イムの娘(いむのこ)   作:槙 秀人

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”スリラーバーク編”開始です。

この話…

W7編ではなく、
スリラーバーク編とさせていただきました。

どうぞ!!








06-スリラーバーク編
閑話:戦争の火種


 3月22日…

 これは、W7でフランキーが船を造ると申し出て、ガープがルフィとイオリに久々に会った日の出来事…

 

 ある島で、一つの事件が起きていた。

 

 ここは”偉大なる航路”― バロナ島 ……

 

 

「おい、見ろ”麦わら”の記事だ・・・」

 

「ふむ」

 

「!!ゼハハハハ!!とんでもねェ事やりやがった!!!”司法の島”を落としたそうだ。こりゃあ賞金もはね上がるぞ!!!

 

「エニエス・ロビーならウォーターセブンからの海列車が有名ですな」

「ここから遠くない。それもまた”巡り合わせ”…」

「ウィーハハハ!行くのか?船長!!」

 

「我々の射程範囲には違いない…。なれど…その一味には、かの恐ろしき女子(じょし)が居る。となれば…見送るほかない…ゴホ…あァ」

 

「ああ、そうだ!!揃えるモンを揃えるまでは、あの一味は素通りするしかねェ!!億超えのルーキーなら他にもいる。先に進むぞおめえら!ゼハハハハ!!出港準備をしろ!!

 

「おい」

「ん?」

 

「待てよティーチ、探したぞ・・・!!!」

「!!?」

 

「おお……エース………隊長…!!!」

 建物の屋根の上に乗ったエースを見つけ、ティーチはワザとらしくも名前に”隊長”と付けて言った。

 

「よせ…今更”隊長”なんて…。そういうのは人を敬えるヤツが使う言葉だ…バカにしてやがる…!!」

「…ほう、あなたが…かの”火拳のエース”」

「ああそうだ。よろしくな!…お前ももう…立派に船長やってんだろ…?『黒ひげ海賊団』マーシャル・Ⅾ・ティーチ船長(・・)

 

「ゼハハハハ…なんだよエース!久しぶりだな!!どうしたんだ!?なぜ、ここがわかった!!」

 

「ティーチ…不要な問答はやめようぜ!人の倍の人生(・・・・・・)を歩んでるお前がこの状況を理解できんわけがねェ」

「……………ああ、わかった…。じゃあ、一つだけ話をさせてくれ!エース!!お前…!!おれの仲間にならねェか!!?おれと一緒に世界を取ろう!!!おれが成りあがる手段は、もう全て計算してある!!!”白ひげの時代はもう終わりだ!!!海賊王にはおれがなる!!!まず手始めに…億超えのルーキーをぶちのめして、政府の手土産にする!!」

 

「てめェ…!まさかルフィとイオリに手を出そうってんじゃねェだろうな!!」

「いや…あの一味は除外すんだろ?普通…!!あの女に手を出すほど、おれはバカじゃねェよ!!」

「って事は、おめェ…あれ(・・)、見たのか?」

「ああ…ありゃダメだ!思い出すだけでも身の毛がよだつ!!」

「…なるほど、それが賢明だな!」

「知ってんのか?」

「あいつらはおれの弟妹(ていまい)だ!!」

「!!?」

 

「まぁあいつらに手を出さねぇのは何よりだ。が…当然おれも、おめェの仲間にゃぁならねェ!!

 

 ー ドドドドン!!! ー

 

 ヴァン・オーガーの銃弾がエースを貫いていた。

 武装色が込められているが、当然エースも武装色で相殺しているので無傷である。

 

「へへ…人が話してる時に攻撃たァ…行儀の悪ィ野郎がいるな…」

 

「”火銃(ヒガン)”」

 エースが指を銃のようにして、小さな火の玉を機関銃のように放つ。オーガーは咄嗟にそれを避ける。

 

「ウィー~~ハー!!!」

 今度はパージェスが建物を持ち上げ、エースに投げつけた。エースは火柱でそれを燃やして対抗した。

 

「どわー!!!」

「くそ!!オーガー!!パージェス!!てめーェら勝手に手ェ出すんじゃねェよ!!おめェらじゃ、まだあの男にゃ敵わねェ!!!引っ込んでろ!!

「…すまん」

 

「火拳」

「!!?」

 

 - ボコオォ…ン!!! -

 

「おうわァ~~~っ!!!」

「ぎゃあああああ」

 

ぐわっちちちあち!!あつ!!!」

「「船長!!!」」

 

「う、うるっせェ!てめェら下がってろ!!!ゼェ…ハァ…!くそ…ハァ…ハァ…。ゼハハハハハハ…あァわかってるよエース。おれを殺してェんだよなァ」

「……」

 

「そりゃそうだ…”仲間殺し”は大罪だ!4番隊、隊長サッチは確かにおれがブッ殺した………!!」

「……」

 

「仕方がなかったんだよ…あいつがおれの意中の”悪魔の実”を手に入れやがったんだ!!船の掟じゃあ見つけた奴が口にしていいルール。おれァ図鑑に載ってる実の形は全て覚えてたから、それがおれの求め続けた実だとすぐにわかった。何十年も白ひげの船にいたのは、その実が転がり込んで来る確率が一番高ェと思ったからだ。運がなけりゃ諦めたが、その実はおれの友達の手に入った…!!!」

「…それで、サッチを殺して…奪ったのか?」

 

「まぁハズミさ。この能力(・・・・)はおれを選んだんだよエース!ゼハハハ!!!おれァこれで『最強』になれたんだよエース!!!見ろ…自然系(ロギア)の中でもまた異質…!!!」

 ティーチの体が黒く染まり、そこから黒い煙のようなものがにじみ出る…

 

 ー ボウッ ー

 

 黒い、煙が柱のように立ちのぼった!!

 

「!!?」

 

「エース!!お前の体は…火だろ!?」

「………!!」

 

「ゼハハハ!!!おれァ!!!!”闇”だ!!!!」

 

 ティーチとエースの戦いが始まる!!

 

 

 ~ ~ ~ ~ ~

 

「エース!やっぱり…おめェは強ェ!!だからこそ…」

「くどいぞティーチ!!」

 

 - ドン -

 

 大きな炎と大きな闇とがぶつかった!!

 

 原作とは異なり…

 

 エースVSティーチはエースの勝利に終わる。

 

「さすが、船長の元上司…」

 

「だが……船長相手に力を出し切ったようだな…!!」

 

「舐めんなよ!おめェら程度なら!!」

 

 だがしかし…

 エースは”黒ひげ海賊団”に敗北した。

 

 しばらくの間、エースは抵抗を続けるも…

 

「チッ…ダメか…体が…もう…動かねぇ……」

 

 力尽き、エースはその場に倒れ伏した。

 

 

《…結果だけ見れば、原作と同じ…か……》

 瓦礫の影で、誰かがポツリと呟いた。

 

 

「「!!?」」

 全員が悪寒を感じて振り向いた。が…

 しかしそこには誰の姿も見当たらなかった。

 

「い…今…そこに……!!?」

「「…」」

 

 全員、鳥肌が立っていた。

 

 全員が、船長(ティーチ)と初めて会った時と同じ感じを受けていた。

 

 一体…今、そこに居たのはなんだ!!?

 

「「…」」

 

「と、とりあえず、2人を運ぼう!!」

「「あ、ああ…」」

 

 

 

 偉大なる航路、『バロナ島の決闘』……

 

 この争いは、後に起こる、きわめて大きな事件の…

 

 『引き金』として語られる事となる

 

 

 

 

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