四人の飛ばされた先
前話でちょこっと?原作改変しましたが、
ここは、ほぼ原作通りって事で…
どうぞ!
《 ウソップの場合 》
― ここは”偉大なる航路” ― ボーイン列島
「待つのだん!!ウソップ~~~ン!!
ウソップは今、森の豊富な食物を食い漁り…太っていた
「止めるなヘラクレスン!!」
「何度やっても同じだん!!」
「同じなら何度もやらねェ!!次こそいける!!!」
走るウソップの前に大きなカブトムシが現れる
「!!」
「ヴォオォォオ!!!」
「出たな、そこどきやがれェ~~~~~!!!必殺ゥ~~~~~……」
・
・
・
「大丈夫かん!?ウソップン!!」
「ウウ…くそォ……!!」
「無茶をするなん…この島は外へ出ようとする程に強い生物達が道を塞ぎ再び森の中へと押し返すん!!」
ウソップは戦いに敗れ、ヘラクレスンに手当をしてもらっていた。
「島へ入ろうとする者に…一切手出しはされないがん、入ったが最後!!一度踏み込み生きてこの島を出た物はなしん。 ― そして、私の名は!ヘラクレスン!! あれ!!?ウソップン!?どこへ行ったんだん!?」
ズズゥ…ン
「!!?」
島に大きな音と振動が響く。鳥が飛び、ギャア…ギャア…と鳴き声をあげる。
「― 危ないんっ!!!海獣が島へ上陸した様だ!!ウソップンが危ないんっ!!!」
「海カバだ!!!」
このボーイン列島全体から漂う甘い香りに誘われて集まってくる巨大な昆虫や鳥達、あるいは海獣、海王類…更なる香りに誘われて島の奥へと進めばそこは食物だらけの魅惑の森 ―――行きはよいよい帰りは恐い……!!!
海獣が上陸したのは島の端…ウソップは海カバめかげて走っていた。
「おれは島を出るんだァ!!邪魔すんじゃねェよォ!!!」
植物の攻撃をパチンコで撃退しながら進んでいると、
「ウソップン!!また島が動くぞォ~~~!!!」
追ってきたヘラクレスンが叫んだ。
「ウソップン!!木にしがみつけェ!!島が食事を始めるぞォ!!!」
「わぁぁあああああ!!!」
島の中心に大きな口が開き…花が閉じる。
「あああああああ!!!」
海に浮かぶ島のようなこの花の名は、人呼んでボーイン列島。
学名を食肉植物『ストマックバロン』
「ウソップ~~~ン!!」
「!!」
海獣と一緒にストマックバロンに食べられそうになったウソップをヘラクレスンが救出する。
「どうしたと言うんだんウソップン!!!ニュース・クーが落として行った新聞を見てからというもの血相を変えて!!!」
ウソップの手から新聞が落ちていく…
「…!!おれは…こんなとこで道草食ってる場合じゃねェんだ…!!ルフィとイオリが戦争で…兄ちゃんを失った…!!!あいつら今、どれ程辛ェ想いしえんだよ!!!辛ェ時に一緒にいてやんなきゃ…仲間じゃねェだろォ~~~~~!!!!」
ウソップはヘラクレスンに助けられ、森の中に…そして、ヘラクレスンが新たに手に入れたという最新の新聞を読んでいた。
「……わかった!!わかったぞルフィ!!!」
「今度は何かん!?ウソップン!!」
《 チョッパーの場合 》
チョッパーは『トリノ王国』に飛ばされていた。
原作と異なり、モンスターにならずに済んだチョッパーは、鳥に木から落とされること無く、多少の誤解はあったものの、鳥と人との仲介を見事に果たしていた。
「行っちゃうのかタヌキチ~!せっかく仲良くなったのに!!」
「ゴア~~!!!」
「うん…!!仲間が大変な状態にあるって新聞で読んだから一刻も早く帰りたいんだ」
《 アラバスタで会ったルフィ達の兄ちゃんがまさかこんな事になるなんて… 》
「早くルフィに会って…ケガを治してやりたい。…また絶対無茶したハズだ…!!イオリが一緒かも知んねぇけど、イオリだって…」
チョッパーは二人の事を想い、唇を震わせた。思い出すのは自分がヒルルクを失った時の事…
心にも大きなキズを負っているに違いない…心のキズは自分にどうにか出来るものじゃないかもしれないけど…
「お前らも鳥達との誤解が解けてよかったな!」
「タヌキチが命懸けで鳥を説得してくれたお陰だど」
「エヘヘ…お前達も人間と仲良くするんだぞ!」
「ゴア~~~!!」
「ここの人間達はあの樹に生えるいろんな植物が必要なんだだけなんだ!!」
「そうだど!!卵も狙ってねーし、仲間に危害も加えねー!!お前達を故郷から追い出した人間達とは違うんだどー!!」
人間たちの言葉をチョッパーが通訳して、鳥はコクコクと大きく頷いている。
「あはは…じゃあみんな、仲良くな!」
「おおータヌキチ~ おめー必ずまた来いよ~~~~~!!」
「ゴアー ゴアー!!」
1羽の鳥に乗り、チョッパーが島を飛び立つ。
