イムの娘(いむのこ)   作:槙 秀人

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07-232話:白い怪物

「あんな瀕死のジジイ、後で消すさ。― その前にお前らの喜ぶ顔が見たくねェんだよ!!

 クロコダイルがそう言った瞬間、

 

 ― ザクッ!! ―

 

 クロコダイルの首が切られて飛んで行く。首は地面に落ち砂と化した

 

「オイオイ、ワニ野郎…!!」

 

「ドフラミンゴ!!」

 

「てめェ、おれをフッって“白ひげ”と組むのかァ!?嫉妬しちまうじゃねェかよ…フッフッフッ!!」

「…おれは誰とも組みはしねェよ…」

 

 

 

 

「(あの時より)随分と強くなったみたいじゃないの…。でもまだまだ…。お前のじいさんは恩人だが、仕方ねェよな。自分で選んだ死の道だ!おめェを倒して、くれないも仕留める!!」

 アイスサーベルから血を滴らせながら青キジがルフィに言う

 

「痛ェ!!畜生!!!」

 

おのれ!!ルフィに手出しは…!!

 ハンコックがルフィを救出に向かおうとしたところ、マルコがルフィを串刺しにしようとする氷のサーベルにひと蹴り!!

 

 - ドン -

 

 青キジは飛ばされた

 

「ああ…!!大将!!あれは…!!一番隊隊長!!マルコ!!

 

 

「広場に入ったぞォ~~~!!」

「エースを救え~~~っ!!」

 

「オヤジ!!」

「白ひげェ…!!」

 エースが…そして、センゴクさんが叫ぶ!!

 

「…まだ首はあるか!?エース!!」

 

「どういうこった?オーズがいねェ…!!」

 

「グラララ…心配すんな!!負傷した息子達はもれなく、くれないが回収してらァ…!!」

「「えっ!!?」」

 

 

「“白ひげ”が広場に入ったァ~~~!!!」

 白ひげは大きななぎなたを振りかぶると剣の部分がブゥーン!と音をだす…

 

「下がってろよ、息子達…!!ウェアアアア!!

 

 ― ドゴーン!!! ―

 

 ひと振りで何十人もの海兵を吹き飛ばす威力!!大将は問題無いが中将達はなんとか耐えている感じ…

 

「野郎共ォ!!エースを救い出せェ!!」

「ウォオオオオオ!!!」

 

 白ひげが拳を突き上げて叫ぶと海賊達が呼応する。

 

 原作ではセリフに『海軍を滅ぼせェ!!』ってのが入ってたけど、どうやらエースを救出したら撤退するという私の意見は聞き入れてくれたらしい…目的の1、2はうまくいきそうな感じ。

 

「…ガープ…」

「…ああ。」

「 ― こりゃあおれ達も…タダじゃあ済まんぞ…!!」

 

 

「直線上に入るなよ。」

「おお!!」

 白ひげがまた薙刀を構える

 

「もう一発来るぞ!!さっきのやつが!!」

 薙刀の刃がブーンと音を立てる。そこへ…

 

「“アイスBALL(ボール)”!!!」

 青キジが白ひげを氷で覆いつくす

 

「凍った!!“白ひげ”が!!」

 

「あらら…ダメかァ、“振動”は凍らねェなァどーも…」

 

 バリィン!!!

 

 白ひげはいとも簡単に中から氷を砕き、今度は青キジの体に薙刀を突き刺した!

 

 ドスッ!!

 

「“覇気”で刺した!!?死んだか!!青キジ!!」

 

「NO~~!!バカ言っちゃいけねェよ。“アイス(ブロック)”「両棘矛(パルチザン)」!!!

 白ひげの覇気を覇気で相殺…単なる薙刀の突きならロギアには通じない…

 

 青キジはお返しとばかりに氷の槍で攻撃をしかける。すると…

 

「んん?」

 

 ― バリン!! ―

 

「オヤジ、先へ!!」

「ああ。」

 

「“ダイヤモンド”ジョズ~~~…」

 

 

 

 私が黄猿と戦っている間に、青キジは白ひげの方へ…ルフィの前に大将は居なくなった。

 

 でも、まだ完全には覇気の使えないルフィにとって、少将以上の海兵は強敵だ…

 

 本気を出せば黄猿を倒してルフィをフォローしに行くことは可能かもしれないけど、そうすると最終局面で、大将3人を同時におさえることが難しくなるかもしれない…

 相手の生死を考えなければ、全く問題ないんだけど…

 

 実際、一番厄介なのがボルサリーノさんなんだよなぁ…この人の最速(光速)にはついていけないだろうからね。

 もっとも、直線移動じゃないと本人にも制御できないみたいだけど?

 

 エースやルフィの命が危なくならない限り、このままルフィには頑張ってもらわないと…そもそもコレも糧だしね?

