「門を抜けた!!さてヴァターシの気がかりは、うちの大将がここへ来てるのかって事っチャブル!!」
「うちの大将って?」
イワさんはヒソヒソとルフィと私に言う…
「ヴァナタはドラゴンの息子…そして、処刑されようとしているエースボーイはあなた達とサボの義兄弟…」
「私たち4人は全員、親の異なる義兄弟よ!」
「ああ…エースの父ちゃんはゴールド・ロジャーだからな!せっかくすげェのに会った事ねェんだ。これ言うとエース怒るんだけどな。」
「はァ!!??」
ええええ!!?
「あ…それと…これ内緒だった。」
「あァ!!?」
「…これだもんねェ…」
ルフィがバツが悪そうに船内へと入っていった。私はイワさんとイナズマさんだけに情報を渡す。
「ドラゴンさんは来ないって言ってたわよ?」
「「はい?」」
「サボにも、
別の用事を頼みましたけどね?
「言っといたって、ヴァナータ…」
順番的には白ひげの後でしたかね。
この数日間、なにげに忙しかったなァ~…
私がウインクしたところでルフィが戻ってきた。その手には骨付き肉が握られていた。
おまえ、まだ食うんかい!?
門を抜けてしばらくすると進行方向の左右から、かすかに爆音が聞こえた。
その後時間差で空気が震えた。誰も気にしちゃいませんが…
原作通り、白ひげが海振による津波を引き起こしたって事だろう。
そして津波が押し寄せ、私たちの乗った軍艦が津波に乗っかる。
そしてさらにその津波が凍った!!
「何が起きたんだよォ!!おれ達なんでこんなとこにいるんだ!!?」
「わからねェ!!急に大波にさらわれたと思ったら、突然海面が凍って艦が氷につかまった!!」
「下を見てみろ。答えがわかる。」
ルフィとバギーが疑問を呈し、クロコダイルがそれにこたえる形となった。
あれ?クロコダイルって見聞色、使えたんだっけ?
それとも、単に見えただけか?
「オヤジさん!!」
「もう“戦争”は始まっチャブルのね!!」
「お前ら聞け!!おれのアイデアでこれを乗り切る!!ここまで来たのに急がねェと!!エースの処刑時間までもう3時間もねェんだ!!」
めずらしく…
本っっっ当にめずらしく、ルフィがアイディアを出した…
「…」
いやぁ~…あたしにゃ、嫌な予感しかしないんですけど?
ルフィのアイデアを聞いたバギーと3…
「何をォ!!?この凍った波を艦で滑り降りるだァ!!?」
「それしかねェ!!まずこの氷に埋まった艦を氷から外すんだ!!」
「軍艦だぞ、バカカネ!!動かせるわけがないガネ!!」
「力を合わせれば必ずやれる!!」
ルフィの力説に、バギーはつい…
「!!お…!!!おれならやれそうな気がしてきた…!!」
囚人達が騒ぎ出す。
「そうだ、おれ達には天下を取る男、キャプテン・バギーがついてる!!」
しかし…ほんとにルフィ達って私の能力忘れるよね?
全員が船内に入って艦を小さくすれば、氷から抜け出す事なんてワケないのになァ…
それに、おまえのアイディアだと、せっかく戦場の真上に居るのに遠ざかるだけよ?そもそも下った後はどうするのさ?氷に囲まれてるんだから戦場までたどり着けないわよ?
