!」
と言って、ナミは箱を取り出した。箱を開けると鉛の玉が入っていた。
「鉛玉?」
「武装色を込めてあるらしいわ!」
「!!?」
「これでチョッパーの相手を撃ってほしいって。チョッパーの相手は向かい合った時に、獅子みたいな髪の毛の奴がいたでしょ?あいつが相手よ。ここに居るからお願いね!!」
「わかった!!」
「それで、そげキングにはまだ仕事があるわよ!!それが片付いたら、ルフィを追ってちょうだい。イオリが援護が必要になるかもしれないって言ってたわ。海楼石が絡んでると、ミニミニの速度が遅くなるらしいの。どんな状況になるかわからないから援護出来るように準備しておいてほしいって!」
「…了解した!」
「サンジ君はここへ。ジャブラっていう狼男がいるらしいわ。」
「
「フランキーはさっきの男をお願い。ここにいるからよろしく!!それと、これ(と言って、収納貝を取り出して大きくする)!コーラが入ってるから使ってくれって!!」
「気が効くじゃねぇか、あの娘っ子!!しかもダースで入ってやがる!!よしさっそく2本!!スーパー!!!…ん!?おめェらどうした?」
「「……」」
そげキングがフランキーの肩に手をおいた。
「フランキー…おめェ…頼むから、ぜっっっっっっったいに!!イオリに女性蔑視な発言はしねェでくれよな!?」
※『娘っ子』:娘を親しんで、または軽んじていう語。フランキーは別に軽んじていったわけではありませんが…。
ルフィを含めて全員が蒼白な顔でコクコクと頷く。それを見てフランキーが気持ち引いた…
流石にヤバイと思ったのか神妙な顔で応える。
「…なんだかわかんねぇけどわかった…気をつけらぁ…」
「いや、マジでヤメてくれよ!!」
「…あぁ…わ…わかったって!!」
「最後に、私はあの秘書をやっつけるわ!!」
「いくら、ロビンちゃんにイオリちゃんが付いてるって言っても安心は出来ねぇ。敗けは時間のロス…全員死んでも勝て!!」
「「おう!!!」」
ちなみに、誰も気にしてませんでしたが…
何でCP9が何処に居るかをイオリが知っているかというと、
彼らの思考を読んで彼らの部屋を知ったからです。海列車で司法の塔の見取り図も作ってました。
「ワハハハハハハ!!助けは来ねェぞニコ・ロビン!!そもそも奴らは”正義の門”へ辿り着く手段を知らねェんだ!!!」
あ…、チムニーとゴンベの気配がする。ロビンもルッチも気づいてるみたいね…。
っていうか、気づいてないのはこのバカだけだ!!
しかし、何でコイツはいつまでもこの立場に居られるんだろう?
しばらく歩くと背後で「ドカァン!!」と大きな音が聞こえた。
「今…ものスゲェ音がしたが…気のせいか?気のせいなわけねぇな!!」
「海賊の誰かが…扉を破壊した音では?」
「あァ!?そんなバカな事あるか!!あのぶ厚い鉄の扉だぞ!!!第一奴らが扉を見つけられるハズがねェ!!!」
「 ― いえ、わかる筈…子供とペットー匹が我々をつけていましたから」
「え―っ!!?な…なぜお前、それを知ってて消さなかった!!」
「……イオリ、苦しくない?」
「…大丈夫!もう少し待ってね!!」
「指令が…出ませんでしたので…」
「!!?何を!!?コノ間抜けめ―!!それくらいてめェで判断しやがれ!!」
「……」
「何だよオイ…じゃあ誰か今ここへ向かってるってのか!?」
「…」
「おい急げ…何を立ち止まってるんだ!!!ニコ・ロビン!!!オイ!!!この”生きてるだけで犯罪女”ァ!!!止まるなっ!!!ルッチ引っ張って来い!!髪の毛引っぱったれ!!!」
「…今、声が…」
「たぶんルフィよ…」
「何をごちゃごちゃ言ってる!!命令だ…進めニコ・ロビン」
「ワハハハ! バカめ! あんな弱そうな海賊共に本気で希望をかけてんのか?さっきの爆音もやっぱり気のせいさ。ここへ来れるわけがねェ!!」
しかしコイツうるさいわねェ…耳障りな笑い方だし、意味なく大声だし…
それにしても…だんだん怒りが蓄積してるわね…どーしましょ?
「そんな夢を見てる間に我々はやがて”正義の門”の正面にそびえる”ためらいの橋”に辿り着く。今かかってる半分の橋を渡り門が開くともう半分の橋が海底よりせり上がり、ついに”正義の門”を通過する。門が再び閉ざされたが最後…!もう二度とお前が”希望”なんて気持ちを抱く事はなくなる。」
「……」
「今日まで生きてしまった罪をお前は償い続けるんだよ!!なぁニコ・ロビン!!!ワハハハ!!!」
ルフィの気配が近づいてくる…
「まぁでも、私がいれば扉の向こうにいっても逃げられるけどね…」
「え!!?そうなの?」
「だから安心しててよ。それにもうすぐ…」
「さァ急ぐぞ」
「ロビ~~~~~~~~~ン!!!」
「!!!?」
「ぎゃあああああ!!んな…!!何だ今声がしたぞ!!!おい!!何だ今の声はァ!!!」
「もしかして…」
「間違いないわね。ルフィだわ!!」
「長官はニコ・ロビンを連れて…どうぞ先をお急ぎに…」
あらあら…長官さん、護衛が居なくて大丈夫?