イムの娘(いむのこ)   作:槙 秀人

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うおっ!!
最新話にしおりが79も!!?

昨日書いたからかしら?
反応してくれたのなら、さらにうれし~~♪♪♪

閑話があるからなのですが、今回190話です!
どーぞ!!








05-176話:バスターコール

 ためらいの橋へ向かう階段をスパンダムがロビンを連れて走る。

 

「急げ!!!」

「……!!」

「畜生!何てこった!!こんな所まで海賊に踏み込まれるとは!!」

 

 ルフィは…おっ!!ルッチと対面したわね…

 

ロビン!そろそろ頃合いだと思う……ん?」

 

「おい!!全員応答しろ!!!”CP9”!!」

 

 - カチッ カチッ ー

 

「てめェら一体何やってんだ!!?海賊が一匹ここへ来たぞ!!!……!!聞いてんのかおい!!!返事くらいしやがれ!!!」

 

「!?…待って!!…あなたそれは……!!」

「ん!?!!?ええェ~~~~~~~~っ…!!!!ゴ…ゴールデン…

 

 あらあら、このバカ…押してやんの!!どのみち押すか、押させるつもりだったけど…。

 

 原作通りとはいえ、本当にどうしようもないヤツだわコイツ…

 なんでこんな奴が上に登れるの?人事の制度はどうなってるのよ?世界政府!!?

 もしかして天竜人と関りがあるとか?

 そんな情報は聞いた事ないけど…

 

「おいっ!!おいっ!!」

『はい、長官』

「畜生しまった!こっちだ子電伝虫は!!何て事を!!ウッカリした!!よりによってゴールデン電伝虫を押しちまった!!!

「……!!」

 

「よりによって、『バスターコール』をかけちまったァ~~~っ!!!

 

「…!!バカな事を…!!今すぐ取り消しなさいっ!!!大変な事態になるわ!!」

 

「何をォ!?取り消しなさいィ!?…オイオイ誰に口を利いてんだてめェはァ!!!ワハハハ結構じゃねェか『バスターコール』!!何が悪い!!?そうさ…いいじゃねェか!!おれはサイファーポールNo.9の長官だぞ。貴様を無事政府へと受け渡す為『バスターコール』をかけた!!ハハ……それでいいじゃねェか……!!!万が一、ここで何が起きようとも、最終的には海賊共を確実にみな殺しにできるんだ!!」

 

「バカな事を…言ったハズよ!!それだけでは済まない。あの攻撃に人の感情なんてないわ!!この”エニエス・ロビー”にある全てのものを焼き尽くす!!建物も人も!!島そのものも…!!何もかも犠牲にして目的を達成する悪夢の様な集中砲火!!それが”バスターコール”よ!!!20年前のオハラで何が起きたかあなたは知らないから…!!!」

 

「 - あァ結構…政府にとってもそれだけのヤマだって事さ…!!カティ・フラムのバカが、プルトンの設計図を燃やしちまった今、お前の存在だけが古代兵器への手がかり。一時代をひっくり返す程の軍事力がかかってるんだ…!!!そのお前を奪い去ろうとするバカ共を、より確実に葬り去る為ならば、たとえ兵士が何千人死のうとも…栄えある未来の為の仕方のねェ犠牲といえる!!何よりおれの出世もかかってるしなァ!!!

 

「人の命を何だと思ってるの!?」

 

「忘れてくれるな!CP9とは政府の暗躍機関。1000人の命を救う為に100人の死が必要ならば、我々は迷わずその場で100人殺してみせる。真の正義にゃ非情さも必要なのさ。そもそも侵入した海賊共を全く止められねェ能無しの兵士共など死んだ方がマシなんだバカ野郎!!!

 

「……!!…!?

「子電伝虫、通話中のままじゃね?」

「…その子電伝虫…”通話中”に」

 

!!?え!!?うげェ!!!しまった!!!今の会話つつぬけか!!?……!!…そ…!!そんなわけでおれの名は麦わらのルフィだ」

「…」

 

全員島を離れて!!!エニエス・ロビーに『バスターコール』がかかった!!!島にいたら、誰も助からないわ!!!」

 

「余計な事言ってんじゃねェよ!!!」

「解除!!」

 

ー バシッ!! ー

 

「なにっ!!?」

「イオリ!!」

 

 スパンダムがロビンを殴ろうと繰り出した拳を、もとの大きさに戻りながら受け止め、同時に子電伝虫を取り上げて通話を切った。

 

 

「さて…ここの海兵達を『侵入した海賊共を全く止められねェ能無しの兵士共』と、言ったからには、あなたは私の事を止められるんでしょうねェ?

