「人~ん~魚ほ~~う…♡ そう!!全人類の憧れ人魚!!海の宝石!人魚!!そんな人魚におれは出会ったぁ~~~♡」
世〇ウル◯ン滞◯記のナレーションか?
サンジが、あっはっは!と笑いながらクネクネくるくる回ってる。
もちろん目はハート…。
「か~~~わウィーなァ~~~♡人魚なんて、おれ初めて会ったよ!!ケイミーちゃんて言うの?」
大丈夫かサンジ?どこぞのチャラ男みたいになってるわよ?
「…………」
「おめー、ココロばあさんに会ったじゃねェかよ。」
ウソップがツッコむけれど、それって禁句じゃね?
確か、みんな仮死状態になるほどのショック受けてたんじゃなかったっけ?
「スリラーバーク?いや、怖かねェよ!今までで一体何が怖かったかって?ゲフッ!!」
ほらぁ!サンジがガタガタ震えだしちゃったじゃんよ!!
しかも、血まで吐く有り様だよ!…ってそこまでかっ!!
「す、すまねェサンジ!!アレはなかった事にしよう!!」
「あんたら失礼よ!」
「えー!? ココロのばーさんて人魚だったのか!?歩いてたじゃんか!!」
「そうか…おめェ、知らなかったか、タイミング的に…」
「ココロのばーさんが人魚って、すげーイヤだな。」
「あんた、露骨過ぎるのよっ!」
イヤそ~な顔をしたルフィをナミが殴る。ルフィのそんな顔、初めて見たかも…!!?
「まったく…この男共の人魚への願望ときたら」
「でも可愛らしい人魚さんね。」
「ヨホホホ、いやー私も人魚、お会いするの初めてですよ!!すいません、お金貸して下さい。」
「何でだよ!!!」
ブルックはわけのわからんこと言ってサンジに蹴られてるし…
ガイコツの姿にケイミーが驚いてたけど、ブルックが頭をパカッとあけたら面白いと言って受け入れてくれた。
軽っ!!
「ところでお前うんこ出んのか?」
ルフィ?
あんたそれ、ブルックにも聞いてなかったっけ?
マイブームにでもなってんの?
「何を聞いとんじゃクラァ!!!」
サンジはサンジで、ものすごく怒ってるし…
「あ、うんこは出…」
「出ェ~~~なァ~~~いィイイ!!!」
サンジが必死だ……。
目から鼻から汗を流しちゃってまぁ…
しかし…あんたはいつから人魚親衛隊になったのよ?
「ケイミー、ケイミー?おかしい、おかしい…誰かが足りなくない?…その楽しい輪の中に足りないものってな~~んだ? 答え、おれ…」
「あ…」
「!?」
「そうだ、気になってたんだ!!おい、ケイミー!何だ!?この喋る手ぶくろ」
「ごめーん、すっかり忘れてた!!ペットの“パッパグ”、私の師匠なの。ヒトデ!」
「ヒトデって…喋るんだっけ?」
「普通、しゃべらないと思うわよ?」
ヒマだったのでウソップの疑問に答えてあげる。
「ペットで師匠っておかしくない?」
ナミが疑問を口にすると、パッパグはどこからかギターを取り出した
「飼われてやってんのよ、訳あってな…ケイミーはいつもハマグリをくれる。」
「エサね」
「人ですかァ~~?ヒトデっすけど人ではないよ~~♪ 人でなし~~?人ではないけど、ヒトデだよ~~♪ 忙しいっすか~~? いやいや…ヒトデは足~り~て~る~よ~♪ センキュー!!」
イエーイ!と親指?を突き出してポーズを決めるパッパグ。
誰も歌、聞いてませんでしたけど?
「 ― で、このTシャツは“クリミナル”っていうブランドで魚人島では”F-RONP”と並ぶ2大ブランドになってて人気なの!そのデザイナーがパッパグ!私もいつかデザイナーになりたいの!」
いや、だからさケイミー?パッパグが背を向けていじけてますけど?
