イムの娘(いむのこ)   作:槙 秀人

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フランキー、ブルック、ロビン、サンジ
四人の飛ばされた先

こちらもほぼ原作通りって事で…

どうぞ!






08-241話:飛ばされた先で…Part2

 《 フランキーの場合 》

 

 冬島― 未来国「バルジモア」

 

「侵入者だァ~~~!!」

 サイレンが鳴り響く…

 

『Dr.ベガパンクの研究所に侵入者!!』

 

「待てー!!」

『内部では決して発砲するな!!そこにある物は世界の財産だと思え!!!』

「海軍もいたとは…!!」

 フランキーは海兵達に追われていた。

 

「くっ……!!」

 ウェポンズレフトを構えるも…

 

「いや…ダメだ。撃っちゃいけねェ」

 構えを解いてまた逃げる。

 

「ハァ…ハァ……!!!」

 

 《 宝?あの研究所がか? 》

 《 ― そう、今や海軍の科学者達のリーダーとして活躍するベガパンクは我が国の誇り。いや…その頭脳は今や人類の財産だ!!そのベガパンクが少年時代を過ごした思い出の場所 》

 

 フランキーはこの国に住む人達が誇らしげに話す様を思い出していた。

 

「あの山をご覧なさい。妙な形をしているだろう…あれは!彼が子供の頃、極寒に凍えるこの国の人々を想って作った物。森の動物達を労働力に改造し、あそこまで仕上げたが…未完成。」

「…ありゃ何だよ一体…」

「島ごと暖める”土暖房システム”」

「……!?」

 

「 ― しかし、彼の悩みはいつもそうだが…頭の中の完成図に現実がついて来れない。 ― それを実体化する為の技術と資金がない。みんなを楽にしてやれないと泣く彼を見て… 我々の心は充分に暖まったものだ…」

「スーパー泣けるそれ…!!!」

「そうかね…」

 

 

「我々はいつでも彼の帰郷を待っている。わかってくれたらもう二度とあの”自爆スイッチ付き研究所”には入らんでくれ」

「何だ?今さらっとこの世で一番いいらねェスイッチの名を言わなかったか!?だが、そうもいかねぇ。おれがこの島を出る為の『砕氷船』はあの研究所にしかねェんだろ!?おれにゃあおれの都合ってモンがある!!ウチの船長と副船長の身にとんでもねェ事が起こったってニュースを聞いたんでな!!」

 

 《 待て!!決して押してはいかんぞ!!!『自爆スイッチ』だけはァ!!! 》

 《 押すかアホォ!!!何でつけたんだそんなモン!!! 》

 

 

「 ― しかし、スーパー見事だぜ…これが若ェ頃に考えた発明か!?2、300年は実現不可能な設計図がゴロゴロ…。確かにこんな場所…おれも技術者として指一本触れたくねェ」

 

『追跡の際、天才の家の何かを破損した場合、刑法にかかると思え!!』

「はっ!!」

 大勢の海兵達がフランキーを追う…

 

「研究所に侵入者!?大変だ!!!」

「設計図一枚でも金に替えられん程の価値があるというのに!!」

 町では不安が囁かれる…

 

 そして…フランキーはDANGERと書かれた下に、ドクロのマークのスイッチを見つけた…

 

「お…海賊マーク?」

 と言って、そのスイッチを押す。

 

「!!!」

 ボッゴォ―ォン!!!