「うわ~~~!!高ェ~~~ それに早いぞ!!これなら一気にみんなの所へ行ける!」
しばらくするとチョッパーはニュース・クーを見つけ新聞を買った。
「弁当も…うめェな~~~っ そろそろ戦争の情報が整理された頃だろうな」
そう言って新聞を広げたチョッパー
「!!ブッ!!」
「え~~~~~!!?ウソだろ…!!?何で??……!!?どういう事だ??」
「ゴア?」
「ルフィが…!!?何でまた~~~!!?」
チョッパーは考えた。そして写真をじっと見る。
…後ろには海兵達を牽制するようにして大きな魚人とレイリーさん…
そしてイオリの姿があった。
「あ~~~~~!!」
「ゴア」
「そうかわかったぞ!!ルフィ!!!おれわかった!!そっか!!そっか!!!」
《 ゾロの場合 》
ここは”偉大なる航路”クライガナ島 シッケアール王国跡地 ―
滅びた国に未だそびえる古城 ― 実は数年前からある男が住処としている城だった
「え~~~ん!え~~~ん!!モリア様が戦争で死んだなんてェ~~~~~!!!」
「耳障りだ。他所で泣き喚くがいい…」
「人が悲しみにふけってんのに何て冷酷な男だ!!優しい言葉の一つもかけて温かいココアでも持って来いっ!!私は客人だぞ!!!」
「招いていない。おれの留守中にお前達が勝手に住みついていたのだろう」
男はグラスをテーブルに置くと、持っていた新聞に目を落とす
「 ― それに、この記事は信憑性にかける…」
「え!?じゃあモリア様が”戦死”したってのはウソなのか!?」
「……生死については知らんが…少なくとも…おれの記憶ではモリアは戦場では、まだ生きていたという事だ…」
「戦死してないのに…じゃあなぜそんな記事が!?モリア様の身に一体何が起きたんだよ!!」
「……さぁな」
「キャウ!!キャホ!!!」
― ギン!! キィン!! ギキィン!! ―
城から海へと向かう道で打ち合いの音が響く…
「鬼…斬り!!」
「キャウ!!ウォホォオ!!!……!!オォ…」
ペロッ ペトペト …
「ツバで治るか!!!どこで覚えたその民間療法!!」
「キャホ」
「ぐ!!ハァハァ…コイツら…!!どこまでおれをバカにしてやがんだ!!!」
「キャホ、キャホ」
「ハァ…これじゃ、いつまでたっても海へ出られねェ!!!」
「!!?キャホキャホ!!」
突然サルたちが怯えだす
「!?」
ゾロは背後を振り返った。
「”鷹の目”…!!」
「 ― もう城を出て随分経つ…まだこんな所にいたのかロロノア…おれのやった小舟はもう使い物にならなそうだな」
「うるせェ!!元々木片を貰ったと思えばしがみついて泳いで行ける!!」
「何をそう急いでいる。傷ついた体で…」
「お前に新聞を見せてもらったからだよ!!あの記事を見てじっとしてられっか!!― そんなデケェ戦争が起きた事すらちっとも知らなかった…!!」
「…仲間想いもいいが…こいつらは手強いぞ。『ヒューマンドリル』と言って人間のマネをして学習する、賢い”ヒヒ”だ。穏やかな人間のそばにいれば穏やかに育つというが…なにせこの土地では…つい7年前まで生々しい戦争が起きていた。おれがこの島を住処と決めた頃はまだ血と煙の臭いを放ち死体が足の踏み場なく転がっていた。 ― つまり、こいつらはその凶暴な人間たちを見て育ち、武器の扱いを学び…森の戦士と化した”ヒヒ”だ」
「ハァ…ハァ…」
「人は武器と知恵ゆえに動物に勝る。 ― しかし、動物が武器を取ったらこうも強い。思い上がった若造にはちょうどいい相手かもな」
「おれの事かよ」
「他に誰が居る ― もう日暮れだ。城へ来い。こいつらはおれの城には近づかん…!!」
「お前に命令される筋合いはねェ!!!おれは今!!!海へ出る!!!」
「…そうか…何やら勘違いしているような気もするが、好きにしろ…」
ゾロはヒヒを倒した。疲れ切ったゾロは大の字で寝そべっている。そこへ、ベローナが新聞を持って現れた。
「ハァ…ハァ…何しに来た?おれはこれから海へ…」
「今日の新聞だ…麦わらが載ってるぞ?」
「…見せてみろ」
ベローナが仰向けになったゾロが見えるように新聞を広げた。
「何だコリャ?…うん?…ちょっとその写真だけよく見せてくれ!!」
「こうか?」
「……」
「おいまだか!!手が疲れた!!」
「もうちょっと待て…何かある…ルフィはこんなするやつじゃねぇ…よく見りゃイオリも写ってた。この写真には必ず何かある…!!」
《 ナミの場合 》
ここは空島「ウェザリア」天候を科学する国 ―
「出してここから!!ハレダス!!ハレダスさんを呼んで!!コレ全部返すから!!!」
ガン!!ガン!!ガン!!
