イムの娘(いむのこ)   作:槙 秀人

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06-199話:モリア討伐

 ナミとチョッパーも合流して、オーズとの戦いがはじまった。

 

 ヤバイわァ…下腹部が痛い…だけじゃない!

 

「うぅっ…気持ち悪ィ……」

 

 吐き気まで!!?

 こんな事…今まで一度もなかったのに…

 なんだって今日なわけ!!?

 

 男どもが、何度も殴る蹴るの攻撃にさらされてる…

 確かに原作でもやられ放題だったけどさァ…

 しかしあいつら頑丈よね?

 

 最悪でもロビンが影を取られるのは阻止しないと…

 

 でもなァ…アイツらをこのまま放って置くのも見ててツライわ。

 

「ガウッ!!」

「エル!!?」

 

 

 一撃を受けた仲間は、追撃を受ける前にエルが救出してくれた。

 助かった。少し休める…

 

 そしてロビンとモリアの遠隔能力勝負…って言っても、すぐに入れ替わる気だろう。

 

 そうか!ここで倒せるかも?

 

「クラッチ!!!」

「グギャー!!」

 

「キシシシシ…おしかったな…!だが残念、おれと影法師はいつでも居場所を逆転出来る」

「……!!?」

 

「え!?何でモリアがここに!?」

「入れ代わっただと!?…じゃあ、あっちにいるのは…」

「したがって今、オーズの腹にいるのはさっきまでここにいたおれの”影”関節技など効かねェ『影武者』」

 

 - ベリベリ -

 

「あっ」

「勝負あり…」

 モリアがロビンの影を持ち上げる

 

「やべェ!!ロビンちゃんの影が!!」

 

 ー ドゴォーン!! ー

 

「グギャー!!」

 

 私に蹴られて壁に激突するモリア。もちろん手を蹴ってロビンの影を放させてから、顔面を蹴り抜きました。

 そのままモリアにとどめをさそうとしたけど…既に入れ代わってやがった。

 すぐさまオーズからの攻撃が…

 

「ゴムゴムの銃!!」

 

 - ドン!! -

 

「「!!?」」

 

「なんだと!!オーズの拳を片手で受け止めやがった!!」

 

「ウッ…」

「「イオリ!!」」

 私は膝からくずれ落ちた…

 

「い…痛いよォ…」

 ダメだ…全身に力を込めた途端に痛みが頭を突き抜けた!

 

「キシシシシ…何だか知らねェがチャンスだ!!やっちまえオーズ!!くれないを握りつぶせっ!!」

 オーズが私を掴んで握りつぶそうとする。

 ヤバい…体に力が入らない…覇気も思うように使えない…

 こりゃあかん…

 

「あ…あぁぁぁ…」

 

「えっ!!何!?どうして??イオリがあんな声出すなんて!!?」

「…今、イオリの防御力は無いに等しいかも…」

 

「ロビン!!どういう事!?」

「…あの日らしいの…それもいつもよりかなり重いらしいわ…」

「そういえば、イオリが言ってたけど…でも、そんな状態であんなことされたら…!!余計に酷くなっちゃうんじゃ?」

 

「おやぁ?顔色が真っ青だな!…気絶したか?それとも死んじまったかな?キシシシシ…!!」

 

「てんめェ!!イオリちゃんを放しやがれ!!」

 サンジが月歩と悪魔風脚でオーズの腕を狙って攻撃しようとするが、オーズが私をサンジめがけて投げつけた!

