イムの娘(いむのこ)   作:槙 秀人

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09-259話:2年(修行)の成果

「ホント…イオリってどれだけ情報収集してたのかしら?…2年であちこち巡ったって言ってたけど…。話を聞く限りだと、どう考えてもそんなヒマがあったとは思えないのよね…」

「私のところにも何度か来たわよ?海都がどうとか、W7を船にするっていうプロジェクトに、ユナと一緒に(・・・)参加してるとか言ってたわ。」

 

「ユナさんと言えば、F-RONPでも精力的な活動してたみたいだし、イチユリはエースさんと一緒だったり。それに、ルフィの修行だってあったわけでしょ?あの娘、ちゃんと休めてたのかな…?」

「フフ…イオリは何人も居たりしてね?」

 ※ロビンはイオリが分身している事を知っています。

 

「そんな、まさか…あ、そろそろいくわよ!!」

 子電伝虫で皆に合図をして、ナミは魔法の棒を振りかざす。

 

蜃気楼(ミラージュ)解除!!」

 

「うわあ!? いきなり女が出てきたっヒ!?」

「キャー!?あれは海賊船かー!?」

 

「き、貴様らは…麦わらの一味に、ジンべエ…それに!!?…まさか最初からここに…」

 

「麦わらの一味の皆さんは、幹部達の相手を!!ヤツらの海獣共は我々に任せてください!」

「おう!分かった!」

 フカボシの指示でルフィ達がホーディ達に向かう。

 

「アーロンは、海に出ての戦闘になった場合にルフィのサポートをお願いね!!」

 

「任せてくれ姉貴!!しかし…麦わらと連携かぁ…昔じゃ考えられねぇ事だ。」

「そりゃおれもだよ!ナミが許したんだ。もう昔の事は終わり!」

 

「!…ハハッ分かった。なら、アッと驚かせてやるぜ?おれの頼もしさをよ…シャハハハ!!」

 

「お前だっておれの修業見てねぇんだろ?ビックリしすぎて腰抜かすなよ!ししし!!」

 ほんとにこの二人の共闘なんて想像出来なかったもんねェ…

 

「じゃあ、おれはしばらく見学だな。修行の成果とやらを見せてもらおうじゃねぇか!!おれの見聞色じゃ、おめぇ等の強さは測れねぇからな!!」

 

 

「あっちにいる連中はこの辺を仕切る紅雨海賊団だっけ? あ、そっか!アーロンもあいつらの仲間か…!それじゃあいつも強くなってんだろうなぁ…おれ達も負けてらんねぇぞ!!(けど、数が多すぎるなぁ~、ちょっと減らしとくか!!)」

 

 ルフィがと魚人達の群れへと近づいていく。

 

「ん?」

「おい、ルフィ!!」

 ゾロとサンジが気づいて声をかけると、ルフィは立ち止まった。

 

「スゥ~…」

 目を細めて息を吸うルフィ。そして…

 

 見開いた目に気合を込める!

 

 ― ドクンッ!! ―

 

「「!!?」」

 

 ビリビリ…

 

 ブクブク…

 

 ドサドサ…

 

「「「え!?」」」

 

 ― ドンッ!!! ―

 

 バタバタと無数の敵が倒れていく。原作では5万ほどだったけど、今ので7万減ったかな?

 

 よかったぁ~!あいつらに上限3万って言っといて…

 

 多分、今ので半分程度の覇気だろう。

 まぁ、これだけ広範囲だと、全開でも全員は無理だろうけどね。

 

 どのみちESをしこたま飲んだ幹部連中は倒れないだろうし…

 

「「「ギャアアア~~!?なんだぁコリャ!?」

「!!!!」

 

「何もしてねェのにどえらい数やられたぞ~~~!!」

「おい、しっかりしろお前ら!!」

「「ギャアァアァアァァァ!!」」

「畜生!!一瞬で半分以上はやられたぞ!!」

 

「7万人!!?いったい何しやがったんだあいつ!!」

 

 

「これは…覇王色の覇気!!」

「ここまでになっておったとは…!!!」

 ロビンとジンベエが目を見張る

 

「すごいです、ルフィ様…!私でも今の半数くらいしか…」

「ホントですか!?ビックリして心臓飛び出しちゃいますよ。わたし心臓無いんですけど ヨホホホ…」

 しらほしの言葉に驚くブルック

 

「これくらいやって貰わねぇと、船長は交代だ」

「しかしすげぇな…」

 ゾロが言い、サンジが相槌をうつ。

 さっきの台詞からするとゾロも覇王色に目覚めたのかな?