師匠に対して失礼じゃ…って、ペットだからいいのかしら?
あれ?なんでナミは目を輝かせてるんだろう?
「ほんで、おめー、何で喋るんだ?」
「よく聞いてくれた!…ガキの頃、おれは自分をヒトだと勘違いしててな…。ヒトデだと気付いた頃には、もうヒト語を喋ってた。」
「それで喋れちまうもんなのか?」
「“勢い”って!コエーよな!この世は勢いだ、お前!そういうわけで!おれはヒトデのパッパグ!!新進気鋭のデザイナーだ!助けてくれてありがとう!お前らみんな愛してるぜ!!」
「そうだケイミー、私たち、シャボンディ諸島に行きたいんだけど、向こう(西を指差す)でいいのかしら?」
「おいイオリ!!タコ焼きが先だぞ!!」
「方角聞いただけでしょうよ!!」
「あ、そうそう、お礼のタコ焼き!!じゃあ、はっちんとどこかで待ち合わせしなきゃ!」
「はっちん?」
「…」
ケイミーが子電伝虫を取り出し通信を。受話器を取る音がしてケイミーが話し始めた。
「もしもし、はっちん?こちらケイミーだよ!逸れてゴメンね!今どこにいるの ― ?」
『……』
「?」
『おー、その声、ケイミーか。モハハハ…わいが誰かわかるかい?ハチじゃないぜェ~~!?」
「えー!?はっちんじゃないの~~!?」
『マクロだよォ~~!毎度お馴染みズッコケマクロ一味だよォ~~!』
『自分で言っちゃったよ、ズッコケって!』
「なにかトラブルみたいね…」
「むっ!どうしてアンタがはっちんの電伝虫持ってんの!?」
『ハチの野郎をやっつけちゃったからに決まってんだろ、モハハハ!』
「うそよ!はっちんがお前達にやられるわけないよ!」
『まァ、そうだな、いつもならわいらハチには敵わねェが、今回はなんと、あの「トビウオライダーズ」と手を組んでいてねェ~~!モハモハハ!」
「!?」
『ニュ~~ケイミー、無事だったか…よかった』
「あー!はっちん、本当にやられちゃったの!?」
『ちょっと…油断したんだ…おめーはここに来ちゃダメだぞ!ニュ…おれは一暴れしてすぐに帰るから大丈夫だ。』
『モハハハー!おいケイミー、コイツはこのまま売り飛ばしちまうぜ!タコの魚人は珍しいから高く売れる!助けに来たきゃ来るがいい!ここはシャボンディ諸島44番GR(グローブ)から東に5kmの海、人攫い組”トビウオライダーズ”のアジトだ!』
『ニュー~~!ダメだケイミー、来るんじゃねェぞー!』
バキッ!!!
『黙れこのタコ助!!!」
『ニュ…』
『じゃあな!』
ガチャ…
「はっちん……!!」
「タコ焼きは?」
「そんな事態かい!」
KYなルフィにフランキーとサンジがツッコミをいれる
「…ちょっと待って。今の電伝虫の“はっちん”って男の声…なんか知ってる声の様な…!!気のせいよね…そんなハズないか…。」
「…」
どーしましょうかねェ?
ケイミーの思考を読んだら、思い浮かべてたのってあのハチなんだよねェ…
原作知識が無くてもわかっちゃったじゃん!
言うべきかしら?