 

 やはり、インペルダウンで完全回復しておいたのが良かったのか、ルフィは中将達の攻撃を回避する事が出来ている。ここに来て、やっと私が言った事を守れているみたい?

 

 白ひげは赤犬と戦闘を開始…マルコがエースのところへと飛ぶとガープにぶん殴られた。

 

 そうこうしてると、いつの間にか来ていたシリュウが中将達の相手をしてくれていたらしく、それもあってルフィは青キジ以外の傷は受けていないようだった。

 

「おっどろいたねェ~~雨のシリュウかい?」

 

「オメェ…なんで本気出さねぇんだ?」

 さすが大人な対応…小声で話しかけてくれるシリュウ…

 

「後で困らないようにね…!」

 まだ、最終局面があるのですよ。

 

「おれと闘った時とスピードがまるで違うようだが?…まぁいい…麦わらを手助けしようかと思ったが、白ひげ海賊団のマルコか?奴に持ってかれたなぁ…」

 

シリュウ!貴様…!!マゼランはどうした!?インペルダウンはどうなった!?」

 私と喋ってたシリュウに気づいたセンゴクさんが驚いて声を掛けてきた。

 

「よう!センゴク元帥久しぶり!!テメェが今聞いた事は後でてめェらで確かめな。きっと驚くことだろうぜェ!?それから、おれぁ…コイツに今後を委ねた。以後よろしくな!」

 

「ぐ、ぬう…くれない…どうやってシリュウを…!!」

 

「何度も説明するのはめんどく……コホン。その辺の事は後でマゼランに聞いて頂戴!!」

 

「オメェ今、めんどくせェって…」

 黄猿とシリュウの目が点になってる。レアな顔なんだろうけど今はスルーさせてもらう。

 

 

 さて…

 

 白ひげの気も随分と乱れてきてる。この感じ……そろそろ心臓がヤバそうね。

 言わないって約束したから隊長連中にも言ってないんだよなァ…

 

 一番ヤバイのは青キジと戦ってるジョズだっけ?

 

 

 ビキ…!! ビキ…!!

 

 

 白ひげが胸を抑えて膝をつき、そしてそのまま吐血する。

 

「ウウ…!!クソッタレ…!!」

 

「「オヤジィ!!?」」

 

「寄る年波は越えられんか…!!白ひげェ!!

 

「このタイミングかよい!!(一番恐れてた事が…!)」

 

「勝敗は一瞬の隙だよねェ~~」

 黄猿がマルコに向かってビームを放つ。

 

 だけど、原作と違い黄猿は私と戦っていたのでマルコとは距離がある。なので、マルコは青い炎でそれを受けた…

 

 のに…

 

「マルコ!!」

他所見(よそみ)したろ?今…」

 ジョズがマルコに気をとられて、青キジに凍らされる。

 

「ジョズ~~~!!」

 原作では倒れた時に腕が砕けていたけど、私が念動力で制御して、ゆっくり倒して回避した。

 

 結局の所、白ひげの所には誰も駆けつける事は出来ず…

 

 赤犬が右手をマグマに変えた。そして…

 

 ― ドン!! ―

 

 その手が、白ひげの体を貫ぬいた!!

 

 

 処刑台の上で呆然とするエース…

 

 

「グズグズするな!!全員で“白ひげ”の首を取れェ~~!!」

 

「オヤジ~~~!!」

 数人の中将達が白ひげに向かい、攻撃を仕掛ける!!

 全ての攻撃が白ひげに命中するも、白ひげは倒れない。

 

「来るなァ!!」

 

「「「オヤジィ!!」」」

 

「こいつらァ…これしきで…!!ハァ…ハァ…おれを殺せると思ってやがる…助けなんざいらねェよ…ハァ…ハァ…おれァ“白ひげ”だァア!!

 白ひげが一太刀で中将達を一蹴した

 

「す…すげェ…」

「(か…怪物!!)」

 

「…おれが死ぬ事…それが何を意味するか…おれァ知ってる…!!…だったらおめェ…息子達の明るい未来を見届けねェと、おれァ死ぬ訳にはいかねェじゃねェか…!!なァ、エース。」

 

「何だ!?コイツら、“白ひげ”の後ろに構えて!!」

 ジンベエをはじめとする船長達が白ひげの後ろに勢ぞろいしていた。

 

 あれ?ジンベエってばルフィの援護はどないしたん?

 

「ハァ…ハァ…お前らにゃあ…わからんでええわい。」

「おれ達はオヤジの“誇り”を守る!!」

 

「気が利きすぎだアホンダラ…」

 

「!?」

 

 

 ~ あなたにこれを渡しておくわ! ~

 

 白ひげは、つい先日の事を思い出す…

 

『心臓の病気は治せないけど、生きてさえいれば致命傷でもケガなら治る!ついでに体力も完全回復する魔法の薬よ!黒ひげを倒す時にでも使って頂戴!!』

 

 

 

 

 

 

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