とその時、
『プルルル…全艦全兵に連絡!!目標はTOTTZ、陣形を変え、通常作戦3番へ移行、準備ぬかりなく進めよ!』
電伝虫が鳴りだして、海軍の作戦連絡が流れてきた。聞いていた囚人達もどよどよし出す。
「海軍の作戦連絡だ」
「なんか暗号がよくわかんねェ」
『整い次第、予定を早めエースの処刑を執行する。』
「!!?え?」
それを聞いた全員(私以外…)
「急ぐぞ~~~!!」
とルフィが叫び、アイディア通り?に軍艦を氷から外そうとカオス状態で全員が技を繰り出した。
その結果…
「あっ…」
足もとの氷が砕けた。
「ああああああ…」
まぁ…そりゃそうなりますわねぇ…
軍艦は半回転して真っ逆さまに落ちてゆく。
「逆逆逆~~~!!」
「落下するぞ~~~~~~!!」
「だからおめーはやりすぎってんだよ!!」
「コイツのまばたきのせいだ。」
「ヴァターシのせいにする気!?クロコォ!!」
「どーでもいいけどコレ死ぬぞ!!下は氷はってんだぞ~~!!」
「あああああ…あ!おれゴムだから大丈夫だ!!」
「貴様一人で助かる気カネ!!何とかするガネ~~~!!」
「てめェの提案なんて聞くんじゃなかったぜ、麦わらァ!畜生ォ!!」
「こんな死に方ヤダッチャブル!!!誰か止めて~~~ンナ!!!!」
「しょうがないわねェ…」
私は落ちる軍艦を念動力で少し押してみんなを甲板に押しつけた。
「なんじゃァ!!?軍艦がぁ!!」
「潰されるガネ!!軍艦と氷に挟まれて潰されるガネ!!」
うるさいバギーと3は放おっておいて…
「衝撃に備えて!!艦を反転させるわよ!!」
「「「!!?」」」
念動力を使い、甲板を支点として船底を海面に向けて艦を半回転させる。スピードが出ていたのでこれまた念動力でスピードを緩め、同時に軍艦(主に船底)に武装硬化を施した…
そして着水…
― ドッパーン!!! ―
「海だ!!助かった、海に落ちたぞ!!何でここだけ氷ねェんだ!?」
「氷に叩きつけられて死ぬかと思った!!」
別に氷だったとしても大丈夫だったと思うけどね!!まぁ、衝撃が今の比じゃないかも知れんけども…
「手も触れずに軍艦を反転させるたぁ…時計を進めるのはわけねェな…」
「まさかこんな着水をするとはのう……お前さんが味方で心強いわい!」
クロコとジンベエがつぶやく。
「元七武海から言われると、照れますなぁ…!」
「ルフィ!!イオリまで…」
「エ~~ス~~!!!やっと会えたァ!!」
緊迫した場面だというのにルフィは満面の笑み…まぁここまで来るのも大変だったからね
「…!!おい!!アレまさかクロコダイル!!」
「それ所じゃないぞ!!何だあの面子はっ!!」
ルフィをはじめとする実力者たちが辺りを見回す。バギーも(勝手に?)盛り上がってる!
「ぎゃはははは!!世界よ、覚悟しろ!!」
「さすがに総戦力!!ハンパじゃナッシブルね!!」
「助けにきたぞ~~~!!」
私たちの登場を見て敵側の反応はそれぞれ…
センゴクさんがガープに何か言ってる。ガープは頭抱えちゃってるし…
「革命軍のイワンコフもいやがる!」
「そんなっ!?七武海のジンべエまで!?」
「ありゃ超新星の麦わらとくれないだぁ!?」
「後ろに極悪囚人共と極悪看守長のシリュウまで!?」
「話題に事欠かん男だ…“麦わら”…フッ…”くれない”も一緒か!」
ミホークが不敵な笑みを浮かべ、
「ム~~ギィ~~ワァ~~ラァ~~!!?」
モリアは逆ギレ
「何であいつがこんな所に!?いつもの仲間じゃねェだろ、ありゃ!!」
フルボディとジャンゴは物陰から
「ルフィ…!!そなた、よくぞ無事で…」
ハンコックはメロメロで…
コビーもいるわね。一回逃げて戻ってきたんだっけ?