 

「ぐおっ!!」

 サンジが私を受け止めたけど、ぶつかった衝撃を支えきれず地面に激突。

 私、重いからなァ…

 

 その際、私は地面を拳で叩き、サンジの上ではなく横に落ちた。そしてそこに…

 

「トドメはこの技だ!!ゴムゴムのバズーカ!!!」

 …動けないや…こりゃもろに食らっちゃうわね…

 

「サンジ!!イオリ!!逃げろー!!!」

 

「ヤベェ…よけれねぇ…」

「ガウ!!」

「!!?」

 

 ― ゴゴォ…ン!!! ―

 

「た…助かったぜエル!!サンキューな!!」

「ガオゥ!!」

 

「大丈夫かイオリちゃん…って何だ!?血が…!!」

 

 ナミとロビンが駆けつける。

 

「サンジ君、ちょっとどいて!!」

 

「…酷い出血ね…意識はあるの?」

「…なんとかね…」

 

「イオリ!!大丈夫!?」

 

「オーズ!!そこに4人固まってやがるぞ!!」

「おー!!ゴムゴムのバズーカ!!」

 

「ぐっ…」

「ちょっとイオリ!!」

 

 ― バンッ!! ―

 

「!!?」

 ナミ達とオーズの間に割って入り、バズーカの手を両側に弾く…

 

 けど……もう限界……

 この状態だと、”飛ぶ”のも無理かな…?

 

 あ…でもやっと来たか…

 

「キシシシシ…スゲェなおめぇは、調子悪そうなのによ!!だがもう無理みてェだな!!四人揃って死んどけ!!」

「ゴムゴムの…回転弾!!」

 

 - ドン!! -

 

「!!?」

「!!!」

 オーズの拳がピタリと止まった。この島で今、そんな事が出来るの私意外には一人しか居ない…

 

「てめェ…何してやがる!!こいつらはおれの仲間だぜ!!」

「…遅かったじゃないよ…」

 

「もう大丈夫だぜ!!あとはオレにまかせりゃいいぜ!!」

「「イオリ…この方どなた!?」」

 ナミ、サンジ、ロビンがハモる。

 

「誰だお前?」

 ついでにオーズまで聞いてきた。私が答えるまでもない…

 

「モンキー!!!D!!!ルフィだぜ!!!」

「え…!?ル…」

「「ルフィ~~~~~!!?」」

 近場にいない連中までハモってやんの…

 まぁ私がわかったのだって原作知識と見聞色でずっと追ってたからだけどね。

 そうでなきゃ誰だかわからんもん。見た目も代わってるし、気配も全く別物だ。

 

「おめェがそんなんなってるなんてビックリだぜ!!あいつそんなに強ェのか!?…そうは見えねぇぜ!?」

 

「イオリは具合が悪いの!!」

「何ィ!!?」

 あ…そこは”ぜ”が入らないのね?

 

「いいから!!…時間がないんだから、アイツとモリアをやっつけちゃって頂戴!!」

「…わかった!おやすいごようだぜ!!!」

 

 ルフィが飛んで、オーズに左アッパーを入れる

 

「うわあああ~~~っ!!!」

 

 凄いわね…百メートルは飛んだんじゃない?

 さらに立ち上がったオーズに追いつき背中にしがみついたかと思うとバックドロップを決めた…。

 どんな原理!?

 

 ゾンビたちが騒ぎ、ローラ達が私たちを救出にやって来た。

 とりあえず私以外に動けなくなっている者は居ないので、避難はスムーズに済んだ。

 ちなみに、ローラはひとしきり告白して破談していた。

 ってか、誰にでも告白するくらいなら何で巨人族の王子を振ったんだか…

 

 オーズについてはあっさりだった。ルフィのパンチがコックピットのモリアを捕らえモリアが気絶。

 『影革命』がなくなり影が小さくなったので、オーズは私が小さくした元の2mに戻るのだが、腹の中にモリアが居た為に、そのままオーズゾンビは破裂してルフィの影が戻った。

 う~ん、スプラッタ…

 

「あとはモリアか…」

 原作通りだったなら、海楼石の手錠をかけて、脅して影を取り戻すところだけどね…

 既にブルックのも含めて一味の影は全て戻っている。なのでモリアには実践訓練の餌食になってもらう事にする。

 

「勝ったわ―っ!!!」

「やってくれた~~~~~っ!!!」

「ありがとう!!お前ら最高だァ!!!」

「やっぱり希望の星だったァ!!!」

 

「喜んでる場合か!!てめェら全員消滅しちまうぞ!!!」

「影…そうだ!!急がにゃあ」

「さァモリアを叩き起こして、影を返して貰うのよ!!!朝日はもうそこまで来てる!!!」

 

