イムの娘(いむのこ)   作:槙 秀人

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スリラーバーク編の最終話です。

なんとか年内に完了できました!

どうぞ!










06-205話:いざ、魚人島

 ~ さらに2日後 ~

 

素晴らしい~~~♪ありがとうございますフランキーさん、ウソップさん!!

 

「いーのよいーのよこれくらいなんでもねェ!!うはははは!!」

「何て立派はお墓…!!!」

 

 ルンバー海賊団のエンブレムを立体的にしたものが船の上に置き、十字架の上に飾られている。土台には海賊団名と仲間の名前が彫られた墓石。

 というデザイン…

 

「おれのデザインの勝利だな」

 どうやらデザインはウソップが担当したらしい。

 マジで才能あると思う!

 

「花はおれとエルが摘んできた!!」

 

「…まさかあの大量の遺骨をライオンちゃんに載せるわけにはいきませんからね…」

「サウザンド・サニー号と呼べよ次から!」

 

「このスリラーバークはくしくも我々の故郷”西の海”からやってきた島…ふるさとの土ならば少しはゆっくり眠れるでしょうか……。おや?よく見たら…!なんでこんな大きな木箱に入っているのですか?後ろには蓋まで…??」

 

「イオリに、こうしろって言われたんだ!おめェの言う通り故郷の土なんだろ?いずれ故郷に戻った時に、箱ごと墓を置いてやればいいだろってよ!!」

 

「ま、まさか…!!?コレを持って行くのですか?」

 ブルックが驚いたように問いかける。

 

「しばらくしたらイオリが来る事になってる。これを小さくする為にな!!」

「!!?」

 

「じゃあブルック!!おれ達先行ってるぞ」

「…」

 

 ブルックが墓の前でレクイエムを演奏する。

 

ああ…なんて事でしょう…!!まさか、仲間達も一緒に航海出来るなんて!!」

 

 ― ザッ… ―

 

 ゾロが現れた…。そして鞘に入った刀を地面に突き立てる。

 

「ああ…びっくりした。…あなた…もうよろしいんで?」

「イオリに比べりゃ大した事ねェさ。ちょっと寝すぎただけだ…」

 

「それは…?」

「死んだ刀だ”雪走”ついでに供養させてくれ…」

 

「…あの」

「ん?」

 

「…あー…いえ…そうだ私、一味に入れて貰いました」

「へぇそうか…そりゃ運が悪かったな…」

「え?」

 

「この一味は手ェやくぞ?」

ヨホホ!!その様で!!死ぬ気で頑張ります!!あ!!私もう死んでますけど!!ヨホホホ

 

「いったい誰に手を焼くのやら…」

「「!!?」」

 

「イオリ!!いつから居た?っつうか何しに来たんだお前!?」

 

「墓を小さくしにね…!小さくして収納貝に入れておけば安心でしょ?」

「なるほど…。この蓋はそういう事か…!!」

 

「そろそろ出港みたいだから迎えにきたのよ。供養は済んだ?」

「あ、はい!…これはあなたの提案だった様で…。またまた私びっくりしました!ゾロさんの言われるように手を焼く一味かもしれませんが、暖かいですね!とても…ヨホホホ…」

 

 

 

「よし!!イオリも治ったし!!ゾロも起きたし!!出るか海へ!!次の冒険行くぞー!!」

「「おォ―!!!」」

 

「気が早いのね。もう船だすの?」

 

「あれ!?ゾロまた包帯取ったな!?」

「ああ動きづらいからな」

「動かさねェ様に巻いたんだ!!」

 

「おめェらはブルックの船貰えよ。舵と帆を直しといた」

「ありがとう!何から何まで世話になるわね!!あんた達は礼を言っても言い尽くせない大恩人よ!!結婚してあげたいわ」

「おめーは上玉だが残念。おれがスーパーすぎてつり合わねェ」

 