「ゴメン!!ルフィちん、お礼のタコ焼き、また今度でいい!?私すぐに友達を助けに行かなきゃ!!」
「え~~~!?」
「ってか、ケイミーが助けるって無理でしょ絶対!!捕まるのがオチじゃないの?」
「そんな事言っても…」
「どうかなルフィ?ついでにその『はっちん』って人も助けてあげたら?そのかわり、ケイミー、もしくは、そのはっちんっていう人が私たちにコーティング職人を紹介してくれるっていうのはどう?」
「えっ!!いいの!?イオリちん!」
「コーティング職人なら、たしかハチの知り合いにいるって聞いてるぞ!!」
「はっちんの救出手伝ってくれるの!?ルフィちん!」
「いいけど誰だ?はっちんて…」
「私が働いてるタコ焼き屋の店主!世界一美味しいんだよ!」
「!!そりゃあ一大事だ!野郎共!命にかえても“タコ焼き”を救出だ!!」
「おーーっ!!」
拳を突き上げる男共。私はナミの顔をじっと見た。
「なによ、微妙そうな顔して?」
「いんにゃ、なんでも…。魚人島に行くには、シャボンディ諸島で船をコーティングする必要があるのよ!」
「コーティング?」
「詳しくはシャボンディについてからでも説明するわ!まずはタコ焼き!でしょ?」
「もう…結局あんたも食い気なのよね…。それでケイミー、場所はわかるの?」
「えーと…」
ケイミーが地図を広げるとパッパグが、引き継いだ。
「44番GRは諸島の最も東に位置する島だからよ、ちょうどここからシャボンティ諸島へ行くライン上にある様だな。諸島に着く5km手前だ。まず西へ進もう。後は魚達に聞きゃあわかるだろ。」
「うん、そーだね!急いで行こ!!」
ケイミーが船のへりに向かい。そして海に向かって、「おーい!」と声をかける。するとたくさんの魚たちが海から顔を出した。
「!?うおー!!魚が顔出した!!」
「道を教えて欲しいの!!」
ケイミーと魚たちは人間には聞き取れないような言葉で会話をする。
「トビウオ達が怖いから、近くまでなら先導してあげてもいいって!」
「すごーい!!魚と話せるなんて!人魚ってそんな事ができるのね!― でも海の中の魚にどうやって付いてくの?」
ナミが感心してる。チョッパーの魚版って感じかな?
「ケイミー!!お前がいたら魚、食い放題だな!!」
「口を慎め、お前オロすぞ!」
失礼な事を言うルフィの頬を引っ張り凄むサンジ…
ちょっと暴走気味な気がするけど?
「うわーっ!」
「ブラァ~~ボ~~!マ~~メイド~~」
「こんな事あんのかよ!信じられねェ…魚達がちゃんと…海に矢印を描いてくれてる!!」
ルフィ、サンジ、ウソップが目の前の光景をみて感動してる。
「素敵~!これに付いて行けばいいのね!?」
「お前スゲ~~~なケイミー!!!」
「えへへそんな私なてまだまだだよ~~~」
「や―大したもんだ」
なんか、ルフィがオッサン化してる?
これももしかして人魚効果? んなわけないか。
「よっしゃ、おれが舵取ろう」
「4時の方角へ」
「おし!!」
ウソップが舵をとってロビンが指示を出す。
あ、ゾロが降りてきた。
「ゾロ!」
「もう船、出すんだな。魚人島へ行けそうなのか?」
「それよかコイツ見ろ、人魚のケイミー!本物だぞ!スゲーんだ!!」
「こんにちは!」
「へェ…人魚か…はじめて見た。」
「だけど心配…はっちんの声…随分弱ってた…きっと酷い事されたんだ…」
「まー、あいつも相当頑丈だから大丈夫だ。」
しゅんとするケイミーをパッパグが慰める。
「それよりおめェら、軽く引き受けてくれたが、腕っぷしに自信あんのか?」
「うん、強ェぞ。」
ルフィが応える。
「先に言っとくが、この辺りにゃ“
「人間を売り買いすんのか!?…ひでェな」
「まぁ、天竜人のお膝元だしね…」
サンジがひでェとか言ってるけど、貴族連中からすれば当然の事でしょうよ!知ってるだろうに…
「 ― なかでも「人魚」は、い~い値で取り引きされるから“マクロ一味”って魚人の3人組は、しつこくケイミーを狙って来る。タコ焼き屋のハチはたぶん…今回おれ達が海獣に食われて帰って来ねェのを、マクロ一味に攫われたと勘違いして乗り込んでったんだと思う。」
「うん…たぶんそう…。はっちん優しくてまっすぐな人だから。私のせいだ…」
マクロ一味って魚人島出身なのに人魚を売るって?まぁ人間が人間を売ってるんだから、他の種族の事をとやかくは言えないけどさぁ…
「…タコだのハチだの聞くと…おれはあのアホな魚人の顔が浮かぶ…」
「 - もし本人なら助けやしねェ…まァ、そんなわけねェが…」
ゾロとサンジがナミと同じ事言ってるけど、本当にどうしようかな?