 

「おめぇがホーディってヤツか? お前はおれがぶっ飛ばさなきゃな!!」

 

「…貴様が麦わらのルフィか! 懸賞金7億2000万とは思えねぇマヌケ面だな…」

「「「えっ!!?」」」

 

「おい、おれの懸賞金7億2000万だって!!!いつ上がったんだ~~~?」

 振り向き、ニヘラ顔で頭を掻くルフィ。そういえば教えてなかったんだっけ…

 

「なにニヤついてんだ、おめぇは!!」

「7億2000万って…前の倍じゃねェか!!どんだけ上がってんだよ…」

 

「あなた達、手配書見てないの?イオリも同額になってたわよね?あら、居ないわあの娘…」

「「マジかよ…」」

 

「戦争で二人は一気に有名になったからのう…3億を超えたらそうそう上がるもんじゃないんじゃが…」

 

「貴様らフヌケ共を皆殺しにして、このおれがこの島の王になってやる!そして世界中の人間共を奴隷にしてやるぞ!そうすれば我々に逆らう下等生物共はいなくなるはずだ!このおれこそが海賊王にふさわしい!ジャハハハハ!!」

 

「お前は黙れ!!お前がどこでなんの王になろうがそんなことは知ったこっちゃねぇ!けどな…『海賊』の王者は…一人で十分だ!!」

「!!!」

 

「フフ…」

 

 ルフィが走り出し、魚人の群れへと跳躍した。

 

 ― わあああぁあああぁああぁ… ―

 

 先の覇気による攻撃?でルフィを恐怖した魚人達がわめく中、ルフィは骨に空気を送り込み左腕を巨大化させる…

 

「!!?」

 

 この技には耐性が出来たようで、もう縮む事もない。ギア2に比べて、からだへの負担が圧倒的に少ないので、多用する事になっている。スピードも増しているし、覇気を込めれば威力はさらに増す。

 

「来たぞォ!!!」

「「何だあの手!!!」」

 

「何万人でもかかって来い~~~!!!」

 

  ― ドカァン!! ―

 

「「ぎゃあぁああ!!」」

 

「さて、わしらも行こうか」

 ジンベエが、ルフィに続いて歩き出す。

 

「降参が先か…全滅が先か…」

 ゾロは剣を抜きながら

 

「壊させやしねェ…マーメイド天国!!!」

 サンジはタバコに火をつけて…

 

「この国には重要な世界の歴史が眠ってる…」

 ロビンはサングラスを上げて構える

 

「熱いですね~!ライブ日和!!!」

 ブルックはギターを取り出し演奏準備

 

「さァ サニー号『ソルジャードック』新兵器!!!お披露目だァ~~~~~っ!!!」

 フランキーが叫ぶ

 

「わくわくしてきた!」

 ナミが言い、

 

「「おれが!!操縦…!!」」

 ウソップとチョッパーが操縦桿を取り合っていた。

 

 

「ま…まだ5万人の兵力がある!!」

 ゼオ(だっけ?)が叫んでいるけど…

 

 それって、2/3の兵力を削られて言うセリフじゃないよね?

 

 どうせなら『やられたのは雑兵だ』とか『残っているのは精鋭ばかりだ』とか兵士を鼓舞する言葉を使いなさいよ!

 でないと気が弱ってる兵の士気は下がるばかりで簡単に殺られるか逃げ出すだけじゃないの?

 

 戦略もなければ戦術もない。統率も統制も取れて無くてどうやって戦うつもりなんだか…

 

「ルフィ!7万はねェだろ。減らしすぎだ」

 

「わりい。半分くらいでやったんだけど思ったより減っちまった!」

「あれで半分かよ…」

 

「残っている相手はそれなりに力がありそうね?」

「なるほどな!雑魚の中でも一応強ぇヤツが残ったってわけか。ちったぁ手応えあるかな?」

 

「残るは5万か…おれが3万いくぞ!おい、マリモ!!」

「黙れ…Mr鼻血」

「あァ!!?」

 

「……こんな広場の真ん中で…デカイ人魚姫を守れるもんなら、守ってみろォ!!!”撃水”!!!」

 ホーディがしらほしめがけて攻撃をしかける。

 

 原作ではジンベエが撃水で迎撃していたが、ここでは構える様子すら無い。

 何故に?