「別れ難いなァお前ら!!もう2・3日宴やってこうぜ!!」

 

「だめだ!!次、”魚人島”なんだ!!おれ楽しみなんだ!!面白ェ奴いるんだろうな~~~!!!」

 

「美しい人魚達と!!おれは戯れるんだゥン!!」

「人魚さんのパンツ見せて頂いてもよろしいんでしょうか…」

 

「オイオイバカな事言うんじゃねェっ!!人魚は……パンツなんかはかねェよ…

「!!!」

 ブーッ!!!っと鼻血を出すサンジとブルック…

 

 あ、ブルックって鼻血も出すんだ…

 

「人魚達の美しさと来たら!!かの海賊女帝ハンコックもたじたじってもんでよ…」

「マーメイDO♪マーメイDO♪」

 

「下半身お魚じゃない?」

 ロビンが冷めた目で二人を見やる。

 

 サンジって、こういうちょっとした所でマイナスイメージ加算するんだよねェ…。

 ホントもったいないわ…

 

「何でお前ら詳しいんだ?」

 ウソップが尋ねる。

 

「ああ3年前、ここに来んのに通ってきたからな!サイコーだぜ魚人島!!」

 後ろではまだ、サンジとブルックが踊ってる…

 

「ローラ、あんた達”新世界”へ行ってたの?」

「行ってたんじゃなくて新世界の生まれなのよ!!私のママが海賊やっててね……!!あ、そうだわ…!!」

 とローラが紙を取り出し半分に破る。おおっ!!あれがマムのビブルカードか?

 

「 ― コレあげる」

「紙?…あっ…これってもしかして…」

 

「ママの”ビブルカード”。特別よ?ナミゾウと私は姉妹分だからね」

「おおお!!よかったなオイ!!ローラ船長のママはスゲー海賊なんだぜ!!?大事に持ってろよ!きっと後で役に立つぞ!!」

 

「ママがスゲー海賊って…。もしかして、ローラの姓は『シャーロット』?」

「さすがは”参謀”!詳しいじゃない!!どう、凄いでしょ?」

「…そだね……」

 世の中的には、四皇と天竜人ってどっちが上になるんだろう?

 

 

「ビブルカードってあれでしょ?あんたらがアラバスタに行く途中で、みんなに配ったやつ…」

「そうね」

 

「じゃあ、このママのビブルカードに私がサインしとくから、いつか何かに困ったらコレを辿ってママに会うといいわ!その時は私も元気でやってたって伝えてね!」

 

「あ、サインはココとココに書いといて!」

「ん…何で?」

 

「保管用と持ち歩き用とで分けておけば安心だと思ってね。あなたのママのカードは貴重でしょ?」

 

「用心深いじゃない!いいわ、じゃあ2箇所サイン書いとくわね!」

 

「そういやあんたら、さっき配ったって言ってなかったか?ビブルカードは新世界にしかねェのに?」

 

「先に海賊になった兄弟に頼んで作っておいてもらったのよ。」

 私はエースから受け取ったビブルカードについて話した。

 

「でも、サインしとくのはいい方法かもね。白い紙切れのままじゃ、どれが誰のかわからなくなっちゃうもん!」

「それもそうだな!じゃあ早速書いとくか!」

 と言ってルフィが麦わら帽子から2枚のビブルカードを取り出した。

 

「あ!!」

 

「あり?1枚コゲて小さくなってる…」

「えっ!!?」

 

「ちょっとアンタ!それ見せて!!」

 私もバックからエースのビブルカードを取り出した。当然だけど同じく焦げている。

 

「…」

「…これは確かに”命の紙”…さっき『くれない』が言ってた様に、これは生存確認にも使えるの!…持ち主の”生命力”を啓示するのよ!!これ…あんたらの大事な人でしょ?」

「ああ、おれ達の兄ちゃんだ」

 ルフィは満面の笑みで答えてるけど……。これはずいぶんと痛めつけられてるみたいね…。それとも気持ちが弱ってるのかしら?