「ん?、なに引きつった笑いを浮かべてんだおめェは?」
ゾロが声をかけてきた。
やべっ!ごまかさないと…!!
「いや別に…なにげに二人は仲がいいんだなァ~って…」
「「仲良くね~し!!」」
仲いいじゃんかよ!ハモってるし…
でもよかった!なんとかごまかせた!!
「いつもならハチの圧勝で片がつく所だがよ…噂の「トビウオライダーズ」が絡んでくるとは…」
「何だそれは?」
パッパグの言葉にフランキーが問いかける
「最近、急にここらの海でハバきかせ始めた人攫い集団の一つだ。狙われたら最期って評判さ…。ボスは「デュバル」って名の“鉄仮面”の男…!!その素顔は誰も知らねェ。何でも人を探してるらしくてな!ここらを通る船、全てをチェックしてるって話を聞いた。」
「まあ!とにかくよ、ケイミー!!心配すんな!!”タコ焼き”は必ず助ける!」
「”タコ焼き屋”だぞ」
ルフィのボケにパッパグが軽いツッコミを入れる。
「うん、ありがとう」
「ほんじゃブルック!!元気の出る曲聴かせろ!!」
「喜んで~~~♪ ヨホホホホ~~~!!」
唄と魚たちの矢印と共に海を前進するサニー号。
「!!っ…」
何か近づいてくるわね…
私は操舵するウソップに声をかけた。
「操船替わるわ!迎撃準備よろしく!!」
「ん?何だ!何か来んのか!?」
「3つほど近づいてくる気配があるの。まぁ雑魚っぽいから心配ないわよ!!」
「よし!雑魚なら任せとけ!!」
「とりあえず、攻撃されたら弾を撃ち落として頂戴ね!空から来るから!!」
「空ァ!!?」
「え?」
「どうしたケイミー」
「魚達が…『悪いけどここまで』だって…」
「うわ来た!!「トビウオライダーズ」!!」
パッパグが叫ぶ
「どこに!?何も見えねェぞ!!?」
「ルフィ!上よ!!空!!!」
「空!!?」
「うわァ!!魚が飛んでる!!!」
「トビウオって…!!こんなに飛ぶんだっけ!!?」
ウソップとフランキーが叫ぶ。
3匹から砲弾が投げ込まれる。が、指示しておいたのでウソップが全部迎撃した。
「うおぉ!!スゲーぞウソップ!!さすがうちの狙撃手だ!!」
「だろォ~~~!!?」
ルフィに言われ、喜びながら踊るウソップ…
「また来るぞ!!」
「気をつけて!!あのトビウオは海から飛び出て5分は飛行できるの!!」
「…あいつらホバーリングしてるけど………」
バカじゃね? 恰好の的じゃんよ!?
たぶん、連絡でもしてるんだろうけど…
ルフィの銃、ゾロの煩悩砲、私の圧縮砲、ウソップの火の鳥、フランキーの風來砲…。飛び道具ならいろいろと取り揃えてございますが?
加えて、私とサンジとチョッパーとエルは月歩も使えて空中戦も苦にならない。
あれ?ひょっとして…!!?
トビウオライダーズって雑魚以下じゃん?