ウォーター・セブン編:エニエスロビー部の最後です!!
どうぞ!!
「…そんなバカな…!!」
「サイファーポール史上最強と言われる、現在の『CP9』の…そのリーダー、ロブ・ルッチ氏までもが海賊に敗れるなんて…!!!」
※注:現時点では、一般の海兵はCP0の存在を知りません。CP9は一般の人には知られていませんが、海兵たちは知っています。
「……!!」
「し…しかも橋の上の中佐、大佐達が…」
「ぜ…全員いねェ~~~~~!!!」
「ウウゥ…ル…ルフィが!!!勝ったァ―っ!!!」
「ヒヤヒヤさせやがって」
「ついにやったか!!」
「ルフィ…!!全員すぐに脱出船へ!!!船を出すわよ!!!」
「やったぁ―!!!ルフィ~~~!!!」
『やったぜ麦わらさ~~~~~ん!!!』
『うお~~~!!!』
「!!?」
「え?」
『バ…バカお前ら向こうまで聞こえちまうだろ!!』
フランキーが混乱した顔をしている。
こうなったからにはきちんと教えてあげましょう。
「やって来た仲間は誰一人死んでないわよ?実は、私は見聞色でわかってたのよ!!」
「!!?」
「…海軍に『見聞色持ちが居なくて良かった』って言ってたのは、この事か…」
「そゆこと!」
一方で、海軍の軍艦側でも、この声を聞いて混乱しているようだった。
『いいんだ知らせてやるんだよ!!!』
『アニキー!!!アニキー!!』
電伝虫からの声が響く中、どこからともなく声が聞こえた。
みんな!!迎えに来たよ!!
「「!!?」」
「何だこの声!?……!!?誰だ!!?」
ウソップにも聞こえたらしい…。そげキングが仮面を取ってウソップになってる…
『やめろ!!このまま逃げりゃおれ達は死んだ事になったのに!!』
「……お前ら…!!」
「あいつら」
「正門で仕留めた海賊達じゃないのか!?」
「そんなバカな…!!」
「確かに全員谷底へ落ちた筈で…!!助かる見込みなど…!!!」
『おれ達ァ全員無事ですよ―!!!』
『ゲロォ!!!』
『攻撃は全部巨人が受けてくれたわいな-!!』
『また軍艦が来ちまう!!急いで逃げるぞ』
大丈夫だって…。動ける軍艦はすでに5隻。とてもじゃないけどそっちに戦力を割く余裕など無いはず。
『逃走手段もあるんでこっちは大丈夫!!後で生きて会いましょう!!』
「……!!」
「おめ゛ーらァ~~~!!!バキヤロ!おべ―らの心配なんざするかァ、バガが!!!い!!生ぎでだあのバガ共~~~!!生ぎでだ!!よがった~よがった嬉しいおうおう~~!!!」
「ああ…!!本当によかったな!だがお前が死んじゃ意味がねェんじゃねェのか!?」
「う゛んう゛んそうだなう゛ん」
さて、ルフィを拾ってこようかな!!
私は月歩でルフィの元へと向かう。
「すぐに正門地点へ向かいますか!?」
「そんな余裕があるかっ!!今はこちらだけを考えろ!!次、突撃準備!!第一支柱”麦わら”から目を離すな!!」
『は…はいそれが…!!」
「!?」
『海賊麦わらのルフィもまた、致命傷の色濃く!!その場から全く動きがありません!!』
「!!?」
「何だと!!?」
「おい!!ルフィ!!」
「……!!」
「お待たせ!!」
「ハァ…イオリ…!!」
『あっ!!いえ…今、麦わらのルフィのところに”くれない”が…』
「!!?」
「体が…ぜんぜん動かねェ…」
「だから『六王銃』には気をつけろって言ったじゃない!でもまぁ…頑張ったわね。とにかく勝ったんだから!!」
「まぁな!ししし…」
「イオリ!!ルフィを早く護送船へ!!」
『撃て!!』
ボッカァァン!!
護送船が砲撃を受けて炎をあげる…
「え!!?うそ!!脱出船が!!!あっ、ココロさんとチムニーが…」
「何てこった…!!!絶望的だ!! あの船以外にここからの脱出手段はねェんだぞ!!!」
ココロさんとチムニー、ゴンベはサンジが抱えて脱出したみたい。うん。原作通り!