 公開処刑にされるのであれば、気持ちが弱っていると見るべきだろうか?

 

「気の毒だけど、この人の命!!!もう…!!消えかけてるわよ!!!」

「えェ!!?」

 いやいや、そこまで酷くないって!

 でもまァ…危ないのは確かね…。

 

 

 私とルフィはみんなから少し離れた所に移動した。

 

「…イオリ。お前はどうしたい?」

 

「情報が何もないんだから動き様がないわよ。エースが居る方角だけ分かってもねェ…」

「そうだな…」

 

「それに…」

「それに?」

 

「もしもピンチだとして…私たちが駆けつけたら、エースはどんな反応すると思う?」

「あっ、そうか!!行ったらどやされるだけか!」

 私はそうなるだろうねと頷いた。

 

「いずれにせよ、動くとしてもなにかしらの情報を得てからじゃないと無理よ。とりあえずわたし達はわたし達の冒険を続けましょう!!」

「ああ……。そうだな!!」

 ルフィにはエースが病気かも?とかいう不安は無いのだろうか?まぁ、病気になった事ないからわかんないか。

 正確には無いんじゃなくて気付いてないだけだけど…

 

 

 ~ ~ ~ ~ ~

 

 

「そいじゃあなー!!お前らー!!

「みなさん!!全滅にお気をつけてー!!ヨホホホ!!」

「縁起でもねェ事言うなお前!!」

「ローラ!!ビブルカードありがとう!!元気でねー!!!」

 

「ママに会ったらよろしくね!!私達もまた会いましょう!!ナミゾウ!!!」

 結局、ナミは『すげー海賊』には興味を示す事なく、ビブルカードを受け取った。

 なぜに?

 

「この恩!!一生忘れねェぞ!麦わらァ!!!」

「太陽を…!!太陽をありがとう~うお~~ん!!」

「大恩人麦わらの一味の航海に栄光あれ~~~!!!」

 

 船の上ではブルックによる演奏が響いていた。ピアノも持ってきたけど、今はバイオリンだ。

 目指すは指針の示す先。海底の楽園『魚人島』!!

 

「ルフィ、イオリも…本当にいいの?」

「ん?ああ…エースの紙か?いいんだ気にすんな!」

 

「ルフィさんイオリさん!!私、構いませんよ!?寄り道しても!!今さら私とラブーンに時間など、さしたる問題じゃありません ”生きて”!!”会う”!!!これが大事!!」

 

「うおお~~~っ!!!会いに行こうぜ兄弟クジラ!!」

 

「ルフィ、イオリ!おれ達ァ全員寄り道上等だぞ!!」

 

「いや、いいんだ本当に!!」

「ルフィと話したんだけど、今行ったところでわたし達がどやされるだけだから、ヤメとこうって事になったのよ。それに、情報が無い状態で闇雲に焦ったところで何にもならないからね?」

 

「エースは弱ェとこ見せんの大っ嫌いだしな…!おれ達は出合えば敵の海賊…。エースにはエースの冒険があるんだ!!」

 

「…ビブルカードってのは本人が弱ると縮んで、また元気に戻ったらもとの大きさに戻るんだろ?」

 

「うん。会うならそん時だ!!その為にエースはこの紙をおれ達にくれたんだ!!な!!」

「…まぁ…そうね…」

 

「そういやゾロ、おめェブルックが仲間になった時に寝てたからまだやってねェよな~!イオリもあん時は飲めなかったし!!」

 

「えーそれでは改めまして!!新しい仲間”音楽家”のブルックの乗船を祝してェ」

「「乾杯~~~~~ィ!!!」」

「お世話になりまーす!!!」

 

 

 

 

 




本年(2023年)は、これが最後の投稿です。

新年初回は1月4日を予定しています。

それでは、良いお年を!!
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