『 ― と、いうわけでNo.16海賊ラキューバは緊張屋で鼻血を吹いて倒れてしまった為、ご紹介はまた後日という事にっ!!―しかし、皆様っ!!これからご紹介させて頂きます商品はこんなトラブル一瞬で吹き飛ばしてしまう程の~~~ォ、超~~~オ目玉商品っ!!!ご覧くださいこのシルエット!!探し求めておられる方も多いハズ!!多くは語りません。その目で見て頂きましょう!!』
おおおおおお~~~~~っ!!
会場の冷めた空気が一気にあがる。
「おおまさか!!」
『魚人島からやって来た!!!”人魚”のォケイミー~~~~~!!!』
「うおおおお~~~!!」
「本物だ!!若い人魚~~~!!」
会場は沸きに沸いた
拍手喝采………なんかムカツク!!
「ケイミー!!!ケイミーが出てきたぞ~~~~~!!」
「ベイビ~~~~~イ!!」
「よ~し!奪い返すわよっ!!ウチは4億あるんだからね!!」
え~~っとナミ?何で4億って断定しちゃうかな?
…桁が3つ違うんだけど?
「…やったぞえ~~~っ!!人魚だえ~~~!!人魚が売ってるえ~~~!!5億で買うえ~~~!!!5億ベリィ~~~~~!!!」
「!!?」
「は?」
「…!!えっ…」
「…ダメだ相手が悪すぎる…!!」
「ちょっと何よいきなり…!!5億って…」
「チャルロス、またムダ遣いを…お前の水槽にはピラニアが飼ってあるだろうえ。」
「追いかけっこさせて遊ぶんだえ、人魚は世界一速いんだえ!?お父上様。」
『…か…会場、言葉を失っておりますが…えー一応!!5億ベリー以上!!ありますでしょうか!?なければこれで早くも打ち止めという事に!!』
「何とかできねェかなー!何か方法ねェかな~~!なー!サンジ~~!こんなのねェよ…!金で友達連れてかれるなんてイヤだよ!こんなの!」
「マズイな…!これは予想だにしてなかった!金で解決できると身を引いたら状況は悪化しちまった!」
「…ニュ~~、おれ、こうなったら力尽くであいつを海へ逃がす!」
それを聞いたパッパグ、
「バカいえ!あの首輪どうすんだ、ケイミーが爆発しちまう!」
「だったら…あの首輪のカギを何とか…」
「5億1千万!!」
「!!?」
会場がシーンとなる。ナミもビックリして私を見てるけど?
「えっ!?だって競るんでしょ?」
「そ…そうだけど…」
「6億だえ!!」
「6億1千万」
「…じゅ…10億出すえ!!」
「10億1千万」
「ちょ…ちょっとイオリ!!?」
「悪いけど、あんな奴に譲る気はないわ!!」
会場がざわめき出す。『麦わらの一味の
「あいつ生意気だえ~!!下々民のぶんざいで!!これならもう競る気も失せるえ!!50億出すえ!!」
「…」
『…よ…よろしいでしょうか!?ご…50億で打ち止めという事に!!』
何を言ってるのかな?さっきも言ったけど、あんな奴に譲る気なんてないんだよ!!そもそも手持ちで数百億を持ち歩けるはずもない。今この会場で一番現金を持っているのは間違いなく私だ!!負けるわけが無い!!
「50億1千万!!」
「!!?」
「マジかよ…人魚一人に50億って…頭おかしいんじゃねェのか?」
「でもよ…天竜人に比べて、くれないは慌ててねェぞ…何か策でもあるんじゃねェのか?」
「チャルロス!!これ以上はやめるんだえ!」
「あいつ生意気だえ…そうだえ!!あいつがいなくなればいいんだえ!!」
チャルロスが私に向かって銃を構える。
「くれない!!危ないニュ~!!」
ハチが大声を上げる。
そして、チャルロスが引き金を引こうとした時だった。
「ああああああああ!!!」
「何だ」
「ぎゃあああ~~~~~!!!」
ドガァーン!!
うわあぁ~~~
キャー!!!
タイミング良く?とうとうヤツがやって来た!!
「!!?」
壁を突き破り、ルフィとゾロが到着した!!
あ~あ……
まだ競りは続いてるけど、なんか原作通りって感じ?
しかし、チャルロスは何で撃ってこなかったんだろう?
絶好のタイミングだったと思うんだけど?
『何だァ!!?』
「騒がしいな」
「ルフィ!!!」
「何だお前!もっとうまく着陸しろよ!!」
「できるか!!トビウオだぞ!おめーが突っ込めっつったんだろ!!?」
「だからとにかく乗れって…言うがお前らサニー号に戻るのに何をそんなに急いでんだよ!…ここどこだ?」
「ゾロも!!?」
「ん!?お前ら…」
「あいつ…”麦わらのルフィ”じゃ……!!」
「何だあいつらどこのどいつだ…!?」
「あっ!!ケイミー~~~~~!!!ケイミー探したぞ~~~!!!よかった―!!!」
「ちょっと!!!待て麦わら!!!何する気だよ!!!」
ルフィはケイミーを見つけて走り出し、ハチが止めようとルフィを掴む。
「何って、ケイミーがあそこに!!」
「いるけど爆薬首輪がはめられてる!!連れ出せねェんだ!!それに今、くれないがケイミーを助けようと競りをしてるんだ!」
ルフィの勢いに負けそうになったハチが、隠していた4本の腕を出してしまう…
あ~あ……ホントになにやっちゃってるかなァ…?あいつはよォ…!!
