「 ― しかし、おれ達の影の入ったゾンビっての探し出すのは一苦労しそうだな」
「それに…!!本当に!!ルフィのゾンビはとんでもねェんだぞ!!!普通の巨人の2倍はあるんだ!!お前らでも勝てるかどうか」
「まぁ、それについては心配しなくてもいいわよ。なんとかなると思うから!」
「なんでだ?」
「…ゾンビなんて探さなくていいよ!おれのゾンビは見てみたいけどな!」
「?」
「何言ってんだ!おれ達ゃこのままの体じゃ二度と太陽の下へ出られねぇんだぞ」
「だってお前…あの時ゾンビのおっさんが言ってたろ?ゲッコー・モリアをぶっ飛ばせばみんなの影が戻るって!」
ゾンビじゃなくて、大ケガしたお爺さんですが?
「!!?」
「……!!」
「……た…確かに言ってた…。またコイツは核心を…」
「で、あの階段を登ったらモリアがいるんだろ!?」
「うおっ!!確かに!!」
「霧の中に居る限りはルフィの言う通りね…。ただ、少し気になることがあるのよねェ…」
「なんだよ気になる事って?」
「だって、巨大なルフィがいるんでしょ?これから何が起きるのか予想できないわよ?」
「「…それも…そうだな!!」」
「失敬だな、お前ら!!」
「とりあえず、ルフィとゾロとサンジ、それとブルックについては、同じような気配を感じるから、それがそれぞれのゾンビだと思うわよ?いざとなったら気配で追って、そいつらの口に塩をツッコめばいいんじゃない?」
「見聞色でわかんのか?便利だな!!」
「でしょう?」
だから、みんなにも身に着けてもらいたいのよ!
「とにかく、まーおれはモリアをぶっ飛ばしに行くからよ!!影はそれで全部返って来るからサンジ!お前ナミの事頼むぞ」
「当ったり前じゃアア!!!透明人間だか陶芸人間だか知らねェが霧の彼方へ蹴り飛ばしてやらァ!!!結婚なんざさせるかァ~~~~~!!!」
「言い忘れたがあの透明人間、風呂場でナミの裸、じっくり見てたぞ」
「ぅんぬァアアアアにィイイイ!!?クアァア…オーノーレー!!アァアアアアァアアアァアァアアァア」
「これ以上刺激してやるな…何かに変身しそうだ…」
「…」
「ナミの事は目の前で連れ去られた責任を感じてる。おれもサンジと一緒に行くぞ!!第一”七武海”なんかと、もう二度と会いたくねェ!!!」
「私も一緒に行くわ!調子が悪くて、助けに行けなかったからね!!」
「おれはガイコツの戦いが心配だ。そこへ行く!麦わらがモリアを先にぶっ飛ばせりゃそっちも解決だろうが、その前に自分の影にどうにかされちまってたら大ゴトだ」
「そこ、おれも付き合うぜフランキー!”伝説の侍”のゾンビってのがどれ程のモンか興味をそそる」
たぶんそこで
ちなみにゾロの腰には『雪走』の代わりに『白刃:雲』が収まっている。原作よりは楽な戦いができるのではなかろうか?
「ナミちゃんとガイコツさんの2極…!!差し詰め解決を急ぐのはそこね。…後は確かにモリア討伐が決着のカギ!」
「お前らそんな簡単に言うけどな!!相手は”王下七武海”だぞ!!!」
「大丈夫だ。クロコダイルと同じだろ」
「お前、殺されかけたじゃねェかよ!!頼むから気をつけてくれよ!!?特に…!!充分に話したけどお前のゾンビ、すげェんだぞ!!」
「わかったわかった」
「そういえば…イオリ!さっきそれは、なんとかなるとか言ってなかった?」
「…毎回みんな忘れてるけどさァ…。ウソップ!私はリトルガーデンで巨人達に何をしたっけ?」
「?…あっ!そうか!!ミニミニ!!」
「「!!」」
「巨人の2倍って言った所でせいぜい50m程度でしょ?1/100にしたらどうなると思う?」
50cmですよ?
「そこまで小さくしたらおれ達よりちいせェだろ!!」
「ね?なんとかなるでしょ?」
「逆に相手から見たらこっちが巨人になるわね…」
「…おれぁ、おめェの能力は戦闘ではたいして使えねェと思ってたけどよ、そういう使い方をすりゃ、巨大化出来るってのと変わらねェって事じゃねェか…!なにげにすげェんじゃねェのか?」
「まぁ、いつもいつも使ってもいられないけどね。私が居ない時の戦力に大きな差が出来るのは、正直うれしいことじゃない!」
「でけェ敵ってのも、倒しがいがあるからな!!」
まぁ、そんな事サラッと言えるのはお前らくらいだろうけどね?
普通、技量が同じなら体躯の違いはそのまま戦闘力の差になるわけだからね。
「今回の場合、その巨人ルフィに、影を取り返す邪魔をされるのが厄介だから小さくするの。そうでなければ、そのままの大きさで戦った方がみんなの実践訓練になるでしょ?」
「訓練じゃねェだろ!!」
ウソップが悲鳴を上げてるけど、死ぬ心配が無い以上、私としては訓練としか見れませんな!そもそも修練場のほうがよっぽど過酷でしょう?あぁ、でも今回は私の調子が悪いから助けられないかもね?…って事は、訓練とは言えないかも?