 

 ― これが…世に言う未来国の大事件『バルジモアの悪夢』である ―

 

「ああぁあああぁああああぁぁぁぁああ!!!」

 

 《 一つだけ聞いていいか…? 万が一、そのスイッチをおれが押しちまったとして…… 》

 

『海軍本部!!こちらバルジモア!!大事件発生です!!!』

 

 《 それ…おれのせいか……? 》

 

 ~ ~ ~ ~ ~

 

「成程」

 

 

 

 

 《 ブルックの場合 》

 

 ― そして…ナマクラ島、貧困の国ハラヘッターニャでは…

 

「ありがとうございました!!悪魔王サタン様!!」

「まさか、この手長盗賊共を檻に押し込められる日が来るとは!!」

「ヨホホ」

「なぜだかあなたが作曲し奏でた音楽を聴いたら我々、勇気と戦意が込み上げて…生まれて初めて武器を取り、戦ってしまった。」

 

「もちろん…結果は散々で…敵共を仕留めたのは結局あなたですが…」

「お陰で連れ去られた者達は皆、無事に…!!」

 

「ヨホホホ みなさんが自ら戦ったから、私は少し手を貸しただけの事。戦わぬ者には神も悪魔も手はさしのべません…こんな時代ですから、おせっかいながら…私が去った後もあなた達が自力で降りかかる悪に立ち向かえる様にと…」

 

「…!!何と慈悲深い!これからは私達は変われるような気がします!!」

「ありがとうございます!!」

「ありがとうございますサタン様!!」

 

 《 ― これで義理は果たせたでしょうか… 》

 

 ブルックは新聞を握りしめていた。

 

 《 ― さて…とんでもない記事を見てしまった…ルフィさん達、ご無事ですよね? あなた方の今の辛さを想い、私胸を痛めています。…胸…ないんですけど!! ルフィさん!!イオリさん!!歌いましょうね一緒に!! 今すぐあなた達の心!!救いに行きます!! 》

 

「くそォ…まさか”悪魔”が用心棒だとは…!!」

「腕の関節が一つしかねェ珍しい人間達を母国に連れ帰れば見世物にして大儲けできたのに!!」

 

「さて、腕の関節が二つあるこの”手長族”!!見世物にすれば大儲けできるぞ!!」

「ちょっとちょっと!!待って下さい皆さん!!それじゃ彼らとやってる事が同じじゃありませんか!!」

 

「なにーっ!!こやつらを解放!!?そんな事したらまた」

「大丈夫です。彼らと悪魔の契約を交わしましたので…」

「!!!」

 

「ひ―!!!」

「いいですね?もし私との約束を破り、またこの国で悪行を働く様ならば…あなた達の心臓を…食べちゃいますよォ~~~!!!」

「ギャアアアア~~~…」

 

「面目ねェ…解放して貰って…!!すぐ母国へ帰ります!!!」

「どうかご勘弁を!!!もう二度とこの国には近づきません!!」

 

「ヨホホ!!一件落着ですな…」

「それ今だァ!!!」

「あ!!」

「え~~~~~!!?何で!?どういう事ですかァ!!??」

「悪魔なんているかバカ」

 

「ハイ!!?」

「てめェは強ェが縛っちまえばこっちのモンだ!!!」

 

「こんな珍しい動くホネを連れ帰りゃあ、おれ達ァ億万長者だぜェ~~~~~!!!」

「サタン様っ!!」

「ちょっと待って~~~私!!帰らなきゃ成らない場所が~~~~~!!!」

 

「サタン様が掴まった 皆の者!!次の悪魔召喚準備!!!」

「そうだ!おれ達は悪魔を呼べるんだ!!パンツで!!」

 

 ルフィさん!イオリさん!!辛い時は歌いましょう!その時の為の音楽家です。今行きますから!!