「えっ!?イオリがか?」
ルフィはその場に止まったけど…
「きゃああ~~~~~!!!」
「え…あ」
「魚人よ~~~!!!気持ち悪い~~~!!!」
「何!?魚人!?」
「あ」
会場がざわつき、ハチに視線が集中する。
「何で魚人が陸にいるんだよ!!」
「やだも―何この肌の色!!?何その腕の数…!!?」
「ニュ~…」
「こわいわ!!存在がこわい!!近寄らないで―!!!」
「海へ帰れ化け物―!!!」
「あっちへ行け!!!」
「ニュ~」
物が投げられて、ハチが困った声をあげる
「 ― どういうこったよこりゃ…」
「ハチ!!一旦逃げよう!!今度はお前が危ねェ!!」
「ロビンの言った通りだ…この島では魚人族と人魚族が…差別を受けてるって…!!」
「え!!?ケイミーも!?ハチも!?」
「おい!イオリ!!競りって何だよ!!」
ルフィは私たちのところへやって来た。
けどお前…ハチの事、置き去りじゃんよ!何やってんの?
「ここのルールでケイミーを取り戻そうとしてるのよ!!それよりあんたはさぁ…」
「ん?」
ドン…!!ドン!!ドォン…!!!
「!!?」
このタイミングでチャルロスが私に向けていた銃を1発撃った。次いでハチに向けて2発…
撃ちなれているらしく、照準通りに弾は飛んできた。
私に向けてた照準は心臓…。言葉通り、私を殺そうとしたってわけね?
「きゃああああああ!!!」
「……!!!」
「…むふふふむふーんむふーん♪当たったえ~~~っ!!魚人を仕留めたえ~~~!!」
「……!!!」
「ハチ!!!」
「今あいつ…!イオリちゃんにも撃たなかったか!?」
「撃たれたわよ?ほら!!」
と掴んだ弾丸を見せる
「「!!?」」
「すげェ~!!それ掴んだのかァ!!」
チョッパーがビックリしてるけど、私は弾は見えてるんだもの。鉄塊と武装色があれば訳ないって!!
っていうか、私を撃った後に続けざま、ハチを撃ったのには驚いた。
しかも、ハチが撃たれたのは心臓でも頭でもない。つまり『狩った』つもりなのだろう。不謹慎だけど、何気に銃の扱いうまいじゃんよ!
ルフィはツカツカとハチのところへと向かう…
会場からは、撃たれてよかった的な発言が聞こえる。
この諸島に住む人たちからすれば、当然の反応なんだろうけど…。ルフィは怒りを蓄積しているみたい…。
「…」
ケイミーが泣きながら水槽を中から叩いているのが見える。
「お父上様!!!ご覧下さい!!!魚人を捕まえましたえ!!!自分で獲ったからこれタダだえ?得したえー!魚人の奴隷がタダだえ~~~~~!!タ~ダ~タ~ダ~タコがタダ~!!!」
「…!!」
ルフィの顔に青筋が浮かぶ…
「…待っ…てくれ…ハァ…麦わら…!!!」
「!」
「だめだ…ハァ…ハァ…怒るな…おれが…ドジったんだよ…ゲホ…目の前で誰かが撃たれても!!天竜人には逆らわねェって…約束しただろ…ハァ…どうせおれは海賊だったんだ…!!悪ィ事したから…その報いだ」
「………」
一味の男どもも、怒りを露わにしながら倒れているハチを見つめる…
約束…ねェ……
ルフィにとって、約束を守る事と友達を傷つけた相手に怒る事と、どちらが上位かと言えば決まっている。
原作シャンクスの『友達を傷つけた奴は絶対に許さない!!』という発言がルフィの中で大きい事は間違いない。
当人であるハチが止めているから我慢してるけど、もうひと押しあればキレそうね…
「ハァ…ハァ…ゴメンなァご…ごんなつもりじゃなかったのになあ…!!ナミに…!!ちょっとでも償いをしたくて…おめェらの役に立ちたかったんだけども…」
「ハチ…」
「やっぱりおれは昔から…何やってもドジだから…!!本当にドジだから…結局迷惑ばっかりかけて…」
「魚め~!!!撃ったのにまだベラベラ喋って…お前ムカツクえ~~~!!!」
チャルロスが再びハチに向かって銃を構える。すると、ルフィがハチを庇うようにして立ち上がる。
そしてチャルロスに向かって行く…
「おめェさっき、イオリも撃ったろ!?」
あっ、それも怒ってる原因の一つになるのね?
「やめろムギ!!!おめェらもただじゃ済まねェぞ!!!」
「何する気だあいつ…!!」
「本気か!?」
「お前もムカツクえ~~~!!!」
ドン!!ドドン!!
あのバカは知らないだろうけど、ルフィに銃は通用しない。
避けもせずに拳を振りかぶる…
― ドゴォン!!! ―
「ヴォゲァア!!!!」
原作通りと言うべきか…
ルフィが思いっきり