 

「お…おめェは!!”(くれない)”!!!」

 《懸賞金1億2千万の麦わら一味の副船長…なんでコイツがこんなところに…!!?》

 

「ロビンを助けに来たからに決まってるでしょう?」

「!!?」

 

《な、なんでおれの考えてることが!!?んなわけねェか…》

 

「ワハハハ!!馬鹿め!!ニコ・ロビンには海楼石の手錠がはめられてる!!鍵がなければ助けた所でどうにもならねェぞ!!そしてその鍵はCP9が持っているんだ!!残念だったな”くれない”!!参謀っつったってそんな程度だ!!」

 

「手錠ってコレのこと?」

「んなっ!!?」

 私は外した手錠を指でぐるぐると回してみせた。外されたロビンも驚いてるみたい?

 

「ちょっと、イオリ!!あなたそれ…」

 あっ、そっちか。外した事を驚いてるのかと思ってたのに…

 触っても平気なの?というロビンの言葉を遮って、私はニヤっと笑ってみせる。

 

「私は平気よ!!常に身につけてるしね?

「!!?」

 

 私はスパンダムに向き直った。私がロビンと話している間にずいぶんと距離をとったスパンダム…

 逃げ足はそれなりには早そうね…

 

「スパンダムだっけ?ここに居るのは海賊二人とあなただけ。さあ、どうする?闘るか、それとも逃げるのか? もっとも…私はあなたを逃がすつもりは無いけどね!!」

 

「ば…バカめ!!すぐにルッチがやって来る!それで形勢逆転だ!!」

 

「バカはあんたの方でしょう?助けに来られるわけないじゃない!戦ってるのはうちの船長なんだからね?」

 

「ぐっ…思い知らせろファンクフリード!!」

「パオォ!!」

 

「そうさ!!てめぇは必要ねェんだ!!構うこたァねェ!!このあばずれを切り刻め!!」

 

「あ゛!?」

 こいつ今、何て言った?

 

「パオーッ!!!」

「”象牙突進”!!!」

「パオー~~!!?」

「!!?」

 

「ねえちょっと?今、ナンて言いました?

「えっ!?」

 

 ファンクフリードはミニミニで、ナイフよりも小さくなって階段に鎮座していた。

 私は剃で間合いを詰め、スパンダムの腕を取り、後ろ手にロビンから外した時とは逆の手順で海楼石の手錠をはめた。

 

「何て言ったのかって聞いてるんだけど?」

 何でコイツは顔を青くしてるのかな?私はこれ以上ないくらいに優しい笑みを向けてやってるってのに?

 

「思い知らせろファンクフリード…」

「その後」

 

「”象牙突進”……」

「その前」

 

「てめぇは必要ねェんだ……」

「行き過ぎ!」

 

「構うこたァねェ……。」

「もう一声」

 

「このあばずれを切り刻め……」

 うん、やっぱり言ってわねェ~!!

 

 どうしてくれよう、このヤロウ!!

 

「…」

 

 イオリの口撃は凄まじい。

 見聞色と透視により、考えている事はおろか、記憶の奥底にある秘密や、触れられたくないキズまでもが筒抜けなのだ。

 その上…キレた時のイオリには容赦が無い。

 

「何で!!?」

 誰にも知られたくないような傷までも容赦なく抉る。相手の目からは見る見る生気が失われていく…

 

「イ…イオリ…」

 ロビンが不安そうに声をかける。そして振り向いたイオリの顔に浮かんだ穏やかな笑みを見て戦慄した。

 

《こ、…これが…ナミの言ってたアレね…》

 

「そうね!そろそろ行かないとヤバイわね。護送船があるはずだから、まずはそれを占拠しておきましょうか!」

 

「……」

「ほら、ちゃんと立ちなさい!あんたが座り込んでちゃダメでしょう?」

「…ハイ…ワカリマシタ…スミマセン…ゴメンナサイ…」

 

「…」

 

「ん?ロビン、どうしたの?」

「ううん…私…他人を可哀想だと思ったの、はじめてかも…」

「?」

 

「いいの…行きましょう!!」

 

 いつの間にか十数分が過ぎてしまっていたので、スパンダムとロビンを抱えて月歩で移動した。すぐにためらいの橋の上まで出た。

 私は海兵の服を着てニセの手錠をつけたロビンを連行するようにして、スパンダムと並んで歩く。

 スパンダムの耳の中には剣にもどったファンクフリードを小さくして入れてある。余計な事をすればもとの大きさに戻すとスパンダムには言ってある。

 

「正義の門が…開いてる!!おれを迎える為に!!!」

「死にたいのかな?」

 私は耳に指を当てて言った。

 

「ゴメンナサイ……畜生…もうちょっとで…おれァ政府の…いや!!”世界の英雄”になれたってのにっ!!!」

「何を言ってるのかな?」

 

 ニッコリ笑って問いかけると、スパンダムは途端に死んだような目になった。

 

「…ハイ…モウシワケアリマセン…」

 コイツ…実はメンタル最強なんじゃないの?もしかして、コイツがこの地位にいるのはそれが理由?んなわけないか…。

 

「あれ?正義の門ってあんなに開くんだっけ?あっ、そうか『バスターコール』!!!」

「!!?」

 

「軍艦10隻と中将5人…!!海軍本部なら簡単に揃えられるものね!!」

「…」

 ロビンの顔がだんだんと青ざめてくる。

 

 そうか…そっちから来るとなると、護送船はダメかもしれない?…どうしようかしら?

