イムの娘(いむのこ)   作:槙 秀人

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頂上戦争編
インベルダウンパートの開始です。

ちなみにまだ(・・)、インペルダウンじゃないですよ?

どうぞ!!







07-222話:飛ばされた先で

 ~ 原作ではルフィ中心で話が進みますが、当然ここで(この話)は違います… ~

 

 

 最初に飛ばされちゃったけど、とりあえず…、ルフィが飛ばされるまでは見てました。

 

 

 私が飛ばされた後にダメージを負った者が居なかったのは良かった……のかな?

 

 しかしながら、精神的ダメージはあるかもね?特にルフィ…

 

 でもまぁ、あいつは心配いらないわね。どうせ原作通り、キノコ食って笑うんだろうしなぁ…

 

 

 ところで私は、どこに飛ばされたんだろう?

 

 距離によって飛んでる時間は違うと思うけど、とりあえず、ちょっと眠っとこうかな。

 

 

 ~ ~ ~ ~ ~

 

 

 飛ばされてから丸1日が経過した。

 

 なにやら大きな気配を感じるわね。しかもこれ…知ってる気配じゃん?

 

 ってか私…、新世界側に飛ばされたわけ?

 

 

「どうせなら、赤じゃなくて白の方にでも飛ばしてくれたら良かったんだけどなァ…」

 白ひげには、会った事ないから気配は知らんけど、デカいんだろうからわかるっしょ!

 まぁ、どのみちこっちにも来るつもりだったけどね?

 

 

 - ベコンッ!! -

 

 肉球の形に地面がへこみ、体がフワっと浮き上がった。

 そうかと思うと突然重力を感じるようになる。

 

「よっと…!!」

 私は体制を整えて足から着地した。

 

 ふむ…みんな同じ様に飛ばされたなら大ケガすることはないか…

 とりあえず一安心かな?

 

《ってか、ここは何処?》

”赤髪海賊団休息地です。”

 

「…」

 いやさ…そんなこたぁ、わかってんだよ!!こんだけデカい気配を間違えるもんかい!!

 

《場所的に何処かって話!!新世界とか言うんじゃないわよ!?》

”……”

 お~い!図星かい!!?

 

 いいわよ別に!シャンクスの現在位置なんて、知らなくても何も問題ないんだし!!

 

 

 原作での海軍の話からすると、カイドウが戦争に参入しようとして、ワノ国からマリンフォードに向かうのを、途中でシャンクス率いる赤髪海賊団が止めたと考えられる。

 

 頂上戦争は今から7日後

 

 シャボンディで、公開処刑の号外が出たのが昨日の事だ。

 その情報は即座にカイドウに伝わったと思う。あいつらも情報収集には力を入れてるだろうからね。

 場合によってはこの事を予測して、エースが捕まったという記事が出た、6日前から行動を起こしていたという可能性だってある。

 

 ワノ国からマリンフォードまで、直線距離ならおよそ12,000キロ…

 百獣海賊団なら7日で走破出来ない距離じゃない。

 号外が出る前からカイドウが動いていたならばなおの事。

 

 小競り合いがどの辺で行われたかにもよるけれど、赤髪海賊団が百獣海賊団と戦った後、頂上戦争の後半でマリンフォードに現れるのは、それほど無茶苦茶な話じゃないと思う。

 

 それよりも…

 

 実は、原作読んでて気になってたのよね。

 頂上戦争で、都合よく白ひげが亡くなった後に現れたシャンクス達…

 

 あれはわざとじゃないのかな?

 

 エースを見殺しにした…という事では無いと思う。

 

 恐らくシャンクスは、白ひげと交渉した際、彼が永くないだろうと感じていたのでは?