「……!!起こすにゃ及ばねェ…!!」

「!!?」

 モリアが起き上がった。まぁ原作と違って銃(ピストル)一発だもんね…

 

 そしてモリアがグチグチと昔の事を話し出し、それを聞いてルフィが怒る。ここは原作通り。

 

「おいみんな!!もう時間がねェ!!ちょっと無茶するからよ!!その後の事は頼むっ!!!」

「よし任せろ!!!」

「ブッ飛ばせェ~!!!」

 

「既に、みんなの影は戻ったんだから無茶する必要ないのに…」

 

「影を奪われた人たちと約束しちゃった感じだからね…それよりナミ!」

「え!?」

「ナミ達が船に行った時、あの辺りに大きな気配を感じたんだけど…?」

「あっ!!そうだった!!あとで話すわ…イオリは少しでも休んでて…」

「…」

 原作知識で知っているけどね。確かに原作よりはマシな状況ではあるけど…戦力的にはあんまり変わんない気がするんだよなぁ…

 

「悪夢を見たきゃ勝手に見てろ!!!モリア!!!」

「…!!!」

「おれはお前に付き合う気はねェ!!!」

 

 うーん…モリアの奴、一味の影が戻ってること気づいてたよね?

 怒りに我を忘れて暴走するなんて…人のこと言えないけど…

 

 あいつは頭に血が登って暴走した挙句に自滅…そんな感じだ。

 被害者一同が居なきゃ、私たちのほうが時間稼ぎしてもいいくらいなんだもの。

 そうか!要は日の光を遮ればいいのよね?ゾロも連中に説明してるし…

 

「見学なら黙って見てろ…!!!モリアとの勝負にはもうおれ達が勝ってる」

「!?」

「 ― ただし、後は朝日が射すまでの時間との勝負…モリアはその短時間イカレたパワーでやり過ごすハラだ!もっとも、ヤツはおれ達の影が戻ったことを忘れちまってるみてェだがな…」

 

「モリアの運命はルフィにやられるか、自滅するかの2択しかない。」

「おめェらにゃ悪いが…」

 

「まぁ、影の無い人達も雲でもあれば問題ないでしょ?」

「「!!?」」

 

「何だこりゃァ!!!」

 突如、上空に大きな雷雲が広がり、モリアが慌てる。自滅覚悟の技を繰り出したんだから当然ね。

 

「イオリ!!なにあれ!!?」

「空島でエネルと戦った時に”雲貝”で雷雲を吸収したじゃない?それを使っただけだよ!」

 ちなみに使ったのは回収した内の一割ほどだ。ウソップが雲貝が使えないと言ってたけど、試してみたらちゃんと吸収した雷雲が出たのよね!

 

「何ィ!!おれの”雲貝”は使い物にならなかったのに何でだ!!?」

 ウソップが慌てて私を問い詰める。

 

「あれは中に島雲が入ってたからだと思うわよ?普通の雲を吸収すれば青海でも使えるみたいね?」

 

「マジでか!!よかった捨てなくて…って、どうやって雲なんか吸収すんだよ!!?」

 

「ナミに作ってもらったらいいんじゃね?」

「おぉっ!!その手があった!!」

 

「あんたら、何かのマニアかっ!!ってかイオリ!!あんたちゃんと休んでなさいよ!!」

「ちょっと休んでどうにかなる相手じゃないでしょ?」

「えっ!!?」

 

「さっきモリアの思考を読んだのよ…”もう一人”居るみたいね…。気配でもわかるわ」

「…」

 

「何の話だ?」

「「後で話すわよ」」

「?」

 

「うぉー!!雲が朝日の光を遮ったぁ~~~!!」

 ギャラリー達が喜んでる。命の危険がなくなったんだから当然よね…

 

 戦いは、ギア2、3とを使いルフィが圧倒。モリアは『本物の悪夢は新世界にある』と叫び、全ての影を解放した。

 全員が消滅することなく影が戻った。そして、雲は流れて朝日が射した…

 

 

 

 

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