「ぐおあ!!!ん、何とか無事だァ~~~っ!!!」
「よかった!!…!!サンジ君!!あんた一体どこにいたの!!?」
「いや悪ィちょっとヤボ用で!!しかしまいった!!ドえれェ事になった!!こっち側は、ロビンちゃんがいるから砲撃はねェと思ったのに船が!!!ところで橋の上の海兵達は?」
「イオリが全員海に落とした…」
「ホント、関心しちゃうわ。ルフィが勝った瞬間、ほんの一瞬みんなが気を抜いた時にだもの…」
「…さすが…で、そのイオリちゃんは?」
『撃て!!』
「おわ!!危ねェ!!走れ―!!!」
ドカァン!!ボコォン!!ガラガラ…
『第二支柱へ追い詰めろ―!!!』
「うわあああ」
「んが―」
私とルフィ以外の全員が第二支柱へと追いやられた。
「くそっ!!とうとう橋なんかなくなっちまった!!支柱に追い込まれた!!」
「これ以上何もできねェぞ―っ!!!」
「ここで、これ全部と戦うしか…!!」
「バカいえ!!強ェのゴロゴロ出て来るぞ!!?」
『第一支柱に一斉砲火用意!!麦わらのルフィおよび紅参謀イオリをただちに抹殺せよ!!』
「!!!」
「ルフィ!!!イオリ!!!」
「…何言ってんの…イオリがいるなら心配いらないでしょ!!」
「でも、どうしたのかしら?イオリがさっきから動かないわ…」
「えっ!?」
「おい、イオリ!!早くこっちに…!!!」
『イオリさん!!』
『麦わらさァん!!!』
『ゲロゲロォ―!!!』
『立て―麦わらさ―ん!!!』
『逃げろ―!!イオリさ―ん!!!』
「しっかりしなァ!!小僧共―!!」
「海賊にーちゃん!!」
「ちょっとイオリ!!お願い!!早くこっちに!!」
「どうしたんだよ!!イオリちゃん!!!」
『第二支柱に第三陣…突撃せよ!!』
わーわーギャーギャー…
「…おめェ何考えてんだ?なんでさっさと…イオリ???」
「ルフィ…声が…聞こえない?」
「ん?何がだ?…あれ?何だ?誰だ!?」
「誰だ…誰なんだよこの声、一体!!」
「!?…だからこれはウチの子分どもが!!」
「違う!!そっちじゃない方だ!!さっきからずっと!!」
「あん!?」
「「下?」」
「イオリ…この声…?下を見る?? !!何おめェ泣いてんだ!?」
「…仲間が…迎えに来てくれたのよ…」
「仲間?…!!!」
私はこの声を知っている。空島に行く前に気配を感じてから、船に乗っている間ずっと体に響いてた音。
このタイミングで現れる事をあらかじめ知ってたのにねぇ……
まさか泣くほど感動するとは思わなかったわよ。
「やっぱり聞こえる!!何だ!?下って…」
「!?」
「誰!?」
「何だこりゃ!!」
「!!」
「下を見ろって…!!」
「何言ってんの!?トナカイちゃん!!」
『第一支柱、砲撃5秒前』
「海へ飛べー!!!海へー!!!」
『4秒前』
「ウソップ」
「おい、おめェら!!海へ飛べ!!絶対イオリもルフィと一緒に海へ飛ぶ!!」
「バカ野朗!!自滅する気か!!!ヤケになっても助かりゃしねェぞ!!!」
『3…』
「助かるんだ…!!」
「!?」
「助けに来てくれたんだ!!!まだおれ達には…!!仲間がいるじゃねェかァっ!!!」
『2…』
「チョッパー下見た?」
「見たァー!!!」
「ルフィ!!飛ぶわよ!!」
「おう!!」
「海へ―っ!!!」
「海へ!!」
「海へ―!!!」
帰ろうみんな!!
「海賊達が海に飛び込みます!!」
「バカめ!!この海に飛び込んで助かる道はないぞ!!血迷ったか海賊共ォ!!!」
「ルフィとイオリに続け―!!」
『砲撃!!』
また…冒険の海へ!!
