「ごめんくださーい!お邪魔しまーす!!」
「早ェよ!!!」
ガチャガチャガチャ!!
「ん?この扉、鍵が…」
「あ…!…開いた開いた!!」
「開いたっていうかお前…」
ドアノブと扉が、サヨナラしてます。取れてます。
普通の人はそれを壊したと言う…
「おーい、誰かいねェか-!?ゲッコー・モリア~~~~~!!」
「これだけの屋敷で…使用人の一人もいねェのか?」
「何だこの乱闘の後の様な部屋…まさかナミさんの身に…!!?」
「ブヒヒヒヒ…!!!ご主人様の名を知ってなお、ここへ踏み込むとはたいした度胸!」
「え!?壁からブタが生えてる」
「歓迎してやれ客人達を!!」
「ウオオオオー!!ケキャキャキャキャ!!!」
床や壁からゾンビ達が現れ、ルフィ達に襲いかかった
「!!?」
「オイオイ、これもゾンビか?」
「この島ではもう…どんな生き物がいても不思議じゃないわね」
誰も恐れていない。それどころか、ルフィは目を輝かせている。
ゾンビ達は、あっという間に全滅していた…
「おし、片付いた…!!」
私は一人、ロビンのポケットの中で、寝ながら考えていた。
原作ではこの後、サンジ→ゾロ→ルフィの順にクモに捕まって、影を取られる事になる。
サンジはその影がナミ達を救うことになるし、ゾロの影はサンジの影とケンカして、二人揃って城の窓から落ちて貰うのに必要。
ルフィは、影の切り離し方を3人組に見て貰う為に必要…ってな具合。
つまり3人共、影を取られてもらわないといけないのよねェ…。私が本調子だったなら調べて回れるんだけど、かなり辛いのよマジで…。申し訳ないけど、原作通り進ませて下さい…。
そうこうしてるウチにサンジが消えた。
ゾンビたちにごちゃごちゃ言われ、ルフィが怒った。
「ゴチャゴチャうるせェな…!じゃあそのモリアのバカに伝えとけ!!おれの仲間の身に何か起きたら、お前をこの島ごと吹き飛ばしてやるってな!!!」
そう言い放ったところまでは良かったんだけどね?
ゾロが消え、結局ルフィも捕まってしまった。
う~ん、どうしよう…?
まだ調子が戻んないんだよなぁ…ってか痛みが引かない。むしろだんだん痛くなってる気がするわ。違う病気とかでは無いと思うけど…
VSモリアでは、オーズのミニ化が私の役目だと思ってる。とりあえず、もう少し大人しくしてようかな?
結果としては、ブルックとのやり取りが行われ、ロビンとフランキーがウソッチョ組と合流して、サニー号に戻るまでゆっくりさせてもらった。
「サニー号があったぞ!!」
「成程、ここへ通じてたのか…。上へ行けばいきなりボスの部屋だったとはな。」
「階段が下ろせる様になってる!」
「おい!!ずいぶん荒らされてるぞ!!」
「ゾンビ達の仕業ね。泥の足跡だらけ…」
「えっ!!じゃまだいるかも!!」
「大丈夫!!中にいるのはウチの3人組だけよ!」
私はロビンのポケットから顔を出して言った。ポケットから降りてもとの大きさに戻る。
「イオリ!?」
「おめェ、何だってそんなとこに居たんだ?」
「まだ、顔色が良くないみたいね…」
「えっ!?イオリどこか具合でも悪いのか?」
「あ~…まぁ、ちょっとね。」
「結構荒らされてんな。別にまだ取るもんなんてねェのに……」
「 ― まず、肝心のあいつらは…?」
「3人ともダイニングに居るわ。ブルックの話だと2、3日気を失ったままって言ってたっけ?」
ダイニングに入ると、オモロイ光景が…
「完全にゾンビ達にデコレートされてるが…」
「…無残ね」
― パシャッ!! ―
「「!!?」」
「…何してんだ?」
「いや、せっかくなんで記念写真を…」
「「アホかァ!!」」
男ども三人(フランキー、ウソップ、チョッパー)に怒られてしまった。
「おォい!!!てめェら起きろォ!!!寝てる場合かァア!!!事態は深刻なんだぞ!!!」
ドカーン!!!
