イムの娘(いむのこ)   作:槙 秀人

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本日は、
閑話のみの投稿でございます。

ウォーター・セブン編は、もうちょこっと続きます。







閑話:パンゲア城の修練場

 昨年末…

 

 まだ、ルフィが出港する前、カノンがイオリを修練場に仕合いがしたいと招待した事がある。

 

 指定された服装は、CP0の着ている白のスーツと白い狐の面だった。

 

 修練場に来てみると、CP0の総監ともう一人、大柄な男がそこに居た。

 二人だけだと思っていたイオリは少し戸惑ったが、

 ここに来た目的を思えば大したことじゃないと、気を取り直して仕合う事にする。

 

 

 これは、その場に居合わせた総監とゾフィーの会話である…

 

「誰だろう?あんな子…見た事ないんだけど?」

「CP0のNo1の方なんじゃないんですか?カノン様があんなに楽しそうな顔してるの見るの、初めてですよ?」

 

「確かにカノン様は楽しそうなんだけどね…。CP0のNo1だって、あんな顔のカノン様と1対1なんかやったら1分と持たないって!!それにさっき、仮面取った時にちらっと見えた横顔…。赤髪に似てた気がするのよ。」

「えっ!?」

 赤髪…シャンクスだと!? って、あれは男だ。今そこにいるのは明らかに女性だが?

 

「まあいいわ。後でカノン様に聞いてみるわ。わかったら教えてあげる。カノン様が秘密にしたくなければ…だけどね?」

 

 結局、総監からは連絡はなかった。

 

 

 ~ ~ ~ ~ ~

 

 

 

 パンゲア城の修練場…

 

 

 世界政府内でここは…

 

 送り込む者からは、『虎の穴』と呼ばれている。

 

 その施設に送り込み、その者が半年過ごす事が出来たなら、

 

 力を倍以上に高めて戻って来ると云う。

 

 ただし…途中で脱落する者も数多いと伝う…

 

 

 世界政府内でここは…

 

 力をつけたいと願う強者たちからは、『最後の修練場』と呼ばれている。

 

 そこに居る教官(オニ)に稽古をつけてもらえたならば、1日でも力を高める事の出来る場所として、

 知る人ぞ知る、ある意味有名な施設となっていた。

 

 

 またここは、海軍本部の中将以上になると、五老星の許可を得る事で、立ち入る事を許される。

 知る人ぞ知る…という施設という事もあり、ここを訪れた事のある海軍将校は少ない。

 これまでのところ、ガープ、クザン、ゼファーの3名のみである。

 

 そして今、白猟と呼ばれる男がそこに居た。

 

 今、彼の目の前には、白いスーツに朱色の天狗の面をつけた、赤い髪の女が立っていた。

 彼女がここの教官という事らしい。

 

 周りには、同じような恰好の者が5名ほど地に伏している。

 

 

 

「(いったいなんの冗談だ?)」

 確か、CP0は面をつけた奴ばかりだと聞いているが…

 

「(恰好からすると、こいつもそうなんじゃねェのか?)」

 

「普段、私は面をつけてないのよ?恰好はたしかにCP0みたいだけどね。イヤなら着替えてくるけど、どうする?」

「…」

 この教官とやらは、こちらの考えている事がわかるらしい。

 

「…別に…かまわねェよ!クザンさん…大将青キジがここで鍛えてもらえっつうから来ただけだからな!!」

(くれない)と戦ったっんだって?」

チッ……誰に聞いたか知らねェが、あれは戦ったとは言わねェよ!一方的にやられただけだ!!」

 

「くやしい?」

「そりゃな。東の海だからと油断した事もあるが、実力が違いすぎた。」

 

「でしょうね」

「!!?」

 スモーカーがイラっとしたように教官を睨む。

 

「あの娘の強さがどの程度か知ってる?」

「…あいにくと、おれは相手の力を測れねぇ!今はまだな!!」

 

「私と同等か、それ以上の力を持っていると考えていいと思うわ!」

「「!!?」」

 その場に居合わせた全員が、カノンの言葉に息を飲む。

 

 彼女と同等かそれ以上だと!!?

 そんな人間が…『海賊』に居ると言うのか!!?

 

「あの娘に勝つつもりなら、少なくともあなたは私を倒せるようにならないとね?」

「…」

 

「「いや、無理でしょ!!それ、絶対!!!」」

 その場に居合わせたCPの面々が、揃ってカノンにツッコみを入れた。

 

 その時のスモーカーの表情を見て、(めん)の下で、カノンは口元に笑みを浮かべた。

 

「無理でも、あなたはやるわよね?」

「そこまで言われて引き下がったら、それこそ完全に負け犬じゃねェか!!あんたに勝てねェまでも、くらいついてやるさ!!

 

「そうこなくっちゃ!」

 

 カノン様の楽しそうな声を聞き、逆に恐ろしさを感じてしまうのは、ここで地獄を味わい続けた所以だろうか?

 

 その場に居合わせたCP0はクザンが来た時もそこに居合わせた。

 

 しかし…

 

 今、目の前にいる海兵は、大将よりもやる気に満ちているように見える。

 

「覇気は当然鍛えるとして…基礎体力と、能力強化も進めましょうか!!自然系はクザンさん以外は来てないから、ちょっと楽しみ!!」

「「「……」」」

 

 はてさて…

 スモーカーが強くなったら、この先、どーなるんでしょうね?

 

 

 結局のところ、スモーカーがここで訓練したのは数日間。

 それでも、スモーカーは普通の訓練に比べ、力を増した事を実感する。

 

 

 きっとまた、ここに来る事でしょう。

 

 

 彼が言ってたけど、同じ色だと仲間と思われちゃうわね!

 それじゃ、私は赤いスーツにしましょうか?

 

 髪も面も服も赤……

 

 《!!》

 

 《…3倍速い?》

 

 ”…”

 

 

 

 

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