 

 理由はわかるけど、迎撃してほしかったんだけどな?

 

「うおっ、ヤベェッ!!しらほしちゃんが!!」

「心配ないじゃろ」

 

「「えっ!!?」」

 

「えいっ!!”指銃&鉄塊・空木”」

「!!?」

 

 ― バチンッ!! ―

 

「なっ!!?ぐあぁ~~~!!」

 

  ― ドガガァ~~~ン ―

 

 カウンターで弾き返された”撃水”がホーディーを襲う。

 

 威力がかなり増していた気がするけど…?

 

「「「!!!???」」」

「「……」」

 

 ホーディーはもろにくらって吹っ飛んでった。これにはジンベエもルフィ達も驚いた。

 一番戦力外だと思っていたしらほしの力に、ホーディ一味も驚きのあまり声も出ないようだ。

 

 っていうか…

 

 今のは鉄塊で防ぐか、ショットガンで吹き飛ばすところでしょ?

 止まっている状態ならともかく、猛スピードで向かってくる”撃水”を指銃と鉄塊・空木のカウンターで弾き返すってどうよ?

 

 たぶん、私でもけっこう難しい事だと思うんだけど…

 どんだけ優れた動体視力?

 

 あっれェ~…?もしかすると新魚人海賊団って、しらほしだけでも殲滅できんじゃね?

 

 い…いや、タフさはあるか…

 

 ホーディの気配は1割も削れていない。ESを飲めばまだ復活する事が可能だろう。

 だとすれば、ダメージは全く無いとも言える…

 

 ただし、タイムリミット付きだけど…

 

 

「おい、しらほし!!あいつはおれがぶっ飛ばすって言っただろ!!」

 

「あっ…も、申し訳ありません!ルフィ様!!」

「おう!あやまったから許す!!」

 

「か…怪物に覚醒したホーディ船長のあのめちゃくちゃな”撃水”を!!!」

「指で弾き返したァ~~~!!!」

 

「驚いたわい。イオリさんにシゴカれたとはいえ、あそこまでの戦闘力を身に着けておるとは…」

「驚いてる場合じゃねェ!!おれたちもやるぞ!!」

 

「か…数で勝負しろ!!砲撃部隊!!しらほし姫を狙え~~~!!!」

「!!?」

 

「ヨホホホ~~~!!感心できませんね~~~!!!世界の憧れ、人魚姫を傷つけようなんてっ!!」

 ブルックが砲撃部隊へと向かう。

 

「パーティーミュージック!! ようこそ!!フェスティバルの夜へ!!ヨホホホホホ~♪」

 

 ― ボーン♪ ―

 

「!!?」

「あれ!?おれ達、夢でも見てたのか!?」

 

「さァ、その花火を打ち上げて~!!」

 

「ひゃっほー」

「楽しくなってきた―」

「わははは…・」

 

  ― ド―ン パーン ―

 

 真上に向かって砲撃を続ける砲撃隊…彼らの目には夜空に咲く花火が見えていた。

 

「キレーだ!!」

「わははははははは…」

 

「おい!!姫を狙えと言ったんだボカァン!!」

 

「え? だってドスンさん。今日は楽しい祭りの…ん?」

 

「ハイ、もう斬っちゃいました!!」

「「え?」」

 

「キントーティアス幻想曲(ファンタジア)

 

 ― ズバババァン!! キン!! ―

 

「「「ギャアァア!!!」」」

 

 

 ゾロの前には鉄の甲羅部隊が…左手に甲羅を、右手には武器を持った魚人が100人ほど。その後ろには両手に武器を持ったヤツラが何千とひしめく。

 

 バカだなぁ…それじゃ格好のマトだろうに…

 

「やれ!!鉄の甲羅部隊」

「ウオオオオ~~~~~!!!」

 

「三刀流…黒縄・大龍巻!!!」

 

 ― ドォ―ン!!! ―

 

「「!!? ギャアアアア…」」

 

「鉄の甲羅が果物の様に斬れたァ!!!」

「何だ、今のでけェ斬撃!!死神の鎌かなんかか…!?」

 

 なんかそんなセリフ聞くと、精霊神(オーディーン)を手に入れたくなっちゃうなぁ…

 まぁ、手に入れるつもりだけど…

 

 竜巻は”ゴォー”っと唸りをあげて敵をなぎ払い、巻き込み巻き上げながら進んでいく。

 意味なく集まってた奴ら2、3千が削られていく…

 

「!!? と…止まらねェ~~~!!!」

「斬れる竜巻だァ~~~~~!!!」

「逃げろォ!!斬られる~~~~~!!!」

「どこまで追って来るんだァ!!?」

 

「地獄の果てまで」

 問われて答えるゾロ

 

「!!!」

 土埃を上げながら進んでるんだから進路から逃げることは可能だろうに…。

 その渦に突っ込んでいくヤツはなんだろう…。死にたがりのバカじゃんね?