海賊旗がたなびく…
「メリー号に!!!乗り込めェ~~~~~!!!」
「メリ~~~~~!!!」
迎えにきたよ!!
「何のつもりだ!!?海へ飛び込んで助かるわけが…!!」
『船です!!!海賊旗を見るに”麦わらの一味”の船です!!!』
「どうやって潜り込んだんだ!!この軍艦の艦隊の中!!!」
「砲撃しますか!!?」
「ダメだ、ニコ・ロビンがいる!!」
原作ではみんな海に落ちてたけど、私の念動力で全員甲板に降り立った。
「メリー!!メリー号が生きてた!!!」
「メリーだメリー号だ―!!うおー!!おれやっぱりメリー号大好きだ―!!!」
「信じられねェ…この船はあの時海に…!!」
「一体誰が乗って来たの!?」
「そんな話は後だ!!」
「ナミ!!指示して頂戴!!ここを抜けるわよ!!」
「危なかった…軍艦に殺されるかと思った―!!」
「みんな!!ありがとう」
ロビンがみんなを見回し、にっこりと笑ってそう言った。
「!」
「へへ!!」
「気にすんな!!ししし!!!」
「んなくだらねェ事言うのはここ逃げ切ってからにしろよ!!」
「くだらねェとは何じゃマリモォ―!!!」
「うるせェ!!ここで死んだら元も子もねェだろ!!!」
「謝れオルァ―!!!ロビンちゃんにィ―!!!」
「サンジ君舵とって!!」
「アーイ!!ナミさ―ん!!」
『逃がすくらいならばニコ・ロビンごと吹き飛ばせ!!!―と!!”大将”青キジより託かっている!!全艦砲撃用意!!!』
『全艦砲撃用意!!』
「スパンダの野郎!!生きてやがったか!!!」
「……!!」
「狙ってくるぞ!!!」
「右舷から風を受けて東へ!!!」
「ダメだ挟まれてる!!」
「こっち向いてる砲口の数もハンパじゃねェぞっ!!!当たらねェなんて不可能だ!!!」
「大丈夫だ!!」
サンジが叫ぶ!
「「!!?」」
「 いくわよ!一斉……解除ォ!! 」
サンジに続いて、私も叫ぶ!!タイミング的にもバッチリだ!!
『撃て―!!!』
― ドカーンッ!! ―
「じ…自爆!!?他の弾も全然当たらねェ!!!」
『砲台の下から突然大きな岩が!!』
『3番艦、全砲台大破!!』
『よけろォ!!!』
『無理です!!ぶつかる―!!!』
「うわあああああ!!!”正義の門”がいつの間にか閉じてきてます!!!」
「門に阻まれた海流が渦潮を生んで…!!舵をとられる!!!」
「照準がズレたのは渦潮のせいか!!?」
「爆発はなんでだ!!?」
「潮にのまれるな―っ!!!」
「バカ者!!なぜ門を閉めた!!何をしてるんだ!!」
「門の開閉のレバーは”ためらいの橋”第三支柱にありますので我々は何も…!!」
「サンジ!!やったね!!」
私はサンジとハイタッチを交わした。
「イオリちゃんもね!うひょー想像以上!!」
「!!?」
「サンジ!!イオリも!?お前らさっき!!」
「根性だけで逃げ切れる敵じゃねェだろ?」
サンジが頭を指でトントンと叩いて『にっ』っと笑う。
「す…!!すげーぞ!!!」
「天才か!!」
「えっへっへ」
「喜んでばかりいられねェ!!渦潮はおれ達にとってもヤベェだろ!!」
「そうだ!!!しぬー!!!」
「おだまりっ!!あんた達!私達が乗ったメリー号に超えられなかった海はないっ!!!」
「うおー!!そうだ!!!頼むぞ航海士!!!」
「渦の軌道が読めるまで耐えて!!」
「任せろ!!」
軍艦は5隻…うち2隻は砲台がほぼ壊れている。つまり3隻だ。船が大きいために
渦潮による影響も大きい…照準を合わせるのは至難の業だろう。
それでも数撃ちゃあたる…私は船に当たりそうな弾を嵐脚と念動力で弾く事に追われていた。
途中、うまい具合に直撃しそうになった弾は、ルフィを使ってゾロとサンジが跳ね返した。
ウソップに『鬼か…』とか言われたけど、ルフィも一緒にピースサインで応えていた。
「見えたわ!勝者への道…!!」
ナミが渦潮の軌道を読み解く。大きな軍艦には通れない、メリー号ならではの道…
「チョッパー!!取舵いっぱい!!」
「うおおー!!おれも役に立つんだ!!!」
チョッパーは既に復活してる。橋の上でも活躍してたしね?
