イムの娘(いむのこ)   作:槙 秀人

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ゴレムさん、誤字報告ありがとうございます。(2026.03.26)

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09-260話:未来国から来た将軍

「さすが…!!白ひげ連合総長『青炎のエース』の弟妹率いる麦わらの一味だ!!」

「ネプチューン軍がサポートに付いてるとは言え、これだけの人数差をものともしねェなんて…」

「しかも、イオリ様が後方支援だなんて、贅沢すぎる!!」

 

「…調子にのりやがって」

「………」

 

「クラーケン! クラーケンはどこだぁ!?」

 

「頭~!どこにもいないドスン!」

「!? ちっ…役立たずがぁ!」

 

 スルメは今、魚人島の外にいる。種明かしをしておいたから、もうお前らの言うことを聞く必要なんてないんだよ!!

 

 

「うわぁ!!」

 私がちょっと上を見てたら、チョッパーのタンクが落とし穴に落ちた。

 

 そうでした!

 合体イベントがあったんだっけ…

 

 そうこうしているうちにタンクを追ってバイクが落とし穴に落ちた。なんか悲鳴が聞こえたけど、大丈夫かしら?

 

 フランキーの叫び声が聞こえたかと思うと4人(トリオ+バッパグ)が落とし穴から放り出された。

 

 いよいよみたいね!

 

 

「ちょっと何すんのフランキー!!」

「なぜ戦車長を追い出すんだ!!」

 

「そりゃあコイツが一人乗りだからよ!!」

「!?」

 

「変態するぞ!!」

「「もう変態だろ!!」」

 

 原作通りのやり取りを経て、2台のマシンが変態をはじめる。そして…

 

合体(ドッキング)!!!」

 

「「何ィ~~~!!合体!!?」」

 

「鉄の海賊!!!『フランキ~~~ィ将軍』っ!!!」

「「出た~~~~~!!!」」

 ウソップとチョッパーが目をキラキラさせながら絶叫している。その横ではナミがシラっとしてるけど?

 

 『ゲッターロボ』を読んだって言ってたから、何か変わってるかと、期待してたけど、フランキー将軍は原作と変わらない姿だった。

 

 でもね?

 

 ソルジャードックシステムが改造されて、元はチャンネル0~4だったのに5が増えていた。

 と、いう事は?

 

「まだ見ぬ天才ベガパンク!!おれはあんたの昔の夢を!!形状記憶合金『ワポメタル』の導入により実現したのだ!!!」

 

「ギャアァアァアァァァ!!ウォ―!!」

「何じゃコリャー!!」

 目ん玉が飛び出す程にビックリする敵兵達

 

「ウォオオオ!!スゲ―!!!」

 ルフィの目もキラッキラ!…崖の上の男の子達も目をキラキラさせてロボを見つめている。

 その反面、女の子たちのほとんどは冷めた目というか『しーん』って感じ?

 

 う~ん…なんでこんなに落差があるんだろう?

 素直にスゴイと思わないのかな?

 

 まぁ、私も目をキラキラさせるほどではないけれど…

 

 

 フランキー将軍が暴れている中、ナミの後ろに敵の気配が…

 

「弱そうなのもいるじゃねェか…」

「…」

 振り下ろされた剣をあっさりとかわすナミ。見聞色もいい感じに使えているようだ。

 

「失礼ね!!私は怖がりなだけよ!!アンタなんかにはもったいないけど…ウェザリアの”天候の科学”見せてあげるわ!!”魔法の天候棒”!!」

「!?」

 

「突風ソード!!」

 

  ― ドォン!! ―

 

「ブホォ!!!」

 

 

「おっ!!ナミの天候棒もスゲェな…おれも負けてらんねェぞ!!」

 ウソップ、チョッパーに向かって魚人達が押し寄せる。

 

「もうおれは、昔のおれじゃねェ!!くらえ!必殺”鉛星”!!」

 

  ― ドッゴーンッ!!! ―

 

「ぐぎゃあぁあ~~~!!」

 鉛玉を受けた魚人が後ろの魚人達を巻き込みながら吹っ飛んでいく。百数十メートルの道が出来た。

 

 ほう…

 

 ウソップがそこまで武装色を使えるようになっているなんて…ちょっとビックリしちゃったわ!!

 レイリーさんに教わった後に更新した教本を渡したの良かったのかな?