と牢屋の扉を叩きながらナミが叫ぶ。
「こんの娘っ子~~~どうやってとっちめてやろうか!この泥棒ネコめ~~~!!」
「逃しはせんぞ~~~!!今度は何をしでかすかわからん!!」
「何もしないったら!!」
牢屋の外にはおじいちゃん達がわらわらと…
「とにかく出してここから!!」
「ダメじゃ」
「おいおい!!…おいおいおいおい」
「おお、ハレダス氏!」
「おいおいおいおいおいおい、おいおいおいおい、おいおい娘さんや」
「呼びすぎ!!」
ひょっこりと牢の中に入るハレダスさん
「またまたずいぶん荒れておる様じゃのー こんな時はコレ! さァお立ち会い!!
固く結ばれたこの”風の結び目”」
と言って、ロープを取り出す。ナミがここに飛ばされて来た時に見せられたものだ。
「助けてって言ってんのよ!ぶつわよアンタ!!私急いでんの!!」
ナミはハレダスさんをぶん殴っていた。
「ハレダス氏~~~!!応答願う!ハレダス氏~~~!!」
「ホ…ホイ…コチラホレラス」
「何と!天候畑の『ウェザーボール』に我々の『研究ノート』まで盗んだと!?」
「私は元泥棒で、今海賊なの!奪って何が悪いのよ!!」
「最悪だァ~~~!!……そ…それはもう人としてェ~~~…」
「ぎぃや~~~~~~…っ」
「何という悪党がこの国にィ~~~~~!!」
「ここから出してよ!お願いだからあ!!急がなきゃいけないの!!盗品は全部返したでしょ!?」
「近よるな!凶暴じゃこの娘」
「急にどうしたと言うのじゃ!」
「……」
「気球をも盗んで青海へ降りようとしたそうじゃな?アレは素人では扱えん!死んでしまうぞ!それに…」
「 ― その新聞に載ってるルフィっていうのが私の船の船長…!!」
「なぬ」
「記事に書いてあるイオリっていうのが副船長…!!」
「およおよこやつらか!!先達ての戦争で戦場を引っ掻き回したという…話題のルーキー…!!」
「仲間達が散り散りになってる間に、二人は辛い戦いをしてた…エースを助けるために頂上戦争に乗り込んで…」
― いいんだ本当に!! ―
― 今行ったところでわたし達がどやされるだけだから… ―
「目の前で
ポロポロと涙を流すナミ…
「あいつらの心が折れちゃう前に…!!早く会いに行って力になりたい!!!」
わぁぁあああああん!!
蹲り大泣き状態になるナミに、途端にオロオロしだすおじいちゃん達
「お~~~っ!!お!!お~~~おいおいおい娘さんや!!」
「早く出してやるのじゃ!!若い娘さんを拉致して泣かすとはとんでもない虐待を!!」
「カギカギ~~~!!ホレ早くでなさい!すまない娘さ…」
― はっ!! ―
「えっ!?いつの間に!!」
カギが開いた途端、飛び出したナミは返した筈の盗品とハレダスさんを抱えて、他の皆から数百メートル離れた所まで移動していた。
「ありがと!!じゃあね!!」
「ハ~~~~~!!?何じゃ!?」
「ウソ泣きの上にハレダス氏を人質にとって盗品もキッチリ持っていきよる~!!!」
「追え~!!!ウェザリアの空の科学は門外不出っ!!」
「どこでもいいっ!!お願い下へ降ろして!!」
「無茶な!!」
「無茶するのっ!!」
二人とも…無事なんでしょ!?ごめんね!!あんたらはいつも私達を支えてくれたのに!!こんな時こそ私達の番なのに…!!
「おや娘さん…?ウソ泣きが…止まっとらんぞよ」
「!うっさい!!」
ガン!!
「ギャアアアア…」
追手をかなり引き離した所で、ナミはハレダスさんを降ろした。彼の手に持っているものが気になったからだ。
「それ…今日の新聞?」
「おお、そうじゃ!!見るかの?」
「……」
「娘さんや、追手が来るぞよ!」
「も―!!人の気も知らないで…!勝手なんだから!!」
ベローナが泣いてましたが、モリアねェ…
ど~しましょう?
何気にあの人も、部下の事大事にするのよねェ~
少ないからこそかもだけど、生きてる仲間を増やしたくないみたいなこと言ってたから、仲間を亡くしたくないって思いが強い気が…
黒ひげ退場させたので、アブサロムは無事に済むのかな?
※シリュウは何の実食べるかな?
ところで、あの医者(ホグバック)どこ行ったん?