ドゴーン!!
バキィ!!
ボカ!!
「こらこら…」
フランキーが3人をシバきまくった。たんこぶこしらえて沈んでますけど?
ねぇねぇ、みんな?写真撮影より、この暴力のほうが怒られるべき事なのでは?
納得いかねぇ~!!
「……起きねェ…神経あんのかコイツら。仕方がねェどいてろバズーカーで…」
「それはやめとけ…」
いくら自分が造った船の強度に自信があるからって、船が大丈夫でも他の物が壊れちゃうでしょ!
えっ?3人の心配?
しないわよ!だってバズーカーくらいじゃねェ…
「いや…大丈夫だ…」
ウソップが一歩前に出る。
「美女の剣豪が肉持ってやって来たぞ!!!」
「すごい!ウソップ!!」
「美女!!?」
「肉!!?」
「剣豪ォ!!?」
「ダメだコイツら!!」
チョッパーが一人ショックを受けてるけど…
でも逆に、覚醒の呪文が明確だからいいんじゃね?
「このヤローおれの影を!」
「静まれ、ここにモリアはいねェ!!!」
ルフィが寝ぼけて暴れようとするのをフランキーが止める。
「……」
「……」
「ん?ここは……」
「サニー号だ!」
「サニー号!?何で元の場所に…」
3人が覚醒して、落ち着きを取り戻した。
「…イヤ…でも夢じゃねェ。影がなくなってる……!!!…妙な感じだ…」
「おい大変だ!!!一大事だ!!!食い物がなんもねェぞ!!!」
「!」
「って言いながら食ってるのは何よ!!?」
ルフィはチーズを食っていた。
「あれだけ大量に積んだ食料がカラだ。保存食を残して全部持ってかれてるぞ!」
「チーズやカンパンじゃ食い足りね―っ!!!肉―!!!」
「収納貝も?」
あれってたぶん、青海じゃ希少みたいだから見過ごされてるんじゃない?
「あっ!!そうか!!」
サンジが食料庫を確認して戻ってきた。
「イオリちゃん!!あったよ収納貝。たぶん棚の上に置かれてたんで助かったんだ。」
「何ィ!!肉あんのか肉!!」
「それだけでも2、3日分くらいの食料にはなるでしょ?」
「そうだな…」
「おい、サンジ!!肉!!」
「肉肉うっせーんだよおめェは!!今はそれどころじゃねェだろ!!」
「ほら、コレでも食ってなさい!」
「おー!!」
W7の時と同じく、骨付き肉を2つ渡す。
「ひほひほはっふひははんへほはひっへんは!!(イオリのバックには何でも入ってんな!!)」
「…食べながらしゃべらないの!!」
ルフィの頭を小突く
「まったく面目ねェ…油断しすぎてた…!!」
「 ― ところでナミさんがいねェ様だが……?」
「連れ去られたんだっけ?」
と、ウソップの方を向いて聞いたら、途端にサンジがウソップに詰め寄った。
「連・れ・去・ら・れ・たァ!!?なぜ地の果てまで追わねェ!!?そいつはどこのどいつだ!すぐおれが行って奪い返してくる!!!」
「す、すまねェ!!!でも追いかけ様のねェ状況になっちまって…!!!とにかく話を全部聞いてくれ!!!」
*--*--*--*--*
「いいか!これから取り返さなきゃならねェもんは、大きく分けて二つだ!!」
「”めし”!!”ナミ”!!」
「…」
確かに『めし』は大事だけどね?特にお前にとっては…ね?