 

 

 あの戦争の本当の目的は、エースの処刑ではなくて、白ひげ討伐だと思う。

 エースを餌におびき寄せ、その首をとる事こそが本命だったと思うのだ。

 

 カノンからも聞いてるけど、イムが消すと決めた”灯”も白ひげだって話だし……

 

 もちろん海軍からすれば、二人共…という事ではあったと思う。

 それでも、優先すべきはやはり、白ひげだろう。

 

 もっとも…

 白ひげが、老い先短いと知れたなら、エースの方を優先させるかもだけど。

 

 とりあえずシャンクスには白ひげの居場所というか、この前会った場所を聞いて、その辺りの気配を探って白ひげの所に行こうと思う。

 

 シャンクス達については、カイドウを止めた後は好きにしてもらっていいかもね?

 マリンフォードに来るならば、戦争終了前には到着しないでほしいかな。

 

 さて、大頭のところへでも行きますか!!

 

 

 *--*--*--*--*

 

 

「ひさしぶり!」

 シャンクスは気配を抑えても殺してもいない。戦闘する際はどうか知らないけど、今は平常運転なのだろう。

 だから、彼らの元へは迷いなく来ることができた。

 

 しかし…

 

「「「!!?」」」

 

 私の顔を見た途端、赤髪海賊団の古株の面々が揃って顔を青くする。

 

 なんで?

 

 

「エ、エレジアにはちゃんと去年の6月頃に行ったぞ?まだ、1年経ってねェ!!」

 シャンクスが私に向かって言い放つ。

 

 いやいや、あんたたち?

 何をおっかなびっくりな対応してんの!!?

 

 今の状況知ってるでしょうに…

 

 まさか、知らないなんて事はないでしょうね?

 

 

「もしかして…号外の事、知らないとか?」

「「!!?」」

 

「その事か!なんだ、ビックリさせんじゃねェよ!!

 

 だからさぁ…、何をあんたらみんなして、ホッと胸をなでおろしてるかな!?

 新参の奴ら(私が見た事のない子達)が頭の上にクエスチョンマーク浮かべてんじゃんか!!

 

 

 とりあえず、落ち着いて話をしようって事で、シャンクスの船の船長室へ移動した。

 そこに居るのは、シャンクス、ベックマン、ヤソップ、ラッキールウと私の5人

 

 

 

「ところで、どうしてここに?」

 

「じつは…」

 私はシャボンディでの出来事をシャンクス達に話した。

 

 くまの姿をしたパシフィスタという兵器?と黄猿によって一味がコテンパンにされた事。

 本物のくまが現れ、最初に私が飛ばされて、その後一味全員が飛ばされ消えた事…

 みんながどこに飛ばされたのかは不明な事も…

 

「でもよォ…おかしくねェか?その話…。イオリが一番最初に飛ばされたんだろ?」

 

「…分身が、その場に残ってルフィが飛ばされるまで見てたからね!」

「なるほど……えっ!?

 

「「分身!!?」」

 

「やはり、そうだったか…」

 ベックマンさんが、なぜか納得顔でつぶやいた。

 

 そういえば、あの事件の時、私の気配が複数あったから混乱したとか言ってたっけ…

 

「そりゃおめェ…反則過ぎやしねぇか?」

 ヤソップさんが言う。

 

 文献を調べればわかる事なので、分身についてはある程度の事を教えてあげた。

 これがミニミニの実の覚醒によって稀に現れることのある能力であるという事…

 

 それと、シャボンディでレイリーさんに会って、闘り合った事も、シャンクスに伝えた。

 1/4で冥王と互角以上に闘り合うとか信じらんねェ的な感じでちょっと引かれた。

 

 

「ルフィがどこに飛ばされたのか見当はついてるのか?」

「わからないけど、あいつの事だから、号外の事を知ったら動くんじゃないかな?エースのビブルカードも持ってるし…」

 

「今は、インペルダウンか…」

 

「別の用事もあるから、そこには行こうと思ってるけど、その前に白ひげの所に()行きたいの。最近会ったのよね?どの辺に居るかわかる?」

 

「会ったのはドレスローザとリスキーレッドの中間くらいだったか…。」

「海軍本部は近そうね…」

 

 魚人島、通らなきゃだけど…

 