「オイ!!おれは行くぞ!!」
サンジがシビレを切らしたようだ。
「ほんじゃコレ、お前ら一袋ずつ持ってけ」
「ん?」
「おれ様特性”ゾンビ昇天塩玉”だ!!」
「あァ…お前さっきからコレ作ってたのか。さすがだな」
「だいたいな…危機感のねェお前らに一言言っておくが!!この海がいくら深い霧に包まれてるとはいえ、日の光が全く射さねェって保証はねェんだ!!今は夜中だから安全なだけさ!! ― つまり、日の昇る”夜明け”が最悪のリミットだと思え!!」
「うん!さすがウソップ!!しっかり状況判断出来てるじゃない!!」
「そ…そーでもねーよ!!」
ウソップがテレてる。
「確かにそうだな!!おれ達にケンカ売った事を後悔させてやるぞ!!ゲッコー・モリア!!!食料は倍にして返してもらうぞ!!!夜明けまでに!!!」
「そうじゃなくて”影”奪回のリミットの話しをしたんだよ!!!」」
「んナミさ~~~~~ん!!!」
「いくか」
「おお!!!」
「勝手にしろ!!!」
「モリアはどこだァ!!!メシを返せェ~~~!!!」
「ぐわ~~~~~!!」
「ナミさんの風呂を覗いたクソ野郎はどいつだ出てこ~~~い!!!」
「ギャアアアアアア」
ルフィとサンジが先行してゾンビたちを蹴散らしている。
「とりあえず、塩はいらねェな…心からの怒りに満ちてる」
「影の事、どうでもいいのかな?」
「モリアをやっつければみんな解放されるんだから良いんじゃない?」
「…!!しまった…いけない……!!」
「何だ!?どうした」
ネガティブホロウが4体ほど現れて、ルフィとサンジの体をすり抜けた。
「もーだめだ…生まれ変われるなら、ボウフラになりたい…」
「おれなんかマユゲ巻きすぎて…死ねばいい…」
「…」
「おい!!ルフィ!サンジ!!何が起きたんだ!!?」
「よォし!!!捕まえたぞ!!!」
「二人が捕まったァ―!!!何でだ!!!」
「あのゴースト達の仕業よ!!触れると心を折られてしまうの…今の所解決策は何も…!!」
「…」
「ネガティブ ネガティブ」
「……!!」
「鉛星!!!」
「どあ!!!」
ウソップが、ゾンビたちに攻撃を仕掛けて、ルフィとサンジを救い出す。
「急げ!!!二人を抱えて逃げるしかねェ!!おれ達もこうなったら終わりだぞ!!!」
「いやだ~~!!!全員捕まったら助からねェ~~~~~!!!」
「上から来る!!”ルフィ”よ!!」
そう言えば、ルフィゾンビはマストに上ってたんだった…
影とは言え、さすがルフィと言うべきか…なんてタイミングで飛び降りやがんだよ!!
「!!?」
「うわああ―!!!」
「落ちる~~~!!!」
「!!?ウソップ!!!サンジ~~~!!!」
「イオリ!!」
原作通りというか…ウソップとサンジがルフィゾンビのせいで落ちた。私も一緒に…。
「落ちて来て刺さった二人はまぁ置いといて…どういうこったコリャ?なぁイオリ!!」
「急に道が塞がりやがった。何なんだこの壁は…!!」
「気配からするに、これがルフィのゾンビだと思うわよ?」
「「はぁ!?」」
「ゲホ!!畜生ォ一体何が…!!!」
「イテテ…い…今のは…!!?」
「ねぇ、ウソップ!!こいつが
「うおっ!!ルフィのゾンビだ!!」
「「え~~~~~!!?」」
「何だこのデカさはァ~~~~~!!?」
「どっかの大魔王か何かか!?こんな巨人見た事ねェ!!!」
「これがゾンビ!?」
「これが…」
「ルフィ!??」
「ダメだ、もう終わりだァ!!おれ達を殺しに来たんだァ~~~!!!」
「だ・か・ら!!!もしそうなら小さくするから安心しなさい!!」
「おぉ!!イオリ居たのか!?そうか!!そうだよ!!おめェがいれば安心だ!!」
ボロボロに泣いてたウソップが泣き止んだ。でもデカイね。小さくしなかったら私でも相手するのは面倒な気がする。
「!?」
「ギャ~~~~~!!!」
「うっさい!!」
オーズが手を伸ばし、崩れた建物の欠片を持ち上げる。
「うわァア何する気……!!」
角の部分を頭にのせた。帽子をかぶったイメージなのだろう。
「おお、いいなコレ!」
「よーし!!気分出てきたぞ!!おれは海賊王に腐れなる!!いやー建物壊れてびびった」
ルフィゾンビは去っていった。
「…な…何だ、おれ達に気づいてもいなかった」
「…ホントにルフィみてェな事言ってやがった。あの図体でルフィの戦闘力は確かにヤベェな」
「まぁ、ゴムゴムの能力は無いから、随分ましだと思うけどね…どのみち小さくすれば問題ないわよ」
「イオリが居なかったら、もう影なんて諦めてるところだ」
「「なんでだよ!!ふざけんな!!」」
サラッとウソップが言って、ゾロとサンジがツッコんだ。
「しかし、あのゾンビ…橋を壊しやがって…」
「あと30秒待てよ。この装飾が不満だ…」
「「橋が出来た!!」」
「すげー!!」
「これだけのガレキや木片がありゃ材料は充分だ」
「…しかし、応急にしちゃあディティールまで凝りすぎじゃぁ…」
「このおれに手抜き工事をやれってのか!!?」
「いやァ頼りになるぜ!!とにかく助かった行こう!!」