 

 とりあえず、私は子電伝虫をナミにつないだ。

 

 振り向くと、ためらいの橋の上には、フランキーが来ていた。

 

「ナミ?イオリだけど、ロビンは解放できたわよ!!」

『そうか!!ロビンは無事救出できたんだな!!!』

 あれ?通話の相手がウソップだ…。ナミはどうしたんだろう?

 

 聞くと、ウソップはゾロを案内したところで、原作通り海楼石の錠をはめてしまい、チョッパーの所へは行けなかったとの事…

 ありゃりゃ~!そうするとチョッパーきっと暴走しちゃったわね。

 

『おい、おめェうしろっ!!』

 わかってる。スパンダムがファンクフリードを取り出して斬りつけようとしてるんでしょ?

 

「形勢逆転だな”くれない”!!ファンクフリードの切れ味はスゲェぞ!!ボガバ!!!」

 ウソップの攻撃で、スパンダムの顔が爆発して後ろに吹っ飛んだ。

 

「ありがと、ウソップ!!」

『なんだ、おめェ気づいてたのか?』

 

「当たり前じゃん。それより塔の下にゾロとサンジがいるでしょ?」

 

『ん?…ああ居る。おめェまさか、そっから見えんのか?』

 

「見聞色よ!いい加減馴れてよね!!もうすぐバスターコールの砲撃が始まるわ!司法の塔は一番狙われやすいからすぐに降りたほうがいい。今すぐそっから飛び降りなさい!!」

『な…何言ってんだお前ェッ!!…ん?今、何か聞こえた!』

 

  - ボカァ…ン!!! -

 

「…」

 正義の門の方の鉄柵が砲撃されて壊された。

 

「!!?」

「え…」

「何だ!!?」

 

「まさパ!!軍艦からの砲撃か…!!?防御柵が…!!!」

 島を囲む柵が破られた。

 

「あ~…面倒だからもういいわ!!」

『うわっ!おい!!またかよ!!!ヤメロ~~~!!!』

 念動力でウソップをゾロとサンジの間に降ろす

 

『ウソップ?オメェどうやって降りてきた!?』

『もしかしてイオリちゃん?』

『イオリ!!バカヤローコノヤロー!!こえーじゃねェか!!』

 

 - ドォン!!! -

 

『『!!?』』

 

 司法の塔が砲撃を受け、カクの斬撃により斬られた上半分が吹き飛んだ。

 

『あ…ありがとうございました!!!』

「どういたしまして。」

 

『イオリちゃん、ロビンちゃん!!フランキーも居んのか?こっちは無事だ!!今すぐそっちへ向かう!!」

「よかった…」

 

 戦艦からの砲撃に驚いたのか、兵士達が橋の上に出てきた。

 

「おし、じゃあこの場を何とか…。おめェ戦力に数えていいのか!?」

「勿論」

 

「そんでおめェがイオリか!!コーラ助かったぜ!!まだ7本残ってる!!」

 フランキーがパックダイアルを見せてくれた。便利でしょ?それ!

 

「急げ兵士共!!!砲撃が本格化する前に!!!」

「はっ!!!」

 

「おい、イオリ!!”ロケットマン”は壊れちまった!!脱出の為には橋の向こうの”護送船”が必要だと思うんだが?あれを奪えなきゃ面倒くせェんだろ?」

「…まあね…」

 

「あの船を奪う他に助かる道はなさそうね」

 

「まぁ軍艦を奪う!っていう手もあるけどね?」

「「!!?」」

 いや、そんなに驚かなくてもいいじゃんよ…

 

「かかれェ!!!」

 

 戦闘が開始された。と言っても敵は大した戦力じゃないから、戦っても一方的な気がするけど?

 

「急げ-っ!!!ニコ・ロビンを捕まえて護送船にのせるだけだ!!グズグズするな軍艦が来るぞ!!!」

「もう…手遅れのようで…」

 

「あ!?」

「!」

 

「あ…!!!」

 ロビンの顔が再び青ざめた。…まだよ!まだまだ!!もう少し我慢しろ私!!

 

「うわああああ…」

「お!!お前ら逃げるな、待て!!!」

 

「霧の向こうに-!!影が見える」

「……!!!」

「軍艦の艦隊だ!!!バスターコールが始まるぞ-っ!!!!」

 

 原作通り、現れたのはモモンガ、オニグモ、ドーベルマン、ヤマカジ、ストロベリーの武闘派5人の中将だ!!

 

 はてさて… うまく行くかしら?

 

 

 

 

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