「頑張れトナカイちゃ―ん」
「九時の方角へ!!!」
『海賊船が滝の方へ逸れました。』
『撃て!!!撃て―!!!何しとんだおめェら!!!バカか!!!?』
「うおー!!」
『渦潮の流れをつかんだ模様!!ものすごいスピードです!!!』
「いけー!!ぐんぐん進め~!!!」
『畜生!!畜生!あいつら…!!!『エニエス・ロビー』の全戦力をかけて、国家級戦力”バスターコール”の力をかけて!!!こんなちっぽけな海賊団から…!!!たった一人の女を!!!なぜ奪えねェ!!!!』
「さっきからごちゃごちゃと…あの野郎…!!」
散々こらしめてやったってのに…スパンダムめぇ!!
こいつの言動や行動が己の信じる正義の為だというならならまだしも、己の欲のためだっていうのがなんともムカつく…
私が念動力で海に沈めてやろうかと思った時だった。
「イオリ!!私にまかせて!!!」
『!』
ロビンの手が、スパンダムの体のあちこちに咲いた…
「あァ!!ちょ…や…やめ…」
「長官!!」
「助けて…」
「ロビン!!思いっきりやっちゃって頂戴!!」
「ええ!!もちろんよ!!!”クラッチ”!!」
ボキッぃ!!!
「ぎゃあぁ~~~~~!!!」
「長官殿ォ!!!」
これで、ロビンも少しは意趣返しが出来たかしらね?
「フランキーお願い!!」
「おっしゃ!!!」
ナミがフランキーに声をかける。
『進路を阻め!!!敵船は渦から逃れられやしない』
砲台を破壊した2隻の船が進路を阻む。けど、うちの航海士は既にそれを察知して対策を取ってたりするのよね!
「ちょっと船体にゃこたえるが…!!『風来…砲』!!!!」
ー ドウン!!! ー
「!!!?」
「か!!海賊船が飛んだ!!!」
「こんなことがあるのか!!?艦隊の海域を抜けたぞ!!!」
「こいつの経験値を甘く見るな!!!メリー号は上空一万メートルを飛んだ船だ!!!必殺!!”超煙星”!!!」
『撃て!!!撃てェ!!!逃がすな―!!!』
ボウン!!
『!!!煙幕です!!』
「わっはっはっは!!」
「おのれ…!!!追え!!!速度じゃ負けん!!!」
「無理です。渦潮に足をとられ沈まないのがやっとです!!」
砲撃はしばらく続いた…。みんな疲れているけれど、数もだんだん減っている
渦潮から抜けたあとは、後方からだけになったから、私一人でも対処できた。
ほどなくして、軍艦の上に大きな気配が現れた。
そして…砲撃が止んだ。
~ バスターコールに動員された戦力 ~
軍艦10隻
大破・沈没…3隻
航行不能 …2隻
全砲台大破…2隻
海兵1万人
負傷者 …8千名
その損害の半分以上が”
「よいしょ…これれいいのかい?」
ココロさんがルフィをメリーの頭の上に乗せる。
「そう…!ここがおれの席だ!!お前のお陰で脱出できた。ありがとうメリー!!」
「 ― しかしお前ら、コリャとんでもねェ事しちまったぞ…だいたいな…世界政府の旗を撃ち抜くなんて」
「取られた仲間を取り返しただけだ!!」
「そゆこと!!ケンカの相手が誰かなんて、関係ないわよ!!」
「イオリはW7でも言ってたもんな!!ししし…」
「……」
「このケンカ!!おれ達の勝ちだァ!!!!」
「よっしゃーァ!!!」
「「「うおおおおおおおおおお!!!」」」