 

 

 そして、こちらはしらほしの上にバブルで浮かぶ攻撃隊。

 

「バブルの高度を上げろ!!空から行くぞ!!」

「しらほし姫を仕留めろォ~~~!!!」

 

「!」

 

「サンジさん!!空の敵をお願いします!!」

 

「任された!!」

「「えっ!!?」」

 原作では2年で身につけたスカイウォーク(月歩)だけど、サンジは一味崩壊前に月歩を会得していた。

 

 この2年で剃も会得している。つまりサンジは剃刀を使えるようになっていた。スピードにも磨きを掛けたようで、W7時のギア2ルフィ以上の速さを身に着けている。

 そんなサンジを魚人達が目で追えるはずもなく、さらに言えば空中では素早い動きに対応する術もないので、サンジは悪魔風脚技も無しで敵をあっさりと撃破した。

 

 サンジのスピードにはブルックも面食らっていた。

 ルフィやゾロ、ロビンも驚いているのが見える。

 

「しらほしちゃん!!おれはあなたの騎士(ナイト)です!!」

「サンジちん様っ!!」

 目をハートにしてデレるサンジだが、しらほしは飛ぶ指銃(ばち)や嵐脚も使えるので、空中の敵を撃破する事も出来る。けれど守ってもらうことは素直に嬉しいらしい。本気で喜んでいるみたい。

 

 ゾロやサンジは気づいてないだろうけど、潜在的な気配はしらほしの方が大きい。

 一応相殺も教えといたから、みんなが意気消沈する事もないだろうけど、強くしすぎちゃったかも?

 

 

「おいおい、何だアレ!!」

 

「千紫万紅、巨大樹」

 

 ― ドン!! ―

 

 ロビンの後ろに巨大な脚が現れる。千本いや万本の脚?

 しかもその脚には武装硬化が施されているように見える

 

 えっ、マジで!?

 

 おぉ~!!ロビンは見聞色だけでなく武装色まで会得してたのか!?

 

 ああ、でもまぁそうか… ナミが身につけたんだから当然と言えば当然ね。

 でもちょっといや、かなり感動!!

 

「「黒い…脚!?」」

 

「ストンプ!!!」

「ギャアアア~~~」

 

「失礼」

 

「猛毒部隊行けェ!!」

「おお!!」

 

「でけェ脚だろうが、腕だろうが、おれ達の猛毒人刺しで一コロよォ~~~!!!」

 ロビンの方へ、毒の魚人達が向かおうと準備すると、サニー号から声が聞こえた。

 

「ソルジャードックシステム、チャンネル”4”!!!」

 

 ― ガコーン!! ―

 

「「…?」」

 

「クロサイFR-∪4号~~~!!!」

 

 バルル―ン バリバリバリバリ…

 

 爆音を立てながら巨大なバイクが船から飛び出す。

 リーゼントのフランキーが乗ってると、なんか暴走族みたいに見えなくもない。しかもバイクのヘッドはサイだし…

 

「イカス~~~!!サイバイク~~~!!」

 ルフィが目をキラキラさせてキャーキャー言ってる。うしろでブルックも踊ってるから気に入ってるのかな?

 

 チャンネル4は空だったもんね?

 

「毒が何だって~~~~~!!?」

「え!? 何だありゃァ~~~!!!」

 

「刺せるモンなら刺してみやがれ!この鋼鉄の怪物によォ~~~~~!!!」

「「どわ~~~!!」」

 バイクに跳ね飛ばされる毒を持った魚人達…あいつら頑丈だから死にはしないとわかっているけど、バイクの大きさからすると大型車に跳ね飛ばされてる感じなので、見てるとなんか、ちょっと気分悪いかも…

 

「鋼鉄には鋼鉄っ!!おれに任せろォ!!!」

 巨大な魚人が鎖付きの大型鉄球を振り回してクロサイを攻撃しようとするが…

 

 ― ボォン!! ―

 