 

「それと、イオリ……。黒ひげの事なんだが…」

「大丈夫よ!あいつは今回潰すから!!」

「「!!?」」

 

「簡単に言うが、アイツはお頭に傷を負わせたほどのヤツだぞ!!?」

「…」

「まぁ、おめェが言うと、何も言えねェが…」

 

「私の義兄に手を出したんだもの。あいつ自身が選んだ未来でしょ?」

 

「じゃあ、海軍はどうなるんだ?」

「今回、海軍は黒ひげに踊らされただけよ。黙って見てるつもりは無いけど、エースが処刑されたとしても海軍を恨むつもりは無いわ。」

 

「涼しい顔で言うよな。つまり、エースを死なせるつもりはねェんだろ?」

「もちろんよ!戦いには勝たせてもらうわ。」

 だって、約束したんだもの。

 

「場合によっては、海軍も壊滅的ダメージを受けそうな気がするなァ…」

 

 

「で?黒ひげはどうするつもりなんだ?」

「黒ひげの強さの秘密は何だと思う?」

 私は逆に、シャンクス達に質問した。

 

「異形だとかいう話は聞いてるが…」

「眠らねぇから2倍生きてるって話も聞いた事がある。」

「……」

「あいつ、会う度雰囲気変わるよな?おれはあいつの気配が気になるんだなァ…。あいつらって言うのがしっくりくるって言うかよォ…」

 

「そうね。体は1つでも、あの中には何人も居る…と私は思う。」

「それが…強さと何か関係あんのか?」

「1つの器の中に複数の人が存在するというなら、精神力…という意味では人数分の力があるって事になるんじゃない?それに、魂が複数あるのならもしかして…その人数分だけ悪魔を身に宿せるかも知れない!!」

「「「!!?」」」

 2つどころじゃないと思うよ?

 

 

 ~ ~ ~ ~ ~

 

 

「お頭!マリンフォードに行くのか?」

「迷いどころだな。そんな面白れェイベントがあるなら是非見てェとも思うけどな。だが、ルフィも行くとなりゃ、約束が違くなっちまう。」

何よ、約束って…?」

 

「ん?ああ…おれ達がフーシャ村から去る時にルフィ(あいつ)に帽子を預けて言ったんだ。『いつか立派な海賊になって、その帽子を返しに来い』ってな!」

「それが?」

 私は首を傾げた。

 

「まだまだあいつは道の途中…。今、あいつと会うのは違うだろ?」

「意味が分からないんだけど?確か、ルフィは海賊王になって、あの帽子をあなたに返しに行くのよね?当然あの子はまだ海賊王になんて手が届く状態じゃないからから、帽子を返せる状態じゃないわけだけど、会えないってわけじゃないでしょう?逆に避けてるみたいでなんか()なんだけど?

 

「…そうか?」

 

「あんたねェ…ウタの時も思ったけどさァ…ちょっと淡白すぎやしません?

「うっ!!?」

 

「「いいぞイオリ!もっとイジメてやれ!!」」

「テメェらふざけんなよ!!」

 

「会ったら会ったでいいじゃない!避けるような真似だけはしないで頂戴!聞いてると、なんだかルフィがかわいそうなんだもの!」

「わりィ…わかった!さっきの言葉は撤回するよ!」

 

「で?来るの、来ないの?」

「四皇が何人も海軍本部に押し掛けるのもなぁ…。とりあえず、カイドウは止めとくつもりだ。その後の事は、それが済んだら考えるとするさ。おめェが行くなら、おれが行くまでもねェだろ?」

 

「じゃあ、余裕があったら(ダイアル)で録画でもして送ってあげる!」

 

 

 

 

 この後、なぜか宴が開かれた。ほんとに宴が好きだ事…

 

 私が赤髪海賊団の休息地を後にしたのは翌日の事…

 

 

 ねぇねぇ、ところで…

 

 こんな時(・・・・)にも、宴…いる?

 

 

 

 

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