「あと”影”もだろ?3つだぞ!」
「おお……意外なもんがランクインしちまってた…。ひとまず”ナミ”と”影”の話をさせてくれ!」
ウソップがナミが拐われた時の状況を、事細かに説明する…
「んな!…け…け…!!!結婚だとォ~~~~~!!!フザけんなァ~!!!クソ許さ~ん!!!」
サンジが欄干の上で怒りの炎を燃やしている。全身からオーラのように結構大きな火が見える…
「ナミと結婚て、勇気あんなァそいつ…!そんでおれが巨人?でっけェんだろうな!見てみてェ!!」
「…」
「じゃあ、ルフィとあのコックのゾンビは確認済ってわけだなウソップ!」
「あ…あいつが”七武海”の一人だったなんて……!!」
「急に怖くなってきた、おれ…!!」
「知らなかったのかおめェら」
ウソップとチョッパーが顔を青くして震えている。ひょっとして私より顔色悪いんじゃないの?
「ん?そうか、ゾンビが本人みたいになっちまうんなら…おれゾロのゾンビ見たぞ!?」
「どんなんだ」
「ん~似た感じだったぞ!ゲタはいてたからお前じゃねェとわかったけどな!」
「見分けるとこが違う気がするけど?」
「 ― まぁ何でもいいが…じゃあその3人のゾンビを探し出して、口の中に塩を押し込めば影は返ってくんだな?しかしそんな弱点までよく見つけたな!」
「弱点にしろお前らをまず救出しに来た事にしろ、助言をくれたのはあのガイコツ野郎だ!」
みんなが話している間中、ウソップがすり鉢でなにやらゴリゴリとやっている。
「えーっ!?ブルックに会ったのか!?」
「会った…会って…ヤボな質問しちまってな…。いや、お前らが初めにアレを仲間にすると連れてきた時ゃ、さすがに存在ごと完全否定したが…。あの野郎、ガリガリのガイコツのクセによ!話せばなかなか骨がある。ガイコツなだけに」
「フランキーのおかげて確定したしね!!」
「「?」」
「何がだ?」
「割り込んでごめん。話を聞けばわかるわよ。フランキー続けて!!」
フランキーはブルックにした質問の事を話した。そして、一味のみんなはラブーンの名を聞く。
「……こういうワケで奴は…」
「ラブーン」
「……」
「あいつだ…」
「ホントかよ…」
「…あいつって?」
「……ああ、おれ達知ってんだそのクジラ」
「……!?何!?どういう事だ!?」
「…偉大なる航路の入り口にある”双子岬” ― そこにクソでけェクジラがいて、世界を分かつ壁に頭をぶつけ吠え続けてた」
「…」
「『必ず戻る』と約束した仲間の海賊達を50年待ち続けてるってんだ…。すでに海賊達は逃げ出したって情報もあったが、ラブーンはそれを認めず吠え続けてた。なんとかルフィがその壁にぶつかる自殺行為だけはやめさせたが、…あいつは今も生きてその岬で仲間を待ち続けてる!!」
「……」
「イオリ!!おめェが言ってたのはこの事か!?…しかし、とんでもねェ話だ…50年も互いに、約束を守り続けてたんだ…!!確かにおれァ、感動したぜ!!」
「まさか、あのラブーンが待つ仲間の一人が…あのガイコツだったとは…」
「ヴォオオ~~~~~!!!骨も鯨も大好きだチキショー!!!」
「「うるせェよっ!!!」」
「うは~っ!!ぞくぞくしてきた!!あいつは音楽家で!!喋るガイコツで!!アフロでヨホホでラブーンの仲間だったんだ!!!おれはあいつを引きずってでも、この船に乗せるぞ!!仲間にするぞ!!!文句あるかお前ら!!!」
「ふふっ…あったら意見が変わるのかしら?」
「会わせてやりてェなァあいつ!!ラブーンに!!!」
「賛成だチキショーッ!!!」
「おれもだコンニャローッ!!!おれもう、ガイコツ怖くねェっ!!!」
「「うおおぉおおぉぉおおおー」」
「そんなわかりきった事より!!ナミさんの結婚阻止だ!!!おれァ!!!」
「ゾロ!!どこ行くんだ?」
「さっさと乗り込むぞ!!奪い返す影が一つ増えたんだろ?」
「しししし!!よっしゃァ!!!野郎共っ!!!反撃の準備をしろ!!!スリラーバークを吹き飛ばすぞォ―!!!」
「ゆけ!!」
「おめェもだアホ!!」