「「!!?」」

「ブおおォ~~~~~!!!」

 砲撃を受けて魚人が倒れる。

 

「NEWナンバー、チャンネル5 ブラキオタンク5号発進~~~!!!」

 キャラキャラとキャタピラを鳴らしながら出てきたのは大きな砲台をつけた戦車。

 

「うお~~~~~~!!」

 操縦するのはチョッパー?…ちがうな、チョッパーは顔を出してるだけか…

 

「出た―!!!恐竜~~~~~!!」

 ルフィの目のキラキラが増した。まだキャーキャー言ってる…

 

「スゴイですね~~~!!」

 

「自分はチョッパー司令官でありますっ!! うてー!!」

「司令官カッコイイ~~~~~!!」

「戦えお前っ!!」

 ルフィが戦車に近づき声援を送る。見かねたゾロがツッコミを入れていた。ウソップは戦車の中だもんね。

 

 そんなこんなしているうちに、ホーディも復活したようで、幹部連中と奥の方から戦況を眺めている。

 私と似たような事してるけど、作戦も何も無いヤツらはただ単にふんぞり返ってるだけ…

 

 しかしなぁ…

 

 せっかくこれだけの兵を用意したんだから、誰と戦うにしてもいろいろと戦術があるだろうに…

 ただ数で押し切ればいいと思ってるのがなんとも…

 

 せっかくネプチューン軍に入ったってのに、自分を強くする事以外、何も学ばなかったというのはもったいないと言うかなんというか…

 

 はっきり言えば、麦わらの一味だけを相手とするならば数で押すという戦術もありだと思う。

 11人対15万人ならば数で押し切れると誰もが思うだろう。原作でも10名対10万だったから、そう考えても不思議じゃない。でも、ここでは無傷のネプチューン軍が居るし、国王も王子達も無事だ。

 

 加えてヤツら幹部と私たちの数が同じくらいという事を考えれば、決して楽な戦闘にはならない事は明白。

 さらにはしらほしの危険性だって知ってるだろうに、信用してないバンダーデッケンに任せっきり…

 幹部を一人付けるなりして連絡を取り合うなどして状況の把握をすべきだと思う。

 

 紅雨海賊団の参戦が想定外とはいえ、ここまで何も考えてないヤツらもめずらしい。っていうかバカかと思う。

 ”空っぽ”という表現は何もホーディだけじゃなくホーディ軍幹部全員に当てはまりそうな気がするわ…

 

 仮に、私がホーディならば…

 

 情報収集をすれば、麦わらの一味のメンバーのうち半分が能力者だという事はすぐに知れる。ならば2年の間に海楼石の錠やら縄やら、捕縛する為の道具を手に入れておく。これで戦力は半減できる。場合によっては人質として使って一味を無力化する事も可能かもしれない。

 

 ネプチューン軍に対しては、兵士を100名ほど捕える算段をつけておき、麦わらの一味が現れたら、人質として調達。市民も数百名捕えられればさらにいいだろう。それで少なくともネプチューン軍は無力化する事が可能だ。

 

『どうせ最後には全員殺す気だろう!!』と言われたとしても、

目の前で数名の命が奪われれば黙らざるを得ない。

可能であればその家族は騒いでもらいたいので人質にしない方が良い。

 

 もっとも、これがダメな作戦だという事を私は知ってる。

 私にとって、もはや海楼石は意味ないし…

 

 何が言いたいかというと、『敵を知り己を知れば百戦危うからず』って事だ。

 

 2年もの時間があったというのに兵力の増強だけしかやってこなかった奴らには、世界はおろかこの島すら、まともに統治する事は叶うはずもない。しかもその兵力の増強すらまともに出来ちゃいない…

 

 あ~つまらん!! と嘆いたところでどうにもなんないよね…

 

 ハァ…

 

 なんか私、いろいろ考えてたのがバカみたい。

 しかし…だからこそ負けたら余計にバカらしい。

 

 気を取り直して、私はフォローに徹して戦況の把握に努めるとしましょうか!

 

 ※ちなみに、この時イオリ達は全体の半分が魚人島に集結していました。

  イオリ(1/4)ルフィ達と共にシャボンディ出航、現在後方支援

  イチユリ(1/8)は『紅雨海賊団』と共に来て、見学中

  ユナ(1/8)は社員数名と共にF-RONPの専用船で麦わらの一味より先に魚人島へ到着。

      ショップでのイベント準備を行っていた。

 

 

 

 

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