 

「ルフィさん、イオリさん!!助けてェ~~~!!!!」

 

 ~ ~ ~ ~ ~

 

「あーそういう感じに!!!」

 

『さァお待ちかね!!世にも珍しき動くガイコツご覧にいれましょう!!!』

 

 

 

 《 ロビンの場合 》

 

 ”東の海” 巨大な橋の上 ―

 一台の雪上車がドドドッと音をあげて走っていた。

 車窓を眺めるのはロビン…

 

 《 ”革命の灯火” 》

 

「……」

 

「我々はあなたをそう呼び、10年以上前からずっと捜していました。あなたは”世界と戦った国オハラ”のたった一人の生き残り」

「!?」

 

「……どうか恐れないで。私達は味方です。あなたをもし見つけた時は政府の手から全力でお守りする様、ボスに言われています。」

「…ボス?」

「革命軍総司令官 ドラゴンです。」

 

「フフ…おかしな運命ね」

「?」

「どうかボスに一度お会いになって下さい。案内します。」

「……いいえ…私は戻らなくちゃいけない場所がある。 ― それに守って貰わなくても結構よ」

「!!」

「私には仲間がいるから」

 

 《 ― 海賊、”麦わらの一味”ですね?勿論あなたの情報なら全て… 》

 

 

 その頃、ロビンを救出した革命軍達は、今朝の新聞を広げていた。

 

「読んだか?ドラゴンさんの息子だっていう”麦わらのルフィ”が今日の新聞に」

「―ああ…突然、姉弟でマリンフォードに現れてこんな騒動を…!!」

「記事を急いでニコ・ロビンに届けた方がいい。彼らの身を案じてるだろう…」

「―まだ橋を渡り切ってはいないハズ」

 

「橋の末端に着くまでにいくつかの廃墟を通過します。橋の工事が進むごとに”国”おいう単位で移動が行われるからです。」

「ちなみにここは…300年前の工事現場」

「何の為にこんな橋を……!!!」

「”天竜人”の命令です。理由などあってもなくても、奴隷と呼ばれる人間たちの犠牲の数が減るわけじゃない…!!」

 

 乗り物の外では御者がカラスから新聞を受け取る。

 

「おお、ご苦労さん!」

 

「ロビンさんへ」

「……新聞?」

 新聞を受け取り広げるロビン…

 

「!ルフィ…!!イオリも…よかった無事で………

 しばらくすると、ロビンの顔に笑顔が浮かぶ。

 

「ん?…どうしたんです 何か…面白い事でも書いてありますか?」

「フフッ ……ええ… 了解!」

 

「え!? どうしました?ロビンさん」

 

 

 

 《 サンジの場合 》

 

 ”偉大なる航路”モモイロ島 カマバッカ王国

 

「これが、麦わらボーイの手配書ね」

「ああ、そうだ」

 

「これが、紅ガールの手配書…」

「アァ~~~!!」

 

「これが”海賊狩り”のゾロ」

「アァ!?」

 

「これが”泥棒猫”ナミ」

「アァアァ~~~!!!」

 

「これが”狙撃の王様”そげキング」

「ああ…」

 

「これがヴァナタ?」

「違う!!!」

 

「ホラ見なさい!!!じゃ、どこにヴァナタがいっチャブルの!?麦わらボーイの仲間だって証拠がないじゃないっ!!!」

「だから仲間だっつってんだろ!!!ルフィとイオリちゃんが今どうなってんのか教えろカマキング!!てめェが二人と一緒に行動してた事は新聞に載ってたんだ!!!」

 

「 ― じゃ、コレ、ヴァナタ?」

「違う!!!…違うけど違わねぇ!!名前は…おれだ!!!……ハァ…ハァ」

 サンジが地を這いつくばるような姿勢でプルプルと全身を震わせた。

 

「何、その身を切る様な葛藤…!!!」

 

「おれだよ!!!……!!その変な手配書は間違いなく…おれだ…だから」

 ゲホゲホと血反吐を吐きながら身を震わせたサンジが訴える

 

「いえ似てない!」

「じゃあ言わせんなよ!!!血ヘド吐いたわアホ!!!」

 