「見て、ヘルメッポさん!!あれ!」
「麦わら~~!!?紅もいるじゃねぇか!!」
「インペルダウンに捕まったって聞いたのに!!やっぱり…あの人すごい!!」
「えれェの引き連れてじゃないの。」
と青キジ…
「…」
くまはどうにか間に合ったみたいだし、
「こんなに早くまた会えるとはねェ~~」
黄猿が喜ぶ
「アレはエースの言ってた弟と、この前のくれないじゃねェかよい!」
とマルコが、
「“七武海”も新旧お揃いで…!!フッフッフッフ、そしてアレが噂の大問題ルーキー“麦わら”…そして”
とドフラミンゴが笑みを深くする…
「
と相手に怒鳴られ、斬りつけられたのはスモーカー。しかし斬撃を躱して斬りつけた相手を倒していた。
「スモーカーさん!!あれ!」
「ああ…“麦わら”と”紅”に…クロコダイル!?どういう組み合わせだ」
「アイツがそうか…英雄ガープの孫にして…ドラゴンの息子…」
赤犬…サカズキがルフィを睨む
「 ― それが貴様の答えだな、ジンベエ!!」
センゴクさんがジンベエに向かって叫ぶ
「称号を剥奪するなら勝手にせい!!わしゃあ、エースさんの処刑には
「何にせよ、あのチームはおかしいぞ。到底まとまった目的があるとな思えん…少なくともこの戦場では…。」
「ルフィ!!」
「うん?」
「さっきも言ったけど、エースの救出は任せたからね!だから余計な戦いは避けなさいよ?体力が完全回復したとはいえ、相手に付き合ってたらすぐにガス欠になっちゃうんだから!」
「おう!じゃ、直線上のヤツだけぶっ飛ばす!」
ほんとにこいつは返事だけはいいよね…
そもそも直線で行けるような戦場じゃねェよ!!
「イワさんは、七武海のくま。ジンベエは臨機応変にルフィのフォローをお願いね!!」
「分かったっチャブル!」
「うむ!」
「ん?クロコボーイは?」
「白ひげのところ。今、ルフィも行ったわ!!」
「!!?」
イワさんがキョロキョロしてたので答えてあげる。次の瞬間、クロコダイルが白ひげの背後から襲いかかった。
「あんにゃろ、抜け駆けしやがって!!」
バギーが叫ぶ…
ってあんた、ここまで来る途中に言ってたのって本気だったの?
「クロコダイルが“白ひげ”を狙った!!
「オヤジィ!!」
「久しぶりだな、白ひげ。」
ドカン!!
ルフィがクロコダイルの腕を蹴って攻撃を止めた。
「おれとお前との協定は達成された。なぜお前が白ひげをかばう?」
「やっぱりこのおっさんが“白ひげ”か。じゃあ手ェ出すな。エースはこのおっさんを気に入ってんだ。」
「なかなかやるよい!エースの弟…」
「小僧、その麦わら帽子…“赤髪”が昔被ってたやつによく似てるな。」
「おっさんシャンクス知ってんのか!これ預かってんだ、シャンクスから。」
振り向いたルフィの顔を見て、少し前にエースが自分の所へ持って来たもう一枚の手配書を思い出す。
「兄貴を助けに来たのか。」
「そうだ!!」
「相手が誰だかわかってんだろうな。おめェごときじゃ命はねェぞ!!」
「うるせェ!!お前がそんな事決めんな!!おれは知ってんだぞ、お前海賊王になりてぇんだろ!!“海賊王”になるのはおれだ!!」
「まったくあいつは…こんな時に何やってんだか…」
しかも白ひげ相手に…。この子はホント空気読めないからなぁ…。周囲はドン引きだってのに…
なんて言いながら私も笑ってるけどね?
白ひげは一瞬ムッとして言葉を失った。けれど、すぐにニヤリと笑う
「…クソ生意気な…。足引っぱりやがったら承知しねェぞ、ハナッタレ!!」
「おれはおれのやりてェ様にやる!!エースはおれが助ける!!」
「「“白ひげ”に張り合っとる―――!!」」
「まぁ、ルフィだからね」
「ありゃ全部“死刑”でいいんでしょ?センゴクさん…」
「無論だ」