「さて、じっとしてても仕方ねェぞ!この船は巨大クモの巣から
「ガイコツ野郎のゴースト船も…、ウソップ、ナミ、チョッパーを乗せてたハズのミニ化メリー号も、クモの巣で身動きが取れなくなってる。正面には計算されたとしか思えねェ位置で、島の入り口が誘ってやがる…。ゴースト達の手招きまで見えてきそうだ!」
「なーにをごちゃごちゃ言ってんだゾロ!!ほら、おめェも来いよ!!ここにいたってヒマなんだ!!行くぞ!!弁当わけてやっからよ!ししし!!」
「イオリちゃん…、一人で大丈夫かなァ…」
「…」
「おめェに心配されるほどヤワじゃねぇだろ!あいつは!」
「バカ野郎!!”今の”イオリちゃんを心配してんだ!!」
「少し眠れば大丈夫だって言ってたわよ?それに一人じゃないわ!」
「「?」」
「 ― で、何でいきなりこんな長い下り階段?」
「ここが『入口』なんだから考えても仕方ねェ!」
ルフィが一人、急いで階段をかけ降りる…
「ゲッ!堀の奥に何かいるぞ!!」
「グルルルルル…」
「ワフッ…」
「ワン!!!」
「ワン!!!」
「ゴォーン!!」
「へぇ、ケルベロスか…。地獄の方が安全だろうに!!」
「あら、かわいいわね」
「あいつ、ケンカ売ってねェか?」
「生意気だな…!」
「お!あれ、うめェのかな?」
サンジ、ロビン、フランキー、ゾロ、ルフィの順での発言が続く。
恐らくこんな連中は初めてだろう。ルフィなんて完全に捕食者の
ぞぞ~~~っ!!
「!!?(エ~~~~~ッ!!?)」
「グルルルルル…!!!」
「ウゥ…」
ケルベロス(?)がルフィ達を睨む。
「何だ、やる気になったぞ」
「ガルルル…」
「じゃ、おれが…」
ゾロが一歩、進み出る。
「いや待てよ!手懐けてみよう!!」
そのゾロを制してルフィが前に進み出る。
「バカ!犬っつってもお前…!犬の元締めみてェな奴だぞ!?」
「犬は犬だ。よーしよしよし、お手!!」
「!」
諌めるサンジを尻目に、ルフィがケルベロスに近づいた
「ワンワン!!コォン!!!」
ガブ! ガブ! ガブリ!!!
ケルベロスはルフィの足と手と首に噛みついた。
「!!!」
「言われたそばから…」
「よしよし、いい子だ」
ポンポンと一匹の頭を撫でるルフィ…
「よーしよしよし…そうだ、ゆっくり離せ…いい子だな…!!」
「「………」」
「こんにゃろォ!!!」
― ドゴゴン!!! ―
「「グギャウッ!!!!」」
ルフィの左フックが3つの首をまとめて壁に叩きつけた。
ドサッ…
ぐったりとしたケルベロスに向かってルフィが一言…
「ふせ」
「「イヤイヤイヤ……」」
「それにしてもひどい傷ね。生きてるのが不思議だわ」
「その前に、一匹キツネが混ざってる時点で、すでに生物としてどうかと思うがな。」
ケルベロスって、実在するんだっけ?
「入ってすぐこんなオモロいの出てくんだから、この島楽しみだな―!!イオリも一緒に来りゃよかったのに!!」
「…」
「堀を出てこの先、森か…」
「ナミさーん!おーい!!ナミさんどこだ~!!?」
「元気ないわね。ケルベロスさん…」
「まァ…敗者に妙な同情はしねェこった。プライドに触る」
「……ん?」
「はっ!!」
「!!!」
「おっさんの木と…ユニコーンが一杯やってる!!?」
ぎゃああああぁあぁ
「捕まえた―!!!」
「ウオオー見逃してくれ-!!!」
「こっちもだ!!こりゃ珍しいな!!」
「お前ら!!おれと一緒に海賊やら…」
「「フザけんなァ!!!」」
「だからおめェは!!色んなモンを仲間にしようとすんじゃねェよ!!ただでさえ、タヌキだロボだの、色々いんだぞウチにゃあよ!!」
「おい、おれはロボじゃねェ!サイボーグだ!バカ野郎!!」
「もう人間じゃねェ事は確かだろ!!」
「ベースは人間だってんだよ!!」
「ベースは変態だろうが!!」
「え…ああ、そこ解ってくれてるんなら…」
「いや、ホメてねェぞ!!?」
「次は何が出るのかな~~♪楽しいな~~~♪」
「さっきの”木の人”や”ユニコーン”にもあったわね…」
「どうした」
「この森の奇妙な生物たちの共通点は、包帯、縫い傷、そして体に刻まれた番号…」
「番号か…確かにあるな。何者かに管理されてるって事か?」
「そうなるわね」
「ん?なんか聞こえるぞ?」
「ネガティブ、ネガティブ」
フィ~~…ン
「出た―!!ゴーストだ-!!!」
「ネガティブ!! ネガティブ!!」
「踊りながら増えてくぞ面白ェ~~~!!!」
フィ~~…ン
「感じの悪ィかけ声だな…」
「捕まえて飼ってやる!!」
ルフィが虫アミで捕まえようとするが、振り回してもゴーストは、当然アミをすり抜ける
「完全に霊体か…よーし!”フレッシュファイア”!!!」
フランキーが火を吐く
「ホロホロホロ…ホロロロロ…」
「ダメだ、効かねェ」
フランキーがそう言った瞬間、一匹のゴーストがフランキーの胸の辺りをスイーっとすり抜けた。
「!?」
「ホロロロロ…」
「全くダメだ…今週のオレ、ホントにダメだ…何やってもまるでダメ…生きていく自信がねェ…死のう」
「どこまで落ち込んでんだよお前ェは!!!」
「ウゥ…」
「こんにゃろ!!」
アミをあきらめて、素手で捕まえようとしたルフィの体を別のゴーストがスイ~~…っと抜ける
「もし生まれ変われるのなら…おれは貝になりたい」
「最低だ…死のう…」
「だから、何やってんだよおめェら揃って!!!」
「…!?」
「ネガティブネガティブ、ホロ、ホロロ…」
「もしかして、あのゴーストに触れると気が弱くなっちゃうんじゃ…」
「そんなバカな」
ロビンの言葉にサンジが応える。
「…ふん!情けねェ奴らだな!普段から気をしっかり持たねェから、妙なゴーストごときに心を翻弄されんだよ!!」
と、言ったそばから、そのゾロをゴーストがすり抜けた!!
「生まれてきてすいません…」
「もういいわ!!!」
サンジが落ち込んだゾロを怒鳴りつける…
「ロビンちゃんの言う通りみてェだな…」
「実体がない上に、触れると精神的に切り崩されるなんて…。もし敵ならば手強いわね。でも、フフ…なんだか、本気で怒ったイオリの簡易版って感じがしない?」
「確かに…」
「……不思議な島」
「ホロホロホロ…ネガティブ ネガティブ…」
~ ~ ~ ~ ~
「ふんがー!!!あんのゴースト!今度現れたらもう承知しねェ!!!飼うのもやめだ!!いらん!!」
「弱点は必ずある!!抹消してやる!!!」
「わははは!面白ェモン見た」
「うっせェ!!!」
「番号を持ったツギハギの生物たちは
「あいつは船にもいたよな…。時折現れ、おれ達を監視してる様だ…。問題は、誰が糸を引いてるかだ!」