 

「続けていくぞ!!必殺『緑星』!!”竹ジャベ林”!!!」

 

  ― ボボォン!! ―

 

「うわァアア!!!」

 竹が勢いよく伸びて、魚人達を突き上げ吹き飛ばす。

 ポップグリーンを使う時は覇気を使わず、それ以外には覇気を込める事でウソップの戦闘力は格段に増している。

 接近戦でも斬撃貝を使えるようにクロカブトに工夫が見て取れる。

 覇気も体力と同じで使えば消耗するので、覇気不要の強力な武器を得たウソップはとてもバランスが良いと言えるかもしれない。まぁ、それはナミも一緒か…

 

「ヘラクレスン先生!!気の抜けねェ”おいはぎの森”での命懸けの2年間!!忘れねェぜ!!今始まるんだ『男ウソップ大冒険』その第二章!!!」

 

 

 ― ボコォン!! ―

 

「ギャーッ!!」

 

「うわ!!ダルマさんが吹き飛んできた!!」

 

「誰だ!!」

「おれだァ!!」

 チョッパーとダルマが対峙する。

 

「角強化!!地中を掘るのはおれも得意だ!!」

 

「チョッパー!?お前、クワガタになれる様になったのか」

 ルフィがニコニコで聞いてるけど、角のフォルム以外は昆虫に見えないと思う…

 

「クワガタじゃねェよ!!!おれはこの2年で7つの変形点を強化一新したんだ!”ランブルボール”が必要な変形は一つだけ!!他の6つはいつでも自在に変形できる!!」

 

「生意気なサンゴ野郎だっキャッ!!食い千切ってやる!!!」

「これはサンゴじゃなくてツノだ!!そして、おれは生意気な…怪物(モンスター)だ!!!」

 

 

 

 さて…合体イベントも終わり、そろそろノアが動き出す頃だ。

 

 一味のメンバーほぼ全員が戦闘を開始した事もあり、ホーディを含めた幹部たちも重い腰を上げた。

 

 あらかじめ打ち合わせておいた対戦カードに従って相手と対峙する面々。

 

 チョッパーはでかいハンマーを持ったシュモクザメの魚人のドスン。

 鉄塊と武装色を覚えたチョッパーなら楽勝な気がする…

 

 ブルックはシマシマ模様の姿の魚人ゼオ?

 原作でも圧勝だったのに、見聞色身に着けちゃったからなァ…

 

 ウソップはチビの魚人(ダルマ)

 地面が緩くなるほど穴掘ったら、見聞色+武装色鉛星で退治できんじゃね?

 

 フランキー将軍はイカの魚人イカロス?

 こちらはたぶん原作通り…

 

 ロビンはハモの魚人ハモンド

 覇気無しでも楽勝だと思う。

 

 ナミは全体のサポートというか、幹部戦に雑兵が割り込まないようにお願いしておいた。

 

 

 ちなみに、紅雨海賊団の連中にはルフィ達が幹部と闘りはじめたら、幹部以外の敵兵を全てまかせると言っておいた。

 特に崖の上の島民を人質にしようとする輩がいたら徹底的にヤレと言っている。

 

 もちろん殺ってはいけない!

 そういう輩は一瞬で開放するなんて事は絶対にしちゃいけない!

 じっくりたっぷり苦しませて、やらないとダメだ!!

 

 そう懇切丁寧に説明したら、みんな顔を青くしていたけど…

 なんでだろうね?

 

 

 ジンベエとナミはロビンの近くで雑魚を蹴散らしている。ナミは雑魚相手にいろいろと試しているようだ。

 あの様子だと、そのうち天候棒と武装色のコラボ技もできるんじゃないかな?

 

 サンジとジンベエの相手はワダツミ。原作同様のコンビだから間違いないだろう。実際にはサンジだけでも行けると踏んでたけど、さすがにあの巨体だから周りへの影響を考えて瞬殺できる布陣にさせてもらった。

 今はまだ現れて居ないので、サンジは女性陣のサポートというか、今はしらほしとお茶してる。

 彼女はこの後、出番を控えてるからリラックスタイムにはちょうどいい。この広場の広さならサンジも全体把握が可能だろうしね。

 

 

 ゾロには相手は剣士とだけ言っておいた。

 

「剣士ねぇ…あのタコの剣士の事か? しかし、魚人の剣士ってのはタコしかいねぇのか?」

「…」

 

「お前…なんのつもりだ?」

 ゾロが割り込んできたハチに問う。

 

「ニュ~!ヒョウゾウはおれが倒すニュ!」

 

「ウィ~…みにょひょほほひへほ~はひ~~(身の程を知れよ~ハチ~~)!|ひょひゃひぇひゃひょへひはへふふぁひぇひゃひひゃひょ~《お前がおれに勝てるわけ無いだろ~》」

 