「ムダよヴァナタが政府や軍の手先である可能性が0.1%でもある内はヴァターシは麦わらボーイ達に関する全ての情報を微塵も渡さないっ!!!」

「…わかったよ。じゃあ船を貸してくれ ルフィが来る筈の集合場所へおれは行く!!」

「船もあげない」

「じゃ、泳いでく」

「……ン~~~フフ…仕方ないね胸打たれたわ。その熱意に免じて…麦わらボーイ達のその後の情報を…」

「え」

「喋らなーい!!!ヒーハ~~~!!!」

「喋らねーのかよーっ!!一本取られたよ―!!」

「イワ様ー!!」

 

「黙れ!てめェらァ!!!ハァ…ハァ…くそ」

「だいぶ弱ったんじゃない?」

「今だ!着せちゃえ着せちゃえ!!スイーツドレス!!」

「もう二度と着るかスッコンでろ!!!」

「!?」

「おれはレディーが大好きな男の中の男だ!!!近寄んじゃねェお前ら!!!ゼェ…ゼェ…」

 

 ― ブー ブー ブー ― ブーイングが吹き荒れる

 

「オイ…イワとか言ったな!船は海賊らしく奪ってく事にした。おれと一騎打ちをしろ」

「いいよ」

 イワさんとサンジは外へ移動して一騎打ちを行った…

 しかし、くまと同格かそれ以上の強さのイワさんに今のサンジが敵うはずもなく、あっさりと勝負は着いた。

 

「麦わらボーイ達の安否くらい、教えてあゲチャブルわぐるぐるボーイ……!!」

「!どういう風の吹き回しだよ…」

 

「― なぜなら…それはもう世間に知れたから…どういうつもりかしら ― 一体」

 イワさんがサンジに新聞を手渡す

 

「今日の新聞か…?」

 サンジが新聞を開き…

 

「え!!?ルフィ!!?イオリちゃんも……そうか…ルフィ!!」

「どうしたの」

 

 

「イワさん!『バルティゴ』より連絡が…!!」

「! そう」

「通信所へお願いします。」

 

 

 

 ”偉大なる航路” 白土の島『バルティゴ』

 

 

『ガープとの血縁もスクープされてたわ。ヴァナタの素性、一気に世間に知れちゃっタブルわねドラゴン!革命軍の兵士達に動揺はなァい?』

 

「…フフ…得体の知れんボスが血の通った”人間”だったと皆安心した様だ。 ― もう構うまい…ルフィは子供じゃない…だがまさか、お前と共に行動していたとは…」

 

『どんな運命のイタズラかしらねェン~~~フフ。それに紅ガールにも驚いたわ。どうやったか知らないけど、そっちにも行ったみたいね?』

「…」

 

『今日の新聞見た!?また驚かされたわ麦わらボーイ…!!破天荒は親ゆずりね…』

「……」

 

『ともあれヴァターシもイナズマも突然の脱獄で色々話したい事も聞きたい事も山程あっティブル』

「だろうな…近い内に世界中に散る”幹部”達を一度集める必要がある。今回の事で政府の体制は大きく変わる。それと…これはイオリに聞いた事だが…。近い将来、白ひげは寿命を迎えるようだ。そうなれば世界の風向きも大きく変わる。 ― お前には『くま』の身に起きた事も話しておきたい。」 

 

『!!―ええ、それはぜひ詳しく聞きたいわ。なぜあいつが政府の言いなりになったのか…もうヴァターシの知るくまはいない…あいつはヴァターシを殺そうとした…!!』

「……ああ、まぁ…それもその時に…だな」

「?」

 

 

 

 




 サンジの強化はどうしましょうね?
 航海中の訓練も、サンジはちゃんと出来てないのです。
 組手をしても、こちらの攻撃を受けても反撃はしない。
 攻撃しないからスピードだけが鍛えられるって感じ…
 ちなみに六式は。月歩と剃が完璧で、嵐脚、紙絵がもうちょっと。
 鉄塊はなんかよくわかんないみたいで、武装硬化の方が先に体得しそうな感じです。
 そうだ!ボンちゃん鍛えてサンジ鍛えてもらおっか?
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