「ES…今のうちに飲んでおけニュ。負けた時の言い訳にされたくないからニュ!」

「!? ヒック…ひひひょひょうひゃへぇひゃ~(良い度胸じゃねぇか~)

 

「つまり…奴がこの島一番の使い手か?」

 ゾロは、アーロンバークでのハチのセリフを思い出す。

 

 ― おれは魚人島では1人を除けばNO1だった剣士、『六刀流のハチ』 ―

 

「…相手がいねぇ…」

 ハチがヒョウゾウと対峙するのを見て、ゾロが呟く…

 

「…他に剣士は…」

 

「ククク…なかなかいい面構えじゃねぇか。テメェが『海賊狩り』だな?」

「!?…そういうてめェは…!! その顔、覚えがあるぜ?『紅雨海賊団』の船長だったな?」

 

「シリュウだ。ミホークにどれだけ鍛えられたか、見てやるぜぇ?能力は使わねェから安心しな!!」

 

「…イオリとは闘り合ったのか?」

「しょっちゅう闘ってるよ…!(分身のほうだけどな!)あの女は剣士でもねェのにバカ強ェから訓練にゃ丁度いい!!」

 

「…どっちが強ェんだ?」

「おいおいテメェ!!それ聞くか?そんなもん、聞かねェでもわかんだろうが!!」

「…確かに…」

 しかしコイツ…スゲェ重圧だ。気配の大きさだけならミホークと同等か?

 

 ゾロが手ぬぐいを頭に巻く。本気モードだ。

 

「行くぞ若造!!」

「おおっ!!」

 

 シリュウにはゾロはミホークに負けた後、『おれはもう!2度と負けねぇから!』と担架を切った話を伝えてある。

 話を聞いた後、シリュウは『そういうバカは嫌いじゃねェな…』と言っていた。

 

 シリュウはストレスを発散させてやって、彼の望みでもある自分を高みへと導く戦いを提供してから、普段の感じがとても穏やかになった。リーダーとして下の者達への指導も的確。かなり慕われている感じがする。

 その分?訓練時の戦闘狂な感じはゾロよりも凄いけど…

 アーロン達に聞くと、そうでもしないと耐えられないと言っていたらしい。

 何それ?意味わかんない!!

 

 シリュウの強さはというと、スピードでは黄猿に負けるけど、戦闘力では既に上回っていると思う。(あ~…でもわかんないかも?カノン情報ってあんまりもらってないのよねェ…)

 百獣海賊団との戦闘ではタイマンで一度ジャックを倒した事もある。向こうはジョズとタイマンした後だったけど、能力を使わずに勝てたのだから上々でしょう。

 はてさて…ゾロはシリュウと、どの程度闘り合えるかしら?

 

 言わせてもらうなら、ゾロはまだシリュウに及ばない。けれどそれは気配の強さでの話。私は、相殺している気配の強さも見て取れるから、ゾロよりシリュウは倍近く強いのがわかるけれども…

 タフさは間違いなくゾロの方が上。シリュウが能力を使わないならば、結構いい勝負なのでは?と踏んでいる。

 ※ちなみに…原作ではシリュウはスケスケの実を食べたけど、ここでは別の実を食べています。

 

 ミホークの所で修行に入る前の強さは原作より遥かに上だった。ならば現在の強さも原作以上のはずだ。

 しかも、武装色は発現していたのだから、どれだけ鍛え上げてきたのか楽しみでもある。

 

 

 

 そしてルフィの相手はもちろんホーディ。幹部たちが出払っているので雑魚達が道を塞ぐが紅雨海賊団の3人がそれを排除する。

 

「来るか ”麦わら”ァ!!!」

 奇声を上げるホーディだが、いきなりルフィを見失う。

 

「!!?」

 ルフィのケリが顔面を捕らえホーディは飛ばされ崖に激突、岩の中に埋もれた。

 原作でも、ほぼ一方的だったので、ルフィには地上戦での武装色使用禁止というハンディを課している。

 にもかかわらずやられ放題だ。ホーディの気配が削られているのがわかる。もう半分もないんじゃね?

 

 ルフィが武装色を使っていたら地上戦で終わってたかも知れない。それでも良かったんだけど、ホーディが落ちたらこの戦闘は終結してしまうと思われた。そうすると一味のメンバーの糧にならないんだよね。

 ノアのイベントは単体でも動くだろうから、しらほしの実践訓練は出来るけど…

 

 私的には魚人島のイベントは2年鍛えたみんな(ネプチューン軍含む)の成果(成長)確認なのでそれでは困る。

 少なくともノアのイベント終了まではホーディにも頑張ってもらわないとね!

 

 

 

 

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